七飯町議会 令和4年第4回定例会 2022年12月6日
七飯町内の公共施設暖房用ボイラーについて
- 聞いた人
- 平松俊一 議員
- 答えた人
- 教育総務課長 俉楼司、総務課長 中村雄司、農林水産課長 村上宏樹、福祉課長 村山徳收、町長 杉原太
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 3番 平松俊一
それでは、通告に従いまし て 、 大 綱 5 問 、 質 問 を 行 わ せ て い た だ き ます。1問目であります。七飯町内の公共施設暖房用ボイラーについての質問であります。ロシアによるウクライナ侵攻は世界中の日常を一変させ、いまだに収束の道筋が見えてこないまま冬を迎えることになりました。暖房用の燃料費や冬場の電気使用料への影響も予断を許さない状況であります。私は以前より公共施設の暖房に関する質問を行 っ て き て お り ま す が 、 そ の 基 と し て い る のは、町が平成23年に策定いたしました七飯町地域材利用推進方針であります。この指針は、町内の森林を活用するためのものであり、ある程度実現できていれば、今回のような世界情勢にも的確に対応できたと思われる優れた指針と評価したいのですが、現状はほとんど機能していないのは残念であります。今後の展開については期待したいところですが、当面の間、町は現在の燃料費高騰に向けた具体策の策定に追われることと予想されます。当町の多くの公共施設暖房用ボイラーは更新時期に近づいており、その現状を把握し、どこからどのような対策を施していくのか、以下の点についてお伺いをいたします。1、公共施設のボイラーの現状を施設ごとに評価することについて。2、それらのボイラーの修理、更新の履歴と今後の予定について。3、それらを木質系バイオマスボイラーへ転換することについて。4、木質系バイオマスボイラーを採用する場合 、 町 内 の 森 林 等 か ら バ イ オ マ ス ボ イ ラ ー 用チップを生産することについて。5、森林資源を見直す啓発活動として、あるいは役場庁舎の補助暖房設備としてロビーに暖炉を設置することについて。6、町長は、七飯町地域材利用推進方針をどのように位置づけされているのかについてお伺いをいたします。
町の答え 教育総務課長 俉楼司(教育総務課長は2024年3月まで)
私からは、教育施 設 の 暖 房 用 ボ イ ラ ー の 状 況 に つ い て 、 1 点目、2点目を併せて御答弁いたします。まず、学校施設のボイラーは、昭和56年整備 の 大 中 山 中 学 校 、 平 成 元 年 整 備 の 峠 下 小 学校、平成8年整備の七重小学校、令和2年整備の大沼岳陽学校の4校には、重油及び灯油を熱源とするボイラー、平成29年、30年に整備の大中山小学校にはLPガス及び木質チップを熱源とするボイラーを設置しているほか、社会教育施設では、昭和48年整備のスポーツセンター、平成6年整備の大中山コモン、平成8年整備の文化センターには、それぞれ重油を熱源- 21 -とするボイラーを設置しております。ほとんどの施設は、建設した際に設置したボイ ラ ー を 使 用 し て お り ま す が 、 大 沼 岳 陽 学 校は、令和2年に現在のボイラーに更新しているほか、大中山中学校のボイラーは、能力低下等により令和2年に体育館、今年度、特別教室等の暖房を切り離し、個別に灯油暖房ボイラーを設置し、対応するところでございます。このほかの修繕歴として、スポーツセンターでは、過去10年間で、平成29年に給水ポンプを修繕しているほか、腐食による蒸気缶からの蒸気漏れの修繕を随時行っており、他のボイラーにおいても摩耗により部品交換等を行っておりますが、大規模な修繕には至っておりません。また、大中山コモンのボイラーは、経年による性能低下が見られますが、全体的には、保守点検、日常運転での大きな不具合はなく、ボイラー設置の目的を果たせていると評価しております。今後、施設の老朽具合により、長寿命化改修等を検討してまいりますが、できる限り設備を長期的に使用するため、定期的な点検等により維持管理してまいります。私からは、以上です。
町の答え 総務課長 中村雄司
それでは、次に、町長部局の公共施設31施設中、暖房用ボイラーが設置されている施設は6施設ございますが、このうち町民の皆様が広く利用され、町が直接管 理 し て い る 施 設 で あ る 役 場 庁 舎 、 健 康 セ ンターアップル温泉及び大中山学童保育施設の3施設を例に、総務課から一括してお答えさせていただきます。初めに、1点目の公共施設のボイラーの現状を施設ごとに評価することのお尋ねでございますが、まず、総務課が所管する役場庁舎には、重油を熱源とする無圧式温水器があり、温水器を便宜上ボイラーとしてお答えいたします。専門的な技術が必要とする設備として、第1種圧力容器があります。これは毎月の定期自主検査が法律によって義務づけられており、設備の損傷の部分や汚れ、機能以上の有無などを点検し、故障等につながる予兆を事前に推察し、必 要 に 応 じ て 修 理 等 を 行 っ て お り ま す 。 加 えて、定期自主検査以外にも専門機関による性能検査に毎年合格する必要があり、ボイラーの設備は日常のメンテナンスが重要と評価しております。次に、福祉課が所管する健康センターアップル 温 泉 は 、 灯 油 を 熱 源 と す る 真 空 式 温 水 ヒ ーターが設置されておりますが、その使用は、主にシャワーやカランの給湯であり、暖房としては11月から4月までの期間を利用しております。真空式温水ヒーターは、缶体が真空保持のため、空気による腐食が抑制され寿命が長いことがメリットとされますが、使用前や毎時間ごとに湯温の有無などの点検、また、毎年度の専門機関による保守点検などを行い、異常がある場合は、必要に応じて修繕などを行うことが重要と評価しております。このほか、子育て支援課が所管する大中山学童保育施設は、町の公共施設の中でも比較的新しい施設として、ガスボイラーによる床暖房が稼働しております。次に、2点目の施設ごとのボイラーの修理、更新の履歴と今後の予定のお尋ねでございますが、役場庁舎ボイラーは昭和59年10月の供用開始からこれまでの38年間、大規模な修理や更新には至っておりませんが、パッキンの交換やオイルヒーター内部の炭化物の分解清掃等により、異常燃焼の解消など、ポンプや配管等の附属設備を含め、過去10年間で年間平均約60万円、このうちボイラー部分では年間平均約35万円の部品交換等の修理を行い、適切なメンテナンスを心がけているところでございます。次に、健康アップル温泉は、平成8年4月の供用開始から平成24年に真空式温水ヒーターの更新、そして平成31年に電磁開閉器交換を行っているところでございます。次に、大中山学童保育施設は、平成31年の建築から約3年が経過しておりますが、これまで大きな修理等は行っておりません。- 22 -今後の予定としては、いずれの施設も附属設備を含め、交換部品の調達ができる場合は、メンテナンスによりできるだけ長く使用することを基本とし、現段階で更新の予定はございません。次に、3点目の木質系バイオマスボイラーへ転換についてのお尋ねでございますが、七飯町では、ゼロカーボンシティを目指す旨を表明させ て い た だ い て お り 、 脱 炭 素 社 会 の 実 現 に 向け、省エネルギー施策等に長期的視点で取り組んでいくこととしております。いずれの施設においても、ボイラー更新時には 二 酸 化 炭 素 の 排 出 の ほ か に も 経 済 性 、 安 全性、環境への配慮、メンテナンス性などの観点からも検討が必要と認識しており、木質系バイオマスボイラーも一つの選択肢になり得るものと考えられるところでございます。私からは、以上です。
町の答え 農林水産課長 村上宏樹(農林水産課長は2025年3月まで)
私から4点目から6点目までお答えさせていただきます。4点目について、町内森林の町有林の現状ですが、バイオマスボイラー用チップとした材について、直近3か年では、令和元年度は約600立方メートル、令和2年度はなく、令和3年度は約15立方メートルとなっており、大規模発電所用としていたところですが、パルプ材とした材を合わせても令和元年度は変わらず約600立方メートル、令和2年度は約200立方メートル、令和3年度は約510立方メートルと な っ て お り 、 安 定 的 と は な っ て ご ざ い ま せん。町有林だけでなく、民間事業者とのバイオマスボイラー用チップとなる材の生産の連携ですが、現在のところ至っていないのが実情です。また、現在、七飯町ではバイオマスボイラー用チップ生産を行っている事業者はありませんが、チップ生産については需要とセットで検討していく必要があると考え、ボイラーの燃料用チップには、規格の均一化や含水率の管理が重要であり、特に含水率については、施設が必要とする熱量に直結するため、新たにチップ製造施設を整備する場合、破砕機や保管倉庫などの整備のため多額の費用がかかるとされており、施設費を回収するため、地元のみならず広域的なチップ販売先の確保やチップ価格についても一定以上必要であると考えられ、事業者においても製造施設導入には慎重にならざるを得ない現状と考えます。5点目ですが、庁舎ロビーでは、七飯町が構成員である道南杉産地形成推進協議会や函館森林認証協議会の各種協議会における森林資源の啓発として、森林資源を活用したテーブルや椅子、ベンチなどを設置し、また、道南の市町森林所有者団体、林業事業体が一体となっている森林認証の取組をお知らせする冊子を設置し、啓発を行っていますことと、庁舎は既存設備により暖房が行われており、新たに暖炉を設置することにより、啓発を行うことは予定してございません。6点目でございますが、七飯町地域材利用促進方針については、木質系バイオマス燃料に限らず、道の駅での内装材利用など、建築材料などを含め、地域材における利用の促進の基本的方 向 な ど の 方 針 と 考 え ま す が 、 当 初 は 、 ト ルナ ー レ ク ラ ブ ハ ウ ス 建 設 に 当 た り 策 定 し て おり、現在、国では公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律の一部を改正する法律が令和3年10月に施行され、法律の題名においても「脱炭素社会の実現に資するための建築物等における木材利用の促進に関する法律」に変わっております。北海道における推進方針についても令和4年3月に改正が行われており、七飯町においても策定時から時間が経過しており、こうした見直しに基づき、今後、改正を検討していかなければならないと考えております。以上でございます。
議員の質問 3番 平松俊一
ありがとうございます。町内にはボイラーを設置している施設が相当あるのですが、年間を通してボイラーをずっと使っているということになるとぐっと絞られてくるのです。例えば病院のように年がら年中温- 23 -水も使うし暖房も必要だとなると、木質系バイオマスボイラーを入れても値があるのですけれども、実際問題、冬場の暖房しか使わないのであれば、確かに割高になりますし、余り効果の点での評価が低いかなというのは私も十分承知しております。しかし、やはり国の方針として、ゼロカーボンといったことを打ち出してきている中で、町有林を保有し、また、それを使うすべを今、全く持っていないというのは非常にもったいないと思うのです。山の木を切り出してくる。これをチップにして町内で消費する。高いか安いかは後にしまして、やはり自分たちの町の中のある程度のものは自分たちでちゃんと賄える、こういう仕組みをつくっておく必要があるということで、今回こういう質問をさせてもらっています。非常に規模は小さいのですけれども、ぽぽろ館はリンゴを乾燥させたりだとか、そういう事業を年がら年中灯油をたいてやっています。前にも一度、こういうものに木質系バイオマスボイラーを使えないかという質問したことがありましたが、検討してみるという答弁で終わっていました。いきなり大規模なものをやるとなると、それは国の補助金なり何なりがないとできないと思う の で す 。 町 の 自 主 財 源 の 中 で で き そ う な もの 、 こ う い っ た こ と を も う 一 度 考 え 直 す い いチャンスかなと思いますので、町長の答弁をお聞きしたい。それともう1点、先月まで何度か大中山小学校のボイラーのことを質問させていただいていました。このとき、ボイラーは15年ごとに更新するのだという資料を出されていました。今聞きましたら、20年、30年、ボイラーそのものを取り替えた履歴はないです。今さらの話ですけれども、あの時点で、15年ごとにボイラーを取り替えるという見積りが出されていたことは間違いであったのではないのかと思いますので、もしお答えできるのでしたら、その点の答弁も求めたいと思います。
町の答え 教育総務課長 俉楼司(教育総務課長は2024年3月まで)
それでは、私のほうから、2点目に御質問がございました大中山小学校のボイラーの件についてお答えしてまいります。前回の9月の定例会のときに資料で出させていただいたものにつきましては、基本的にボイラーの耐用年数等を考慮した年数ということでございます。私どもも先ほど答弁申し上げましたとおり、15年過ぎたからボイラーを更新するということではなくて、長期的に使用するために年間の保守だとか、日頃の運転の中でボイラーのメンテナンスを行っていきながら長期的に使っていきたいという考えの下、進めているものでございます。先ほど申し上げた15年については、いろいろ考え方はありますが、耐用年数を基にして計算したらということで整理した表と、提出した資料ということになってございますので、御理解いただきたいと思います。以上でございます。
町の答え 総務課長 中村雄司
それでは、私からは2点目についてお答えさせていただきたいと思います。ゼロカーボンに関連して、町有林の資材等の活用ということで御提案ございました。七飯町といたしましても、需要だとかといった部分で安定供給されれば、前向きな検討ということと思われます。ただ、ゼロカーボンの取組の中にあっては、森林だけではなくて、いろいろな手法がございます。例えば、七飯町として進めようとしている部分で申し上げますと、公共施設についてはLED化の推進だとかといった部分もございますので、LED化を推進して電力量を減らすといった意味で、少しでもゼロカーボンシティを目指すという形を進めていきたいと思ってございます。ボイラーを更新して、町有林材を使うというこ と は 、 目 指 す 形 と し て は い い の で す け れ ども、長期的な視点で進めていかなければならないということで考えておりますので、御理解の- 24 -ほどよろしくお願いいたします。以上です。
町の答え 福祉課長 村山徳收(福祉課長は2023年3月まで)
御質問の中にぽぽろ館の野菜乾燥をバイオマスでどうだというお話でございますが、基本、ぽぽろ館については、灯油、ファンヒーターが各部屋についていて暖房を行っていると。ボイラーについては、洗面所とか、そういうところのお湯が出るだけの小さなボイラーで対応しているところでございます。その中で、チップのほうで野菜の乾燥の際にバイオマスを使うことも、議員の御質問の趣旨も理解してございますので、そういった施設にバイオマスボイラーを入れる際、設備の大きさとかチップのサイロとか、いろいろな部分のスペース等もございますので、そういうものについては、今後、暖房以外の部分でそういうものが利用できるのであれば、そういうものも研究していきたいと考えてございますので、御理解のほどよろしくお願いします。以上でございます。
議員の質問 3番 平松俊一
おおよそ理解いたしました。ただ、町長の答弁を一度だけお聞きしたいのですけれども、大分前から利用推進に対する方針というのをつくって、クラブハウスはこれに該当するということでやりましたけれども、あとは本当にお茶を濁す程度、学校新築のときの内張材とか、その程度で、やはりいろいろな災害なんかを考えても、町内である程度自家消費がちゃんとできる体制をつくっておくということ自体、実に効果的なことではないかと思うのですが、この点についての町長の考え方だけお聞きしたいと思います。
町の答え 町長 杉原太
平松議員の御質問ですけれども、森林利用の部分に関しましては、平成23年に計画方針の中で、東大沼の多目的グラウンド、昨日もサッカーの関係もありましたけれども、そこのクラブハウス建築の際には、その当時も道産材の利活用の推進ということで方針をつくって、あそこの施設を整備する際には補助金を頂いて、大体100%木造で建てたという状況になっております。そしてまた、今、現在進んできて、ここに来て世界情勢が、ロシア、ウクライナの関係で非常に厳しくなってきて、世界の貿易というのがなかなかスムーズにいかないという中で、物価高 騰 だ と か 輸 入 ・ 輸 出 に 関 し て の 輸 送 費 だ とか、油を使うということもあって、国自体が国産の木材を活用して進めていくという考え方になって、それとともに、化石燃料からのエネルギー転換というようなことで、ゼロカーボンシティということを今始めたという状況です。その中で、理論と現実のギャップというのがあるのです。北海道でも森林の伐採から加工まで進んでいる町については、例えば下川町は道産材を製材して、なおかつそこから出た副産物と し て 、 枝 木 と か 皮 と か を 剥 い だ 部 分 も 含 めて、それを燃料用のチップに加工するというようなことで、木材の製造過程の中で出た副産物を燃料に活用するというような形のものを、企業あるいは森林組合に加盟する皆さんが工場を今後進めていくという形で、七飯町だけでなくて、この近隣にもそういうふうにできれば、木質バイオマスのボイラーを使っていくという環境が整うのかと思っております。今後、道産木材の使用を促進していくという国の方針ですから、その部分については、七飯町としてもそういう部分は推進してきたいと考えておりますし、それに当たっては、地場産業の育成も含めて、今から対応していかなければならないと考えておりますので、需要と供給のバランス、できれば地産地消で、地域内で余り輸送費をかけないで、地域のものを地域で使うという形の中で進めていきたいと思っております。今とりあえずできることから、ゼロカーボンについては進めていきたいということで、先ほども総務課長のほうから答弁がありましたけれども、まずは公共施設の照明器具をLEDに切り替えて、まずは七飯町としては省エネを図っていくと。省エネを図った上で、地域材の活用- 25 -も今後、そういう体制が整っていく状況を見据えながら、将来、ボイラーの更新に当たって考えていきたいと考えておりますので、御理解いただきたいと思います。以上です。