厚沢部町議会 令和3年第3回定例会 2021年9月7日
熊・鹿などの鳥獣被害拡大防止について
- 聞いた人
- 山崎孝 議員
- 答えた人
- 町長
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 山崎
そういうことで、時間の関係もありまして、2問目に入りたいと思います。2問目としましては、熊・鹿などの鳥獣被害拡大防止についてであります。本町における熊・鹿等による農作物被害が拡大をしています。農業新聞では、2020年、イノシシ、鹿の捕獲頭数が過去最大となり、農作物被害は減少したとあります。また、国は捕獲頭数に応じて交付金を配分すると報道をしております。本町農業リスク対策のためにも、熊・鹿の捕獲を強化しなければならないと考えているところであります。年々、鳥獣被害による農作物被害が拡大している生産現場の実態をどう認識しているか、町長の所見を伺いたいと思います。
町の答え 町長
有害鳥獣被害拡大防止ということのお話であります。町内の有害鳥獣による農作物被害状況についてでありますけれども、令和2年度の被害額は、バレイショ、大豆、小豆、水稲、甜菜の食害、あるいは踏み倒し、熊・鹿による踏み倒し、こういうもので、約4,460万円というふうに推定被害額になっております。町としましては、継続して鳥獣被害防止対策の充実を図っておりますが、有害鳥獣の駆除において重要な役割を担うハンターの確保については、平成25年度に狩猟免許取得等支援補助金を創設しまして、当時22名だったハンターは現在43名まで増加しております。実施隊の稼働日数は、25年度と比較して、令和2年度では3.5倍の1,292日となっております。捕獲頭数で見ますと、熊は年度により増減がありますけれども18頭、エゾシカは10倍以上の85頭が捕獲されておりまして、着実に成果を上げていると、このように考えております。このほか、昨年度は、ハンターの育成と技術向上のための猟友会江差支部射撃場の改修整備や、わなハンター向けセミナーの開催など、技術面の向上に取り組むとともに、出動報酬・捕獲報償金の予算の確保、狩猟免許更新などの経費への助成、箱わなやくくりわなの貸出し等の対策はもとより、道の協力の下に太鼓山での囲いわなを用いた捕獲事業や、ハンターの負担軽減を目的としたわなの遠隔監視システム導入など、有害鳥獣防止対策の拡大に取り組んできたところであります。被害駆除の点からは、電気牧柵に対して町単独で補助金を支出しておりますし、防除面積の拡大に努めていると、こういう状況であります。また、自衛策として、多面的機能支払交付金事業を活用し、農業者や地域の方々で組織する環境保全会、こういうものにおいても、電気牧柵を購入して効果を上げている地域もありますし、本制度の積極的な活用も有害鳥獣被害の防止のために重要でありますので、活用いただきたい、こういうふうにも考えております。鳥獣被害対策については、被害額の増減に一喜一憂することなく、自助・共助・公助で備えることが必要と考えておりますし、地域や行政、生産者が一体となって可能な限り対策を取っていくことが重要であると、このように考えているところであります。
議員の質問 山崎
新聞報道によりますと、環境省と農水省のまとめたものでありますが、これは北海道はこの中に入っていないということでありますが、2020年度の、これは全国的でありますから、鹿とイノシシの捕獲頭数が前年比9パーセント増の135万3,700頭、過去最大になった。そして、こういう行動を起こして、20年度の農作物の被害額が全国的に減少したというふうに結果が出ているんですよ。我が町は、今町長も答弁の中でおっしゃったように、鳥獣被害対策に対しても予算もつけていただいたし、いろんなハンターの方々にも御苦労かけて、その対策を取っていただいておりますが、いまだ一向に鳥獣被害が減っていないんですよ。年々増加しています。過去何回か新聞報道にもされましたように、上の山で道路を熊が走って歩いているのを何人かのドライバーが確認をしているわけですよね。実際に、ここにいる中山さんも、倉庫の前に熊が来たと、びっくりしたという話ししていましたよ。そういうような形で、確かに今答弁の中にもありましたように、1年間に熊であれば年度18頭、エゾシカは85頭等々という、そういう捕獲をしたという実績があるようでありますが、だけれども、実際的には85頭の鹿を捕獲しても、100頭、200頭生まれるのが私は現実だと思うんです。捕獲よりも増えていくほうが多いんであれば、年々やっぱりどんどん増加していくわけでしょう。ですから、今紹介したように、思い切ったやっぱり捕獲をしない限りは、本来の対策というものは、やっぱり成果が出てこないような気がするんです。町長は、着実に成果を上げているというふうに認識をしているというふうにしています。ですから、私どもは、しからば被害が減少しないで、被害というのは特別、例えば畑1枚熊に荒らされたとか、そういうのばかりが被害じゃなくて、畑の、ほとんど今年は、私は種子バレイショをやっているんですけれども、6月の検査のときには、厚沢部町の多くの種子バレイショの畑が鹿に掘られて、いろんな何か所もそういう被害があったということを報告受けていましたよ。ですから、経済的な被害云々よりも、そこに失望することによって、人としての、そういう作業にもいろんな形の支障が出るし、それが大きな被害になるんですよ。ですから、私は本当の対策というのは、やっぱり捕獲数を思い切って増加してやらないと、私は被害が少なくなるというふうに考えていないんですが、この辺の考え方は、町長、いかがでしょうか。
町の答え 町長
今、鹿の被害、確かに増えているようであります。ただ、町も手をこまねいていることではなくて、それぞれ対策を講じているわけですけれども、まず一つの条件として、鹿というのは、皆さん方御承知のように、日が落ちると狩猟できないという非常にやっかいな個体なんです。ですから、夜活動する鹿の群れはドーンとやれないんですよ。ですから、いろんな場所で今目撃されておりますけれども、この鹿をやはり駆除する、撃ち殺すばかりでなくて、どうしたら圃場に入れないかと、この圃場に入れない手段は農家の方々の努力なんですよ、はっきり言って。そのためには、電気牧柵からいろんなことを、そして農家の方々には、わなまで免許を取らせて、こういうふうな対策までしているわけですから、これ、確かに昼間出てきた、山の中にいるやつならば、ハンターの方が撃つでしょうけれども、何せ今、札幌の南区のまちの中まで出てきている熊さえいるんですよ。こういう状況の中で、町が近ければ撃てない。鹿は夕暮れは、もう日没からは撃てない。こういうふうな駆除のできない、そういう熊、鹿について、駆除の対策というのは、撃ち殺すとか、捕獲すること自体がなかなか面倒な対策になる。したがって、やはり一番の対策は、それぞれの農家が自分たちの圃場をきちんと、牧柵なり電牧なり、こういうものを積極的に進めてほしい。こういうことが被害を少なくする対策だろうと、こういうふうに思っております。そのために町は、そういう電牧、あるいは、ものにも補助までして、それぞれの農家の方々にわなの免許まで取らせて、こういうふうな取組をしているわけでありまして、いてほしくないものでありますけれども、我が町に来た、この7年、8年前から鹿というものが現れて、そして今、大きな被害をもたらしているという、こういう状況になっておりますから、あとの対策は今、国有林、営林署のほうとも取り組んでいますが、囲いわなという方式、これは国有林を借りて今、試験してやっていますけれども、こういうものがよければ、各地域のほうに囲いわなを設置する方法もあるだろうし、こういうことも今、結果を見て、取り組めるものは取り組んでいきたいと、こういうふうに思います。
議員の質問 山崎
私も、熊だって鹿だって命あって生きているわけですから、それを捕獲をして殺傷する云々という、そういう議論はしたくないですよ。だけれども、これがやっぱり唯一の対策だと思っていますよ。例えば今、町長が言われるように、電牧を張るなり、囲いわな、いろんなそういうことをやる。だけれども、今、私の友人でニュース入りましたけれども、電牧10基買ったというふうに言っていましたよね。大変な金額ですよ。だけれども、それでも10基したら、1枚に1基ずつ電牧張っても、もし100枚も畑あるんだったら、ほんの一部でしょう。今、大きな農家の人方というのは、山間部を中心にした中で、例えば私が知っているところは、100ヘクタール以上の経営しているわけ。それを全部対策として電牧を張れということであれば、どのくらい資金が必要なんですか。それが本来の、私は対策になっていないと思うんですよ。これは酷かも知れないけれども、やっぱり頭数を減らすより、私はないと思うんですよ。そうでないと、今これから農業の大きなリスクの一つとして、有害駆除、鹿、熊、これが山間部で農家できなくなりますよ。やっぱり私が言っているように、新聞報道にあるように、捕獲頭数をどんと増やすことによって被害が少なくなりましたという結果が出ているわけですから。これ、全国的なレベルの話なんです。北海道はその通りでしょう。いろんな奨励金なり交付金を出しながらでも、各町村対応で、やっぱり捕獲を当初増やすことによって被害額を少なくする、私はこれが最大の対策だろうというふうに考えています。そういう中で一つは、提案でありますが、ただ、今、この対策がどちらかというと、近隣町村で、私は近隣町村の実情というのはよく知らないんですが、この対策を一番効果があるのは、市町村またいで、同じそういう悩みの上で、やっぱり市町村をまたいで、近隣町村一体となってやるということだと思うんですよ。厚沢部町だけそういうふうにやっても、隣のまちが違うんであれば、そっちに行って、陸続いているわけですから。そうすると、やっぱり効果というのはなくなってしまう。だから、例えば近隣町村、全部そういう人方一緒になって、やっぱりやるという意識をまず持って、広域的な捕獲プロジェクトを立ち上げて、やっぱり行動に移すということが、私は最大の対策だろうというふうに思っています。町長、近隣町長、執行者との、そういうような話合いというのはされるんですか。
町の答え 町長
実は、今年の5月だったのか、全道の猟友会の檜山支部の大会、研修会、総会が厚沢部町で行われました。その際、私は出席したわけですけれども、今金町、せたな町、向こうのほうからも猟友会の会議が全部うちのほうへ集まりまして、いろいろやっぱり広域的な話も出ています。これは確かにそのとおりだと思うんです。広域的に対策を組もうというときに、なかなか町によっては、先ほど言いましたように、厚沢部町はハンターも、わなの免許も、いろいろそういう対策を講じた猟師は多くなりました。ところが、隣近所に行くと、ほとんど高齢化してこうなってしまっている。こういうところが、協働でやりましょうというと、なかなか歩調が合わない。そういうふうな状況が、今回の総会でも、研修会でも出ていました。そういう中で、厚沢部町の捕獲対策は全道においてもまれだというくらい、全道の会長に褒められたところであります。そういうことで、我々も、ああ、よそ以上にうちはやっているんだなと思いながら、ただ、まだ被害はゼロになるほどではありませんから、どういう方法をこれからも講じていったら被害が少なくなるか、こういうものについては、私は、農家の方々からももっともっと声を出していただいて、そして自らも行動しながら、先ほども申し上げましたように、3者で協働で対策をしなさいと。私どもも、町の役場の中でハンター1人抱えております。そして、どこに出たというときは、すぐ対応するようにやっているわけです。そういう中で、ハンター協会のほうで、エリアを全部囲みながら、そして狩猟対策をしているという状況でありますから、これ以上方法として何か策があれば、猟友会のほうにも相談しながら、こうやりましょうというふうなことで、今、あの総会でもハンターの皆さん方から、厚沢部はよくやってくれているというふうなお褒めの言葉をいただいたばかりであります。そんなことで、ぜひこれからの実績が上がるような結果を持ちたいなと、こういうふうに思うところでございます。
議員の質問 山崎
もう時間来ましたので、午前中はこれでやめますけれども、町長おっしゃるように、やっぱり実際、猟友会、朝早くから3時、4時に起きて畑を見回りするとかして、運よくば鹿と遭遇して撃ったとか、熊と遭遇して撃ったとかと、そういう実績もあるようでありますけれども、だけれども、そのハンターの方から私が聞かされたのは、やっぱりハンターだけではなくて、やっぱり農業者もみんなが一緒になって、そういう被害意識を持ちながら、対策を併せてやりましょうという話でありました。そういうことで、これからはやっぱり、ただハンター任せということではなくて、やっぱり住民の問題として受け止めて、対策というような形でやっていかなきゃならないなというふうに私は今考えているところであります。ただ、やっぱり年々、このままで放置しておくと、熊、鹿、有害駆除が農業生産に最大のリスクとして現れてくる可能性は十分あります。ですから、場合によっては、昔は例えばトウキビでも何でも作れたところが、今、山村の奥のほうでは作れなくなってしまっている、そういうような格好になりかねないなと、そういう余計なことかもしれないけれども、そういう心配も今しているところであります。ということで、今町長言われたようにして、行政、それから農業者、ハンター、いろんな角度で協力をし合いながら、ぜひこの問題を解決するように、前向きに私自身も取り組んでまいりたいと思いますので、町長も特段の御指導を願えればというふうに思っております。
議員の質問 山崎
午前に続きまして、質問を続けたいと思います。