松前町議会 平成25年第1回定例会 2013年3月11日
町長の公約に問う!!(大胆で画期的な振興政策を望む!)
- 聞いた人
- 近江武 議員
- 答えた人
- 町長 石山英雄
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 2番 近江武
私が一番最後になりましたけれども伺いたいと思います。町長の町政執行の決意を聞きまして、25年の予算の中に公約であります中学生までの医療の無料化、或いはインフルエンザ予防接種の無料化、公約に入っております。また、松前中学校の改築、北鷗碑林の増築など、限られた予算の中でいかにバランスを保つかの配慮に大変ご苦労した様がうかがい知ることができます。若い世代に希望を与え、活力ある松前町。これは町長の政治理念だろうと思います。先般松前高校の同窓会より、卒業生70人に講話をしてもらいたいという依頼がありました。私も何分初めてのことでいろいろと悩みましたが、これまで私が仕事をして培った松前町の漁業の歴史と経過と現実についてお話をしようかなということで、今まで嬉しい時、大漁して嬉しかったな、新造入ってきて、漁港に入ってきて賑わった頃の思い出、その一つ一つの中に謳った歌が、だいたい2百首ぐらいあるんですね。それを読み返してみました。子ども達がやっぱり終えて、講話を終えて子供達の表情を見て、この子ども達がほとんど松前町を離れると知らされまして、町に残りたくても残すことのない、できない現実を知らされました。私共が松前高校を卒業した時は、郷土に残るんだと。夢を持って松前町の役場に7名、民間の企業に4、5名、漁業協同組合に2名と。それを思うと幸せだったなというように感じました。毎年のように若者が松前町を離れ、少子高齢化が進む中、松前町の基盤産業である漁業においてはかつてない激しい状況にあります。町長の執行方針を得て、6人の先輩の議員が立たれて水産振興について質問されております。また、今日の一般質問においても3人の方が、4人の方ですね。4人の方が松前町の水産について質問されております。皆さんが松前町の水産について、共通な危機感を持っている表れだろうなと思います。私もそれを踏まえて今日の一般質問に至ったわけであります。松前町再生のために大胆、且つ画期的な漁業振興策は何か。大胆、画期的、大変抽象でしかも難しい通告であったろうなと思っております。町長に大変失礼なことをしたなあと感じておるところであります。一方、私の所属している総務経済常任委員会で水産をテーマにしておりましたので、もう少し闊達な議論を展開しておくべきだったな、だったなあという反省をしております。そこで漁業関係の仕事を天職としていた私ですので、常々こうだったらいいなあという私見を述べて、併せて町長の漁業振興策についての考えをお尋ねするわけでございます。私は以前から各地域で、各地域の漁業者の方と意見の交換をする機会があったらなあと思っておりました。先日、一部の漁業者の方との意見の交換をする機会がありまして、出席を致しました。漁協の体制のこと、これからの漁業への取り組み方、町への要望といろんな意見が出ました。ただ、私が感じたのは旧態依然と変わらぬ漁業者の感覚なり、いわば現体制におけるガス抜きの感さえだったなあと感じております。しかしながら、それはそれで、一応漁業者の皆さんの意見を聞くということでは意義があったのかなという思いです。広く会議を興し、万機公論に決します、決しべす。これは私が大好きな言葉なんです。明治憲法の序論にあると思いますけども。松前町の漁業の再生のためにはどうしたらいいのか。私は、第1に漁業再生のためのプロジェクトチームを作るべきではないのかなと思います。松前町の漁業は再生できるのか。そのチームスタッフとして漁業者の方々、道の方々、もちろん一般の方々、そして水産系統団体におけるいわば今、松前さくら組合が置かれている立場の中では、経営対策協議会のメンバー、そして、学問的に松前町の漁業の在り方を推進できるような北海道水産学部の研究者達を踏まえた様々な意見を集約して、そして水産行政に反映できる、そういうようなチームを作るべきではないのかなあというような、に思います。初めて議員になりまして議員室に来ましたら、林活議員どうのこうのってありました。私が一番先に感じたのはね、松前町、水産主体の町なのに、どうして水産活動議員集団っていうものがないのかなと。それによって、やっぱり水産の政策を町長にどしどし提案するような仕組みを、議会として提案するような仕組みもやっぱり必要でないのかなというように感じました。それと常に町内の方々と、或いは漁師の方々とコンセプトを取りながら、例えばこれからの松前町の漁業の在り方についてのフォーラムなり、ディスカッションなり、町あげてのそういうような機会を開催するべきだと、と考えます。次に第2には、ここ数年の漁業生産の推移を見るにあたり、ありきたりな振興策では現状を打破することはできないと強く感じております。かつて私は松前町議会選挙の立候補した時に、宗谷管内の猿払村の漁業振興策について申し上げました。村内予算の多額を投じてホタテの稚貝の海中放流ということに取り組みました。今では全道一安定した生産を誇り、多くの若い後継者で賑わっております。村では、40年過ぎた今でもその時の感謝の気持ちを忘れることなく、全村民はもとより道各系統機関に感謝の気持ちでホタテを送っております。町長、時として大胆な政策も必要であるという思いで、します。現在はバイオの研究技術が進み、岡山大学の水産部では、川の水に海水と同じ成分を入れたマグロの蓄養の試験研究をしております。また、津波に被災した畑では、大規模なハウスの中で水耕による野菜栽培が行われております。また、先年、西部4地区、4地区の議員研修に視察したおり、当麻町においては、補助金を使い4億円をかけて自動空調、殺菌設備の整った農業ハウスでの農業用の野菜の苗などを生産して、高齢化した農業者への供給も行っておるわけです。松前町の現況について、例えばナマコの栽培についての話をいろいろと質問なりして聞いていますというと、ナマコの生態が充分でないんだと、価格の動向が不安定だと、リスクが伴ってとても本格的な事業までにはいかないんだといわれております。しかも試験研究やりますよといってですね、松前の親のナマコを持っていって、奥尻に持っていって稚貝を採る。たった10万個の稚貝より採れないんですね。その10万個を1年間に各2地区の浜に試験栽培すると。そしたら松前地区の12、13のある浜ではですね、今の計算からいくと6年かかるんです。この6年の経過というのは私は大変だと思いますよ。何故かというと、今までヒラメの養殖、ホタテの養殖、盛んに行われています。後発で始めた事業者程経済的にかなり窮屈な思いをして、投資した金額まで償還できなくて廃業している方がかなりあります。そういう面を考えるならば、私はね、かなり大きな決断をするべきだと思っております。思い切った町長の施策を期待します。私は調整資金使ってもいいと思うんです。思い切ったことをやりなさいよ。次に、第3に漁業後継者対策について述べたいなと思います。漁船漁業を営んでいる多くの方に、大きな課題を抱えております。それは、漁船の老朽化により漁船経営が維持できない程の状況になってきております。一度機関の故障、或いは損傷事故があった場合、代替の資産の取得ができないためにやむなく廃業するケースが特に目立ってきておるわけであります。かといって漁船の購入、機関の購入を求めたくとも漁協の信用事業の廃止に伴い、系統機関における融資基準の問題があり、思い通りの代替資産の取得はなっておりません。先般利子補給について内容お伺いしましたけども、あれはまだ19年の前のやつも入っております。ここ6年間の傾向を見ますというと、何人もの人が融資を受けられないんですよ。若い後継者の多くが漁船漁業を維持したくてもできない状況になりつつあるんです。その辺の対策についても、本来ならば漁業協同組合がするべきところですけども、そういう対策についても根本的な考え方を模索する必要があるというふうに感じます。そして、若い漁業後継者に仮に漁業に従事したいんだということがあったならば、やはりそれなりのなんか助けるような施策、基金などを作ってね、磯舟の漁船の一部でも購入するための基金なりを作って、そういうような施策も必要ではないのかなと思います。第4に先程の議員も質問ありました。字界の問題があって、いろんな問題があります。地域活性化を目指した漁業の振興について述べたいなと思っております。漁業に着業するためには、漁業許可の問題を抜きにして語ることはできません。大臣許可、知事許可、大臣承認、知事承認、その他にも地先の漁業権、いろいろな制約があるため組合員の以外の方は着業できないんです。着業するとしたならば、一本釣りの自由漁業よりないんです。若しくは組合の今の負担金制度の減額をして、准組合員に今確か5万円だと思いますね、出資金が。その減額をさせて准組合員になる方には例えば1万だと、5千円だとか、そういうような組合自体の考え方を改めるよりないんです。各地域では、現在高齢のために出稼ぎに出れない元漁業に従事した方が溢れています。そのような方の労働力を活用でき、地域の活性化に繋がる取り組みも考える必要があろうというふうに思います。地域においては、組合員の数が減少して生産額が落ち込み、経済的にも暗い影を落としております。いわばこのままいくと限界集落になっちゃうんです。町内の行事さえできない状況になります。地域の漁業の活性化に、ひいては地域の活性化を図るためにも、地域にいる方々の活用をしなければならないと思います。松前町の水産課の振興策の施策は、漁業協同組合オンリーの展開をしてまいりましたが、地域的な漁業をも考えた施策への必要もあろうと思います。では、どうしたら地域の漁業を残すためにはどうしたらいいのかと、先程もいいましたようになかなか許可の問題がありまして、いろんな難しい問題があります。だけども、やってやれないことはないと思うんですね。それはなぜかというと、地域に根差した生産組合という態勢を作り、地域の住民が生産活動に参画できる、そういうような態勢が理想ではないのかなと思います。協同漁業組合の占有権である共同漁業権の行使できる地域の組合員が中心となって、組織した生産組合を通して、活かせるシステムの構築こそが地域の産業の活性化、漁業の活性化の道なのかなというふうに思っております。これは、極論といわれれば極論であり、なに近江、妄想でしゃべってんだと、との批判も甘んじて受けながら考えておるわけであります。最後に町民は、漁業生産基盤の整備と水産物の付加価値向上を第一重点政策に掲げた、大多数の漁業者から圧倒的な支持を得られております。その点、その反面、期待も大きいものと思います。町長にかけるそういう考え方がかなりあると思うんですね。町長は、松前町の基盤産業である松前町の漁業再生のために失敗を恐れず、今の内に、まだ1年2年目なんですから、経験の浅いということは魅力があるんです。若いっていうのは魅力があるんです。永年やって範囲が見えてきたらできなくなっちゃうんです。先もいいましたように調整資金の2億、私は投じてもいいと思うんです。失敗を恐れず、画期的な、松前町がよみがえる水産振興について節に希望して質問を終わりたいと思います。先程いいましたように、時間がないもんですから読み上げましたけども、一つずつ町長のお考えを聞かせていただきたいと思います。以上です。
町の答え 町長 石山英雄(町長は2024年3月まで)
近江議員から大きな声での質問がありました。従って大きな答弁したいと思います。1点目でございます。まさしく漁業再生についてのご質問がございました。議員ご指摘のとおりだというふうに思います。まず、漁業者の声を聞くことは、確かに大変大事なことであるというふうに思っております。しかし、現状をみますと漁業者の声が町政に届かないことがですね、声の集約が弱いとのご指摘もありまして、その部分については率直にそういうふうに思っておるところでございます。本来、地区の実行組合が、例えば異なる意見がある場合はそれを集約し、地域の代表理事や実行組合長が漁協へ要望依頼をするのが筋だというふうに思っております。まずは漁業者の声の集約をすること。これは実行組合長、或いは理事会、本当に要望があれば実行組合の会議の中でもそうだと思うんであります。まず、声を集約することが大事だというふうに思います。また、こちらの政策意見を伝える、議論を重ねる、こちらの政策意見なども伝え、議論を重ねる漁業者、これは組合、町が共通認識で漁業振興を推進することが大変重要であると考えておるところでございます。組織の問題、漁業再生委員会のお話もございました。過去には指摘のあった、同様な組織を立ち上げたことがあるように聞いております。しかし、そのような場では、やっぱり漁業者や漁協の本音の議論にはなかなかならない、一般的な話し合いがされているというふうに聞いてございます。しかし、議員ご指摘のとおり現場の漁業者からの集約された意見が届き、その結果指摘された組織の起ち上げが必要であると感じた場合におきましては、多いに検討していきたいというふうに考えているところでございます。2点目はナマコの話がありました。ナマコの種苗生産につきましては、ウニ、アワビのように高度な施設がなくても生産が可能だというふうに思っております。まず種苗放流による効果を確認し、いろんな分野で計算する、算定することが重要であるというふうに思っております。施設の整備は決して否定するものではありません。現状では大きい施設で生産するのが良いのか、現状の荷捌き所などの利用をすることも、それはどうなのか、効率性も見定めながら進めることが重要だというふうに考えてございます。コンブの採苗施設老朽化しております。この施設との併用した施設、ナマコの試験研究できる施設、これも視野に入れているところでございます。それから採苗の供給方法についてであります。現在、先程お話ありましたように奥尻の方にお願いしているところでございます。これにつきましても有償か無償がいいのか、例えば有償であれば浜、これは漁協の方でありますけども資金の捻出は可能なのか、或いは無償で長期に渡り町独自で運営する方法はどうなのか、これもいろんな協議の検討する必要があるというふうに思います。無償供給放流の場合も無償で放流された場合もですね、前浜での採取方法の見直しも必要であるというふうに思います。例えば、共同、ダイバーによる共同採捕、共同行使でございます。本当に大胆な政策も必要でありますけども、現状、今少しデータの整理をさせていただきたいというふうに思っております。ナマコについては、決して悪い方向には行かないというふうな思いをしておりますので、少し時間をいただきたいというふうに思います。3点目の後継者対策でございます。これにつきましては、漁船の更新などにいろいろこう皆さん苦労しているようでございまして、組合長も現在悩んでいる問題の一つであります。まず返済能力のある漁業者であれば、系統からの融資は間違いなく可能でありますけども、経営の厳しい漁業をしている方におきましては、なかなか厳しい状況もあることも事実であります。漁業生産の勢力を急激に低下させないためにも、何らかの行政的な手当は必要だというふうに思っております。また、行政としてどのような支援ができるのかも漁協と本当に腹を割った話し合い、協議が必要だというふうに思います。大事なことは、漁協としてどうしたいのか、どう考えるのか。その上での政策が重要だというふうに認識しているところでございます。また、安易な融資政策は、資金回収などに現在漁協でも苦しんでいる状況と同様に陥る懸念もありますので、本当に慎重にしていきたいというふうに思います。融資だけではなくて、漁船の購入、これは新造、中古に対しての補助金の在り方や利子の全額利子補給など、これは漁協系統融資の部分でありますけれども含めて、漁協と協議、検討が必要と考えるところであります。4点目でございます。漁業振興は、あくまでも漁協と町が両輪で進めることが重要であるというふうに思っております。議員ご指摘の生産組合方式、いろいろ懸念される部分もありますけども、本当に地域漁業の振興は地域を二分する形であればですね、なかなか推進できませんので、一本化していただきまして慎重に対応することが重要だというふうに考えてございます。先程梶谷議員の一般質問の中でも申しました漁業振興、これからは高齢者の方に所得の配分することが本当に大事だというふうに思っております。団塊世代のパワーをいただきながら、漁業の再生に向けていければなというふうに思います。団塊世代の皆さんには准組合員になってもらうような方法も考えることも必要だと思いますし、新規着業者に対しましては、結構法律的な、法的な解釈でハードルの高い部分ありますけども、そのパワーを利用しない手はないというふうに思っております。今の労働力を充分に活用しながら、地域の活性化に繋げていければなというふうに思っております。最後になります。近江議員からは、一生懸命頑張れっていうふうな応援だというふうに思います。多くの町民の皆さんに期待を裏切らないように、失敗を恐れずに大胆な振興策をとっていければというふうに思っておりますし、それを現在決意したいと、この場を借りて決意をしたいと思います。ありがとうございました。
議員の質問 2番 近江武
今、やはり町長は水産について、大変深く考えておるなと思っております。ただ、いくら行政がいろんな考え方、いろんな施策をしようとしても、やはり漁業協同組合自体がね、きちっとした政策なり自力でできるような態勢でなかったらね、いくらやっても駄目なんです。ですから、私もその点は重々に弁えておるつもりですけども、やっぱり松前町の将来性を考えた場合にね、基盤産業であるやっぱり漁業がね私は基本だと思うんですね。ですから、その辺の展望を考える時にね、どうしてでも行政指導なり、町長とまた組合長なり、そういうコンタクトをよくとりながら、施策を実行できる施策をねどんどんしてほしいなと思うし。それと松前町全部あげてね、水産に取り組むんだという姿勢。先般上ノ国町において漁業に対するかなり大がかりな会議を行いました。やはり、ああいうのもね、施策の中で町が大々的に取り組んでるんだよという姿勢をね、やっぱり打ち出してほしいなとそういうふうに思っております。私達議員も大変その水産業に、水産振興にかかってはねやはり松前町の基盤なんだから、基盤産業がよくなることによってね若い人、後継者が残っていくんです。ですから、常にそういう念頭に入れて今後の振興策なり施策をしていただきたいと、最後に町長のね、まだ若いんですから、希望を多いにもってお願いをするところでございます。以上、終わります。
町の答え 町長 石山英雄(町長は2024年3月まで)
基幹産業であります水産、本当に大事であります。本当に町民の期待を裏切らないように、漁師の皆さんと汗をかく、一緒に汗をかく時間をどんどん作ってまいりたいというふうに思います。一生懸命頑張ります。ありがとうございました。