木古内町議会 平成29年第4回定例会 2017年12月14日
木古内町幸連5遺跡を生かした観光振興策について
- 聞いた人
- 新井田昭男 議員
- 答えた人
- 教育長 野村広章
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 2番 新井田昭男
一般質問をさせていただきます。木古内町幸連5遺跡を生かした観光振興策についてでございます。去る11月29日、木古内町幸連5遺跡の発掘調査で土出した、縄文時代中期後半、約4,300年前の石製品は全国初の発見であり、道や東北3県が目指す「北海道・北東北の縄文遺跡群」の世界文化遺産登録の追い風になるということがテレビや新聞紙上で報道されました。我が町の観光振興には、千載一遇のチャンスであると考えます。今後、有識者による様々な観点から研究がなされ、さらなる確信に向けた解明がされると思いますが、現時点での道南縄文文化推進協議会の見解は、「来年度、文化庁に提出する推薦書に石製品を含められるかどうか検討ができれば」とのコメントが出ています。今回の石製品の発見は、我が町としても世界文化遺産登録を目指す縄文遺跡群の可能性を大いに期待できる出来事であり、今後の木古内町幸連5遺跡を生かした我が町の観光振興策として次の2点について、教育長に見解をお伺います。(1)木古内町幸連5遺跡が世界遺産登録になるための取り組みについて、(2)幸連5遺跡が世界遺産登録の認定を受けた場合、石製品を含む出土品の展示場の新設の考えは、この2点でございます。よろしくお願いいたします。
町の答え 教育長 野村広章(教育長は2022年3月まで)
2番、新井田昭男議員のお尋ねにお答えいたします。お尋ねの幸連5遺跡が世界遺産登録になるための取り組みについてでございますが、木古内町幸連5遺跡が世界遺産登録になるためには、幾つかの整備する条件が必要となります。その条件として、「北海道・北東北の縄文遺跡群」を構成する「17の遺跡群」として、国の指定史跡に登録されること、さらに、道路などの開発事業を取りやめて、その重要性を周知し、かつ公開するために史跡整備を行い、公園化されていることなどでございます。このため、顕著な価値を持つ遺跡と認められることが必要条件であるため、現時点では幸連5遺跡が世界遺産登録になることは、難しいと認識しているところでございます。したがいまして最終的には、発掘調査の成果や研究の結果により判断することとなりますが今後、北海道教育委員会等関係機関との情報交換や、協議を進めてまいりたいとこのように考えているところでございます。次に、お尋ねの石製品を含む出土品の展示場についてでございますが、幸連5遺跡から出土した石製品については、今後の研究や調査により明確にされるものと考えられますことから、今後、この石製品の受け入れについては、北海道教育委員会等関係機関との協議をしてまいりたいと考えております。また、当町におきましては、農業用道路の建設工事をはじめ、北海道新幹線の建設工事や、高規格幹線道路の建設工事に伴い、埋蔵文化財発掘調査が継続的に行われておりますので、縄文時代中期後半の貴重な遺物を中心に、数多くの出土品がありますので、従前より、その保管や展示スペースの確保が課題となっているところでございます。このため、これまでも保管場所の確保を進めておりますが、次年度において、出土品の保管や展示スペース確保を目的に、郷土資料館に隣接させた収蔵庫の増設を考えております。
議員の質問 2番 新井田昭男
いま教育長のほうから、ご説明をいただきました。いまの答弁に関しては、どうも前向きな部分があまり感じられないそんなふうに感じております。これ11月の30日に、テレビや新聞で非常に大々的に報道されたのですよね。当然見られていると思いますけれども、新聞の見出しというのが3面にわたって出たのですよね。その文句が「縄文期石製品に人の顔、木古内幸連5遺跡国内初土出」、こういう謳い文句。それともう一つが「国内初 顔描かれた縄文の石製品、木古内遺跡群 価値高まる」、そして「喜ぶ地元 今後の研究に期待」というこういう一つの文句です。もう一つが、「縄文文化示す顔、木古内で土出 世界遺産に追い風」とこういう三つのお題目で出たのですよ。この時に町長のコメントも出ていたのですね。すごく喜ばしいということで、ただあまりちょっと喜ばしいという中身があまり迫力がないなというのは、見解もしていたのです個人的には。それで、これは個人的にはもう我が町にとっては最高のチャンスだと。絶対これを生かすべきだと。いま我々の状況とすれば、観光の集客というのは、ほとんど新幹線絡みですよね。それで、とにかく恩恵を受けているのは、道の駅。ご覧のとおり、100万人突破ということで現在にきていますけれども、ただやはり考えるに一極集中というのは、なかなかやはり良くないのじゃないかと思うのです。そこアウトだったら、もう全てアウト。そういう思いも個人的にはありまして、これはぜひ町ぐるみでやはり取り組むことじゃないかなというような感じたものですから、今回質問とさせていただいてるのですけれども。でも、いま教育長のほうから「登録は難しい」と、ひとことで終わってしまったのですけれども、なぜ難しいのでしょうか。仮に難しくて世界遺産がだめだということであれば、そのほかに何か生きる道というのはないですか。その辺もちょっと聞きたいのです。だめだということではなくて、難しいというその難しいと。だめだということではないのでしょうけれども、難しいということですから、その辺をちょっともう1回確認をさせてください。土出品の展示場の新設ということでお尋ねしましたけれども、これも先ほど答弁をいただきましたように、状況は私も把握させていただいているところでございます。しかしながら、この問題に関しては、新設する。例えば世界登録が難しい、でも可能性は少しある。まずそれに向かって、私はイメージだと思うのですよね。いま言ったように、私も埋文でやはり幾つかの段階を踏んで、承認を得ていくというようなことは理解しています。木古内町だけの問題ではないことも理解しています。だけれども、そういう機運を行政が一体どういうふうにして捉えているのだろうかと、どういうふうにして生かす施策というかイメージをしているのかなというのもちょっと聞きたくて質問をしているのですけれども。いま言ったように、どうも世界登録は難しいと。ならば、別な何か我が町、あるいは道にとって優位な形になるものとは一体ないのですかということですよね、一つは。これをやはりやることによって、いま我が町で取り組んでいる地方版創成、これがもう全て網羅できるのじゃないかの出来事だと思うのですね。雇用だとか観光だとかそれに伴う経済効果、大変なものだと思いますよね。イメージですから。そういう部分でのちょっと思いもあります。ここ何日かの間、新幹線の乗客数の減23%、2年目になるのだけれども、載っていますね。だけれども、非常に我々はある程度新幹線絡みで結構町内も変貌して恩恵をいただいていると。ならば、そういう部分を生かして、少しでもやはりそういうことに乗車率を上げるという一つの恩返しもできるのじゃないかと思うのです。そういう部分で、もう1回なぜ難しいのか。イメージが淡々としていまして、あまりピンとこないのですけれども、もう1回その辺ご説明いただけないですか。お願いします。
町の答え 教育長 野村広章(教育長は2022年3月まで)
ただいまのお尋ねは、なぜ世界遺産登録にそぐわないのかというようなことだと思いますが、先ほど申し上げたとおり、気持ちは私も新井田議員と同じです。なってほしいなというふうに思います。しかし、客観的にやはり順番・段階を踏んだ形で国のものになる、あるいは世界遺産になるというようなことがあろうかと思います。その前段で、いままで17遺跡がどのようなどのような条件で、この国の史跡になったのか。そして、その17の遺跡が遺跡群として、世界遺産というような登録申請をするまでに至ったのかということをやはりきちんと考えておかなければいけないのかなというふうに思うのです。先ほど言いましたように、国の指定史跡に登録されるということが一つです。17遺跡のうち、北海道は六つの遺跡を公開しております。ご存じのとおり三内丸山遺跡、これが特別史跡になっております。この大きな遺跡と言えども、一つの単体の遺跡では世界遺産にならないという。したがって、ゾーンで北海道を六つ、それから東北11個、このゾーンで世界遺産登録をしていこうという動きなのです。なぜかと言いますと、縄文時代の普遍的な文化価値、これをきちんと証明しなければいけないというようなことが命題としてある。そうすると、その中の一つひとつを見ると国の史跡であるということ、そして公園化されていること、緑地化されていること。そして、例えば縄文遺跡のあとであれば、竪穴住居の復元をするとかいうことが。そして、ちょっとマイナスの条件ですが、これが遺跡を分断する道路があるとなれば、かなりマイナスの減点になるというようなことが言われています。したがって、17遺跡のうちの一つは例えば鷲ノ木遺跡、これはストーンサークルを保存するために国の道路を下を通させたというような計画変更をしているわけです。それでも正規な遺跡群ではなくて、関連遺跡というふうな取扱いになっています。そのような状況の中で、非常に難しいのではないのかなというふうな私は答弁をしているところでございます。優位なものはないかというようなご意見でございますけれども、私もそれは探りたいなというふうに思っています。ですから、三角形の顔料で描かれた人の顔とみられる石製品、これがどのようなものなのか。いま言われているのは、当時の4,500年前の縄文時の方々がこの精神文化の例えば祈りのものを対象物だとかあるいは呪術、こういうようなことに使われた対象物ではないかというふうにして仮説が例えられておりますけれども、これはやはりいろいろな新井田議員がおっしゃられたように、いろんな有識者の研究・調査によるものというふうに私どもも理解しているところでございます。そのことで、私も今後の調査・研究に期待している1人として、ご答弁申し上げました。
議員の質問 2番 新井田昭男
概ね、理解はします。ただ、いま言ったように、有識者も相当やはりあれはすごい発見だねというかそういう部分で、道埋蔵文化センターと国学院大名誉教授だとか本当に専門的分野の人方が非常にこれはすごい発見だということで、いま言ったようなこともあるのでしょうけれども、これは可能な部分であるならば、あとで同僚議員からまた同じようなことが質問されると思いますけれども、私個人的にはやはり何か特別委員会を立ち上げて、やはり町ぐるみあるいはそういう方向でも全くおかしい話じゃないですし、そういうふうな意気込みでいかなければならないのかなというような実は思いがあるのです。だけれども、いろいろ道路の工事の問題だとかこれはそうだと思いますけれども、いずれにしても意気込みをやはりもうちょっと前に出していただいて、これをやることによって我が町がどうなるのだと、どう変わっていくということはイメージできると思います。だから、先ほども言ったようにこのことに関しては、同僚議員からも質問があります。いずれにしても、今後のこの出来事の我が町としても何らかの形で、やはり行動していかなければならないとそんなふうにも思っています。それでまた、可能性にチャレンジしていくべきだとそんなふうに思っています。あわせて、教育行政報告で報告がございましたけれども、東京海洋大学とオランダ文化庁による咸臨丸の調査の報告もいただきました。このことも我が町に大変追い風となっていくために、行政としても惜しみない協力を期待して質問を終わりたいと思います。