松前町議会 令和4年第3回定例会 2022年9月5日
ヒグマから町民を守るための対策について
- 聞いた人
- 宮本理恵子 議員
- 答えた人
- 町長 石山英雄
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 4番 宮本理恵子
表題として、ヒグマから町民を守るための対策についてということで、お伺いしたいと思います。7月15日、白神町内で町民が自宅近くでヒグマに襲われ、重症を負いました。その後、再三防災行政無線でも注意喚起されています。しかし、畑作業やお墓参りなど、裏山に行かなければならないことも多いです。ひぐまっぷを始め、いろいろな広報活動はされているのですが、ひぐまっぷは高齢者には閲覧の難しさがあり、また、町民からは畑作業や墓参りなどに行っても良いのかどうか、戸惑いの声も聞こえてきております。ヒグマの現状と対策について、町長の考えを伺いたいと思います。ヒグマらによる農作物の被害状況をお聞きしたいですが、松前町では残念ながら、農業で生計を立てているお宅はないとのことで、現在畑をやっている方々は、ほとんど家庭菜園のようなものだと思います。そこで、細々と自分でつくる楽しみも含め、子や孫に食べさせたくてつくる野菜がクマらの被害に遭ってしまう現在の状況です。その状況が近年特にひどくなってきてるように思いませんか。人身被害は山菜採りの春、キノコ採りの秋に集中するそうですが、春、秋関係なくして、真冬以外全ての季節に出没しているように思われます。町長のご意見をお聞かせください。
町の答え 町長 石山英雄(町長は2024年3月まで)
ヒグマから町民を守るための対策についてという表題の一般質問をいただきました。議員の皆さんご承知のように、北海道全域にわたりまして、ヒグマによる被害が発生しているところであります。議員ご指摘のように、7月15日、白神地区において、畑作業中に2名の方が襲われて負傷をしているところであります。町では、再び被害に遭わないように、白神地区を重点に広報活動を行い、住民の方々に注意喚起を、呼びかけを行ってきたところであります。また、問題のヒグマを捕獲するために、箱罠を2箇所設置するとともに、ハンターによる朝夕の見回りを強化しながら警戒をしてきているところであります。白神地区につきましては、引き続き、重点的にハンターによる見回りを行って行く予定をしております。また、他の地域においてもヒグマの出没情報があります。箱罠の設置やハンターによる見回りを実施していきたいというふうに思っております。更に、ヒグマによる農作物の被害についてであります。議員ご指摘のように、農家で生計を立てているっていうのは畜産農家だけなんです。残念だというふうに思いますけど、令和3年度1件、4年度については、現在1件の被害の情報があります。その都度ハンターによる見回りを実施しているところであります。農作物の被害は比較的に少ないですけども、畑付近ではヒグマの糞や足跡が発見されております。農作業時の注意は、本当に必要だというふうに思っているところであります。引き続き、注意喚起をしてまいりたいというふうに思っております。
議員の質問 4番 宮本理恵子
今、町長から対策のようなものを聞いたんですけども、クマには2種類あるそうです。物の本に、私達普通に種類って言うと、例えばツキノワグマとかヒグマとかっていうふうに考えるんですけど、現代ではって言うか近年は、人を恐れるクマか、恐れないクマかの2種類に分かれるんだそうです。人を恐れないクマは山奥にいるんですけども、人に慣れてるクマは慣れれれば慣れるほど人の近くに住みたがるんだそうです。それで、畑作業とかお墓参りなどに安心して、例えば畑に行く時に鈴を鳴らしてくださいとか、そういう注意はありますけど、今のクマは専門家の方によりますと、そういうものにも慣れてるんだそうです。だから、人を恐れなくて車の近くでもどこでも行くんだそうです。だから、そういう面で対策、対策と言っても方法が考えられないと言いますか、今の現状では考えられないのかなと思いますけども、先ほど町長もおっしゃいました、畑で生計を立ててる方はいないけども、家庭菜園の延長のようなもので畑を大事にしてる方々がいる。それも、またほとんどの方が高齢者でないかと思います。クマが出るたびに畑をやめるのか、やめないのか。自分はやりたいけども本州にいる子どもさん方が、もう畑やめれって、クマ出るんだものって。今回のまた、この白神のニュースで知ったらしくて、結構私の友達なんかも子どもから言われて悩んでるとかっていう方が結構いました。でも、それでも畑はやりたい、残されてる命、残されてる期間を楽しみたいって。そういうふうなことを言われると、じゃあ、行政で何かできないか、みたいな感じで、できれば畑作業にも、生計を立ててるわけでないですけども、罠柵の援助とか、そういうのはもし町の方でできないか、ちょっとお伺いしたいと思います。
町の答え 町長 石山英雄(町長は2024年3月まで)
畑作業、更には墓参りなどで安心できる対策についてのお尋ねでございます。畑作業や墓参りにつきましては、ヒグマの行動が活発な朝、早朝や夕方を避けて、鈴やラジオなどの鳴り物を携帯し、ヒグマを近付けないことが大事でありますし、皆さんその取り組みは今までもしてきていることだろうというふうに思います。これは、一般的には、ヒグマは人の存在に気がつくと、人を避けることの方が多いので、距離的に余裕があるうちに、音や声を出して人間の存在を知らせることが大事になるというふうに言われております。また、畑のコンポストや墓地にお供えを残すと、ヒグマを引き寄せる危険が大きくなりますので、ヒグマの餌となるようなものは持ち込まないことが大事であります。このことにつきましては、町民の皆さんは、現在も実施をしているというふうに私は思っております。しかしながら、なかなか妙薬っていうんですか、町民の皆さん、各々注意をしてますが、今後も引き続き注意喚起が必要だというふうに思っております。なかなかいい対策が見つからない状況にありますが、各々注意をはらっていくことが大事だというふうに思っているところであります。
議員の質問 4番 宮本理恵子
各自の注意が一番大事だと思うんですけども、それこそ先に聞きました、例えば希望者があった場合、電気柵とかそういうのを面で援助していただきたいっていうふうな希望者があった場合、どういうふうにお考えでしょうか。農業で生計立ててるわけでないから、もしかしたら電気柵の方がお金もかかると思うんですけども、ただ希望者があった場合にどれくらいの、どれくらいっていうか、その時に援助していただけるかどうか。そして、そういう電気柵を建てるための勉強会って言うか、方法を教えるとか、そういうことなど考えてましたら教えてください。
町の答え 町長 石山英雄(町長は2024年3月まで)
現在、渡島総合振興局から電気柵を借り入れすることは可能であります。しかしながら、電気柵の基数も限られておりますので、皆さんに広く貸していただけるような状況は、なかなかできないのが実態であります。それを受けまして、私ども町村会と致しましては、町村長方は、やっぱり北海道全域にわたる被害がありますので、電気柵は確実に効きます。間違いなく効果ありますので、それを全道に網羅するっていうのは、大変な財力等かかるというふうな状況もありますが、地域ではクマに対する対策、これは北海道としてきちんと制度をつくるような、財政支援できるような体制づくりをしていただけませんかってお話は、北海道の方には町村会を通してお話をさせていただいております。いずれに致しましても、電気柵は、本当に効果があります。私も若い頃に担当職員でいました。館浜地区でコンポストがあるんですけど、匂いがあって、それでクマが出るっていうふうな状況で、電気柵を振興局から借りまして、設置してありました、大変喜ばれました。効果がありますので、ぜひ北海道も財政支援できるような体制づくりをお願いしたいっていうこと、まずご理解していただきたいと思います。
議員の質問 4番 宮本理恵子
何か、前向きな話をいただいたような気がします。持ち帰りまして、近所で畑やってる方々にもお話してみようと思っております。3番です。折戸浜キャンプ場の使用自粛と、その実態について。今までお盆になると地元町民のみならず、町外からの折戸浜キャンプ場でテントを張る方がおりました。今年はクマの出没で、お盆前から折戸浜の利用自粛を防災無線、または立て看板などで促しておりましたが、自粛呼びかけがそんなに効果がなく、例年よりは少なかったのではと思うほどで、自粛要請、立て看板の願いも虚しくテントは立っておりました。あくまでも自粛要請ですから、あとは何がおきても各自の責任ですということなんでしょうけども、問題はトイレだと思います。私も後から聞かれて知ったんですけども、あくまでも自粛要請なら、トイレだけは開けてもらいたかったっていう声が多かったみたいなんですよな。それで、私にその人が、電話かかってきたんですけども、結局クマが出るということで防災無線なり、立て看板なりしてるんであれば、中止っていうか禁止にした方が良かったんでないかって。例えば、お盆3日間でも4日間でもテントを張り、そこで暮らしてるっていうか過ごす場合、やっぱりトイレは必要じゃないかと思うんですよね。それを閉めてたっていうのを聞きまして、その方が言うには、松前町って観光客目線でないんだねっていうことでした。私も、それがちょっと納得いかなくて、下に行って担当の課の方にも聞いたんですけども、やはりいろいろ苦情っていうか、そこまでするんだったら、禁止にした方がいかったんでないかとか、結構そういう声も聞こえてきましたって言うんですけど。他のこと、他のことって、飲み水とかそういうのならまだしも、トイレって男性も女性も子どもも、それこそ重大なもんだと思うんですよね。それをトイレを閉めるっていうのはどういうものかと思いまして、ちょっと町長の意見もお聞きしたいと思います。
町の答え 町長 石山英雄(町長は2024年3月まで)
折戸浜のお話でございます。本当に、あの付近には度々出没しておりまして、被害防止のために遊泳やキャンプの自粛をお願いしておりました。ヒグマの出没をお知らせする注意看板や、警察署、更には町の職員による注意喚起を行ったところでございます。お尋ねのとおりでございます。私どもと致しまして、折戸浜をキャンプ場として開設しているのであれば、その対策を十分とらざるを得ない状況だなというふうに思っているんですよ。ただ、道の駅にも、トイレのことを言いますと、道の駅にもトイレございますし、白神の駐車場にもトイレがあります。ぜひ利用してほしいんでありますけど、キャンプ場開設していないということでトイレは開けていなかったということは、ぜひご理解いただきたいなというふうに思います。いずれに致しましても、本当にお盆、テントの数が例年より少ないですね。ですけど、私も確認しておりまして、食べるものにクマが来なければいいなというふうに心配はしておりました。来年もこの状況続くと思いますので、もう少し意を持った対応をしてまいりたいというふうに思っております。
議員の質問 4番 宮本理恵子
トイレの件だけでないんですけども、やはり観光客で食べてるって言ったら言葉悪いですけど、そういう方々もいますから、やはりもうちょっと寄り添った形で考えていただきたいと思います。次、ヒグマ出没情報を町広報の掲載についてなんですけども、ヒグマ出没情報については、松前町のひぐまっぷ情報、スマホなどで見られるようですが、スマホなど、扱いなれない者にとっては閲覧の難しさがあるように思います。新聞欄にもクマの出没情報は載っています。町民が目にする広報も、何とか情報を掲載できないかと思ったんですが、月初めの1回の広報ではと思えば、また簡単ではないような気が致します。あくまでも先月のクマの出没情報と注意喚起とかの方法を載せても、あくまでも前のですよみたいな感じ、先月のですよみたいな感じになりますから、何かこういう点であっても、防災無線、全部が聞いてるかと思えばそうでもないみたいですし、何かいい方法って言うか、担当課の方で考えていないんでしょうか。
町の答え 町長 石山英雄(町長は2024年3月まで)
ヒグマの出没情報については、町の広報へ掲載しながら、実際の出没から広報掲載までの期間が長くなることから、町のホームページに掲載をしてるヒグマ出没情報を随時更新するとともに、防災行政無線での周知を行っているところであります。議員ご指摘のとおりでございます。また、白神地区での事故の際には、ホームページを閲覧が難しい方にも情報が行き届くように、各町内会の協力をいただきながら、チラシ配布により注意喚起などを行ってきたところでございます。なかなか高齢者に対する配慮の足りない部分っていうのは、解消できないわけでありますが、その都度、まず耳にっていうふうなことで防災行政無線を利用させていただいております。耳の次に目をというふうなことになるんだというふうに思っております。いずれに致しましても、高齢者の皆様方が安心できるような、してもらえるような、どういうことをすればいいのか、もう少し検討させていただきたいなというふうに思っております。現状は、そういう状況でございます。
議員の質問 4番 宮本理恵子
今、町長の方からホームページ云々の話が出たんですけども、お伺いします。例えば、松前町でスマホとかそういうのいじれるったら言葉悪いですけど、高齢者の中で何人って言ったら失礼かもしれませんけど、ほとんど難しいって言うんですよね。息子さんとか、家庭内にどなたかいたら教えてくれると思いますけど、例えば夫婦もの2人とか1人とかってなった場合、私、このひぐまっぷっていうのも、私もそれこそスマホ使い慣れてない方で、ここに来ると三上さんに聞いたり何なりするんですけども、すういう中で簡単に、簡単にって言葉はちょっと語弊があるかもしれませんけど、防災無線などでもよくホームページをご覧くださいって言うんですけど、はたして高齢者の方々が、どういうふうに見るか、それさえもわからないっていう方、結構います。例えば、ちょっと余談になりますけど、お葬式の時とか出てもマナーモードにしてくださいっていうのあるんですよ。そしたら、高齢者の方が言いました、マナーモードってどやってするんだがっていう。だから、ただ子どもからは、これ便利だから使えって言われて電話かかってきた時だけ出れという形で教えてもらってるから、マナーモードってどういうもんだがもわかんねえし、どこやればどう音が消えるんだがもわかんないっていう声を聞いて、ああ、これはおらもおらもって声が聞こえて。それだったらやっぱり年寄りっていうか、高齢者のわからない、スマホの使い方がわからない方々に、せめて基本だけでもそういう教室って言ったら、ちょっとオーバーになるかもしれませんけど、そういうホームページの見方、どうのこうの見方とかって、教える教室ってか、そういうのもあってもいいんじゃないかと思います。基本的に、例えば防災のことに関してもこういうふうにしたら見れるよ、こういうふうにしたらここがわかるよっていう形で教えるっていうか、そういうスマホの使い方とか、携帯の使い方、基本的なことなんでしょうけど、そういうも必要じゃないかなと思うんですよね。わかってる方は、何も言わなくてもわかるべみたいな形でいるんでしょうけど、本当に機械に、私のように機械に無知のような人間は、教えてもらって初めてああ、そうかみたいな形になるから、新しいことには挑戦できなんですよね。だから、今町長のホームページっていう言葉を聞きまして、そういうふうなことも考えていただけないかなと思いました。最後になります。ハンターの状況及び今後の育成担い手対策について。道内では、クマの頭数増加に伴う生息域の拡大から、クマが山林近くの畑や人里に出没する危険性が高まっているとされております。一度作物の味を覚えたクマは出没を繰り返す傾向にあると、昨日の新聞の記事であります。被害を受ける、農業を営む人の減少、対策を行う当事者もまた減っているのです。松前町では現在ハンターさんが2人いると聞きましたが、この調子でクマらの増加に伴いまして、ハンターの数を増やす気はないのか。また、若手の育成のあり方などについてお聞き致します。
町の答え 町長 石山英雄(町長は2024年3月まで)
現状のハンターの状況及び今後の育成、更には担い手対策についてのお尋ねがございました。猟友会松前支部のハンターにつきましては、町内には現在8名おります。そのうち4名は70歳代で、高齢化が進んでおります。このために、有害鳥獣駆除を担う若手ハンター1名を町の会計年度任用職員として雇用しておりまして、年間を通しまして、有害鳥獣駆除業務を行っております。また、更に熟練のハンターから技術を享受されているところであります。ヒグマを捕獲できる担い手の確保も大変難しい状況にあります。現在、雇用しているハンターの育成をこれからも進めて、継続してまいりたいというふうに思っております。ハンターの年齢構成を申しますと、70代が4名、60代が2名、40代が2名の8名であります。8名のうち、銃を所持している方が6名、そして2名は箱罠の資格所持になっているところであります。いずれにしても、ハンターをいなくなるような状況はつくられませんので、いろんな、例えば職員が資格を取るとか、それもなかなか大変な部分あるんでしょうけど、いろんなことを考えていかなきゃならないなというふうに思っております。人材の確保、大変ですけども、何とか継続していけるようにしてまいりたいというふうに思ってます。
議員の質問 4番 宮本理恵子
質問は終わりました。スマホの教室を開いた方がいいんじゃないかとか、余計なこと言いましたけど、一応考えてもらいたいと思います。質問を終わります、ありがとうございました。