七飯町議会 令和6年第1回定例会 2024年3月5日
学校給食費無償化の実施
- 聞いた人
- 上野武彦 議員
- 答えた人
- 学校給食センター長 福永崇弘、教育長 與田敏樹、町長 杉原太
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 11番 上野武彦
それでは、2問目いきたいと思います。2問目は、学校給食費無償化の実施をということです。国勢調査によりますと、七飯町の年少人口、0歳から14歳に関しましては、1985年代には21.4%でありました。それが、七飯町まち・ひと・しごと創生人口ビジョンによりますと、社人研推計準拠によりますと、2025年には11.4%、2035年には10.2%となるというふうに予測されております。原因は、子育ての負担が大きく、子どもを産み育てる環境が悪化していることにあるのではないかというふうに考えられます。七飯町は、これまで実施してきた子育て支援策としては、18歳までの医療費の無償化や幼稚園、保育園の完全給食の実施、小中学校の学校給食費、第2子半額、第3子無償化くらいであります。効果的な経済的な支援策が求められているのではないかと考えます。学校給食費無償化については、子育て世代への支援策として、全国の自治体で今、広がりつつあります。北海道でも、この渡島、檜山の18市町のうちで、8町が既に完全給食無償化を実施しております。そこで、七飯町でも具体的支援策として、小中学生への給食費の完全無償化を実施すべきと考えるわけでありますが、町長の見解をお伺いいたします。
町の答え 学校給食センター長 福永崇弘
それでは答弁させていただきます。給食費の無償化についてですが、現在、七飯町の学校給食費におきましては、議員の御質問にもあるとおり、同一世帯から町内の学校に通- 25 -う第2子を半額、第3子以降を全額軽減しているほか、準要保護児童生徒の給食費も全額軽減しております。これらの軽減対策に係る費用を含めて、完全無償化に必要な費用は、1年間で約1億円の負担が見込まれるところです。給食費につきましては、学校給食法により、食材料費を御負担していただくこととなっており、受益者の応分の負担が必要であると考えていることから、毎年1億円の経費が恒久的に続くことを考慮しますと、町単独での完全無償化の実施は極めて難しいと考えておりますので、御理解願います。以上でございます。
議員の質問 11番 上野武彦
この学校給食費の無償化ということの根拠は、一つは日本国憲法26条の第2項で、義務教育はこれを無償とするというふうに規定されていることがあります。また、食育基本法では、給食は単なる栄養補給ではなく、教育の重要な一環であると位置づけておるところであります。海外でも給食は行われていますが、それは単なる食事という位置づけでありますけれども、日本の場合は教育の一環であると位置づけにされておるわけです。こうしたことからしますと、学校給食の無償化は、本来国が実施すべきものでありますけれども、今の政府はこうした憲法に規定されていることすら実施しないというような政府となっております。そういう中で今、全国の自治体では、この学校給食費の無償化については、子育て支援、そして少子化対策としても有効な対策として、支援する動きが起きているというのが実態になっております。先ほども触れましたけれども、この渡島、檜山では八つの町が実施しておりますが、松前町、福島町、知内町、木古内町、八雲町、江差町、上ノ国町、せたな町、この八つの自治体が完全給食費無償化、これを既に実施しております。七飯町は、これまで一時、福祉のまちということを掲げまして、今実施されている18歳までの医療費の無償化、これをこの渡島檜山でも先駆けて実施してきております。しかし、今ここにきて七飯町は、高齢者福祉も、それから子育て世代への福祉、これに関しても、近隣自治体に比べると遅れた町ということになってきました。例えば、この高齢者福祉の一環である福祉灯油、これはこの渡島、檜山18の自治体がありますけれども、最低の金額の5,000円、七飯町だけです、こういう実態になっているのは。ほとんどのところは1万円以上から3万円を実施しているという実態の中で、七飯町が最低限の5,000円だけだというような実態になっております。そういうことと一緒に、この小中学校の学校給食費、これに関しても先ほど述べましたように、遅れた町という状況が生まれております。七飯町の少子化は深刻であります。子育て支援策の遅れが一番の原因になっているというふうに思われます。七飯町の学校給食は、小学校が月4,500円、中学校が月5,000円ということでありますが、先ほど課長も答弁しておりましたように、この学校給食費を完全無償で実施するということになりますと、1億円を超えるような予算が必要であるということでありますけれども、この七飯町の少子化傾向の対策としても、非常に大事な対策というふうに考えております。町長、令和6年度の施政方針の中で、重点政策の一つとして、子育て支援ということを掲げております。しかし、今の実態はこういうふうに、七飯町はこの渡島檜山の18市町の中でも特に遅れた部類の町になっているということでありますので、何としても人口の減少対策、子育て支援という立場からすると、この有効な対策ではないかと思われる学校給食費の無償化、これをぜひ、課長は考えていないというふうにおっしゃいましたけれども、この子育て支援と人口減少対策という立場からすると、ぜひとも、また町長の今年度の施政方針の立場からすると、何らかの形で取組を始めるべきではない- 26 -かというふうに思うわけです。それで、町長の答弁をお願いしたい。
町の答え 教育長 與田敏樹(教育長は2024年9月まで)
義務教育の一環としてというような話がございましたけれども、学校教育においても、教科書は無償で配布しておりますが、教材費については保護者から負担をいただいております。給食センターの給食の提供についても、原材料費については保護者に負担をいただいておりますが、それ以外の調理員、給食センターの運営費等々については、町費として実施をしております。原材料費を保護者からいただくというのは、これは法に定められておりますので、それにのっとってやっているということでございます。併せて、給食費を無償化したからといって、子ども達の人口が増えるというような実績について、私の知っている範囲では承知をしておりません。具体的にどこの町村ということになると語弊がありますけれども、これを無償化したら子ども達の数が増えました、学校の規模が大きくなりましたということについては、聞いた記憶がございません。そういう意味からすれば、この給食費を無償化することが、イコール子育て支援につながると、義務教育に通う子ども達の数が増えるというような考え方には、教育委員会としては立てない状況にございます。そういうことから考えれば、給食費については、今まで通り原材料費について、法に基づいて保護者からいただいて、安全安心な給食を提供するというのが教育委員会の役割だというふうに思っていますので、今後ともそういう形で実施していきたいというふうに思っております。以上でございます。
議員の質問 11番 上野武彦
根拠がはっきりしないというような言い方でありましたけれども、日本の少子化が進んできた背景は、やはり国民の所得、これが大幅に減少したことが原因だということは明らかではないかと思います。というのは、この30年、失われた30年と言われておりますけれども、国民の所得は、正規職員が減らされて非正規が4割にもなったということで、先進国の中で、そういった国民の所得が最低レベルになっているということが背景にあるということは明らかではないかというふうに思われます。そういうことから考えますと、こういう子育て支援策の具体的な経済的な支援になる学校給食費の無償化、これは実施すべき課題ではないかというふうに考えるわけです。これは本来、国民の所得が増えて、30年前と同じように、合計特殊出生率が二十八点何%というレベルから、今は七飯町は合計特殊出生率1.3です。もう半分に減ってしまっているのです。そういうのは、こういった経済的な事情が背景に十分考えられるということでありますので、そういった立場からすると、経済的支援、自治体ができる範囲で、やることはやるべきではないかと。多くの自治体が今そういった立場で、この学校給食費の無償化、これを実施しておりますけれども、町長にその点について見解をお伺いします。
町の答え 町長 杉原太
今、生活の格差というか、所得格差も出てきているというようなお話もありましたけれども、現在給食費のほうも、準要保護あるいは要保護の方々には給食費の軽減をしているところでもございまして、そういう意味では、食材の最低限の給食費を支払っていただいているという状況です。確かに全国的にも給食費の無償化という部分で、人口減を防ぐため、そういう意味で施策をやられている市町村も大分増えてきているということは承知しておりますけれども、七飯町の財政状況も踏まえた中で、今現在、第2子半額、第3子以降を全額軽減しているというようなことで、町としても努力をさせていただいているところでございます。今後、様々な町の課題、いろいろな財政的な部分の課題もございます。そういう意味で、給- 27 -食費についても、いつも本当に考えてはいるのですけれども、七飯町の今の財政と見極めたときに、今行っていることが、逆に言えば精一杯だということもございますし、全国の首長会といいますか、町村会も通して、これは全国的に子育ての課題、子どもの少子化の部分の課題も含めれば、こういうものも全国一律に行った方がいいのではないかというような中で、国に対しての給食費の無償化の要望も、それから医療費の要望も含めて実施しているところでございまして、今現在の七飯町単独での給食費の無償化については、残念ながらかなわないということで御理解いただきたいというふうに思います。以上でございます。
議員の質問 11番 上野武彦
町長の答弁では、この学校給食費の無償化、これについてはやる方向は同意できるけれども、七飯町の財政事情を考えると、今すぐに実施するような状況ではないというような答弁だったと思います。しかし、そういう方向が確認されるのであれば、やれるところから順次進めていくという方向もあっていいのではないかと思います。今、完全実施しますと1億2,000万とか、そういう金額になってくるということが考えられますけれども、例えば小学1、2年生入ったときに、この2年生に関しては、当面実施するやというようなことでやるとか、それをだんだん広げていくというやり方もあると思うのです。基本的にそういう方向が確認されれば、やれるところから手をつけていくという方向も考えられるというふうに考えるわけですけれども、その辺についてはどうでしょう。
町の答え 町長 杉原太
やれるところからということでございますが、今現在、やれるところからやっていることでございまして、第2子半額、第3子以降全額軽減という部分で、今現在、七飯町としてはこれが精一杯ということで御理解いただきたいというふうに思います。以上でございます。