みんなの議会

知内町議会 平成24年第2回定例会 2012年6月21日

町有林の計画的伐採で活性化を

聞いた人
泉政栄 議員
答えた人
町長 大野幸孝

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 6番 泉政栄

質問します。『町有林の計画的伐採で活性化を』長引く経済の低迷により林業を取り巻く状況も一段と厳しく、木材価格の下落等により木材業界は大変厳しいとなっております。このような状況の中、先般実施した経済民生常任委員会の所管事務調査では、町有林のスギの齢級が5~12齢級の割合が高いとされていることから、それを平均化するために、今から計画的な伐採を始め活性化を図るべきと思うが、町長の所見をお伺いします。

町の答え 町長 大野幸孝(町長は2018年12月まで)

ご指摘をいただきました、町有林の適正管理の課題については、私は以前から何とか解決できればとそういう認識を持たせていただいたということで、まず、前段にご理解をいただければと思います。それで、現状については、先ほど常任委員会報告がありましたので、重複しますから、割愛をさせていただきますけども、ここ数年、伐採、植林というサイクルがなされていなかったことによって、今、議員がご指摘のような状況になっているのかなという認識を持たせていただいております。そんなことから、経済性を考慮し、伐採により将来を見通した除間伐などの保育施業を中心として、今までずっと実施をしてきていた、そんな状況から、今、ご指摘の問題がというか、状況になっているんだということであります。そんなことから、私は先ほども申し上げましたけども、町有林の管理、これは何とか間伐材の有効利用を図れないのかなということで、地元の企業からいろいろとお話をいただいた経過があります。ところが、なかなか除間伐をして、間伐材は出るんだけども、その間伐材を要するに地元まで運ぶための経費、これが相当掛かるものですから、なかなか要するに収支バランスができないということで、やむを得なくて山に置いてきていたという経過もあります。ただ、制度が変わりまして、全て除間伐については、搬出除間伐ということで、切ってなげてくるんでなくて、全て搬出してくださいということで、制度が変わったということであります。これはもう議員がきっと理解をしているものだと思っています。そんなことから、私は常任委員会の報告にもありましたけども、昨年から教員住宅に何とか地場材を使いたいということで、ご提案を申し上げています。それで、今年も今、2戸の計画をしておりますので、何とか地場材の活用をできないかということで、何回も今、木材加工協同組合の皆さんと今、協議をさせていただいて、一定の方向が今、出たところでありますので、その有効活用をしながら、今、ご指摘いただきましたけども、それをきちんと考慮しながら、取り組んでいきたいという考え方をしているところであります。それで、今、ご指摘の今後の対応でありますけども、森林管理というのは、経済林としての機能はもちろんであります。しかし、水源涵養、それから、地球温暖化の緩和、それから、土砂災害防止などの公益的な機能も町有林はやっぱり有していなければだめなんだろうと、そんな今、思いもしているところであります。ですから、単に経済性のみでなくて、伐期を迎えた森林を計画的に伐採をすると。そして、その伐採をしたものを製材を地元の企業が活用をしていただけると、そういう仕組みを何とか作りたいんだと、これは私なりの考え方をさせていただいております。それで、今、そのサイクルをうまく活用するために、何とか計画を作れないかということで、今回、道から1名、職員を派遣していただいていますので、その課題について、私の方から指示をさせていただいて、計画作りを今、させていただいております。ただ、その派遣期間、今、2年の派遣期間でありますから、その中で、全て将来的な見通しの中で、森林整備計画が作れるかどうかというのは、ちょっと分かりませんけども、既にもうかかっていただいているということで、ご理解をしていただければと思います。そんなことから、伐期がきたものについては、伐採をすると。それから、伐採をしたあとには、植林をしていくという、そういう資源循環型の森林施業をできるだけ早い時期に体制を整えたいという考え方をしておりますので、今後の町有林整備の考え方については、今、申し上げました資源循環型の森林施業に取り組んでいきたいし、その計画を早急に作り上げたいと思っているところでありますので、ご理解をいただければと思っています。

議員の質問 6番 泉政栄

そこまで答えていただければ、私が聞こうと思っていること、ほとんど答えていただいたような状態になりますけども、地元の工場にちょっと取材で行ってきたんですけども、私たちとしては、これを商売として、続けるには、やっぱり安定した供給が必要であるということを言われました。ですから、この町有林の状況をみますとね、約15年で植栽したのが、15年かかれば、ほとんど切られちゃうというような集中した状況になっています。それで、この報告書にもありますけども、樹齢70年経ったものを伐採するというふうな計画であるんだけども、それを私の提案ですけども、60年でももう使える用材になるという木はあります。それから、皆伐をしちゃいけないというのであれば、いくらか残せば、あと用材になるような木だけを切っていけば、これはもう今からでも出せるはずです。ですから、この集中している植栽年数を70年ですから、もう10年待たなきゃいけないんだけども、それを今から切り出して、植栽していけば、この集中しているのが10年先に伸びます。それから、細いのを残していけば、更に後ろの方も伐採期間が10年伸びますよね、本当は理想としては、60年サイクルでやっていけばいいんだけども、交代で切っていけるようになればいいんですが、今からですと、孫ですとか、そういう代に立派な林にはなると思うんですけども、今、そういう森林を目指して、これからやっていく時期だと思うんです。安定した供給を続けていくというふうになれば、知内町の林業会も活性化していけるだろう、まず、その先駆けとして、まず、町有林に手をつけていくべきだと思います。不況ですので、値段が良くなるまで待っていようというのが、今の状況だと思うんです。ですから、そういうのを待っているのではなくて、いつ良くなるか、いつ悪くなるか分かりませんけども、まず、町有林から手をかけて、そして、製材会、林業を活性化させて、それを民有林にまで及ぶようになれば、経済界の活性化の先駆けになれればいいなと思っております。ですから、そのような伐採計画を立てるためには、今、おっしゃったように、派遣されている方が2年でまた戻っちゃうんだろうけども、そのあとを継げる長期的な計画を専門に付けて、知内町の80パーセントもある森林を有効利用していけるようにやっていただきたい。ですから、専門家をそうやって置くことと、それから、定期的なサイクルで森林を出せるような植栽をしていただきたい。それから、今、町長、おっしゃったけど、それを経済林として続けていくか、環境保護のために自然林、広葉樹等混交林にするか、これからの植栽の方向も所見をお聞きしたいと思います。

町の答え 町長 大野幸孝(町長は2018年12月まで)

今、議員からご指摘のものについては、私も今、町有林を管理する立場として、ご意見いただきましたけども、全く同感といいますか、同じ考え方を持たせていただいているということでご理解いただければいいのかなと思っています。それで、要するに地元経済界の活性化ということで、これは、今、議員も言われましたけども、私もその辺は以前からずっと担当に話をしているんですけども、除間伐をやって、どのくらいの量が要するに出るのかが、不透明な段階で、地元企業の皆様方と協議ができないんだと。ですから、ある程度、きちんとした計画を立てていただいて、そして、この年については、どのくらいの除間伐を実施することによって、材がどれだけ出てくるということであれば、地元の企業の皆様方だって、今、言われますように、安定供給ということが第一だと思っています。ですから、そんなことが今、仕組みとして作られればというふうに思っていますので、何とか早い時期にその計画を作らせていただければと思っておりますので、ご理解をしていただければと思っています。それで、まず、先駆けとして、町有林という話をしていただきました。まず、町有林だけでなくて、民有林、今、所有者の皆様方は単価が安いものですから、手を付けることによって、自分で要するに自前で負担をしなければならない、そんなことで、なかなか手を付けていない状況があります。でも、それは違うんですよと、要するに制度活用もできるし、将来的に良い材を提供するためには、やっぱり除間伐というのは、必要なんですよということをきちんとやっぱり理解をしていただける体制づくりも必要なんだろうと思っています。ですから、私は去年からこの立場に就かせていただいて、去年の森林組合の総会にその考え方を話をさせていただいています。ですから、私は私なりに今、町有林の適正な維持管理、今、ご指摘の針葉樹ではなくて、広葉樹もですから、町の要するに材ですから、そういう経済林の視点ではなくて、やっぱり全体の機能を考えた中で、これから対応をしていくんだろうということで、所管でも指摘をいただきましたので、その辺もきちんと理解をさせていただいて、これから対応をさせていただければと思っていますし、それから、民有林の手をかけていただく体制づくりというのは、何と言ってもやっぱり森林組合がきちんとやっぱり体制を整えてもらうことが、絶対必要だと思っています。今回の総会で、役員の皆様方も新しく変わっていますので、私はきちんと役割を果たしていただきたいということも新組合長にも話をさせていただいていますので、これは私なりに積極的に森林組合に働きかけて、町全体の要するに適正な管理をやっぱり実施していければ、そういう体制をつくっていきたいと思っていますので、ご理解をいただければと思っています。

議員の質問 6番 泉政栄

町のこれからの植栽、どういう方向にするかというのは、曖昧なお答えで、これから検討していくということですので、その辺の環境保全のためにも是非、よろしくお願い致します。それから、森林組合なんですが、やっぱり今までの状況をみていますと、不況で木材代が出ないということで、どうも今、手を付けてもどうもならんべやというような意識もあると思うので、そこら辺も今、町長がおっしゃったように、意識からまず変えてもらって、これからの町の森林の保全を進めていってもらいたいと思います。それから、専門的な方がやっぱり1人は必要で、これからずっと長い目で、それこそ孫が大きくなれば、その孫の子どもが更に大きくなるかぐらいしないと、サイクルで森林保全というのは行っていかなくちゃいけないと思うので、やっぱり専門的な人は必要だろうと私なり考えております。それから、間伐材についてなんですが、先日、取材したときにですね、1mの長さで、経が20cm以上であれば、合板の中身として使えるし、金も払えるということです。それは根っこの曲がった部分も長ささえあれば、それは使えますということでした。ですから、間伐材を今まで山に置いておいて、これはただでも持っていってくれというようなあれだったけど、今はそうではなくて、どうせ、出さなきゃいけないのであれば、そのような長さにして、4mの長さの用材を作るとすれば、曲がった部分は切らなくちゃいけない、その曲がった部分を1mで揃えてもらえれば、それは高くはないけども、買って使うことができるということなんです。ですから、間伐材についても、ちょっと考え方を変えて、森林組合とも検討してもらって、そのような方法でやっていただければ、これから間伐しなくちゃいけないというような、かなりまだありますので、計画的に、それから、用材になるようなものは、今から出すように、70年ということでなくて、今、60年経てば、もう60年経っているものもありますので、その中から良いものを選んで、間伐ということで、皆伐でなくても、進めていければ、さっきも言ったけど、10年伸びて、10年あとになって、50・60年のサイクルで用材として使えればいいと思うんです。ですから、これだけ8割も知内町の森林資源というのは、町の面積では8割あるわけですから、この豊かな森林資源を本当に有効に利用して、それから、町長の目指している体験観光、これにも一役買えると思うんです。やっぱり取材したときの話では、もう海外の話ですけれども、2時間歩いても、まだ散歩して歩けるような環境づくりをしているそうです。その休耕田なんかにも、木を植えちゃったらいいんじゃないかという話もあったんですが、それは休耕補償があるうちはちょっと難しいのかなと思うし、それから、体験観光できるような森林作りというのをこれから農業、それから、漁業・林業、この体験観光ができるようにこれからの整備も進めていくべきだと思うし、そうしてほしいと思います。もう一度、お願いします。

町の答え 町長 大野幸孝(町長は2018年12月まで)

第1点目の専門職員の育成ということで、今、ご指摘をいただきました。私もやっぱり一般事務職が林業振興に携わるというのは、なかなかやっぱり厳しいものがあるということで、昨年、この立場に就かせていただいて、すぐ松前のセンターに足を運ばせていただいて、そういう職員、森林振興に興味を持っている方、そして、実績のある方で、もし、知内町に住んでいただけるという人がおりましたら、是非、紹介をしていただけませんかということで、所長に話をさせていただいたところであります。それで、北海道の方から返ってきたのは、お互いにやっぱり相互交流で、何とかそれは実現できるよという話だったんですけども、単独での要するに派遣というのは、なかなか難しいということでありました。それで、私なりに、今の職員の状況からいって、相互交流というのはなかなか難しいなという判断をしていて、一時は諦めたんですけども、1名、知内町に派遣しますからということを要するに渡島総合振興局に勤務をした方で、派遣が可能になりましたからということで、連絡をいただいて、今回、来ていただいたということになっています。ですから、それは派遣は2年でありますので、その2年間の中に今、来ていただいた職員の後任となれる職員、それと今、1名職員をつけていますから、何とかそういうノウハウをきちんと収集できる、そして、もし、代わりの人が知内町に来ていただけるのであれば、私は積極的にそれは対応をさせていただければと思っています。なかなかやっぱり一般職では将来的な森林の管理というのは、なかなか難しいんだろうと思っていますので、その辺は十分、これからも長期的に管理がきちんとできる、そして、議員が今、ご指摘になりました循環型で、そして、要するに伐採をしたら植林をするという、そんな体制を何とか早い時期に構築したいなと思っていますので、ご理解をしていただければと思っています。それから、もう1つ、間伐材の有効利用、1mあって、要するに20cm以上あれば材としてなるというのは、これはもう以前から私は知識として持っています。現場の方にも行ってきて、その作業も見ています。要するに2mmから5mmの間に要するに剥げばいい話なんですよね、それはもう先進の機械が導入されたということで、現場にも足を運ばせて、実際に見てきています。そんなこともあるので、今、言われましたように、何とかそういう体制が要するに整備をしていますので、そこで提供できる体制を何とか作りたいなという考え方は、議員の考え方と一致しています。そんなことで、対応させていただければと思っているところであります。それと、今、ご指摘の民有林の活用ということで、森林組合の機能、これは私も同感であります。もう少しやっぱり積極的にそこに関与してもらえる体制を何とか作っていただくために、私なりにも森林組合との協議をさせていただければと思っています。それで、ちょっと情報として伺ったんですけども、今、常任委員の皆様方、下川町への視察を今、検討されるということでありまして、うちの係長も同行をさせていただくことになっていますので、北海道で本当に先進を走っている町でありますので、是非、研修をしていただいて、その段階で町が取り入れられるものがありましたら、是非、ご指導いただければと、それもお願いを申し上げたいと思っています。

議員の質問 6番 泉政栄

質問の趣旨を随分、理解していただき、更に実行に移すということでございますので、私も安心致しました。ただ、検討するという言葉がありますけども、検討だけではなくて、是非、実行まで進んでいただいて、孫子の代まで、もっと先まで、とにかく安定した木材の供給ができるような体制を是非、これから期待しております。それから、あと、廃材というか、燃料として、あちこちでペレットという燃料を作っているところもありますが、今、おっしゃった下川町に行って、それも研修できると思いますので、その辺もまた知内町でもできそうだということであれば、続いて質問させていただきますし、検討を進めてもらいたいというふうに考えております。だいたい両者の意見が一致したようでございますので、これで質問を終わらせていただきます。

町の答え 町長 大野幸孝(町長は2018年12月まで)

今、議員から、町長、検討をということなので、是非、実施ということなので、早急に実施をさせていただきます。以上です。

議員の質問 6番 泉政栄

よろしくお願いします。それでは、終わります。

出典:知内町議会 平成24年第2回定例会 2012年6月21日 議事録 PDF(26ページ) 間違いを知らせる