みんなの議会

松前町議会 令和4年第3回定例会 2022年9月5日

基幹産業である漁業の再興を願って(つくり育てる漁業へ更なる挑戦を )!

聞いた人
梶谷康介 議員
答えた人
町長 石山英雄

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 9番 梶谷康介

始めたいと思います。先の見えないこの新型コロナウイルスの感染拡大防止だとか、あるいは豪雨による災害対応だとか、非常に行政側としては厳しい対応迫られております。町長はじめ、職員の皆さん方のご労苦に対しては敬意を表したいと思います。そういう中でもね、松前町、一時も忘れることのできない行政課題が山積しております。その中、今日は何度か繰り返しております漁業振興、そういう範囲の中でつくり育てる漁業の質問をしたいと思います。中身は通告にあるとおりでございます。通告の質問に入る前にですね、今まで町長10年間、平成24年、2012年ですか、それから今日まで10年間、私31回の一般質問を行っております。大変町長には、そういう意味では苦労かけているなあと思っておりますけれども、やはり、松前の現状を考えれば、これは一時もおろそかにできない、そういう観点からでございます。今日のこの質問も、通告しております質問も、度々町長の考え方を聞かせていただきながら、私の考えを述べながら議論を重ねてきたわけでございます。この通告の質問に入る前にですね、そうしたものを踏まえて、町長に二つだけ確認しておきたいって言うか、考え方を聞かせていただきたい点がございます。一つはですね、町長が就任された時に、私は新町長に期待を込めてという題で、そういう題でね、漁業再生は漁港の活用でという一般質問させていただきました。その中で町長はこう答えております。北海道のモデル地区になるような漁港利用で養殖を進めていきたいと、こう答えております。これ、10年前ですよ。それからもう一つはね、平成29年6月の第2定で、これ5年前です。777億円超の財産を活かそうと。これ、松前の13港に投資された金額の、当時のね、当時の総額777億円を超えている、そういうものが松前町に財産としてあるんだと。だから、それを活かした漁業を進めて行くべきじゃないかという質問ですね。それに対して町長は、北海道を漁港集約化のモデル第1号に私案として、赤神と静浦港の集約を考えております。こういう二つの大きな答弁をいただいておきます。それから10年経ち、更に1点は5年経っておりますんでね、その考え方、町長今でも変わりないですか。お聞かせください。

町の答え 町長 石山英雄(町長は2024年3月まで)

10年、この仕事を務めさせていただきました。その間、度々一般質問をいただきました。基幹産業であります松前の漁業の将来どうなのかというふうなお尋ねをいただいてきているところであります。その中で、漁港の利用、これは気持ちは変わっておりません。まず漁港を利用して養殖になるんだと思います。養殖を漁港とマッチングするということがですね、漁業生産上げるということに繋がるというふうに思っております。その思いは、今も変わりません。本当に13港の港を抱える中で、船がほとんど少ない状況が続いてきている、その静穏域をどうしたら利用できるかっていうふうなことで、いろんな取り組みをしてきております。ナマコ、後で話出るんでしょうけど、ナマコにつきましても、それからホッケの蓄養につきましても、いろんな利用をしてきているのが現状であります。しかしながら、なかなか結果が見えてこない、これから見える部分もあるんだろうなというふうに思っていますけども、港に対する思いは、当時も今も変わっておりませんし、港を利用して生産を上げれるような方向付けをこれから模索していくべきだというふうに思っております。

議員の質問 9番 梶谷康介

先に6番議員が一般質問の中で、今の漁業状況をつぶさにお話しております。マイカ、更にはサケ、マス、サンマ、マグロ、そうした主力魚種の近況が極めて厳しいと。そうしたものを踏まえて、北海道は先日新聞紙上につくり育てる漁業の重要性を認識して、その結果だと私は思うんですけれども、養殖重点12種を新設しました。道の基本計画で、これは技術を高め、漁獲の安定化を図ると、こういうような中身の記事が出ましたよね。正に、つくり育てる漁業の重要性を認識して、こういう形にとりくんだと、私は認識しております。こんな中でですね、松前の漁業関係を見ていくと、令和2年の組合の生産は9億2千万、それから令和3年では8億5千606万円と、こういう水揚げの推移でございます。これは何を意味するかと言いますとね、さくら漁協が新しくスタートした、あれは平成6年だったと思いますね、それから今日まで、当時は30億以上の水揚げ。それがどんどんどんどんどんどん下がって今日に、R2年には9億2千万、R3年では8億6千506万円、こういう数字になってきております。到底松前の基幹産業として、このまま見過ごすわけにはいかないということでね、ならどうするかっていう話を、私は今までも何回か町長と意見を交わしながら、自分の意見を述べてきております。つくり育てる漁業を十分重要視してるのは、松前のみならず、6番議員が縷々例を挙げて説明されておりました。正にそのとおりだと思います。先般ね、木古内と知内と福島町と松前の西部4町の議員連絡協議会でね、岩手県の久慈市のつくり育てる漁業、あすこの視察をしたんですよ、これはギンザケです。現地行って驚いたのはね、沖に1100メーターの防波堤、更にその脇に2千700メーターの防波堤がつくられております。その中のできた湾、いわゆる静穏域ですね、その中で主力漁業、あすこもマイカだそうですよ、そして更に秋ザケだそうです。そうしたものの現状が極めて厳しい漁協を支え、漁民を支えていくためには、それに変わる主力の魚種を求めなければいけない。偶然って言えば偶然、あれは防災のためにつくった防波堤ですよね。それによってそこに広大な静穏域ができたんです。それを利用してギンザケを養殖しようとして、現在着々と進んでおります。そこで感じたのはね、私は新たに防波堤をつくったり、あるいは大きな施設をつくってつくり育てる漁業進めることは、松前町としては至難の業だと、そういう理解しております。ですから、今までもつくり育てる漁業の主力は、幸い松前には13港という漁港、これは正に静穏域ですよね。これを利用した漁業を進めるべきだと。これ、松前の現状考えたらね、長い話できない、今どうするかっていう大きな課題を背負ってるんですから、そういう意味ではね、すぐ実を上げれる、養殖技術がある程度確立されたもの。それから、更には松前の地域になじむもの。そういう観点から、今まで松前町、育てる漁業に力を入れてきてるんですから。私はこれは認めるし、またこれからも進めていかなければいけない大事な事業だというふうに認識しております。ただ、順次質問していきますけれどもね、現状は極めて厳しいですよね。私は恵まれた松前の養殖魚種だというふうに受け止めておるんですよ。ただね、同じことを今までも何回も繰り返してきて、残念なんですよ。無駄なことをしてるつもりは、私はないと思うんですけどもね。やっぱり今の松前の漁業、更に組合の経営の健全化を考えたらね、今の事業はどんどん進めて行くべきだと。残念だというふうに思いながらもね、こういう議論の余地がある松前を私は恵まれてると思ってんですよ。ですから、順次お尋ね致しますけども、この養殖事業の現状をきっちりと検証して、これからどうしたらいいのかなという考え方で進めて行きたいなと、このように思っております。まず最初に質問致しました、町長の今までの考え方は変わってない、これからもこれは押し進めて行くんだという考え方を聞かせていただきましたんでね、それを大事にしながら、質問をしていきたいと思います。まず始めに、通告書に養殖コンブの件を挙げております。これは、前の質問で申し上げましたとおり、先人が取り組んでいろいろな困難を克服して生産技術を確立して、今ではおおよそ1基100万円ぐらいのね、水揚げの目処がついて。しかしながら、残念ながら着業業者は8事業体しかいないと。しかも、その8事業体の中の二つの事業体は廃業を考えております。それから、更に残った事業体の中の一番主力になる漁業者は死亡しております。その方は、幸い後継者と周りの協力で続けておりますけれどもね、この漁業のコンブ養殖のね、先へ進まない原因は何かというようなお尋ね、毎度しておりますよ。町長の答弁は、非常に手間のかかる漁業だから、人手がなければこの漁業は上手くいかないんでないかなというようなお話をしておりますけどね、ついこの間、新しい北海道漁業協同連合会、俗に言う漁連、漁連の会長さん、新しい会長さんがね、吉岡・福島の組合長であります阿部国雄さんが就任されました。その方、こういうことを言っております。やっぱり、これからの漁業は従来あるものの持続を考えながら、それを補うつくり育てる漁業を推進していかなければいけないと。もう一つの言い方はね、漁業者がお互いに助け合いながら仕事をしていくべきだ。いわゆる組合の精神ですよね、1人はみんなのために、みんなは1人のためにと。そういう形でお互いに助け合っていかなければ、これからの漁業は成り立たないと、そういうことをはっきり言ってます。私ここでね、なぜこういうことを言ったかというとね、コンブ漁業者が、今取り組んでいる漁業を進めるために人手が必要だ、いろいろなそういう状況の中で、省力化を考えてコンブの断裁機をね、補助申請したんだそうです。ところがね、これ組合の部会の中でそれが却下されたと。それから、組合のある幹部職員がね、取り組む基数を減らしなさいと、10基あるものを8基にしなさいという意味ですよ、数字は別にしてね。考え方逆行じゃないの、ね、これからどんどん進めていかなければいけない立場にあるものがね、縮小しなさいなんて話どっから出てくんの。その辺から、私はこれ問題あるんだと思うんですよ。まあ、先ほど6番議員の中にね、新しい組合の体制ができたと。だから、ある意味ではこういう心配も私は解消してほしいっていう願いは持ってるけども、町長、この件に関してどう考えますか。まず、この養殖コンブについてお尋ね致します。

町の答え 町長 石山英雄(町長は2024年3月まで)

養殖コンブについてのお尋ねがございました。本当に先人の方々が養殖の技術的なもの、それから、比較的に養殖コンブの着業者につきましては安定した経営をされているっていう実績が示されてきている実態があるわけであります。私自身もですね、やっぱりコンブ養殖は安定した漁業経営に資するというふうに認識をしておりますが、議員おっしゃるように手間がかかる、人手がかかるというのが一つ大きな課題にもなってきているんだというふうに思っております。隣の吉岡・福島のあすこ通るたびに、海象条件もありますけども、家族みんなでカッパ着ながらコンブをやっている漁業者が多い、あの実態見ますと、やっぱりうらやましいなというふうに思うところもあります。ですから、安定した漁業経営もできるし、技術的にも遜色のない技術今皆さん持ってますので、これからどんどん着業者が増えてくれればなというふうに思っているところであります。本当に右肩上がるようなことも想定できる事業だなというふうに思っております。それから、漁業協同組合のお話がござました。私もそう思います。全く逆行する話でありますので、新しい着業する、更には規模を拡大したいと思いのある方は、ぜひその実現に向けて取り組んでいただければなあと思いますし、支援はしてまいりたいというふうに思っております。たまのいい漁業だというふうに、養殖コンブは考えております。

議員の質問 9番 梶谷康介

本件はね、何回も繰り返し議論しております。ただ、残念なのはね、私久慈浜のね、組合の養殖漁業への取り組みの時に感じたんですけれどもね、あすこの事業はね、組合の直営でやってんですよ。結局、漁業者任せで、それがその町の漁業を支えることができるか、所得を上げることができるか、組合を経営し続けることができるかということを考えた時にね、組合独自でその事業に取り組んでいるっていうところにね、非常に感銘を受ける点があったわけ。松前の漁業を見てるとね、今言ったような状況でありながら、全て漁業者任せだと。一義的にはね、漁業者であり、だけども私は組合でもありと思うんですよ。ですから、組合がこういう状況であったら、コンブ漁業者の話ね、こういう状況であったら生産を伸ばすためにはどうあるべきかって考え方は出てこないのかなと。組合で直営ってのは、法的には問題ないですよね。ですから、漁業者ができなければ、組合はいろんな方法で事業の推進することは、私は可能だと思ってんですよ。働く人をそこに求め、当然対価を払い、それが総体的なそろばんの上で成り立つような要素を持ってるコンブだと、私は思ってんですよ。ですから、そういうことをなぜ組合が、かつて松前町が2千万掛ける3年間6千万の支援をしてね、今までたまった欠損金をチャラにしました。今回の組合長はっきり言ってますよ、松前町の支援を受けて、累積欠損金は完全に精算致しましたと。これからは、組合員全員が一丸となって頑張るんだっていう話は、言葉では聞いておりますけれどもね、今言ったようなことが、組合自体が考えられなければね、またぞろ、さっきの水揚げの例を示したように、またぞろ、健全経営のためにご支援をお願い致しますっていう場面がね、こないとも限らない。そういうことを考えればね、町長この組合の自営ってことに対してね、どう考えたらいいんですか。私は、やっぱり組合が取り組めないんであれば、先に申し上げましたように、当然人を求め、対価を払い、そのうえで、そろばんはじいて合うような事業経営すべきだという認識でいるんですよ。町長、どう考えます。

町の答え 町長 石山英雄(町長は2024年3月まで)

漁業協同組合の職員の体制もあると思います。しかしながら、今議員おっしゃるように、新しい視点、直営でっていうふうな新たな視点もこれから検討していかざるを得ない状況になるというふうに思っております。本当に組合が事業主体になって養殖コンブ、労働力を確保しながらっての一つの選択肢になるんだろうなというふうに思っております。新たな視点で見ていければなというふうに思ってるところであります。

議員の質問 9番 梶谷康介

あまり立ち入った質問をしますとね、内政干渉だということになりかねませんので、このコンブに対しては、この程度に致します。2番目にウニの増殖です、増殖。いわゆる現在のウニ、極めて松前は私は実績上げてると思いますよ。組合の漁獲の全体から言っても、ウニは決して低くない。本当に、これだけの魚種ありながら、1億の水揚げ揚げているもののね、数少ない魚種の一つだと思っております。現在の養殖のやり方はですね、いわゆる深浅移殖、深いところにあるものを浅いところに持ってきて、育てて、そして漁業者が自らの手で採れるような方向進めてくってやり方は、私は大賛成です。ですから、この形は更に進めていくべきだというふうに思っております。同時にね、ある実行組合では稚ウニを、いわゆる種ウニですね、種、小さなウニをそのままストレートで販売してる。1個これ、60円でしたっけ、30円でしたっけ、そういう単価でね、余所の町村に出してる状況ってのは、私は松前の将来考えた時に、かつて質問した時はね、そういう状況は十分考慮しながらやってく事業だという答弁いただいておりますけれども、私は正直言ってね、それを他の、現在、例えば白神、荒谷でもそういうところに放流した方が、松前町のためになるんでないかっていう考え方、これは現在と将来を合わせて考えた時にね、そういう考えに立ちますけれども、町長、いかがですか、この考え方は。

町の答え 町長 石山英雄(町長は2024年3月まで)

種ウニの販売、以前から取り組んできているところであります。近年の状況見ますと、昨年、令和3年度の販売出荷量は、種ウニ36万個。それから本年、令和4年度の販売出荷量は39万個であります。1個あたりの単価が29円であります。約1千万、1千100万前後の精算金額となっているのが現状でありますが、以前と比べますと、大分需要が下がっているような状況であります。需要の減少から、出荷量も年々減少傾向にあると聞いているところであります。そういう状況を鑑みますと、やっぱり町の中で種ウニを十分有効に使えるような状況ってのは考えらせる、考えなければならないものだというふうに思っておりますので、種ウニの出荷販売事業は止めるんじゃなくて、継続性を持ちながら、町内でも十分利用できるような、試験できるような体制づくりが必要かなっていうふうに考えるところであります。

議員の質問 9番 梶谷康介

町長、確かにね、個数掛ける約30円、それが1千万近い額になるっていうことは、私は正直魅力、現時点では魅力ですよ。でも、長い目で考えるとね、特にこの大事な松前町のウニの資源が、こういう形で外に流れて行って、将来心配ないと言うけれども、自然はそう甘くない。かつての松前漁協がアワビをそんな形で販売したことがあります。しかし、このアワビ、この後にまた質問致しますけれども、現在どうですか、このアワビの現状。資料見る限りではね、アワビ、多少こうね、上に上がって、1千万くらいまで上がった、これそうだろうな、金額が1千79万8千円、令和3年度、これ統計概要から引っ張ってきてます。そういう形になってますけれどもね、町長、北海道が重要な12種の中に、これアワビ入ってるんですよ。これ、何を意味すると思います、私は極めて重大に受け止めております。そういう重要な12種に、新設の中にこのエゾアワビが入ってるってことはね、捨てたもんじゃないでしょ、アワビ。俺、今ウニの話してたんだっけ、ごめんなさいね、非常に失礼、脱線してすみません。ウニのね、養殖は、そういう形でね、アワビの稚貝を販売したっていうことから、つい脱線してしまいましたけども、今日のアワビの状態を見た時に、かつての種アワビを売ったことが、私は災いしてるんじゃないかなということも考えております。同じ轍を、今度ウニがね、同じ轍を踏まないように考えていかなければいけないと、このように考えております。町長、深浅移殖のね、この推進をどんどんどんどん進めるっていうことが一つと、この稚ウニのね、販売に対するこれからの慎重な取り組みを、私は町長の考え方を聞かせていただきたいなと思います。

町の答え 町長 石山英雄(町長は2024年3月まで)

ウニの深浅移殖についてであります。いずれに致しましても、漁協生産の重要な魚種でありますから、漁業者の方も実入りの促進のために漁港や静穏海域、更には遊休コンブ養殖施設を利用しながら、餌料用のコンブの養殖を行って生産性、生産向上に今現在努めているところであります。本当に漁業生産、重要な魚種であります。生産向上に必要だというふうに認識しておりますので、これからも継続して深浅移殖は続けてまいりたいというふうに思っているところであります。

議員の質問 9番 梶谷康介

アワビの場合はね、私は、ごめんなさい、すぐ脱線してしまいまして、ウニの場合はね、前段答弁いただいてるように、将来の資源の枯渇に対しては、十分意を持って臨んでいるから心配ないでしょうというものをね、現時点では私も受け止めておりますけれども、将来を考えた場合にね、やっぱり不安がつきまとうということだけは付け加えておきたいと思います。あと三つありますね。ナマコに対してはね、先ほど6番議員もお話ありましたように、極めて有望な魚種の一つだと思っております。実際に稚ナマコ、いわゆる小さいナマコですね、その生産の技術も浜の漁師達も取得しているみたいですから、これはどんどん進めていただきたいなと、このように思います。ただ、漏れ聞こえてくる中身の話なんですけど、弘前大学とのね、技術連携の話、そしてその中には竜宮なんとかっていうね、ものが聞かされるんですけど、その辺はどういうふうになってるのか、ご説明してください。

町の答え 町長 石山英雄(町長は2024年3月まで)

今、ナマコについてのお尋ねございました。今の現状をご説明をさせていただきます。今年度におきましては、放流漁港底面、底へのナマコ魚礁設置による放流効果向上実証試験実施のために、さくら漁協におきまして、東急不動産株式会社から魚礁設置にかかる協力支援をいただき、三つの漁港、大沢、館浜、札前、三つの漁港に大沢では15基、館浜では20基、札前では8基、合計43基のナマコ魚礁。これは、竜宮礁と言っているようであります。直径が1.5メートル、高さ0.3メートルで、円形型のものだというふうに聞いております。7月に設置をしたようであります。現在、さくら漁協と漁業洋上風力発電の協調に関する研究を共同で行っている弘前大学の協力を得ながら、追跡調査を実施中で、この結果を基に今後他の漁港へも魚礁の整備を今考えているところであります。これが今の現状でございます。

議員の質問 9番 梶谷康介

今の竜宮礁の話ですけどね、非常に希望の持てるニュースだと受け止めますけれども、これ、試験は、結果は長くかかるんですか。お尋ね致します。

町の答え 町長 石山英雄(町長は2024年3月まで)

水産課長が3年というふうに言っております。結果出るまで3年は経過を見るというふうな状況だというふうに思います。

議員の質問 9番 梶谷康介

期待をしながら、次へ移りたいと思います。再三アワビに脱線してましたけれども、アワビの本番に入ります。私は、現在のアワビの養殖技術っていうのは、確立されているっていうふうに信じております。かつて、イカダ式生け簀ですか、そういう形で研究を重ねて、生残率も90%以上という数字を残しておりますから、この技術は確立されていると思いますけれども、町長のご認識はいかがですか。

町の答え 町長 石山英雄(町長は2024年3月まで)

技術的な確立はされてるというふうに思っております。

議員の質問 9番 梶谷康介

先ほど脱線しながら話しましたけどね、道の12種のね、種目の中にエゾアワビが入ってるんですよ。そういう意味ではね、アワビは捨てたもんじゃないんだと、これから大きな期待を持てる魚種だという認識に立ちませんか。私は、そう受け止めております。ですから、そういう認識に立った時に、この松前のアワビの養殖事業を進める、町長自らやるわけじゃないですけれども、漁業者に対して、あるいは組合に対してはどんな考え方で望むおつもりですか。

町の答え 町長 石山英雄(町長は2024年3月まで)

アワビの養殖については、現在は残念ながら2名の方が取り組まれております。令和3年度の生産量は、44キロ、生産額で約22万円の実績となっているようであります。30ミリ種苗を購入し、約2年で平均65ミリサイズへ育てる手法は、十分に確立はされているというふうに思っているところであります。しかしながら、アワビの価格につきましては、これは何年も前からなんでありますが、韓国産の養殖アワビとの競合があるというふうなことで、価格の低迷が続いておりまして、採算の合わない一つの大きな理由になってるというふうに聞いてございます。今現在、隣の福島町で陸上でアワビの養殖をしております。函館の五島軒と連携しながらアワビカレーというものに力を入れている状況であります。福島町の取り組みもしっかりと現状を把握しながら、参考にできるものがあれば参考にしていきたいというふうに思っているところであります。注目をしております、福島の取り組みにつきましては。以上でございます。

議員の質問 9番 梶谷康介

そのニュースは、私も聞いております。ただね、町長、前からこの話になると韓国産の安いものと競合して、事業としてはペイしないと、そういう考え方でね、だんだんだんだん衰退して行くっていう姿を見た時に、創意工夫ってのはそこにないんですか。これは、町長に言うべきよりも、組合の当事者、事業者、漁業者ですね、そうした人方の取り組み、福島の例を挙げておりますけどね、そういう取り組みはね、当然しなければいけないでしょう。韓国と競合して、合わないんだ、止めましょうじゃあ、これは漁業振興になりませんよ。なら、どうする。いわゆる付加価値をどうつけるか、どう判断するか、これは考えていかなければいけないでしょう。価格の競争に負けたからそれで終わり、これじゃあどの魚種に関したって、生きていけないよ。やっぱり行政指導っていう面でしかできないかもしらんですけどもね、やっぱりまちづくりの最後の責任者町長なんですよ。ですから、今言ったような面もね、当然まちづくりを進めるためには困難だから、もっと真剣に取り組みましょうよと、そういう形にならないといけないでしょう。幸い、この松前にはね、13港という恵まれた、私は静穏域があるんだから、特にアワビのイカダ式生け簀ってのはね、有望な種目の一つだと。あとは価格の面、付加価値つけるとか、流通だとか、そういう面での取り組みがね、北海道が重要種目の12の中に入れてるってことは、何を意味するかってことは、真剣に考えてほしいですね、特にこの松前町の漁業を考えた時には。通告してる質問は、5点あります。最後のこの5点に移りたいと思いますが、そういう前段で挙げたような養殖コンブ、そしてウニ、ナマコ、アワビ、現実には取り組んでいる魚種がはっきりしておりますけれどもね、この他に松前町が、未だに利用していないものはないかなという、しかも、それがつくり育てる漁業にこれから力を入れていくことによって、将来が見えてくるっていうものはないですか。町長、考えられませんか。

町の答え 町長 石山英雄(町長は2024年3月まで)

午前中に引き続きまして、梶谷議員の質問にお答えしたいと思います。松前町に新しい養殖事業の可能性はないのかというふうなお尋ねだというふうに思っております。現在行われておりますコンブ養殖、ホッケの蓄養、ウニの管理、それからナマコ増殖、アワビ養殖等々、増養殖事業をしっかりと持続させていくことが重要だというふうに考えております。また、議員の皆さんのご理解もありながら取り組んでおります、新たな取り組みとしてサクラマスの海中養殖の可能性についても、基礎試験調査をきちんと見て判断をしていってきたいというふうに思っております。以上でございます。

議員の質問 9番 梶谷康介

町長、今のね、この取り組んでいるものを押し進めて行くっていうことは、全くそのとおりで、私もそういうつもりで今回の質問をしております。最後の5番目のね、新しい養殖はないのかっていうことはね、この統計資料見るとね、ワカメがずっとゼロなんですよ、全く手をつけてない。今回ね、この水産新聞のニュースを見るとね、松前の養殖ワカメがね、有機藻類の生産の種類の認定を受けてるんですよ、いわゆるJASって、J・A・Sですね、これ見ますと日本農林規格だそうですよ。だから、その指定を受けてる松前の養殖を、実際取り組んでる漁師が1人おります。ご存じかと思いますね。ですから、この状況を調べてみますとね、結局このワカメの需要が欧州、ヨーロッパではね、すごく、しかも有機藻類ってんですか、そういうものを注目されてて、欧州では引っ張りだこだそうですよ。しかも、それは乾燥でも良し、生鮮でも良し、塩蔵でも良し、ボイルでも良しと、そういうものがね、注目されてる。だから、この注目されているワカメ、しかも松前町ではこれ何年の資料かな、全くゼロ、この私の持ってる資料では、平成29年の資料なんですけどね、ずっとゼロなんですよ、もちろん誰も手つけてないってことでしょうね。しかし、いち早くその養殖に目を付けて白神の若い人が取り組んでます。しかも、それが函館のこういう製品を扱う納谷商店って言いますかね、そちらとの連携の中で、この取り組んでる青年も、このJAS制度の中のいわゆる生産工程管理者という資格ももらってるんですよ。ですから、非常に私、このニュースを見た時にね、有望な養殖種の一つかなと、そういうふうに受け止めております。町長の答えの中には、そういうものはなかったんですけども、これからの可能性としてね、これはどんどん押し進めて行くべきだと、私は思います。今までいろいろお話してきました。途中でウニからアワビに脱線したり、ある議員からお叱りを被りましたけれども、私の思いからね、ついこういったことでお許しいただきたいと思います。特に、これからのこの漁業協同組合がね、せっかく累積欠損金をチャラに、全額解消して、これから健全経営に向かおうとしてる時にね、前段でご紹介しましたように、毎年水揚げの総額が減ってます。そういう状況ではね、手数料だけで組合経営できなくなるんでないですか。ですから、今回吉岡・福島の漁業協同組合長は、漁連になったって話は前段でお話しましたけど、その前の漁連の会長の川崎一好さんっていう方が、こういうこと言ってますよ。漁協が変わらなければいけないよと、これからは漁協が変わらなければいけないよって言ってんの。ただね、私いつもこの漁業の問題を取り上げる時に、どうしても組合の中身のことを、これ実際言わさるんですよ。ですから、行きすぎないように、何とか慎重にやっているんですけども、やっぱり町長、最後はこのまちづくり、特に基幹産業の漁業なんかはね、そういう法人格を持った組合といえども、まちづくりの主たる人は町長なんだからね、やっぱり町長の考えを述べてね、組合の人方にもこれからの松前町はどうあるべきかと言うことは真剣にお話し合いながら、協力してもらいながら取り組んでもらうって方向に行かなければね、本当に手数料だけでは水揚げが減少する状況の中で、私は不可能だと思ってる。ちょっと言い方悪いかもしれませんけどね、また助けてくださいよってみたいなね、形はあっちゃいけないですよ。せっかくここまでいい形できたんだから、これから、町長、おそらく新しい組合長さん始めね、理事の方々ともお話する機会あると思います。ぜひ、そういう観点からね、長い目で見た松前町の漁業は、今までの漁業は、それはそれとしてみんなに頑張って継続してもらわなければいけません、これは私は基本だと思います。どういうふうに漁業の状態が変わろうとも、やっぱりそうした人方が創意工夫の下に頑張ってもらうと同時にね、つくり育てる漁業の重要性ってものは北海道でも認識したとおり、その上の水産庁だってそうでしょう。これからつくり育てる漁業でなければ、それだけではもちろんいけないよ、それだけではもちろんいけないけども、トータルの中で、そうしたもののバランスをとりながら頑張っていかなければいけないと。正に、新しい漁連の会長になりました阿部国雄さんの弁しかり、それからその前の川崎一好さん会長の弁しかり、組合が変わってね、体質が変わって、今のままでは生きられないんだっていう認識をきちっと持って、ならどうするっていう取り組みは、町長、さっきアワビの件でね、福島の取り組みの推移を見ながら、人をあてにしていかんですよ。松前ならどうするってものをつくりださんといけないでしょう。それを強く進めて行っていただきたいと、このように思います。いろいろ申し上げましたけども、町長、今までの私とのやりとりの中でさ、松前町、本当に私はある意味では恵まれてると、議論する余地のものがあるんだもの。コンブにしろ、ウニにしろ、ナマコにしろ、脱線しましたけどアワビにしろね、そういうものの可能性を考えたらね、私は議論する余地があるだけ、私は恵まれてると思います。ただ、そうしたものをどうやって活かしていってもらえるかってことは、正に組合が変わらなければいけないっていう認識は、私は強く訴えて行きたいと思います。町長、最後に一言だけ、トータルでお考えをお聞かせください。

町の答え 町長 石山英雄(町長は2024年3月まで)

冒頭、ワカメのお話がございました。現在の漁業者におかれましては、自家消費する程度は採補してるような状況を聞いております。あくまでも自家消費だというふうなことであります。私が子どもの頃って言うんですか、松前小島にワカメを採りに、集団でワカメを採りに行って、夕方に戻ってくる。そして、港の、漁港の岸壁を塩蔵ワカメですね、塩蔵ワカメでいっぱいになるっていうふうな状況で、貴重な収入源になっていたのは事実だというふうに思っております。現在は、水揚げ全くない状況であります。しかしながら資源はあるというふうなことは、間違いない事実だというふうに思っておりますので、どういうふうに売りをしていくのかっていう部分は、これからみんなで考えていかなきゃならないような状況になるんだというふうに思っております。それから、有機藻類JASのお話がございました。個人名出して申し訳ございませんけども、白神の鳴海康之さんのお話だというふうに思っております。鳴海さんは、以前より養殖コンブの他にコンブ施設を利用してワカメの養殖を試験に取り組んできていた方でございます。このワカメの養殖は、コンブ養殖に比べて海上作業や加工作業の負担が少ないと、他の管内でもコンブから切り替える漁業者もいるというふうな情報も聞いているところであります。更に、鳴海さんは、昨年からこのワカメ養殖を有機藻類JASの認定を目指しまして、水産試験場や函館市の海産問屋の指導、協力を得ながら進めているようであります。私どもの水産、渡辺水産課長も鳴海さんからのご依頼もありまして、この有機藻類JASの認定に関する説明や、有機栽培におけるワカメ種苗生産方法を函館水産試験場で一緒に勉強してきた話も聞いてございます。有機藻類JASは、令和3年には日本農林規格にも制定されました。水産課として、町と致しましてもできる限りの範囲で協力をしていきたいなというふうに思っておりますし、この推移をきちんと見ていきたいなというふうに思っております。それから、函館の海産問屋納谷商店のお話もございました。水産課長が社長からのお話を聞いてきたそうでありまして、ワカメの海外輸出も手がけているけども、海外では環境に負荷をかけない海産物。有機栽培による海藻が強く求められているんですよと。その流れが大変強くなってるということであります。それは、梶谷議員仰せのとおりだというふうに思っております。自ら試験養殖に積極的に取り組んでいきたいというふうな話をされているようであります。先ほども申しましたけども、この取り組みにつきましては、我々行政サイドも支援できるものは、しっかりと支援をしてまいりたいというふうに思ってます。それから大きな話って言いますか、漁協の関係でございます。町民の貴重な税金を3年間6千万を漁協の方に支出しております。その際には、強く私からは行政としてやれる限界あります。いつまでもというふうなことにはなりませんので、限界ありますから、正しく議員おっしゃるように、組合の体質改善していくことが重要ですよねって話はさせていただいております。これからも組合、新しいスタッフといろいろ協議しながら進めてまいりたいというふうに思っておりますので、ご理解をいただきたいというふうに思います。

議員の質問 9番 梶谷康介

いろいろつくり育てる漁業のお話しましたけれども、その関連でね、通告はしてないんですけども、関連で一言言わせていただきたいことは、江良のマリンビジョンなんですよ。これは事業費4億円かけて取り組んだ事業でね、中身見ますと、マリンビジョンの事業は、アワビの蓄養試験、ウニの蓄養試験、ホッケの蓄養試験、蓄養物産市の開催、ウニ採りの加工体験学習だとかいろいろ事業を計画されてますけど、現実どうなってますかね。やっぱり、これはもう一回真剣に見直す必要ありませんか。江良の新しい漁港、泣いてますよ、これ。何にも活かされてないんだもの。何年なりますか、平成23年度から25年の事業、26年からの供用開始でしょう。それを考えるとね、10年まではいかないけれども、もういってるかな、町長が就任されたのは平成24年ですよね、24年ってことは2012年。ですから、10年ちょっとかかってます。そういう大きな期待を持った松前町のこのマリンビジョンをね、もう一回チェックしてみる必要あります、と思います。ちょっとオーバーしましたけど、ごめんなさい、一言お願いします。

町の答え 町長 石山英雄(町長は2024年3月まで)

江良の漁港におけるマリンビジョンの構想についての、厳しいご指摘がございました。私どももこれは検証しながら現在まで来ておりますけども、いかにあの漁港で生産を上げれるか、まだまだ協議の余地がいっぱいあるんだろうなというふうに思っております。そういう思いで、これからも検証してまいりたいというふうに思います。引き続き、梶谷議員から、厳しいご指摘いただければというふうに思っております。以上でございます。

出典:松前町議会 令和4年第3回定例会 2022年9月5日 議事録 PDF(24ページ) 間違いを知らせる

基幹産業である漁業の再興を願って(つくり育てる漁業へ更なる挑戦を )! 松前町議会 2022年9月5日|みんなの議会