七飯町議会 令和7年第3回定例会 2025年9月10日
赤松街道のケヤキ伐採跡地への補植について
- 聞いた人
- 上野武彦 議員
- 答えた人
- 環境生活課長 村山德收、町長 杉原太
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 11番 上野武彦
それでは、通告に従いまして、3問、質問させていただきます。- 6 -最初の質問は、赤松街道のケヤキ伐採跡地への補植についてであります。七飯町鳴川4丁目の赤松街道に植栽されていたケヤキ10本が、令和5年7月27日から8月1日に伐採され、2年ほど経過した令和7年6月20日、ケヤキ伐採跡地にケヤキの苗木が植栽されました。この補植に関して、以下の点について伺いたい。1、今回の植栽は、当初、植栽されていた面積の半分ほど、函館寄りに7本の苗木が植栽されております。赤松街道の景観の一部となっていたケヤキの景観の回復とは程遠い部分的な植栽と考えるが、今後、本来の景観回復を目指す考えはないのか。2点目です。今回の植栽は、伐採されたケヤキの切り株と切り株の間に、直径50センチほどの穴をスコップで掘り、そこに持ち込んだ土を入れ、水を注ぎ込んで苗木を植栽しております。伐採されたケヤキは、切り株の直径が1メートルほどあるものがあり、樹齢100年ほどたっているものがあると思われます。切り株の周辺は、その根がぎっしり張り巡らされているものと思われます。伐採されて2年ほどしかたっていないことから、今後も長期間、植栽された幼木が根を張り、成長できる環境にないと考えられるが、なぜケヤキの根を除去して植栽しなかったのか、専門家の見解はどうであるのか、回答をお願いします。以上です。
町の答え 環境生活課長 村山德收
それでは、1点目から順次お答えさせていただきます。10本植えられていたケヤキの跡地には、七飯町郷土市研究会、七飯町町内会連合会、七飯町議会議員、赤松街道を愛する会、函館開発建設部函館道路事務所など、関係団体の皆様の御協力を頂き、7本のケヤキの幼木を補植いたしました。函館寄りへの補植理由といたしましては、隣地商業施設や町道から国道5号線に出入りする際の交差点の見通しを確保するため、信号機及び横断歩道近くの場所への補植を避けたこと。また、当該地形は歩道路面及び隣地敷地面から1メートルほど隆起した台形型となっており、ケヤキを補植した場合、歩道面や隣地敷地面への根上がり、または根が地表に広がることが危惧され、歩道通行者や隣地利用者の安全面を考慮した結果、当該場所には補植せず、函館寄りへ7本補植したものです。伐採前と同じ景観とはなりませんが、赤松街道の一部として、以前のような景観の回復を目指してまいります。続きまして、2点目です。ケヤキの根を除去しなかった理由ですが、大きなケヤキでしたので、抜根する場合、国道側の歩道及び車道、隣地駐車場側の駐車スペース1列分の範囲で掘削工事が必要となると想定されることと、樹齢100年以上のケヤキが植生していた事実を後世に残す意味合いから、切り株を残したものです。補植に当たり、補植場所や間隔などについては、専門の方である植栽業者から意見を伺い、準備を行い、補植しています。また、補植した函館寄りの場所は、隣り合う切り株の間隔が広く、植栽準備に際し、補植箇所の地中を深く掘り下げ、切り株の根を一部除去した後に、幼木を補植しています。今後は、幼木の成長を見守るとともに、赤松街道の保全整備と沿道の美化を推進してまいります。以上です。
議員の質問 11番 上野武彦
まず、今、答弁頂きましたけれども、私はこれを部分的な補植というふうに思うわけですけれども、要するに、従来生えていた面積の半分に植えているということです。これの理由として、国道に出入りする車の安全性とか、見通しがあるような状況をつくるというようなことを言っておられました。- 7 -しかし、実際にケヤキが大きくなったら、下に枝はありません。樹木の幹だけが、下のほうを何メートルもあるという状況になるわけですけれども、そういう状況の中で、いろいろな通行上の支障を来すことにはならないのではないかと思います。それが、まず1点です。そして、2点目は、このケヤキ伐採後に議会で、赤松街道樹木伐採等に関する調査特別委員会が開かれておりました。その中で結論も出ております。令和5年9月7日から令和6年2月5日にかけて調査をし、報告を行っております。委員会はどのような見解になったかと言いますと、樹木が伐採された箇所へ補植事業を実施し、赤松街道の保全を強化し、歴史遺産を守ることと報告しております。このことから言いますと、本来の景観を回復するのは必要でないかと思うわけですけれども、町はそうではなくて、利用する上での支障があるのではないかということでしたが、本来の景観を回復するのが町の本来のやるべきことであると私は思いますし、それから、議会の委員会の報告でも、基本、従来の景観を回復するというような結論を出して求めているわけですので、その辺についてどのように考えるのか、もう一度お答えをいただきたいと思います。それから、2点目についてですけれども、現在の状況は本当に根が張って、切ってから2年しかたっていない中で、根は生きているような状況になっていると思います。専門家に聞いているのかどうかと聞いているわけですけれども、どこの専門家にどのように聞いて、その結果、何と答えられたのか、これについて正確に答えていただきたいと思います。その専門家は、従来の切り株がある状況のまま、その隙間に幼木を植えていいと言ったのかどうか、これを聞いているわけです。それに対して専門家が大丈夫ですよと言ったのかどうか、その専門家はどのような専門家なのか、これについてもはっきり責任ある答弁になるように答えていただきたいなと。以上です。よろしくお願いします。
町の答え 環境生活課長 村山德收
それでは、再質問の1問目からお答えさせていただきます。まず、議員のおっしゃる、半分ほどのところで残りの部分についてはということで、交差点側については、大きくなれば樹木の枝が上にあるので、交通の支障にはならないのではないのかということですが、木も今の1メートル弱くらいのサイズから徐々に成長して10メートルを超えるとか、長い時間かけて成長すると思います。その間、視界を遮るサイズくらいまでの高さのときに枝とかが広がった場合、交差点の出入りには支障が現れるかなと考えています。そういった中で、このたびの補植に対しましては、函館道路事務所や植栽業者、樹木医とか、いろいろお話しながら計画して、あとは近隣に住まわれている住民の方であるとか、地権者複数名の方々からも意見を頂き、赤松街道としての側面もありますが、街路樹としての側面もございますので、そういった観点から函館側に7本を植えさせていただき、横断歩道側、信号側については街路樹、皆さんが御利用される国道、歩道ですので、そういったところの視界を確保したいという意味合いから、このような形で7本、函館側に補植したという経過です。あとは、2問目の中の令和6年2月15日に赤松街道樹木伐採等に関する調査特別委員会委員長から七飯町議会議長へ報告された中の最後の6ページの①に、赤松街道にある町有地で樹木がない場所へ新たに赤松等を植えるとともに、樹木が伐採された箇所へは補植事業を推進し、赤松街道の保全を強化し、歴史遺産を守ることということで、議員からの御質問です。確かに、この報告どおり、我々もケヤキの伐採された場所には、10本中7本ですが、そういった形でいろいろ近隣の皆さんとか街路樹の側面を勘案しながら、歴史遺産を守るというこの委員会報告を基に、我々も函館道路事務所なり、いろいろなところと協議しながら、時間を- 8 -要しましたけれども、こういう形で今年度に7本補植させていただいています。先ほどの私の答弁どおり、完全に同じ景観とはなりませんけれども、歴史遺産を守るという意味合いでは、今年植えた幼木の成長を見守りながら、今後の様子を見ながら、またその場所に新たなケヤキが植えられるのかどうか観察しながら、サイズとかはばらばらになるかもしれませんけれども、もともと10本あったケヤキの10本も幹のサイズを見れば、1メートル近い幹のものが3本、4本あり、あとは細い幹であるとか、いろいろなサイズのものもございましたので、そういった成長過程で太くなったり大きくなったり、そこまで成長しないケヤキが発生してくる可能性もございますので、そういった様子を見ながら、あそこの場所については、7本と限らず、随時、時間をかけてと検討し、歴史遺産を守るという形で、委員会報告のとおり行きたいと思います。また、専門家の意見ですけれども、打合せは主に道路事務所が植栽業者に委託して実施していますので、植栽業者の意見を伺ってやっていたということです。詳細については伺っていませんが、想定としまして、ケヤキはおよそ10メートルで根が半径2メートルほどということを、専門家の方がおっしゃられていたということです。このたび、幼木と幼木の間は4メートル空けていますので、そのくらいの間隔を空ければ、ケヤキのサイズからすると、樹幹が大体半径2メートルだと根も大体半径2メートルほどだというところで聞いています。そういった意味で、間隔を4メートル空けていますので、そういったところでは大丈夫だというふうに、函館道路事務所と植栽業者で打合せをして、そういう形でこのたびなったというところです。また、赤松街道を愛する会に顧問として樹木医師も所属しています。そういった方々にも、このたびの補植事業をするに当たり、事業概要を説明していまして、そのときには特に何も意見はございませんでしたので、そういったところで、このたびの補植7本に踏み切ったということです。以上です。
議員の質問 11番 上野武彦
まず、従来の面積と言いますか、植わっていた場所に回復するようなものになっていない、半分の地域に植えるだけというような結果になっているわけです。それで、今の答弁では、残る場所に拡充して、今後、植えていく考えはないという答弁だったわけですけれども、その理由として、入り口周辺の交通の支障になる、視界が遮られるということを挙げておりました。ですけれども、アークスの横の道路、国道へ出るのに際して、車が左右から来る車の状況を把握するには、角の5メートル前後くらいでしたら、まだそういう可能性はありますけれども、それ以外のさらに10メートルとか、そういう部分が残っているわけです。そういうところにも植えないというのは、非常に意図的ではないかと思います。議会の報告に、原状回復に近い環境保全をするようにとあります。これに対して、全く重視するような姿勢が見られない。これは非常に大きな問題ではないかと思います。議会は、歴史遺産を守るという方向で、伐採された跡地に補植することを求めているわけですよ。それを、町は意図的に自らの理由をつけて、補植部分を半減させたということですので、これは非常に議会の意向とも違うのではないかと思います。そこの点についてどのように考えるか、もう一度確認したいと思います。それから、伐採した跡地に植えたわけですけれども、今の答弁では幼木と幼木の間が4メートルもあると。その間に100年近くたったケヤキの根が残っているわけですよ。そうしますと、4メートルあっても、その間を埋めている、これまでの伐採されたケヤキの根が何年残っているのか。それが今後の成長の- 9 -障害になる可能性がないのか。専門家の専門的な見解から意見を確認してもらいたいというのが、質問の中身です。ですけれども、今の答弁では、道路事業所というか、事業を進める立場の業者に、今、意見を聞くなり何なりしているということですので、本来、環境保全を考えるような専門家ではない。進めるほうの専門家ですよね。そういった点で言えば、本当にこれでいいのか。実際に植えて、あと5年、10年たったときに、根が張れないで、まともなケヤキの木が生えない環境にあるのではないかというのが、私の見解ですけれども、それをクリアするような答弁になっていないので、その点についても再度確認したいので、答弁をお願いします。
町の答え 環境生活課長 村山德收
それでは、まず街路樹がまだ過去のような状況になっていないのは、議会報告に対しての義務を果たしていないのではないかという趣旨の御質問かと思います。先ほどもお答えしたとおり、全て過去と全く同じような景観になるのは担保できないと考えています。そういった意味で、先ほどの委員会報告にある赤松街道の歴史遺産を守ることについてですが、今、7本植えた幼木の成長をまずは見守りながら、そして、その幼木の管理についても、どのような成長過程で、どのくらいの大きさになっていっているのかを、定期的に道路事務所、七飯町等とで全て観察しながら、そして、1回目の答弁でお答えさせていただいたとおり、歩道側、信号側については、1メートルほど隆起した台形状になっている土地ですので、そこに植えた場合、ケヤキの根というのは樹高のおよそ20分の1が地中に張るというところですので、例えば樹木が20メートルになったら、大体、根が地中から1メートルほど深部に張るというところですので、そういった場合、先ほど言ったとおり、半径2メートルほどの根が張りますので、歩道面に出てくる可能性もあり、それも観察しなければならないというところです。台形状になったところについて、伐採前の大きなケヤキがあったときには、歩道の下のほうに根が張っていましたが、新たに補植した場合は、台形状の脇から根が出てくる可能性も危惧されます。1メートルほど盛り上がっている地形のところには、なかなか補植しても、根が台形状の土地からはみ出てしまった場合、それ以上は成長しない、もしくは、通行者に支障が出るところもございますので、以前のようなところには、なかなか植えづらいという見解です。しかしながら、信号機から函館方面に向かって、地表から盛り上がっている土の高さはだんだん低くなっていて、その途中にいろいろと電柱とかがございますので、そういう支障物を交わしながら、7本の幼木が成長につれてどのくらいの大きさになるか、そのときに、周りにまた新しい幼木を植えられるかどうか、経過観察しながら、今後の歴史遺産を守るという意味合いで、7本しかやらないということでは全くないので、そういった形で、今、7本植えたところを経過観察し、大きくなった後に、また新たな幼木を植えられるかどうかというものを検討しながら、赤松街道の景観を守っていきたいと考えています。また、専門家の、今後、抜根しないで大丈夫だったのかという話ですが、先ほど来、お答えしたとおり、補植する場所を深く掘りまして、過去に伐採した根についての一部を除去し、補植していますので、そういった意味合いで大丈夫だと伺っています。そういったところで補植させていただいたというところで、御理解のほど、よろしくお願いいたします。以上です。
議員の質問 11番 上野武彦
まず、交通の支障という点で言えば、国道に出る何メートルかくらいの範囲に木が植えてあって、枝が繁茂した場合には、そういうことも考えられます。しかし、あそこは、国道に出るに際して、結- 10 -構、前に車が出て、周りの状況を把握できるような場所になっております。しかも、木が植えられていた場所については、1メートルくらい高くなっている土手のような状況ですから、実際に入ると、その1メートルくらいの上に幹があって、さらに枝が上にということになりますので、本来、植えてもしばらくは全然問題ないというふうに私は思います。そういった点で言えば、議会で求めた景観の回復ということに関して、今の答弁では少し後退と言いますか、前進するというか、要するに、今後も少し補植の範囲を広げていきたいというような言い方もされました。しかし、それでは本来の景観を回復させますというはっきりと意思を持った取組になっていないなと思います。議会が求めた、歴史的な遺産を守るという立場で補植をする姿勢を、きちんと持ってもらいたいなということが一つです。それから、今、いろいろ言っておりました。実際に、専門家、専門家と言いますけれども、本当に責任を持って現状を把握し、意見を述べたのかという点に関しましては、非常に曖昧ではないかと思います。環境についてきちんと把握できているような専門家に意見をもらう必要があるのではないか。特に、根がある状態で、その根が邪魔であるから、50センチほどの部分の根がないような状況に掘って、そこに土を埋めて植えたという程度ですので、本来の補植とは全く言えないやり方だと思います。これでは、きちんとケヤキの木が成長できる環境が確保されたとは考えられません。ですから、その点について、今後、経過を見るということになるかもしれませんけれども、実際にまともな成長ができなかった場合、どのような責任を負うのか。それについても、きちんと責任ある答弁をお願いしたいなと思います。よろしくお願いします。
町の答え 町長 杉原太
若松街道のケヤキに関しましては、反省しているところでして、町民の皆様にも、これまで歴史遺産として残してきたものを伐採してしまったということに関しましては、お詫び申し上げたいと思います。そこにつきまして、特別委員会を設置して検討もしていただき、そして、今回、植栽したわけですが、この植栽に当たりましては、十分に各種保全団体だとか、道路事務所の皆さんだとか、そういう部分で御相談もしながら進めてきたということです。また、このケヤキの位置につきましても、ここで商売をやられている方とか、地域住民の方々とも調整した上で、今回、7本の植栽をさせていただいたということです。また、この植栽に当たっては、環境生活課長から答弁があったとおり、十分に植栽方法だとかを検討した結果、これまでも赤松街道の保全に関して、函館開発建設部の道路事務所で赤松の今の状態なども常に観察し、枯れてきている木の対応だとかも検討しておりますけれども、そういう部分では函館市内の事業者に樹木医がいらっしゃいますので、赤松街道全体の保全と、それから、今回のこのケヤキの幼木の植栽につきましても、町も含めて相談した上で、今回の植栽が行われたということで、まずは交通安全上の問題と街路樹としての管理も含めた上で、まず7本植栽させていただきました。伐採された切り株の根もまだ生きているというようなこともあろうかと思いますけれども、その部分に関しては、先ほども答弁があったように、間隔の広いところ、そして、植栽する上では根切りもして、今回、植栽をしたということです。まずは、この7本の幼木の成長の経過を見ながら、今後の対応などを検討していきたいと思っておりますし、その場合には、議会にも情報提供して進めてまいりたいと考えておりますので、御理解頂きたいと思います。以上です。
議員の質問 11番 上野武彦
今、町長の答弁を頂きましたので、責任を持って今後の対応を考えていただきたいと思います。