せたな町議会 令和7年第1回定例会 2025年3月12日
水産種苗育成センターの今後
- 聞いた人
- 桝田道廣 議員
- 答えた人
- 町長 高橋貞光
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 2番 桝田道廣
それでは2問目の質問をさせていただきます。水産種苗育成センターの今後ということでお尋ねします。先日の執行方針の説明の中で水産種苗育成センターにつきましてはあわびの中間育成を行い、前浜資源の維持と漁業者の経営安定に向けた支援に努めてまいりますとありました。2月13日に開催されました産業教育常任委員会の中で、センターの現状と課題の説明をいただきましたが、その中で町は運営経費の負担増、職員の退職、老朽化した設備の補修、改修などを理由に年内に閉鎖する考えを示され、すでに漁業関係者とも意見交換を済ませたなどセンターの閉鎖の既成事実を作り上げているように思います。このことは執行方針の説明とは矛盾するものであり、以前、令和2年3月に私が行いました一般質問の答弁と相入れないものだと思います。この点、町長はどのように考えでしょうか。
町の答え 町長 高橋貞光(町長は2025年10月まで)
それでは桝田議員の2点目のご質問にお答えをいたします。水産種苗育成センターは、これまであわび種苗を中心に生産に取り組んでまいりましたが、あわび種苗の需要は3,000個まで落ち込んでいる状況となっております。現在、本年6月中の出荷を目指して取り組んでおり漁業者の支援に努めているところであります。しかしながら産業教育常任委員会でもご説明させていただきましたが、種苗センターの課題として当施設の重要箇所である海水取水管敷設替工事などを含み、老朽化により令和8年度から令和12年度までの5年間で約3億5,000万円以上の維持補修経費が掛かる見込みであります。またそれに加えて現在の職員2名で業務にあたっておりますが、うち1名が今年度末で早期退職となり、またもう1名からも令和7年6月末での早期退職を希望されており職員が不在となる見通しであります。こうした状況を踏まえまして、せたな町ひやま漁協理事協議会、産業教育常任委員会へ説明をさせていただいたところであります。令和7年度は現在取り組んでいるあわび種苗3,000個の中間育成のほか、ナマコ種苗についてはひやま漁協からの購入で対応したいと考えているところであります。今後についてもあわび種苗やナマコ種苗の確保に向けて関係機関とさらなる調整を図っているところであります。令和8年度以降の種苗センター業務については、漁業者や議会とも協議を行いながら今後の方向性について考えていきたいと思っているところでございますので、ご理解いただきたいと思います。
議員の質問 2番 桝田道廣
この件について大成区の漁業者の方とお話をさせていただきました。3億5,000万という高額な修理設備に係る経費を先に出されたことによって、そんなにかかるなら仕方がないだろうという諦めの言葉がありまして、非常に残念であると、悔しいと言っておりました。町としては、それだけかかるんですよということを先に言ったことで、諦めらさる何かそういう意図を感じざるを得ないものが私にはあるんですけれども、それはそれとして前回の一般質問でさせていただいたことを通して、一部何件かですけれども検証をさせていただきたいと思いますのでお願いいたします。まず町長は、目的外使用の手続きについて、現在、北海道と協議中であり、北海道と協議しながら取り進めてまいりたいということでしたけれども、この件について、どのような協議をし、どの時点で諦めたのか。なぜ諦めたのか。その結果をどこまで周知というか、公表したのか、私たちは何も聞かされていませんでした。2つ目ですけれども、私のほうから施設の維持管理費が収入の10倍以上なので用途変更することで経費の圧縮を図るべきではありませんかという質問をしました。これに対して町長は、種苗センターの維持を引き続きしていくためには、収支の改善ということにはしっかりと取り組んでいかなければならないというふうにおっしゃいましたけれども、具体的に収支の改善にどのように取り組んだのかお知らせください。次に経営安定に向けた支援をするのであれば、海水取水管の取替えや維持更新は既に5年前には確かわかっていたと私は思っています。そのときにも担当の方とも話してそれは聞いておりましたので。なぜここまでそういう更新等をしてこなかったのか。前回の質問の時点で既に町長は、改修ということを念頭に置いていたのではないかという疑いを持たざるを得なくなってしまう。この点をお知らせください。職員の育成につきましては、栽培漁業振興公社の指導をいただきながら業務に支障の出ることのないよう考えますと町長は答弁しています。私は当時の職員の定年が近いので、今後もセンターが続けられるようお願いしますと重ねてお願いをしたところ、町長は、そのようにさせていただきますと答えられました。その後、職員の配置はあったんでしょうか。またそういう募集をされたんでしょうか。私の記憶の中ではそういう誰かが配置されたとかという記憶が全くありません。次ですけれども、先ほど町長も申されてましたけれども、令和6年度分のあわびの育成はしていると、3,000個とおっしゃいましたけど。ですけれども貝取澗支所の青年部では、この6年度でこのあわびの育成をやめるという話ではないというふうに聞いています。7年度以降も続けるということであれば、当然ほかの町、ほかの施設から購入という形をとらざるを得ない。そのときに今までは例えば運送費とか、今までにあわび本体に支払うお金以外にいろいろと経費がかかってくると思いますけど、これも町としてもしセンターをなくすのであれば、今後ともその事業がある以上、当然補償またしてかなきゃならない問題だろうと思うんです。この点をまずお尋ねして、そして同じことなんですけれども、用途変更をせずにナマコを生産し無料で前浜に放流し支援してきました。聞くところによりますと大体10万から15万個ほどだというふうに聞いております。この経費として約400万から450万かかるということですけれども、今後生産ができなくなるということであれば、これもどこからか持ってこなければならないということになると当然買うという形になります。そのときにこれを漁業者に売るという話ではないと思うんです。今まで無償で育ててきて、それを提供してきたものである以上、今後も無償で前浜に放流する責任が町にあると思うんです。町の責任でもしセンターを閉鎖するというのであれば、当然その部分は町で何とかしてもらわなければ漁業者に負担を強いることなります。このことについて以上ですけれども、これらの点について町長の見解を伺います。
町の答え 町長 高橋貞光(町長は2025年10月まで)
まず前段の先ほど今後5年間で3億5,000万の新たな投資が必要というふうに申し上げました。そのほかに単年度収支の赤字というのが毎年4,000万程度ございます。したがいまして5年間ということになりますと2億円の赤字が生じると。合わせて5億5,000万ということになろうかと思います。そうした中でその投資効果といいますか収支の問題でありますが、現在あわびは42万円の収入という状況になっております。こうしたことから収支のバランスをとるためには相当の量の種苗の生産を行わなければならないというふうに考えるわけでありますが、残念ながら需要は現在3,000個程度とこういう状況になっております。そういったことからなかなかこの収支の改善は難しいなと思っていると。そういった課題を抱えているということをまずお話ししておきたいというふうに思います。令和6年度のあわびの種苗、これはもう令和6年度は既に昨年の6月に種苗の配布をさせていただいております。今、管理しているのは令和7年度の種苗でございます。したがいまして7年度につきましては現在3,000個を管理しておりますが、この2,000個の配布ということでございますので20万少しの収入ということになるわけでございます。仮にこの施設を止めた場合にナマコの生産、種苗の供給はどうなんだということでございますが、当然、現在ナマコの種苗についてもほかの種苗を生産しているところから購入するというふうに考えなければならないというふうに思います。400万から450万ということになろうかと思いますが、このアワビと含めて約500万の予算が必要ということになります。これは当然そういうことになりますと、町としてもこれまで同様の扱いを漁業者に対して支援をしていかなければならないというふうに思っているところでございますが、こうした現在、我が町で必要とされているこういった種苗の生産につきましても約500万程度ということになりますので、年間仮に4,000万の赤字が生じるということになりましても、これが3,500万程度の赤字ということでなかなか収支を償うということにはならないというふうに思っております。そういったことで投資効果につきましてはかなり厳しいものがあると感じております。用途変更につきましても、これは道にお願いしてきたところでございますが、水産庁に道から出向いて目的外使用の手続きについて協議をしてきております。しかしハードルが高いという状況で報告を受けているところでございます。いずれにしても、もしハードルが高くても挑戦することが必要という判断になれば、これはしていかなければならないというふうに思っております。しかし老朽化はご存じのように随分進んできておりますので、当然こうした補修の工事の費用というのはかかってくるわけであります。職員の募集の件ですが、これは私たちも議員にご指摘いただいたように少し対応が遅れたなという感じはしております。しかし先ほど言いましたように2人とも早期退職ということでございます。本来ですと、こういったご相談をしながら職員の体制等につきましても考えていかなければならないという矢先であったということも考えていただきたいというふうに思います。いずれにしましても当施設がこれだけ財源を入れてしっかりと漁業者の漁業振興が図れるのかどうかと、投資効果というものについて、これからやはりこういった状況を直視しながらしっかり検討していかなければならないと思っているところでございます。この辺は議員にもご理解いただきたいと思います。
議員の質問 2番 桝田道廣
町長というか、町の考え方は多分変わらないだろうし、また漁業者のほうもそういうふうな説明を受けた以上、諦めの中で少しでも今後の負担を減らせるようにという思いが強いのは実際のところであります。だからその中で話が出た中で、今の設備が補助対象としてあと何年か残っていると。その金額を返しさえすれば用途は自由になるんじゃなかったのかと。であるならば、その金額を返すことによってまた続けることができたんじゃないか。先ほど町長のほうも設備の老朽化というお話もしましたけれども、そういうふうな意見も何件か聞かせてもらっています。だからある意味、拙速だったのかなというふうに思っています。また年間あわびとナマコ合わせて500万ほどのとか言ってましたけれども、これは今後ともに町として支援するということで理解してよろしかったですか。それをお尋ねします。
町の答え 町長 高橋貞光(町長は2025年10月まで)
町としてはこれは今廃止をするということではなくて、こういう状態を受けて様々な課題が出てきております。これをどうするのかということを議会の皆さんと共に協議をして検討してまいりたいというふうに考えております。したがいまして、これまであわびは漁業者に販売をしておりました。それからナマコについては無償で配布をしておりました。当面この同じような形でしっかり漁業者に対応をしてまいりたいというふうに考えているところでございます。