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松前町議会 令和6年第3回定例会 2024年9月9日

産業基盤である水産加工業の事業継続が危ぶまれている、どうする町長

聞いた人
三浦昭雄 議員
答えた人
町長 若佐智弘

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 3番 三浦昭雄

3番の三浦でございます。暑い時間になりましたので、町長の熱い答弁をよろしくお願い致します。まず、一般質問の表題は、産業基盤である水産加工業の事業継続が危ぶまれている、どうする町長、ですが、若佐町長は第2回定例会で所信表明において、水産加工業は従業員の高齢化、加工原料の高騰など、課題が深刻化しています。当町の水産加工業を持続していくため、関係者と協議を重ね、安定経営が図られるように取り組みますとお話されましたが、松前町の水産加工業の振興については、平成30年に松前町総合計画の10年間が策定されてから6年が経ちました。その年の第4回定例会の一般質問において、梶谷議員による松前町の経済を支えてきた重要な産業の一つである水産加工業の振興についてでありました。私はその時、一町民として議会傍聴をしていましたが、あれからこの6年間水産加工業の振興について、追跡質問がされていませんので、今日私が、当時副町長でありました若佐町長に、どのような振興策を考えているのか、具体的な方向性はどうするのか、お尋ねしたいと思います。まず、当町のスルメ水産加工業におきましては、スルメイカの全国的な不漁により、国内の原料不足、また輸入原料においても円安による原料高、それに加えて加工燃料価格の高騰、電気料金の引き上げなど、度々大変厳しい経営となっているわけでございます。それに加え、毎月発行される松前町求人情報には、従業員の募集が掲載されない月がないほどの人手不足となっております。人手不足解消のための外国人技能実習制度も2027年に入管難民法の改正により、育成就労の創設に変わり、良いのか悪いのか先がまだ見えません。また、中央最低賃金審議会による最低賃金の引き上げと、経営が大変苦しくなっているのが現状であります。産業基盤である水産業が先細りすることで、当町の2次3次産業の衰退も懸念される。どうする町長という、こういう今後の水産加工業の振興について、次の4点について、町長の考えをお聞かせください。まず1点目は、原魚確保対策について。これについては、国内のスルメイカはここ10年来、全国的なスルメイカの不漁であります。海洋環境の変化により、黒潮の大蛇行が始まって8年が経ちましたが、海水温の上昇により今後も数年は続くと思われ、国内のスルメイカの回復は望めないのが現状であります。輸入は円安が続く限り確保が難しい、輸入物の確保対策として、国、商社、あるいは大手水産会社への働きかけなどはどうするのか、町長にお尋ねします。よろしくお願いします。

町の答え 町長 若佐智弘

三浦議員おっしゃるとおり、平成28年から日本のスルメイカの漁獲生産量が減少し、現在もその状態が続いております。平成27年には11万800トン台の水揚げがあったものが、昨年は1万5千664トン、過去最低の生産量となっており、今年も昨年と大きな変化がないというふうに言われています。原因については、気候変動による産卵場の環境変化。そして外国漁船による無秩序な操業による乱獲などが挙げられておりますが、はっきりした原因究明には至ってないという状況でございます。スルメ加工原料の安定確保に向けての取り組みとしましては、これは町村単位での対策では困難なことから、国や道に対し、輸入枠拡大などの要請活動も行ってきたところでございます。平成29年には、松前町・福島町スルメ加工業連絡協議会というのを設立し、同年6月にスルメ加工原料の安定確保のための中央要請として、農林水産大臣、水産庁長官、国会議員にも要請活動しておりますし、昨年10月にはスルメ加工原料安定確保のための道への要請ということで、水産林務部長、道議会議長、北海道漁連会長等に要請を重ねてきているところでございます。国においても、輸入枠の拡大など対応をされてきておりますが、長引くスルメイカの不漁により、そしてまた一時期の円安により原料高騰が続いており、若干円高状況に動いてはいるものの、大きい回復と言える状況ではございません。今後も業界団体と連絡を密にとり、スルメ原料安定確保のための対策を共に検討してまいりたいというふうに考えております。

議員の質問 3番 三浦昭雄

今、町長がおっしゃりましたように、過去にも国、その他いろいろ声はかけてるっていうことですけども、なかなか結果が出てこないというのであれば、2点目に入っていきますが、もしそういう働きかけはいくらしても駄目なんでないかっちゅうんであれば、加工原料の変更っていうことも、やっぱり考えなければなりません。その点についてですが、加工以外の原料転換商品開発について、加工業者も養殖餌用イワシ加工、サバフィーレなど、いろいろ考えていますが、原魚変更に設備投資ができないでいらっしゃいます。この点について、町長の考えはいかがなものかとお尋ねします。

町の答え 町長 若佐智弘

松前町においては、昭和60年頃から水産加工の発展を目指し、加工振興係や水産試験研究センターを創設し、様々な新たな加工品等を目指して取り組んできた経緯がございます。私もその当時、水産課の加工振興係におりました。そして、その当時からのものなんですが、スルメ加工から別な加工品に転換するには、先ほど三浦議員がおっしゃたように、新たな設備投資が必要で、投資資金も多額になることも想定されることから、原料転換が進まない一つの要因と私も考えております。しかしながら、スルメイカ漁が低迷してる中にあって、今後町内スルメ加工業者において新たな加工へ意欲的に挑戦したいという考えの方がいらっしゃるのであれば、町としても、何らかの形で応援をしていきたいものと考えているところでございます。

議員の質問 3番 三浦昭雄

それでは、3点目ですが、労働人口の高齢化による従業員の確保対策。先ほど齋木議員の一般質問にもありましたが、外国人の採用については紹介料、あるいは通年雇用をしなければならないなど、ハードルがものすごい高い点があります。隣の福島町では、地元企業雇用促進事業として、技能実習生1人について、単年度15万、これを3年間の助成をしております。松前町もこのような助成というものを考えて、応援するような気持ちはないのでしょうか。町長に考えをお聞きします。

町の答え 町長 若佐智弘

町内におけるスルメ加工業者においては、従業員が70歳以上というのが主体と聞いております。現在外国人研修生の受け入れをしてるところは1社、加工業者で私どもも把握しております。約10人前後の研修生を受け入れ、全体の従業員40人のうちの10人が研修生だと。研修生がいないと加工現場は立ち行かない状況とのお話も伺っております。そして、先ほどおっしゃった受入経費や帰国時の経費等年会費、そういうものを合わせると、それなりの経費が必要となり、その他に住宅設備や整備や家電製品、維持経費、光熱水費等ですけど、こういうものの支出もあると伺っております。町内の加工業者からも研修生受け入れに対し、福島町と同程度の支援を望むという声もあると伺っておりますが、なかなかそれ以外の、1社以外の、取り組みをしてる以外のところにおいては通年研修、先ほど三浦議員おっしゃった通年研修、通年雇用ですね、これが必須となっているため、現状のスルメ加工業の経営状況では、受け入れを見合わせているというのが、業者がほとんどだというふうに聞いております。ただ、そういった中にあって、スルメ加工業者以外も研修生を受け入れしているという実態がありますことから、スルメ加工業者以外も含め、これ松前町全体で外国人実習生の対応を考えていかなければならないものと思っております。先ほど答弁させていただいたとおり、制度の変革もあるようでございますので、そういったものもきちんと私ども把握しながら、それぞれ関係業者の皆様とも協議したうえで、どの程度のこちらの方での支援ができるのか。また、それが金銭面だけでいいのか、違う部分での支援の方が助かるのか、それぞれ求めてるものがまた違ってくると思いますので、そういった点も含めて、十分に話し合いをして、新たな制度に向けての取り組みも進めていかなければならないというふうに考えているところでございます。

議員の質問 3番 三浦昭雄

私が、約半分の水産加工業者にお尋ねして、いろいろお話を聞きましたところ、もう5年したら、もうほとんど今いる従業員の方が70後半から80歳だと、もう作業員、従業員がいなくなると。やっぱり外国人研修生の人をどうか雇用したいんだと、こう考えているんですけど、やっぱり紹介料だとか、何よりも通年雇用っちゅうものが一番ネックになります。それで、松前町としても、例えば冬期間の間の除雪の対象の場合の高齢者事業団、こういう関係の斡旋をしてもらうとか、何か通年雇用にできるような形の支援っていうものは、町長として何か考えてもらえませんか。

町の答え 町長 若佐智弘

現状の中では、それぞれ外国人研修生につきましては、技術修得という目的できておりますので、そういう方々に対して、例えば、除雪とかの単純作業が果たして受け入れの条件と合うのか。私どもは、やはりその辺のところはなかなか合わないのかなあと。やはり、そういう仕事は技術研修に限られていくのではないかなというふうに考えているところです。ただ、新たな制度の中で、そういうものもどうやって変わっていくのか。そういうことも可能なのか、きちんと精査、内容を詳細をはっきりと確認しながら協議を進めてまいりたいと思います。本当にそういう仕事でも可能なのであれば、町としては考える余地は十分にありますが、それがやはり加工技術者としての研修ということで、加工技術ということになると、ちょっと町単独での支援っていうのは、そういう仕事を確保するというのは、だんだん難しい話になろうかなと考えております。

議員の質問 3番 三浦昭雄

だんだん話は、町長と詰めて話して、最後はやっぱり水産加工業者さんと頭を突き詰めて、行政として話し合いをしてどういう形にもっていくか。例えば、今の外国人技能研修生であれば、紹介して来てもらってから3年間は自分のところから動けないんだと。一応、そういう縛りもあるみたいです。ところが育成就労に変わると1年で技能修得した場合は、他社に移動してもいいと。そういう形に変わるらしいです。それも、今の現状の加工屋さんも紹介料払って来てもらったのはいいけど、1年経ったら余所いっちゃうっていうのであれば、それもまた困ったもんだと、いろいろ悩んでいるようでございます。次に、4点目に入りますが、今の話と重複するんですが、水産加工従業員の待遇改善等を含め、事業継続できるような水産加工業者との話し合いについてでございます。何度も、今までの過去の例では話し合いをする、これからしていくって言うんですけども、一歩前進して話し合いしたという結果は出ておりません。今回の自民党の総裁選ではありますけど、小泉さんみたくね、やっぱり若いだけあって、スピーディーに三つの公約は1年以内にやるんだと。とにかくフットワーク良くして、どんどんどんどん早くやらないと、昔と違って、一昔10年でなくて今5年から3年の、もうそういう時代に入ってます。だから若佐町長、この4年間でそれを早く早く進めて行かないと、平成何年ですか、私言ったように30年、あれから6年経ってますけど、ほとんど漁業振興と同じで前に進んで来てません。肝心なこの産業は、やっぱりこれがきちんとしないと松前町の2次3次産業、当然観光も何もかにもやっぱり基幹産業が動かない限りは、次はほとんど回っていきません。それをやっぱり行政の、役所の皆さんもよくよく考えて、そこが松前町に一番財源のね、収益として税金も入ってくるとこだし、働く人がいなくなれば、これは町税も入ってこないし。やっぱりその辺も考えて、今言ったように4点目の水産加工業者との話し合いは、事業継続のために続けてお話してくださいと。それから、通勤のための交通費や従業員の諸経費、これもやっぱり待遇改善の一つとして、ゴム手袋、作業用カッパ、長靴などの支援など、事業継続ができるように、町長の所信表明のとおり、行政も含めて話し合いをいつ頃するのか、これも。ちょっと私悪いですけど、期限は切らないと目標達成にはならないので、今後今後って言ってるうちに、また今年も終わって来年も終わってしまうかもしらない。ですから町長の考えとして、年内に話をするとか、来年の春までには話をするとか、やっぱりここで期日を切ってもらわないと。ちょっとそれを町長の考えを聞きたい。

町の答え 町長 若佐智弘

まず、水産加工業者との話し合いについては、これまでも加工振興協議会の総会等を利用しながら、話し合いの場を設けているところでございます。これ6月と1月頃にやってるのが通例なんですが、最近はコロナ等の関係もあって開けていないという状況にあります。ただ、今の状況であれば、1月にはできるのかなあと思っております。ただ、総会ですので、これは相手方の方が開くものです。もし、その時にまだ開けないようであれば、こちらの方から声がけをしてでもお話を聞きたいというふうに考えております。6月の所信表明の時には、まだスルメイカ漁も始まったばかりで、決して良い情報はなかったんでありますが、現実、また今年もここまで悪いのかっていうのが、今現在私も実感しているところでございます。そういった中にあって、やはり加工業者の声も町民の重要な雇用の場でありますので、私もそういう加工業者のお話を直接聞きたいというふうに考えております。それと、様々な加工場の従業員の使う消耗品等の購入に対する支援というお話もございましたが、本来の目的として、従業員の待遇改善については、まず事業者が行うべきものでありまして、建設業など、他の業種でも道具等含めて消耗品は自費で購入しているというのが実態でございますので、スルメ加工従業員のみに支援とはならないと、私どもでは考えておりますので、その点も、通勤費も同様ではございますが、そういうふうに考えておりますので、どうかご理解をいただきたいと思っております。

議員の質問 3番 三浦昭雄

待遇改善のこの消耗品みたいなものですけど、町長が言われたように普通は事業主がこれはやるべきことなんですが、そこまで今ね、賃金も上がってくるし、大変な厳しい状況になってるんです。だから、業者さんと話した時には、こういう話も一応出てくると思いますので、その辺も十分加味しながら、十分話し合ってください。それと、最後になりましたが、昨年度はコロナ禍におけるエネルギー高騰が続く中、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の中から、水産加工製造業者の経営の安定と事業の継続を図るための支援金として、10事業所に100万円、合計1千万円、その内訳は国、道から600万円、松前町の一般財源から400万円寄附しております、ごめんなさい、給付しております。来年度も若佐町長のスローガン、継続は力なりのとおり、水産加工業者へ一般財源からの支援を継続してもらいたい。もし、できるものであれば、一つこれぐらいは協力してもらいたい。

町の答え 町長 若佐智弘

まずもって、水産加工業者の方々とお話し合いの場では様々なご意見が出るであろうということを想定しながら、こちらも出席をさせていただいて、お話を聞かせていただきたいというふうに考えております。そしてまた、結びにありました、前と同じような水産加工業者の支援というお話でございますが、あの時にはやはりコロナというものがあって、顧客というか、お客様と直接相手するようなところには、様々な商工業者の方々には支援の部分がありました。そういった中で、燃料、電気代の高騰等で水産加工場の方も大変だという形の中で、そちらの方にも手立てをしようということで取り組んだ経緯がございます。町で出してる補助金等は様々ございます。そういったもの全てに整合性とか、いろんなものを考えて、継続性、持続性もありますけれど、どういうものが必要なのか、しっかりと皆さんの声に、町民の声にも耳を傾け、そういったものに、必要なものに充てるような形で、それが一度抜けたからといって、もう二度と復帰しないというものではありませんので、その時その時の状況に合わせた中で、やっぱり取捨選択していかざるを得ない松前町の財政状況であるというふうに、私は考えておりますので、十分その辺のところを検討しながら、今後のあり方を協議してまいりたいと考えております。よろしくお願い致します。

議員の質問 3番 三浦昭雄

どうもありがとうございました。私からは、早い時期にゆっくりと事業主の方々とお話して、この水産加工業の灯を消さないで、松前町に、一時は全国一と言われたスルメの加工町村でございます。この灯を消さないように、町長の努力で、行政の努力で助けてあげてください。本当に、熱い答弁いただきまして、どうもありがとうございました。これで私の一般質問を終わります。

出典:松前町議会 令和6年第3回定例会 2024年9月9日 議事録 PDF(38ページ) 間違いを知らせる