せたな町議会 令和7年第3回定例会 2025年9月18日
再生可能エネルギー事業と地域振興の取り組みについて
- 聞いた人
- 横山一康 議員
- 答えた人
- 町長 高橋貞光、教育長 小板橋司
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 5番 横山一康
それでは町長と教育長に、再生可能エネルギー事業と地域振興の取り組みについてお伺いしたいと思います。せたな町では町の合併前から豊富に存在する風資源を利用した風力発電を中心に再生可能エネルギー発電事業が行われています。令和3年には各産業団体の代表、町民の公募、大学教授などの有識者等を構成員とする町の再生可能エネルギー協議会が設置されました。その成果として町の再生可能エネルギー資源を効率的に活用し、脱炭素化に寄与する目的でせたな町地域エネルギービジョンや地域の自然、社会条件などを踏まえた計画的な再生可能エネルギーの導入を目指すゾーニングマップが令和5年に策定されました。本年7月には檜山沖洋上風力発電事業が再エネ海域利用法の促進区域に指定され今後は事業者の公募、選定、環境アセスメント、建設作業と運転開始に向け数年のうちに事業が本格化していくことが予想されます。この事業は建設土木業、コンクリート、電気工事、運送、宿泊、飲食など地域経済への波及効果も期待できます。一方、環境に与える影響を考慮しながら事業実施を進めていく必要があるとも考えています。このような点から早期に町としての体制を強化する必要があると私は考えております。せたな町エネルギービジョンではせたな町が抱える少子高齢化などの課題を再生可能エネルギー資源の利用で解決するため様々な視点から地域振興を進める基本方針が定められています。この基本方針を実行できるよう町の体制を整え、再生可能エネルギー事業を地域振興のエンジンの一つとすることが重要だと考えます。以下3点について町長のご所見をお伺いいたします。 併せてこれからの再生可能エネルギー事業の発展のためには環境教育、人材育成も重要だと考えていますが、これまでの町の取り組みとこれからの展望を教育長にお伺いいたします。町長への質問、①檜山沖洋上風力発電事業の概要とこれからの流れについてお伺いいたします。② 再生可能エネルギー事業が地域経済に与える効果についてお伺いいたします。③ 再生可能エネルギー事業の取り組み推進のため、町の体制をどのように整備していくのか伺います。以上よろしくお願いいたします。
町の答え 町長 高橋貞光(町長は2025年10月まで)
それでは横山議員のご質問にお答えします。1点目の檜山沖洋上風力発電事業の概要ですが、令和5年5月に檜山沖を含む北海道5海域を有望な区域と整理され、同年12月に国、道、関係自治体等を構成員とする法定協議会を設置いたしまして、令和7年3月開催の第4回法定協議会で促進区域指定について意見をとりまとめております。とりまとめられた内容としては、主に留意事項と檜山沖の将来像のほか、促進区域の範囲や漁業影響調査、地域振興策及び固定資産税の考え方と多岐にわたる事項となっております。地域振興策及び固定資産税の考え方としては、決定した事業者から支出される出捐金につきましては漁業振興に8割、地域振興に2割の配分とし、固定資産税の課税は各共同漁業権の区画に設置された風車基数による配分としております。これら法定協議会等の協議を経て本年7月30日に檜山沖洋上風力発電事業は再エネ海域利用法の促進区域に指定され、今後は事業者公募に係る公募占用指針案の策定、事業者の公募、審査、選定を経て環境アセスメント、それから建設工事、運転開始へと進んでいく見通しです。2点目の地域経済に与える効果についてですが、ご質問にもありましたとおり建設期間中における土木、コンクリート、電気工事、運送、宿泊、飲食といった多様な産業分野の需要を喚起し、短期的には地元の雇用機会の拡充が期待されます。また長期的には発電設備の運用、保守いわゆるO&M、オペレーション&メンテナンスなどによる継続的な需要創出につながるものと考えております。特に洋上風力事業においては、瀬棚港がO&Mの基地港となった場合には、企業進出よる人口増加や地元雇用など大きな効果が期待されます。北海道においては今後、洋上風力発電施設の工事に地元企業が下請けとして参入するためのマッチング会の実施や地域サプライチェーンの取り組みも進めることとなっております。3点目の町の体制についてですが、令和4年4月1からまちづくり推進課内に再生可能エネルギー推進室を設置し、目標とする2050年のカーボンニュートラルに向けた取り組みを進めております。また北海道におきましては、本年4月1日より経済部内に新たにGX推進局を設置するとともに、檜山振興局では7月16日から産業振興部商工労働観光課内にGX産業推進室を設置し、洋上風力発電事業などGX産業における地元企業の参入促進や関連産業の集積を目指す取り組みを推進しております。せたな町としましては、今後の洋上風力発電事業などの状況に応じながら適切なタイミングで専門部署の構築を検討するものと考えておりますことでご理解いただきたいと思います。
町の答え 教育長 小板橋司
ご質問にお答えいたします。これまでの小中学校における再生可能エネルギー事業への取り組みにつきましては、学習指導要領における環境教育としてエネルギー、資源、環境に関する課題を探究的に学ぶ学習に取り組んでおります。取り組みの内容としましては、風力発電施設の見学や再生可能エネルギーについての学習、せたな町で推進しているゼロカーボンの取組についての学習など、町内におけるエネルギー資源の現状、課題、解決策を探究する授業を各学校で展開しております。これからの取り組みとしましては、昨年度も全ての小中学校で取り組んでおりますが、教育行政執行方針でも申し上げたとおり環境教育の充実を図るため身近な自然環境や地域の特色を生かしたふるさと教育、地域人材の活用や事業所、関係団体等での体験活動を通して探究的な見方、考え方を育む教育活動の推進、また町内にある風力発電施設を積極的に活用した学習の場を提供してまいります。
議員の再質問 5番 横山一康
それでは再質問をさせていただきます。教育長のほうから教育関係について、これ資料いただいております。過去3年間の再エネ関係の授業、洋上風力発電所の見学ですとか、風力発電所の見学、あと大学の先生を招いた中での授業も実際行われていて随分充実してるんではないかなというふうに考えておりますので、これ今おっしゃったとおりこれからもなお一層ブラッシュアップしながら進めていっていただきたいなというふうなことで要望しておきますので、どうぞよろしくお願いいたします。それでは町長に再質問させていただきたいと思います。まず①なんですが、今後の流れということでいろいろお話がありました。今後、この法定協議会のとりまとめの内容で地域振興の出捐金、地域振興のためのお金が事業者から配分される割当て漁業者に8割、地域振興のために2割というふうな今お答えがありました。このように決まったというようなことであります。これ非常に漁業関係の人には喜ばしいことだと思いますし、私たち依存してる財源が多い我が町としてもこの2割の地域振興のお金というのは大きいお金になると思いますので、ぜひこれはしっかりとこのお金がどんどん増えるような形で今度町で考えていっていただきたいと思います。それで公募、今促進区域に7月に指定されたということで通常でいけば公募の作業に当然なってくると思うんですが、これ公募いつ頃になる目処があるのか、そのことについてまず1点お伺いしておきたいと思います。いつ頃から公募作業が始まるのかということをお聞きしておきたいと思います。再質問の2点目なんですが、いろいろあるんですが、私この再エネ事業というのは地域振興に、先ほど②のところで町長にお答えしていただきましたけど、短期的には一時的な雇用が創出される。長期的には風力発電所を運用するために人が増える可能性がある。特に瀬棚港がO&Mといって、これはオペレーションアンドマネジメントっていうんすか。修理とか、そういうようなメンテナンスするための港として採択されると人口もそのための雇用も増えるんじゃないかというようなことで誠にこれが実現すれば喜ばしいことだと思います。地元の会社も参入できるようにしたいというふうにおっしゃってましたが、これ今、地元の業者どういう状況と町長は認識しているのか、現状の認識少しお伺いしておきたいなと思います。というのは今どの業界も我が町は人手不足、後継者不足、このことがどこの業界も同じように言われております。特に建設だとか、メンテナンスとなると、建設土木関係の会社の方々の出番になってくると思うんですが、もう今、地元の人だけではなくて外国人の方も入ってきてもらって雇用を満たしているというような状況、当然今継続している町の事業、民間の事業ありますのでそちらの事業も継続していっていかなきゃいけない。そういう中で新たなこのような大きなプロジェクトが始まってそっちにも人数が割かれていくとなると、本当にこの大きなプロジェクトが来るというのは喜ばしいことなんですが、地元で果たしてきちんと対応できるのかどうなのか、このようなことをしっかり私現状把握をしていくっていうことが大切だと思うんですが、その辺り町長どのように認識しておるのかお聞きしておきたいと思います。もう1点、小売業とか宿泊業、このような業種の方も当然、人が来れば食べ物ですとか、宿泊の場所を提供しなきゃいけない。こういう方々も今、特に瀬棚区ではもう事業継続をやめたというお店も数件あります。このような状況、後継者いなくてやめてるっていうようなこういうような状況もある中で本当に対応できるのかというところをどういうふうな認識をしているのかということお聞きしておきたいと思います。もう1点です。本当にこれいろんなこのような大きな事業ですのでたくさんの付随した仕事が出てくると思うんですけど、こういう仕事、我が町ではどういう仕事ができて、どういう仕事ができないのか、今あるせたな町の事業者の中で、どういうことができてどのようなことができないのかこういうような課題の整理というのも併せて早急にやっておかなければいけないというふうに私は考えておりますので、このあたり町長どのようにお考えになっているのかお答えいただきたいと思います。公募作業がいつ頃始まるのかということを1点目。もう1点目が、現状把握、町長どのようにこの町内事業者の状況をどういうどのように現状把握しているのか。あとどのような仕事を我が町では受けて、どのような仕事ができないのか、このような課題の整理をどのようにお考えしているのかというこの3点、町長にお伺いしたいと思います。
町の答え 町長 高橋貞光(町長は2025年10月まで)
それではお答えをいたします。4点ほどのご質問だったというふうに思いますが、公募はいつ頃から始まるのかということでございますが、現在のところまだそういった時期についての国からのお話はございません。通常でありますと新年度、令和8年度での業者の選考、決定ということになろうかと思いますが、ただ道筋が現在のところ見えておりません。次に地元業者の現状でどのような現状を鑑み、どのような関わりができるかというような質問だと思います。これは事業者が決定以後また改めて法定協議会の中で議論する部分も出てくるかというふうに思います。まだ業者選定が終わっていない中でなかなか想定の中での答弁するというのは難しい部分がございます。そういった業者が選定されるという見通しのもとしっかりこれらについては対応していかなければならないというふうに思っておりますが、地元の業者が現状どういったお手伝いができるか、あるいは、そういった余裕があるのかということも課題の一つにはなると思います。その辺も十分見極めながら対応してまいりたいというふうに考えております。それから商業等の対応ということもございました。これもせたな沖も含めた檜山沖の風力発電所の設置、それから当然前浜での工事、さらには完成後の点検、保守を行ったことが考えられるところでございますが、秋田県沖の風車の撤退という事態が今回ございました。事前の準備ということになりますと当然ある程度の投資等も出てまいりますので、この辺はそういったこともございますから慎重に進めていかなければならないというふうに思っております。現在の檜山振興局に推進室がございますが、これらとさらには北海道と十分連携をしながら必要な対応をとっていくということになるというふうに思います。それから具体的な支援の内容、これらにつきましても、これはいろいろ多岐にわたる部分ということになります。この水産振興、あるいは地域振興にも関係してくるわけでございますので、町としては農林水産課あるいは建設課、まちづくり様々な課が関係してくるものと思います。その都度しっかり各課横断的に連携を進めましてしっかり対応していくということになろうかと思います。以上でございます。
議員の再々質問 5番 横山一康
それでは再々質問させていただきたいと思います。今、町長、秋田沖洋上風力の大手商社の撤退のお話されました。そのようなことが急に今、出てきたもので促進区域に檜山沖が指定された後にこのような撤退ということで、ちょっと私たちとすると出鼻をくじかれた形になってしまったなというふうに私も感じておりますし、多分関係する皆さんもそのようなことは感じてらっしゃるのかというふうに思います。ただそれはそれとしながらも私はこの今日のお題として、洋上風力だけにかかわらず再生可能エネルギー事業というふうな題で今一般質問させていただいております。町もこれ令和5年に策定した地域エネルギービジョンこのような立派な冊子があります。これも風力に特化したものではないんです。太陽光もそうですし、バイオマスそのようなものも含めた中でのビジョンになっておりますので、あまりこれは今大手商社が秋田沖で撤退したというふうなことはあって少し出鼻をくじかれてつらい気持ちはあるんですが、そこに左右されず町は町としてやはり再生可能エネルギーをしっかりと取り入れてまちづくりをしていく。そしてやっぱりこの大きな目的っていうのは、ゼロカーボンに資するというような目的がありますので、ゼロカーボンの目標達成のためには、これ何も風力だけに限らなくていいと思いますのでしっかりやっていくことが必要だと思います。町長現状把握のところあんまりお答えにならなかったと思うんです今再質問の中で、まず私は今、町内事業者がどのような状況にあるのか、本当にこのようなプロジェクトが来たときにそれを受注できる体制にあるのかどうなのかということをしっかり調査しておくということがまず必要なんではないかと思うんです。せたな町の現状、事業者の現状をしっかり把握した上で何ができて何ができないのかということをはっきりと今町の中でしておく、そういう準備をしておく、これ洋上風力はこようがこまいがそのようなこと関係ないと思うんです。しっかり準備するということが大切だと思うんです。一つ町長、最後のほうのご答弁で農林水産課、建設課、まちづくり推進課など横断的に対応していく、このようなこともおっしゃってました。私これ③の今日の質問の中で町の体制強化ということを町長にご質問しております。この体制強化というのが私は今望まれているんではないかなと思います。町長最初にしっかりと令和4年からまちづくり推進課の中に再生可能エネルギー推進室を作ったという、これは私は非常にいい働きだと思いますし、先進的な取り組みだなと思います。管内調べてみてもこのような独立した室、組織っていうのはないんです。せたな町がいち早くこのようなものをもう3年も前に取り入れてやってるということでありますので、こういう取組をさらに強化しないとなかなかついていけないと思うんです。これまだ何度も繰り返しになるんですが、公募の時期が未定だというふうなことではありますけど、もし公募されたらにわかに忙しくなると思います。いろいろな関係者があるんです。もし海、O&Mメンテナンス港にするっていうんであれば、港湾関係もあります。建設業界との関係もあります。漁業者との関係もあります。そのようなものを関係調整するのを横断的にやると言いましたが、なかなかこれ簡単なことではないんです。そうなるとやはり独立した組織というものの設置が非常に望まれる司令塔となる組織が望まれると思いますので、そういうことをいち早く取り組んでいたんであれば、それをさらに強化してこの動きをしっかりつかまえるというような動きを町としてやっていくべきだというふうに私は思うんですが、ここのところについて町長どういうふうにお考えになるのか、再々質問でお伺いして私の質問を終えたいと思います。
町の答え 町長 高橋貞光(町長は2025年10月まで)
まず2点ほどありました。事業者の準備というものも考えるべきではないかということと、町として専門部署も含めて対応を強化すべきいう話だったと思います。事業者の関係ですが、現状やはり地域のそうした工事の需要に合った事業者の対応といいますか、そうした中でそれを進めるための会社のこの形というものになっていると思います。風力発電事業が具体的に前に進んでくるということになりますと、それはそうした中でどういった部分でこの協力ができるかということは考えていかなければならないというふうに思いますが、現状この事業者がまだ決定していないということからすると具体的なそういった内容の詰めというものは今のところできない状況となっております。したがいましてそういったことをいち早く情報を取り寄せるということが求められるものと思っております。そういったことでしっかり対応してまいりたいと。それからこの専門部署につきましては、横山議員言われましたように、せたな町は管内に先駆けて推進室を設置をして今取り組んできているところでございます。これも体制の強化ということになりますが、しかし現状それほどの作業量には至ってないということから、現状の再エネ推進室で対応可能と見ております。これはこれから公募はされるということ。それからその後、事業者の決定ということになります。事業者の決定ということになりますと、その事業者といろいろ詳細にわたって詰めることになります。その中で町がどういった支援が必要なのか、あるいは地元事業者がどういった作業を請け負うのかという詳細の詰めがなされることに順番としてはなるわけでありますから、そうした段階で具体的な動きが出てくるということになります。町としても、そういった状況を見極めながら必要な体制を構築してまいりたいと考えているところでございます。まだ残念ながらそのような状況には至ってないということでしっかり今後の動きを注視してまいりたいというふうに考えているところでございます。