みんなの議会

福島町議会 令和2年度定例会6月会議 2020年6月22日

伝統文化を未来に残すための政策について

聞いた人
藤山大 議員
答えた人
教育長 小野寺則之、教育委員会事務局長 石岡大志

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 7番 藤山大

通告に従い、一般質問をさせていただきます。伝統文化を未来に残すための政策について、教育長に質問します。四ヶ散米舞行列、奴行列、荒馬、七福神等の身近な地域を中心とした地域固有の個性豊かな伝統芸能や祭りなどの活動への参加、保存、活用の取り組み等の期待が高まってきている。地域等に残る個性豊かな伝統文化は、次世代に継承していくべき共通の財産であり、自らの地域を見つめ直し、継承に向けた自主的な取り組みを進める必要がある。伝統文化を支える町民や民間企業、教育関係者等と連携を図りながら、一体的・総合的保存及び未来に残す活用を進めることで、地域の魅力を創出できると考える。時代の影響を受けて、変化・消滅する可能性がある伝統文化・お祭り等を継承・発展させるためには、その現状や歴史、経緯、特色等を十分把握し、伝承や普及に協力する伝承者や支援者の確保をしていく必要がある。指導者や演者の高齢化が進むなか、伝統文化を守り、後世に伝えていくためには、後継者の確保・育成が必要不可欠である。演技指導者・後継者(未来を担う児童生徒等)の確保、後世に残す為の保存資料(DVD:観賞用と演技指導用)の状況について、教育長にお伺いします。

町の答え 教育長 小野寺則之

藤山議員のご質問に、お答えします。ふるさとの歴史ある伝統文化の中でも特に歴史上・芸術等の価値が高い文化財としまして、昭和27年に松前神楽、昭和43年に福島大神宮祭礼行列、白符荒馬踊りを町無形民俗文化財に指定しております。この中でも松前神楽については、平成30年には国の重要無形民俗文化財に指定されたところであります。こうした文化財は、地域のお祭りや各イベント等で披露される中で、多くの人々に歴史文化の素晴らしさはもとより、感動と癒しを与えてくれます。町では、国の重要無形民俗文化財又は町無形民俗文化財に指定されている3つの団体保存会に対し、保存・運営のために必要な費用の補助や定期的な公演開催などの支援を行っております。演技指導者及び後継者の確保については、四ヶ散米行列、奴行列では、一時、途絶えていた時期もありましたが、平成6年以降は、高校生や若い町民の方などを中心とした演技の研修や諸道具の整備を行い、演技の公開が図られております。しかし、近年は、人口減少とともに祭礼行列、各町内会の山車等も含め、全体的に参加者が少なくなってきているのが課題となっております。今後も演技者募集等を町広報でPRするなど、各保存会と連携を図りながら後継者の育成に努めてまいります。また、四ヶ散米行列、奴行列等の映像資料につきましては、DVDやデジタルデータとして所有しており、町ホームページの動画ライブラリーで公開している他、高齢者学級や町民文化祭で観賞していただく機会を設けており、今後も継続的なPRを行うなど、保存会の活動支援に努めていきたいと考えております。

議員の質問 7番 藤山大

少し歴史について、語りたいと思います。四ヶ散米舞は松前神楽23座の1つで、4人の神職が弓や剣などを持って舞うものであり、江戸時代には松前藩の領民達が参加して行列を行っていた。明治時代に入って、福島大神宮において引き継がれ、明治には、それが継承されている。そして、神社第三代宮司常磐井氏によって伝えられた。この行列は、元々大人が参加するものであるが、伝承当初から現在まで小学校高学年の児童が参加している。昭和の時代、子どもが多かったため、周辺児童や男子のみが参加できる条件もあった。しかし、少子化が進み、現在では女子の参加、学校統廃合による広範囲な地域の児童参加で辛うじて行列を維持しているという状況になっている。四ヶ散米舞は折加内、折加内周辺、今で言う塩釜地区に継承され、神社等に伝えられたと聞かされている。これが四ヶ散米舞です。奴行列については、武家の供揃えに由来する民俗芸能の一種で、挟箱、立傘、台笠、毛槍などを所持する奴を行う独特の所作であると。これは全国で沖縄を除く全都道府県が参勤交代によって行かれていました。そして、北海道と対馬だけが年に一度だけの出兵という形になっています。資料では、隣り合った2つの挟箱が密着するような歩き方が描かれるなど、独特の歩き方をしている様子がうかがえる。元禄期のケンペルの日記には、参勤交代の大名行列の奴達が独特の歩き方をしていたと記載されている。福島の特徴の奴は、ホーという掛け声で町内をうねり歩き、家内安全を願っていた。福島では、弓と鉄砲も加わり、当時、貴重とされている鉄砲が奴行列にあるのが、とても貴重であり高価なものであると、とても珍しいものであるのが特徴だ。奴は、日向地区の永井氏に伝承され、後世に伝えられている。荒馬については、今は廃校になった白符小学校の生徒のカリキュラムとして生徒に継承され、現在に伝えられている。七福神に対しては、語り手の方が不在のため話は聞けませんでしたが、ここ数年、演技の場がなく、継承もそうですが、今後消滅していく可能性が極めて高いと思われます。このようなことから、地域の伝統を残すためには、児童・生徒の学校のカリキュラムとして加えるべきと考えますが、いかがですか。今年の祭礼行事は、新型コロナウイルスの影響で、やるのか、やらないのか、まだ未定ではありますが、来年度の披露の場として継承して、町民の笑顔と町の賑わいに貢献できたらと考えますが、いかがですか。

町の答え 教育長 小野寺則之

今の藤山議員のご質問なんですけれども、小中学校でカリキュラムとして、この伝統文化をやらないのかというお話だったと思います。今、藤山議員おっしゃるように、今年度については、新型コロナウイルス感染症の拡大によって、授業の確保が大変課題になっていることから、この伝統文化の伝承活動については、非常に難しい面があろうかと思っています。しかしながら、小学校3年生から福島町について学ぶ単元がございまして、そういう機会に是非、伝承活動を実際にされている方に学校とかに来てもらってお話を聞くということを、まず初めに検討していきたいという風に思っています。それで、いきなり伝承というのは、学校とも協議していかなければならない部分でございますので、なかなか難しいとは思っているんですけれども、近年では平成29年に福島小学校、平成30年に福島中学校で、松前神楽について常磐井宮司からお話を聞いたと。そういう授業をやっているところでございまして、今、藤山議員おっしゃるように、四ヶ散米ですとか、奴ですとか、白符の荒馬ですとか、実際にやっていらっしゃる、伝承されている方に学校においでいただいて、お話を聞く機会から始めてはどうかなという風に考えております。

議員の質問 7番 藤山大

昔は、白符の荒馬等は学校のカリキュラムとして入っていたんですよね。今、高齢化が進んで少子化、本当に子ども達も少なくなっている中で、今後この伝承というか、伝統文化ですね。本当に子ども達に伝えていかないと残らないものと私は考えてしまうんですよね。今、皆さん高齢になっていますので、その辺も十分考慮しながら、本当に子ども達に伝える授業として、カリキュラムの一部として加えていけたらなとお願いしたいと思います。それと、保存用のDVDについては分かりました。演技指導用のDVDが作成されていませんが、その辺はどうなのかお伺いします。伝統芸能に携わっている町長もそうですけど、議長、ここにいる管理職の方、議員さんにも何人かいると思うんですが、その辺が結構高齢になってきております。後世に残すために、このDVDは作成しておくべきものと私は考えるんですよね。演技指導用のDVDがなぜ必要と考えるかというと、私もここ数年携わって奴行列をやっているんですが、年々変わっていっているのが現状なんですね。私、当時、奴行列に携わった時、うねって歩くような歩き方をして行けという指導をされました。でも、ここ最近では本当に簡略化というか、昔の踊りとは徐々に変化していっているんですよね。本当に演技を指導している方も高齢になっていますので、この機会にその人達にDVDを作成してもらうことが後世に残すために私は必要だと思うんですよね。このDVDが出来た暁には、演技指導してくれた方に表彰なり、功労賞的なものを与えて労ってもらえたらなと私は思うんです。見ていく資料としては分かるんですけど、演技指導用の物は本当に大事なものですね。昔から伝わっているものを後世に残すための物。徐々に簡略化になっていくのは分かるんですけど、大事な物として、残す物としてDVDは必要だと思うんですが、その辺の考えをお伺いします。

町の答え 教育委員会事務局長 石岡大志(教育委員会事務局長は2024年3月まで)

演技の指導用のDVDなり映像ということでございますが、教育委員会としましては、特段、指導用と限定した物はなくて、古い物で昭和30年代、新しい物で平成27年までの映像がございます。それで、物によって違いますけど、白符荒馬で10件、四ヶ散米舞、奴行列で14件、松前神楽で11件、松浦七福神で3件、合計38件ございます。この中でも奴、四ヶ散米の方は、福祉センター等の前で練習しているところのDVDというか、資料もございますので、昔から見れば微妙に練り歩き等も変わってきているかもわかりませんが、各保存会の代表なり指導者の方と協議して、またこの後、演技指導用のDVDの必要があれば、教育委員会としてもバックアップをしていきたいなという風に考えております。

議員の質問 7番 藤山大

私もこのDVDは見る分には良いと思うんですよね。でも、子ども達に教える分、これから習いたいという人に対しての演技のDVDはかなり必要だと思うんですよね。本当に今じゃなきゃ出来ないというわけじゃないですけど、やっぱり教える側も高齢になってきて、私が伝え聞いている中では、昔の人と変化しているのが現状ですね。私が教えてもらった段階では。昔の人のやり方とは、また違うと思うんですよね。よくあるのが、日向地区はやっぱり皆さん町民の方が見られていますので、その辺に行ったら、そこ違うよと言う人もいます。これは僕らにしてみたら、どこが違うのか、教えてもらったのはこれなのにというのが現状であって、本当に見ている人は足の動きがこうだったとか色んな事があるので、その辺はやっぱり資料としては大事な物なので、もう一度検討されるようお願いしたいと思います。

町の答え 教育委員会事務局長 石岡大志(教育委員会事務局長は2024年3月まで)

確かに古い物で昭和30年代からの物もございますので、そういった部分の演技の方の動きも見ながら、保存会の方とご相談をさせていただきたいと思っています。

出典:福島町議会 令和2年度定例会6月会議 2020年6月22日 議事録 PDF(16ページ) 間違いを知らせる