森町議会 平成27年第2回 12月 会議 2015年12月8日
遭難事故等の捜索に関する条例及び実施要綱の制定について
- 聞いた人
- 加藤進 議員
- 答えた人
- 町長 梶谷惠造
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 3番 加藤進
通告に従いまして、町長にお尋ねをいたします。当町には、南西から北西側方向にかけ渡島山脈が連なり、さらには秀峰駒ケ岳を有し、これらの山麓は春から秋までいろいろな山菜やキノコなどの宝庫と言われております。町内外のたくさんの人々が入山をし、採取を楽しんでいるところであります。しかしながら、山麓には熊の出没が相次ぎ、農作物が食い荒らされ、非常に危険な場所もあり、入山者の安全が危惧されているところであります。町では、看板等を設置し、いろいろな形での啓蒙を行っているところでもありますが、一部の心ない人のために地域の住民が迷惑を受けているのも多々見受けられます。そんな中で特に気をつけなければならないのは、採取に夢中となり、自分のいる場所や帰る出口がわからなくなり、行方不明となることであります。今までにも行方不明の件数が数十件発生をしましたが、当町の住民が多く大過なく救出をされております。したがって、捜索にかかわる経費等も少額で済んでおりましたが、去る10月に発生した行方不明者については、町外の方で地理にもふなれ、入山直後に自分の居場所がわからなくなり、3日間山麓を広範囲にさまよい、さまよった結果、捜索隊以外の方に無事救助されたものであります。当該不明者のため、町では迅速に捜索隊を結成し、捜索をしましたが、3日間で延べ447名の捜索隊員、これには消防、消防団、警察、自衛隊、道警ヘリコプター及び道防災ヘリコプターなどを投入しても発見はできませんでした。町持ち出しの経費が財政厳しい折、高額になったものである。この捜索には大きな欠格が見られ、肝心な初動態勢時に地域の精通者やハンターが含まれておりません。また、地元消防団の出動がなく、拡張的な捜査がなされていない。また、上空からの捜索には雑木が繁茂し、見つけづらいなどの条件が挙げられました。入山者の安全、安心を担保すること、また無謀な入山者をなくすため、さらには海難事故等も含めた町独自の捜索に関する条例もしくは実施要綱などの制定が必要と思うが、いかがお考えかお聞きをいたします。
町の答え 町長 梶谷惠造(町長は2020年9月まで)
加藤議員の質問にお答えします。10月3日にキノコとりのため駒ケ岳の山林で行方不明となっていた女性につきましては、2日後の5日午前11時35分ごろに無事発見、救助されました。この3日間にわたる捜索は、役場、消防職員、消防団員、森警察署員及び自衛隊員の参加のもと行われました。皆様のご協力に対しまして改めて感謝申し上げたいと思います。さて、行方不明者、遭難事故対策のための条例等の制定についてでございますが、制定により遭難防止の啓蒙や遭難が発生した場合などの体制及び対応が明確になるなどのメリットはあるものの、捜索費用の負担の規定なども盛り込まれることとなります。自然を活用して行われる山菜とりや山歩きなどの余暇活動には、当然のことながら自己責任が強く求められますが、行方不明者、遭難者の捜索、救助活動は個人の生命、身体の保護に当たるものであり、自治事務の範疇であることから、基本として公費での負担は妥当であると判断しております。また、今回捜索の初動態勢、1日目につきましては森警察署からの捜索要請が午後2時ころであったこと、日没までの時間的制約もあったことなどから、できる限りの捜索となりましたが、2日目以降は人員規模など体制を整備し、捜索活動を実施してきたところであります。これらのことから、現状の対応で特段の支障はないと判断するものであり、現時点においては条例等の制定は考えていないところでございます。なお、行方不明者遭難防止等に係る対策につきましては、それぞれの担当部署において啓蒙、啓発を中心に強化してまいりたいと思いますことを申し述べながら答弁とさせていただきます。以上です。
議員の質問 3番 加藤進
思っていたとおりの返答でございました。私は、行方不明になって捜索隊が出たからといって、お金を取るのだということが主眼ではないのです。七飯町では平成20年、北斗市、旧大野町では平成18年に制定をしております。その関係で山菜をとる人が森町に押し寄せているものと考えられる。現に函館市の方も行方不明になっている。駒ケ岳の山頂近くまでキノコとりに上がる方もおられる。そういうようなものを条例でなくても実施要綱の中で少しは定めておいたほうがいいのかなと。72時間ルールがありまして、人命の生存する期間が72時間であるよと。それで3日間捜索しますよと。それは公費で補っても構わないです。そういうふうな形にならないように、もう少し入山する方のマナーをよくするためにも実施要綱を定めたらどうかなと私は思っているわけです。だから、頭からお金を取るとか取らないとかという問題ではなくて、他町とか他の市が定めているのを黙って見て、ああ、行方不明になったから私方も行きましょうと。行くのはいいのです、これは当たり前ですから。連絡系統もわかっています。ただ、私先ほど言いましたけれども、出動態勢のときにやっぱり地域の精通者。幾ら消防職員であっても役場の職員であっても、これはもとは素人です。山なんか歩く人なんていません、山菜とりなんかに。だから、精通者を頼んで、また熊もいますので、その人方を先頭にして捜索を開始すると。初動態勢が一番大事だと。それを実施要綱に盛ることによって、スムーズな捜索に入れるのではないかなと私は思うわけです。初めからお金なんか取るという考えはありません。3日以降、72時間以降過ぎたものについては、これは実費という形になろうかと思いますけれども、その3日以降にかかわる前に捜索をし、発見するのだというのが私の主眼なのです。まして今回なんか447名の人員が地上からも空からも捜索したわけです。それでも発見できなかった。これは、町長、どういうふうに思いますか。これは、やっぱり素人の大軍が捜索したって見つけれないです。まして80歳過ぎているおばあさんがもう健常者で本格的に歩き回っているのだと。そういうものについては、やっぱり精通者の意見を尊重しなければならない。したがって、組織を組んで捜索に当たる部分にはやっぱり実施要綱というのは大事でないかなと私は思うのです。お金の問題は2次、3次なのです。その辺ひとつよろしくお願いします。
町の答え 町長 梶谷惠造(町長は2020年9月まで)
再質問にお答えいたします。費用の問題については、私も費用かかるから要綱を定めるとか、そういうような気持ちは全く思ってございません。また、このたびたまたま運悪く行方不明になられた方につきましては、毎年同じ場所に来られている函館の方、しかもたまたまほんの少しだけ山に入山して、友人と2人入って、すぐそばにいたはずなのだけれども、ちょっと見失ってしまった。本来いつもであればちゃんと携帯電話、それからペットボトルやそういう水の入ったリュックなどを常に携帯して、長く歩くつもりがなかったので、車の中に置いておいたというケースですから、ふざけて行方不明になる人というのはまずいないと思いますし、皆さんも、私もそうですけれども、ネマガリダケをとるのにやぶの中に入ったときに、南に向かっていると思っているのが出たら北を向いていたと。そういうことは往々にしてあることで、その人道的な見地からはやはりみんなで早目に無事に捜してあげたい、そういう気持ちでございます。また、七飯町と北斗市には条例が制定されてある。でも、やはり森町に山菜が豊富だと。緑が、そういう欲しいものがあるから来るのであって、条例があって、あっちは条例があるから行かないとか、そういうことではないのかなと思います。今後山に入るときのそういう注意点ですとか、そういったものは皆さんも十分わかりながら入っている。ただし、ついうっかり行方不明になるということでは、今携帯電話の時代ですから、常に電話だけは持ち歩いてくださいと。そういう連絡をとれる状態であれば恐らく条例も必要がないのかなと、そのように考えるところです。このたびは、たまたま最後にお礼に来てくれました。消防、それから警察、それから消防団、役場にもその方は見えてくれて、ふだんは絶対そういうことがなかったと。そういうことで大変迷惑をかけたということで、心からおわびを申し上げておりました。そういう中では、やはり町といたしましても人道的見地から、これからも見守りたいというのと、二度と携帯電話を置いたまま山には入らないということを申し上げておりましたので、ここはひとつもうちょっと条例を制定する前に少し見守っていただければなと、そのように思うところでございます。どうかよろしくご理解を申し上げながら、答弁とさせていただきます。以上です。
議員の質問 3番 加藤進
私は3質はするつもりはなかったのですけれども、余りにも町の考え方が楽天的だと。私実際に北斗市と七飯町に聞いているのです。実施要綱を制定してからぴたっとなくなったと。なぜだと。お金を取られるからだ。みんなそう思っているのです。それで十分効き目があるのです。実際に取られません。最終的にただし書きで、町長の裁定に従うとかなんとかとあるのです。誰も取らないです、お金は。それはわかるのです。実施要綱を定めることによって、民間の人はあそこに行けばちょっと行方不明になれば捜索費取られるよ、それで十分気をつけるのです、みんな。だから、私の考えと町長の考えというのはかなり考え方が乖離していると思いますので、また行方不明が発生した場合にはさらにこれ以上の追及をしますので、ひとつよろしくお願いいたします。一日も早い、実施要綱でいいのです。条例でなくてもいいのです。条例を制定するということは、救助隊を編成しなければならないと、いろいろあるのです、制約が。だから、実施要綱だけで町民の方とか山菜とりの方は効き目があるのです。みんな気をつけるのです。それだけなのです、私の願いは。そうすることによって悲惨な行方不明で亡くなったとか、そういうようなことは数は少なくなると思います。数を少なくするために一日も早いそういうような実施要綱の制定をお願いして、答弁はいいです。終わります。
町の答え 町長 梶谷惠造(町長は2020年9月まで)
再々質問にお答えいたします。昨年というか、今年はその1名の方だけでした。まれに痴呆症を患った方が行方不明になって防災無線を使ったときに発見されたという、そういう例もございましたけれども、もう一点、行方不明になられた方は、足が丈夫だったものだから、捜索地点からはかなり離れたところまで歩いていってしまった。ところが、疲れたので、平たんなところにちょっとしゃがんでいたときに、2日目に何人かの方と会ったそうです。ちょっと、ちょっとと言って、済みませんと声かけるのだけれども、声が小さいのか、山菜とりに来られている方がそういう行方不明になったというのも気づかなかったのか、通り過ぎていってしまった。そういうのがいろんなものが重なって、今回3日間の捜索になってしまったということだと思います。そういった時点では、うちの担当課のほうでも2日目に念のために防災無線でも流しておけば、ひょっとして誰かが聞いてこの方かなというのが早期に発見できたのかもしれません。そういうマニュアルの見直しも含めながら、余りにも無謀なそういった方々が余り山に入られるようであれば、議員のおっしゃる要綱、条例の制定を考えていきたい、そのように思います。以上です。