松前町議会 令和6年第3回定例会 2024年9月9日
「ご当地検定松前版」で歴史・文化の継承と観光振興を担う人材育成
- 聞いた人
- 沼山雄平 議員
- 答えた人
- 教育長 宮島武司、町長 若佐智弘
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 5番 沼山雄平
それでは、通告に従いまして、御当地検定松前版で歴史、文化の継承と観光振興を担う人材育成について、町長、教育長に質問させていただきます。松前町総合計画後期の基本計画19には、歴史、文化の継承と創造という計画があります。ここでは、歴史や文化の発信による地域の魅力向上を図るとともに、ふるさとの歴史、伝統、文化を再認識し、後世へ継承するまちづくりを進めます、とあります。この歴史、文化の継承は、当町においては観光振興と一体とも言える、非常に重要なテーマと思っております。この計画を、力強く進めていただきたいと思ってございます。しかし、これは簡単な話ではないと思っています。人口減少などによる人材不足、また、これまで守ってきた人達の高齢化などによる担い手不足、このような状況から、伝統文化及び地域の伝統行事などの存続が難しい段階にきているという感を強くするわけです。この人口減少や高齢化による担い手不足は今に始まったことではありませんが、近年、その状況は行政及び関係団体にも顕著な影響を及ぼしていると考えられます。こうしたことから、当町の歴史的、文化的財産を次の世代に繋げることも相当難しい段階にきてると思っています。文化財の保護、活用を所管しているのは教育委員会ですので、教育長に伺いたいと思います。教育長は、このような状況をどのような認識を持たれているのかをお示しいただきたいと思います。
町の答え 教育長 宮島武司
おはようございます。沼山議員の一般質問にご答弁を申し上げます。松前町総合計画では、歴史、文化の継承及び創造として主な施策では、小中高校生へのふるさと学習や松前学の実施による歴史、産業体験学習や郷土料理学習、郷土芸能体験学習などを行っている他、文化の香り漂う書のまちづくりとして、書道パフォーマンスなど各種事業に取り組んできたところです。また、史跡松前氏城跡福山城跡保存整備事業など、文化財保護管理事業にも取り組んでまいりました。議員ご指摘のとおり、人口減少、高齢化などによる担い手の不足は進んでおり、特に郷土芸能の伝承などでは、その影響が大きく出てきていると感じております。各地域のお祭りなども状況を見ましても、それぞれの地域の行事について、地域の方々がいろいろと工夫をしながら行っておりますが、やはり担い手が減っていることなどから、かつてのような賑わいを取り戻すことは、なかなか厳しい状況であると感じております。以上でございます。
議員の質問 5番 沼山雄平
教育長の方からは、担い手は減っていると、それからかつての賑わいを取り戻すことが難しいと。大変厳しいということを、その点挙げていただきましたが、では、町長、今教育長が示された点でありますけれども、こうした教育長の答弁で相違がないか伺いたいと思います。
町の答え 町長 若佐智弘
教育長の答弁にありました人口減少、高齢化による担い手不足の現状認識と相違はなく、その影響は各分野に及んでいるものと認識しております。教育長の方からお話のありましたお祭りを始め、郷土芸能とこれらをいかにして保存、伝承していくか、様々な取り組みを教育長始め、担当課とも協議しながら続けてきておりますが、やはり音源や映像での伝統芸能の残しもできますが、一番は、やはり人がそれぞれの持っているものを直接伝え、教えていくという形が一番良いものであるとは意識しておりますが、何せ人手不足、また、それだけ興味を持ってる人も少なくなってきております。先般、松前の民謡の方で何人か若い人達も、それを習いたいということで、保育園児も出席、参加してくれてたという嬉しいお話もございました。やはり、そういう機会をつくりながら、これらのものを続けてまいりたいということが、これまで代々伝え続けてきた人達に対する、これからの将来を担う私どもの責務と考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。
議員の質問 5番 沼山雄平
町長、それから教育長も人手不足、あるいは人材不足に関して同じ認識を持っているということでございます。では、今まで何もしてこなかったというと、やれることはやってきているんだと思います。ただ、それが追いついていないのが現実ではないかと思います。先ほども教育長の方からありました松前学、あるいはふるさと学習ですが、一つ挙げるとすれば、議会の場でもこうした内容を述べられています。これは、教育長が述べられた話ですが、小中高の児童生徒のふるさと学習、ふるさと読本を活用した歴史、文化、郷土を愛する心を育てる授業も推進しており、ふるさと学習応援団の協力をいただきながら、町独自の松前学も進めていると述べられていました。こうした取り組みについては評価できますし、また重要な役割を果たしてきていると思います。しかし一方では、スタートから12年目となっています。児童、生徒それぞれの心の中に刻まれているとは思いますが、社会人となり、職業や環境にもよると思いますが、私見ではありますが、実態として感ずることが難しいのかなと思っております。現在文化財保護、また活用に関しては教育委員会文化財系職員3人、他地域の保存団体など役員30人前後と聞いております。また、活用振興で言いますと、観光誘致に携わる人員に関しては、商工観光課職員、まつまえ観光物産協会関係者など、おおむね10人から15人前後と聞いております。この先のこと、様々対策は考えているとは思いますが、現状の延長線での取り組みでは、なかなか光が差し込むという状況ではないと見ています。先細りの様相を呈していると言っても過言ではないと思います。この状況を好転させる対策として、どのような方策があるかということです。その一つの考え方ですが、より多くの町内、町民、そして町外の人も含め、町外です、町外の人も含めて、表題で言うところの担い手を育成し、活躍できる道を開くべきではないかと考えていますが、教育長はどのように考えているか、伺いたいと思います。
町の答え 教育長 宮島武司
ご指摘のとおり、松前町の貴重な財産と言える、歴史を始めとした松前の資源を大切にしていかなければならないと考えております。引き続き、教育面で継続した取り組みを、更に充実させてまいりたいと考えます。これまでの松前学やふるさと学習などは、今後も地域の方々のお力を借りながら、また学校の理解と協力を得ながら進めてまいりたいと考えております。これまで12年間の取り組みの成果が、実態として感じることが難しいとのご指摘でございましたが、例えば松前高校生などは、子ども達の日頃の取り組みを見ておりますと、節々に松前に対する愛着や誇りを感じることがございます。小中高と取り組んできましたこの積み重ねが、決して無駄ではなく、子ども達の成長に大きく関わっているものと感じております。いずれに致しましても、今後歴史、文化の担い手となる人材の育成は重要であると認識しているところでございます。以上でございます。
議員の質問 5番 沼山雄平
これまでのふるさと学習に関しては、絶対無駄はないと思っています。また、何かのきっかけで活かせる時もあると思いますし、また、一緒に何かをということもあると思います。要はこちらの側が、いかに力を発揮できるようなきっかけをつくるか、提供をするかということだと思います。これは、後ほど触れておきたいと思います。松前町には、他町にないような歴史、文化、観光資源があります。しかし、それを次の世代に繋げる人がいなければ、歴史的財産の価値も埋没してしまうのではないかと危機感を持っています。歴史的資源や観光にしても、人々に触れることによって価値は生まれるものと思っています。松前町総合計画に歴史、文化継承と創造がありますが、この創造という文言、よく使ったと思っています。いい意味でです。やはり挑戦と言いますか、決意のようなものを感ずるわけですが、この創造とは新しいものをつくるという意味とのことです。新しいものをつくるには、新しい発想で取り組まなければ、新しいものは何も生まれないということだと思います。そこで、私が着目したのが御当地検定です。この御当地検定は、2003年から2004年頃にかけて、地域の文化や歴史、観光資源を再発見し、それを広く伝えることで地域振興を図るというアイディアから始まったようです。有名な京都検定の成功事例から注目を集め、他の地域、自治体でも同様の検定が行われていったようです。この道南では、函館検定があります。今年で19回目の実施というとのことです。表題の御当地検定松前版で、歴史、文化の継承と観光振興を担う人材育成は、より多くの人が触れて、より多くの人に語り伝えること。そこから関心が生まれ、発展があり、継承への流れができるのではないかと考えています。私が申し上げたいのは、御当地検定松前版、松前検定なるものを考えるべきだということでございます。歴史、文化の資源はあります。今後強化すべきは保存と価値の共有拡大と、人材の拡大ではないかと思っております。それがあり、次世代への継承の流れが見えてくるのではないかと考えていますが、教育長の考えをお聞きしたいと思います。
町の答え 教育長 宮島武司
町内の方々が、歴史、文化、産業、地理、暮らし等を学ぶことによって、松前への愛着を再認識していただくためには、ご提案の御当地検定松前版の創設は、有望な取り組みではないかと思われます。また、松前の魅力を、観光客や町外の方々におもてなしの心を持って紹介できる人材が増えますことは、観光地としての魅力の発信としても大変有意義なものではないかと思われます。特に今の時代は、SNSなど、スマートフォンなどを使って誰もが、いつでも情報発信ができる時代でありますので、ある程度の知識を持った人材が増えることは、大変有意義なものと考えております。
議員の質問 5番 沼山雄平
そのとおりです、期待できます。先ほど紹介した函館検定ですが、以前から興味を持っておりまして、当町も歴史、文化、観光の町ですので、参考になることも多いのではないかと考えて、本年5月中旬頃、個人的にではありますが、飯田議員と函館商工会議所の方へ視察してまいりました。概ねホームページで公表されている内容でありますが、やはり直接担当者から聞くことは、非常に意味があったと思っております。やはり人材育成であり、おもてなしであり、地域を学ぶという流れは、私どもも常に意識していたところでもありますが、大きな成果と感じたのは、行政から離れたところでも活躍する人材が増えているということです。その一つが、函館検定合格者会の発足です。町歩きツアー、史跡巡り、函館や周辺地域の魅力の再発見から無料相談会、有料での受験講座、受験者の学習を全力でサポートするという活動をされています。正に人材が、次の人材を産むということだと思います。受験者は小学生から80代まで、幅広い世代が挑戦されているようです。個人、法人、教育機関の中で様々な声、事例など紹介されていますので、ホームページなどご覧いただければと思います。この函館検定がもたらした効果は非常に大きいと思っています。それは、より多くの人が歴史、文化の価値を共有できること、また、観光資源の再発見があること、そしてまた、世代間の継承というテーマが脈打っている、非常に貴重な実例と受け止めています。こうした実例から学ぶものは多いと思います。当町でも参考になるのではないかと思ったわけでございます。このような函館検定の実例に触れ、当町の歴史、文化保存事業に携わる立場として、教育長はどのような所見を持たれているのか、お聞かせいただきたいと思います。
町の答え 教育長 宮島武司
函館歴史文化観光検定、いわゆる函館検定についての私の所見を述べさせていただきたいと思います。函館検定は、函館商工会議所が実施されているもので、函館の街の中心とし周辺地域を含めた、歴史、文化、産業、地理、人々の暮らしなどの学習を通じて、町への愛着や誇りを再認識していただき、函館の魅力を観光客や全国の方々へ、おもてなしの心を持って、紹介できる人材を育成することを目指して実施されているものと認識しております。函館の歴史や文化、地理なども知識を測る試験であり、初級と上級と二つの難易度があり、今年で、議員おっしゃるように19回目を迎えるとしております。これまでの合格者は市民だけではなく、全国で2千600人を超えているとのことで、その波及効果は様々で、沼山議員からご紹介のあった担当事務局の運営には、敬意を表したいと思っております。また、函館検定の合格率は、昨年初級が61.4%、上級が20.8%となっております。なかなかの難関で、再チャレンジする方も多いとお聞きしております。それがある意味ブランド化し、これもまた様々な波及効果、相乗効果をもたらしているのではないかと感じております。また、函館検定合格者には合格者認定ピンバッチなどの認定グッズや、店頭やオフィスの入口に掲示できる、合格者がいるお店プレートなどが用意され、発売されているようで、検定合格をPRすることで更にまた新たな価値が生まれて、波及効果が出ているのではないかと思っております。ご紹介のあった合格者の会のような、合格者による活動も素晴らしいものがあります。合格者同士の交流や、後継者との受験講座や模擬試験、相談会などの活動も行われているとのことで、そのマンパワーの効果も素晴らしいと感じております。更には市内の観光施設への入館料の優遇措置などの、インセンティブも設定されているとのことで、商工会議所も様々な分野への取り組みは大いに参考になります。いずれに致しましても、19年間積み重ねてきた人材やノウハウ、相乗効果は大きいものと認識しております。一方、御当地松前検定版の実現にあたっては、教育という面で取り組むのか、観光という視点で取り組むかによって、アプローチの仕方が変わってくるのではないかと思われますので、どのような取り組みが良いのかを、今後研究していかなければならないと感じております。また、検定問題のレベルをどの程度に設定するかなど、また、継続するためには受験料などどのように設定するかなどのうえにあたっても、ノウハウをぜひ今後研究していきたいと、そういうふうに考えているところでございます。以上でございます。
議員の質問 5番 沼山雄平
担当する課を教育委員会でいくか、商工観光課でいくかという話だと思うんですが、これは後で話しますが、やはり最初の課題をどう、そういった状況をクリアできるか、最初の峰をどう越えるかっていう話なんですね。次に、町長にお答えいただきたいと思います。まずこの函館検定、こうした実例から効果は非常に大きいと思っています。疑いようのない実証を示しているわけです。合格者のみならず、試験に挑む過程において町の歴史、文化、観光資源の再発見など学び直す機会にもなり、興味を持つことや、知ってもらう機会になると思われますし、観光客等へのおもてなしの向上も期待できると思っております。また、歴史観光ガイドの育成や、ボランティアガイドの育成にも期待できるのではないかと考えています。2年ほど前に、佐賀城本丸歴史館を視察したことがあります。ここでは来館者向けのガイドがおりまして、私ども視察した時点で70名ほどのボランティアガイドがおりました。このガイドの方々は、自ら求めてやってみたい、挑戦してみたいと毎年数名ほどの応募者がいるということです。最高で90名ほどいたそうです。ここでは、共有の地元財産として、民間地域住民が、ボランティアガイドとして生き生きと活躍していることが評価されました。年齢を重ねて、ここのガイドとして活動できたことを誇りに思うという方もいたそうです。当に民間の活躍そのものが保存活動であり、広がりであり、おもてなしです。それを喜びとしているわけです。このようなことも、この検定から期待できるのではないかと考えています。機会を提供することが、様々な可能性を引き出すことに繋がると考えています。事業の展開次第では、果実は大きいものと考えています。人それぞれの松前を様々な形で表現できるよう、幅広い年齢層の活躍が光るような流れをつくるべきではないかと思っています。人口減少、担い手不足の波が押し寄せてきている今こそ、次の世代を担う人材育成へ、本気で取り組んでもらいたい。町長のお答えをお示しいただきたい。
町の答え 町長 若佐智弘
函館検定につきましては、歴史、文化の継承、おもてなしの向上や、ガイド人材の育成に大きな効果をもたらしていると認識しております。函館市内の交通事業者、タクシーの運転手等も函館検定を受検し、そして観光客を丁寧にガイドしながら観光事業に従事し、その方々のおもてなしの向上に繋がっているというふうにお聞きしております。また、リピーターの方、また、口コミ等で、それらのドライバーを求めて指名している観光客の方々も大勢いるという話も聞いております。松前町には、観光客約年間30万人ほど訪れておりますが、一方で観光ガイドで活躍されている方は4名、ボランティアガイドは不在というのが現状でございます。観光客をもてなすのは人です。観光事業に従事する方々だけではなく、町ぐるみでおもてなしをすることが町のイメージアップ、そしてまた来訪者の満足度を高め、リピーターに繋がることからも推進人材の発掘、育成は必要不可欠であると考えております。
議員の質問 5番 沼山雄平
先ほども申し上げましたが、人材不足、担い手不足は行政機関だけのことではなく、社会の様々なところでこういう現象がおきているわけです。こうした現在の状況を敏感に、それも深刻に受け止めて、将来を見据えた早めの対策が必要と思うわけです。この御当地検定、仮称松前検定はぜひとも実施すべきと思っております。これを実施することによるマイナスの要素はあまり見当たりません、プラスの要素が大きいことは歴然です。また、これは教育委員会文化社会教育課だけで取り組むという話ではありません。どうしても保存は教育委員会、観光振興や企画は商工観光課や政策財政課ということになりがちです。あえてマイナスの要素を挙げるとすれば、縦割りということです。それが弊害なる場合もあると思っています。枠を超えて取り組むべき課題と考えています。観光促進や地域活性化への道を開くわけですから、商工観光課や政策財政課など、横断的な実行委員会をつくるべきと思っております。更に、まつまえ観光物産協会や松前史に精通している人もいると思います。また、テキストに関しては、ふるさと読本という基礎となるものが既にあるので、活用できるのではないかと考えております。ぜひ、町長の指揮の下で仮称松前検定の実施を考えるべきではないかと思いますが、町長の考えをお示しいただきたいと思います。
町の答え 町長 若佐智弘
沼山議員からのお話のありました、御当地検定につきましては、町への愛着、誇りを再認識し、歴史、文化の継承やおもてなしの向上、観光ガイドの育成など、確かにおっしゃるとおりマイナスの要素は見当たりませんが、また、それを推進する体制の構築が重要でございます。歴史、文化の継承は、その分野に興味、関心を持ってもらうことが最も重要であり、また、実施するからには継続性が求められるだけに、推進体制の検討に重きをおいていきたいと考えております。松前検定の実施にあたっては、SXビジョンの検討項目の一つに地域文化の保存、継承がありますので、観光物産協会を中心とする観光ワーキングの中で松前検定の実施を検討していきたいと考えているところです。また、横断的な実行委員会をつくるべきだとご指摘もありました。まちづくり3計画を進めているSX推進会議では、各課が横断的に連携し、情報共有を図っておりますので、この中に町内の児童生徒から年配の方まで、幅広い年齢層の方々が参画してる他に、札幌の大学の学生など外部人材も加わっております。これらの広がりが続いていることから、新たに実行委員会をつくるのではなく、SX推進会議を推進役として考えていきたいと思っているところでございます。
議員の質問 5番 沼山雄平
先ほど来、書のまちづくりとして、松前高校の書道部の活躍だとか、高大連携の話を聞いてございます。更に担い手の存在として成長しているようですが、それはやはり活躍の場であるとか、きっかけを提供することによって、ふるさと学習、松前学が生きてくるんだと思います。また、その活躍を歴史に刻んで、また伝統として次の世代に伝える、これを大きく包み込む授業こそ、私が今申し上げている御当地検定松前版と思っています。授業のあり方を検討したいとのことでしたが、町長は、ぜひどういう形で、どこに向かって、何を勝ち取るのかということを明確な方向を示すべきだと思っています。できない理由はいくらでもあります。よし、やるぞという気持ちを町長自身が耕してもらいたいと思っています。前段で人口減少、高齢化、担い手不足、先細りなどと言いましたが、希望を持てないわけではなく、先ほどの高校生の話もありましたとおり、むしろ希望持って良いこともあるんです、良いことですよ。なぜかと、こういうことです。これまで議会の中で松前町の関係人口の喪失、増加、拡大、繋がりを深めるといった事業説明や答弁、何度もされています。それが形となっている事業もあります。何かと言うと、松前町公式LINEです。登録者数は、町の人口の約2倍になっています。当町民の登録者数が約800人、町外が何と1万1千人ということです。大変な関係人口です。町長ですね、町は様々な事業を通じて、既に関係人口の裾野を広げ、拡大を成し遂げてきているわけです。ここまできているわけですから、新しい可能性を開くために、もう一歩次の段階に踏み込むべきではないかと考えるわけです。表題の歴史、文化継承と観光振興を担う人材育成を、仮称松前検定で新たな人材育成の扉を開くこと、強く望んでいます。次の世代を担う人を育てることは容易ではありませんが、推進するものの覚悟と熱量です。その人が人を本気にさせるわけであります。ぜひ町長には、こうした事業を通じて、町内、町外に松前歴史、文化、観光アンバサダー候補を幾重にも広げられるよう、全力で取り組んでいただきたい。これもまた郷土のまちづくりの一つの姿だと思っています。最後に町長の覚悟をお聞かせください。
町の答え 町長 若佐智弘
これまで、町では関係人口の創出を考え、様々な取り組みを進めてまいりました。沼山議員お話のありましたとおり、現在もLINEを通じて観光イベントなどの情報を配信し、オンラインでの交流を深めているところです。今後は、現在検討中のワーケーションなど新たな視点も加えながら、関係人口の裾野を広げてまいりたいと考えております。先般、松前高校と札幌大学との高大連携プロジェクトに参加させていただきました。学生らと一緒にPR動画、今TikTokでちょっと流しておりますが、最終版はまだこれからでございますんで、今予告編を流しているところでございます。そういうものに出演しながら、高校生、また札幌の大学生と交流を深めましたが、若者達の町を盛り上げようとする熱量を、本当に身近に感じたところであり、感銘を受けたところでございます。また、来月には地域おこし協力隊を希望しているお試し協力隊が、2泊3日で松前町を訪れる予定となっております。松前高校生は、年々早まっているさくらまつりの開会式の頃にもですね、入学して間もない、入学式を終えて間もない時期なんですが、積極的に今年もボランティアガイドをしていただいたり、地域に対する熱意をすごく熱く感じているところでございますし、これらの松前町に興味、関心を持っている学生らと真摯に向き合い、まちづくりに対する思いを伝え、交流を深めるなど、覚悟と熱量を持って、人材確保と人材育成に取り組んでまいります。また、沼山議員が提案されております松前検定につきましては、松前の魅力を観光客に紹介するガイド人材の育成、観光事業者のおもてなし、更には松前町のファンづくりにも繋がり、それぞれの立場で松前町のアンバサダーになり得ると考えられます。松前検定は、沼山議員が指摘する歴史、文化の継承と観光振興の人材育成に資する意義あるものと理解しておりますので、十分に検討させていただき、より良い方向性を示して進めてまいりたいと考えております。所信表明で申し上げたとおり、2050年には人口が約2千人を割り込む予測となっており、人口は減っていくものの、そこに持続可能なまちづくりへの変革と力を貯めるため、スマートシュリンク、賢く縮むの考えを取り入れ、官民共創のまちづくり、協働のまちづくりの理念の下、引き続き住む続けたい町であり続けるために努力してまいりたいと考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。
議員の質問 5番 沼山雄平
以上で質問を終わります。ありがとうございました。