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松前町議会 令和4年第3回定例会 2022年9月5日

帯状疱疹の予防周知とワクチン接種費用の一部助成について

聞いた人
沼山雄平 議員
答えた人
町長 石山英雄

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 3番 沼山雄平

それでは、通告に従いまして、帯状疱疹の予防周知とワクチン接種費用の一部助成について、質問します。最近、帯状疱疹のワクチン接種を進めるテレビコマーシャルや、帯状疱疹に関する新聞などの記事を目にすることがあります。病院にもそうした内容のチラシを掲示しております。こうした背景には、帯状疱疹の患者が増える傾向にあると受け止められる現象があること。もう一つは、帯状疱疹は、ワクチン接種で予防できる疾患であることを知らせているものと思われます。この帯状疱疹、巷では、水疱瘡の別名とか、疱疹が腹部を一周すると命に及ぶとか、かかる人は何度でもかかるといったことを耳にします。私も少し調べてみたところ、日本人成人の90%以上が帯状疱疹の原因となるウイルスが体内に潜伏していて、50歳代を境に発症率が急激に高くなり、80歳までに約3人に1人が帯状疱疹を発症するとのことのようです。そこで、町長に伺います。この疾患の症状、特徴、危険性など、どのような認識を持たれているのか伺いたいと思います。

町の答え 町長 石山英雄(町長は2024年3月まで)

ただ今、沼山議員から、帯状疱疹の予防周知とワクチン接種費用の一部助成についてという表題の一般質問を頂戴致しました。冒頭、この病気の症状、特徴、危険性など、町長の認識を聞かせてくださいというふうなお尋ねでございます。それでは、お答えさせていただきます。帯状疱疹につきましては、子どもの頃にかかった水疱瘡が体内で長期間潜伏感染し、免疫力が低下した際に、帯状疱疹として発症するというふうに聞いてございます。どうしても高齢になると免疫力が低下するために、現在日本では80歳までに約3人に1人が発症すると言われており、特に50代から70代にかけてピークになるとも言われております。中には帯状疱疹後、神経痛として1ヶ月以上も強い痛みや合併症を伴ったり、重症化すると日常生活に支障を来す恐れもあることや、これは程度によりますけども、2割ほどの方が後遺症として神経痛を残すという疾病だというふうに聞いているところでございます。

議員の質問 3番 沼山雄平

ただ今、町長の方からは帯状疱疹認識示していただきました。中でも、この疾患の特徴として、50代から70代にかけてがピークということでございます。高齢者に多い疾患と言えるわけです。そうしますと、松前町の、高齢化率50%以上の松前町にとっては、他の自治体よりもリスクが高いと受け止められると思います。人生100年時代と言われるとおり、超高齢化時代の到来の中で、いかに健康寿命を延ばし、生活の質を維持できるか、町行政の役割はますます大きくなってきていると思います。従って、どのような支援のあり方が的を射ているのか、その支援方法を探り、示して行くことが重要ではないかと思っているところでありますが、町長はどのように考えているか、お示しいただきたいと思います。

町の答え 町長 石山英雄(町長は2024年3月まで)

沼山議員おっしゃるように、当町は大変高齢化率が50%を超えて、更には、これは松前町のみならず、全国的に高齢者の多様化時代を迎えて、元気な高齢者と心身の悩みを抱えて生活している高齢者、生活環境や家族関係も大きく変わり、更にはおおむね70歳代、団塊の世代だというふうに思います。70歳代からは、これまでの年金制度や社会環境により、収入の格差も大きく変わってきている状況でございます。この状況下におきまして、変わらないのは町民の皆さんが健康で、生きがいや幸福感を持って生活ができるように、松前町としてしっかりと取り組んでまいりたいというふうに考えているところでございます。

議員の質問 3番 沼山雄平

町民に対しては生きがい、そして健康、幸福感を持ってすごしていただけるように取り組みたいとの町長の気持ち、示していただきました。そこが非常に共感できます、そのとおりだと思います。そのために、今日の議論がより良い支援策の一つとして繋ぐことができればと考えています。この帯状疱疹について、国立感染研究所のサイトで、奈良県立医科大学皮膚科浅田秀夫氏は、次のように述べられています、抜粋します。高齢化が進行している我が国においては、今後ますます患者の増加が予想される。更に中略します、1980年代、抗ヘルペスウイルス薬が登場して以来、帯状疱疹後治療成績は飛躍的に向上した。しかし、現在でも様々な合併症や帯状疱疹の神経痛により、長期にわたり苦しむ患者も少なくなく、ワクチンによる予防が重要である。帯状疱疹が予防可能な疾患であることを広く知ってもらいたい、ワクチンの普及を促すことが必要と考えられる。更に、高齢者医療の削減にも役立つものと期待していると述べられています。短く言うと、こういうことになります、高齢化とともに患者が増加すること、予防可能な疾患であり、ワクチンによる予防が重要であること、そして、高齢者医療の削減にも役立つということを示されています。そこで町長、2点お聞きします。当町においても予防の周知とワクチン接種を推奨すべきではないかと思いますが、どう考えるか。これ1点目。2点目に、ワクチンには2種類のワクチンがあるようですが、その特性や接種費用、そして効果年数等お示しいただきたいと思います。

町の答え 町長 石山英雄(町長は2024年3月まで)

1点目について、お答えを致します。帯状疱疹は、特に50代から70代にかけて発症のピークだとも言われております。町民の健康促進等、元気な高齢者を育むためにも、更に予防のための周知を実施してまいりたいというふうに考えております。また、ワクチンの予防接種については、大変効果的であると認識をしております。現在町内では町立病院の方で、平成28年3月から接種可能となった生ワクチンによる予防接種を実施しておりますので、それらの更なる周知も含めて対応していきたいというふうに考えております。次に、2点目でございます。ワクチンの種類でありますが、議員がおっしゃられるように、生ワクチンと不活化ワクチンの2種類がございます。生ワクチンにつきましては、病原体の毒性を弱めたものを原材料としてつくられるもので、俗に、軽く病気にかかったような症状、状態で免疫力をつくる仕組みとなっております。先ほども若干触れましたけども、帯状疱疹予防、生ワクチンは、平成28年3月に50歳以上の方への予防効果が高いとして、正式に任意接種に承認されております。次に、不活化ワクチンにつきましては、感染力をなくした病原体や構成するタンパク質からできておりまして、免疫の獲得力が弱く、複数回の接種が必要となります。帯状疱疹の予防の不活化ワクチンは、平成30年に薬事承認はされております。令和2年1月から販売開始され、任意接種に位置付けられているところであります。次に、接種の費用でございます。接種の費用につきましては、それぞれ医療機関により異なりますけども、生ワクチンにつきましては、1回接種でおおむね8千200円前後、不活化ワクチンにつきましては、2回の接種が必要でございまして、1回につき、2万2千円前後、2回接種でありますから、約4万4千円がかかるというふうに聞いてございます。効果の期間でありますが、ワクチンの種類にもよりますが、5年から9年、それ以上とも言われているというふうに聞いているところでございます。

議員の質問 3番 沼山雄平

2点お答えいただいたわけですけど、1点目の予防周知に関しては、予防のための周知を実施していきたいと示していただきました。2点目に関しては、生ワクチンと不活化ワクチンありますよ、そして価格と効果示していただいたところであります。予防のための周知の実施ですが、やはり啓発に繋がる正しい情報を町民に向けて効果的に発信する、ぜひ進めていただきたいと思います。冒頭に申し上げたとおり、コロナ禍の中で帯状疱疹の患者が増える傾向にあるなどの報道がされています。近畿大学医学部皮膚科の外来で、昨年診療した帯状疱疹患者が1.5倍から2倍ほど多かった印象を持ち、例年とは明らかに違ったと、同大学の大塚主任教授が明かしていると報じられいます。更に氏は、コロナ禍で多くの人が行動制限やステイホームで強いられるなどし、ストレスを抱え込んだことは患者の増加に繋がった可能性があるとも指摘されております。このように、コロナ禍でのストレスによる免疫低下による影響の可能性、そして、もう一つは、イギリスの製薬大手のチームの研究で、アメリカの医療費請求データを使い、50歳以上の新型コロナにかかった39万4千677人と、かかっていない157万7千346人について、帯状疱疹の発症率を比較すると、コロナ発症者は、非発症者に比べ、帯状疱疹の発症リスクが15%高く、コロナ発症で入院した人では21%も高かったと報じられております。これは、オックスフォード大学のプレスでも公表されているものです。このように、帯状疱疹の患者が増えていることが認められています。この夏、第7波と言われるコロナ感染、過去最高を更新する爆発的な感染拡大がありました。それにより、帯状疱疹の発症の増加に拍車がかかるのではないかと危惧しております。この帯状疱疹、加齢やストレスなどが引き金と言われますが、それに加えて、コロナ禍で状況が明らかに変わってきているわけであります。当町においても、こうした現状を謙虚に受け止めなければならないと思います。先ほどの答弁にありましたとおり、50歳以上で帯状疱疹が発症した人の内、約2割、5人に1人は帯状疱疹後神経痛、PHNという後遺症になるとも言われているようです。帯状疱疹は、決して甘く見てはならない疾患です。人によっては長い間痛みとの闘いになるとも言われています。私の知るある壮年、町民ですが、70代前半にこの帯状疱疹を発症しました。最初は歯の痛みかと思い、痛み止めを飲んでいたそうです。それでも治まらず町立病院に行ったところ、帯状疱疹と診断されたそうです。治療によって症状は回復傾向に向かいましたが、三叉神経に重い帯状疱疹後神経痛、後遺症が残ったわけです。この方、80歳で生涯を閉じております。生前中は、三叉神経に残る後遺障害との闘いだったと聞いております。痛み、不快感は食欲を奪い、日常生活からは笑顔も消え、気分は晴れない日が多く、生活の質は低下していったと聞いております。この帯状疱疹、特に顔の三叉神経付近による発症は、とにかく早い診断と治療が求められるそうです。遅れた分、後遺症も重くなると言われます。こうした発症した人の5人に1人が帯状疱疹後神経痛になると言われますが、早い診断が大事であることは言うまでもありませんが、発症しなければもっといいわけです、予防できればいいわけです。少し長くなりましたが、帯状疱疹の患者が増加傾向にあるとの現状と、発症者の2割、5人に1人と言われる後遺症の実例を話させていただきました。こうした現状を踏まえまして、町長に伺います。先ほどワクチンについて、効果や費用について示していただきました。予防効果が高いのであれば、積極的に接種を推奨すべきであります。今日、私が強く申し上げたいのは、このワクチンの接種費用が高額であることから、接種を希望する50歳以上の町民に、費用の一部を助成する制度、急ぎつくるべきと申し上げたい。町長、どうでしょうか、考えをお聞かせいただきたいと思います。

町の答え 町長 石山英雄(町長は2024年3月まで)

ワクチンの予防接種については、効果が有効的であると認識をしておりますので、当然推奨する立場をとっております。地元医療機関である町民のための町立病院で、積極的に接種推奨をしている状況でもあります。帯状疱疹予防接種費用の一部助成につきましては、一部の自治体や健康保険組合でも一部を助成をしているところがあるように見受けられますが、そんなに多くない状況であります。道内では数箇所の自治体のみが実施している状況でございます。帯状疱疹予防接種が現在のところ、予防接種法の規定による定期の予防接種に位置付けられておらず、専門家の議論や協議により、あくまで任意の接種となっているところでございます。先ほども申し上げましたけども、予防接種効果は高いとの認識は緩むものではなく、必要なものであることには変わりはありません。優先して助成実施をするかどうかは、様々な情報や客観的な判断が必要になっているというふうに思っているところでございます。

議員の質問 3番 沼山雄平

先ほどの答弁での生ワクチンについて、50歳以上の方に任意接種に承認されているというふうなお答えをいただきました。私もなぜ50歳になると帯状疱疹のワクチンを接種できるのか調べてみました。やはり承認、承認されていることなんですね、そこが根本だと思いました。2016年3月、一般財団法人阪大微生物病研究会、通称微研と言われるところが水疱瘡生ワクチンが、50歳以上の帯状疱疹予防のための接種を厚生労働省が承認されています。しかし、これはあくまでも町長が言われたとおり、希望した人が接種を受けられる任意接種です。そして、承認とは、ワクチンにより健康被害が出た時の補償の対象になることを認めたものです。承認から6年が経ち、医療機関の推奨もあって、徐々に広がり始めたものと推察されます。コロナ禍3年、免疫低下、進む高齢化、こうしたことから全国的にも高齢者には必要なワクチンとして判断され、一部助成する自治体が現れ始めたとみております。町長の答弁にありましたとおり、ワクチン接種後に助成する自治体は、今のところそう多くはないかもしれませんが、今後徐々に多くなってくると思われます。この接種費用、全国的にも生ワクチンで8千円から1万円程度のようです。自治体の多くは一部助成額を4千円程度としているようです。隣の上ノ国町も9月1日から、4日前のことです、60歳以上に無料接種の事業を開始されております。これは、町長もご存じのことと思います。先ほど答弁でもありました、種類によって5年から9年が効果期間とのことでありましたが、この生ワクチンで言いますと、1回の接種で8年から10年程度で効果は消失すると言われていますから、個人差はありますが、5年から9年は効果が続くと言えると思います。一方、インフルエンザワクチンは毎年接種が必要です。1回の接種費用3千700円、うち2千700円が町が助成していますから、1人の町民に対して、10年で2万7千円の助成額になります。仮に帯状疱疹ワクチン接種費用の助成額を4千円とした場合、ワクチン効果が9年ほど続くと言われますから、9年または10年で4千円の助成で済むことになります。言い換えればでは、わずかな費用で長く予防できるということであります。どうでしょう、町長、心動きませんか。私は必要なことだと思いますよ。先ほど、予防接種効果が高いとの認識を示していただきました。それも揺るぎなくてお答えいただいたわけです。そうでしたら、迷いなく一歩踏み出しませんかと申し上げたい。高齢化率の高い松前町こそ、積極的に進める事業と思いますが、今一度歯切れの良い答弁を求めたいと思います。

町の答え 町長 石山英雄(町長は2024年3月まで)

沼山議員と私とでは持っている情報や思ってる方向性につきまして、ほぼ同じ方向を向いてるというふうに感じているところでございます。予防接種においては、帯状疱疹に限らず、様々な疾病に対するものがございます。その優先順位を国では予防接種法で位置付け、自治体が接種しなければならない義務を課しております。このコンプライアンスに基づきまして、当町でも業務を実施していることを、ぜひご理解いただきたいと思います。先ほども申しましたけども、任意接種に対する助成については、優先順位や他の予防接種との客観性、または助成額の設定などを含めまして、あらゆる視点を持って検討しなければならないと思っております。ワクチン接種の重要性や必要性は十二分に理解をしておりますので、前向きに検討をしていきたいというふうに思います。

議員の質問 3番 沼山雄平

前向きに検討したいとのことでございました。方向性は、私と同じ考えと言えましたので、この事業が始まることを待ちたいと思います。年を重ねても、生活の質、いわゆるクオリティオブライフを維持し、健康寿命を延ばし、生き生きと暮らせることは、誰もが願うところであります。帯状疱疹のワクチン接種によって、発症予防に貢献できれば、それはそのまま松前町の第8期高齢者保健福祉計画、介護保険事業計画の基本理念である、みんなが支える生き生きとした高齢者のためのまちづくりを目指しての理念に寄与するものと思います。また、総合計画に掲げる生活満足度の高い町は、高齢者福祉の充実の中にこそあると思われます。町長にはぜひ、社会の潮流を敏感に受け止め、安心安全を町民に届けていただきたいと申し上げ、最後もう一度考えを聞いて、質問を終わります。

町の答え 町長 石山英雄(町長は2024年3月まで)

高齢者等においては、身体的な日常生活動作、いわゆるAGLの維持や機能回復が大切でありますが、更に沼山議員がおっしゃる生活の質、いわゆるクオリティオブライフが最も重要であるとも思っているところであります。過去には自分のことは自分でするという理念の時代もありましたが、現在は身体的に日常の生活動作が大変であれば、その部分を人に頼りながら、サポートをしてもらいながら、自分でやりたいことに多くの時間を費やし、生きがいと充実感を得ながら生活をすることが、最も重要なことであると、私は考えているところであります。北海道でも、標津町もこの4月から実施してるというふうな情報でございます。町民の反応がすこぶる良いみたいですね、補正予算が必要な状況にもなってきてるというふうな情報も得ているところであります。健康寿命の延長になるのであれば、積極的に検討してまいりたいというふうに思いますし、そうすべきだというふうに思っております。町の高齢者福祉計画、それから、総合計画においてもその理念の下、生活満足度の高い町を目指しまして、町民同士が支え合いながら暮らして行く、暮らして行ける、そんな町にしたいとの思いで、引き続き取り組ませていただきたいというふうに思っておりますので、議員の皆様方のご協力も合わせてお願いを申し上げまして、答弁と代えさせていただきます。

議員の質問 3番 沼山雄平

以上で質問を終わります、ありがとうございました。

出典:松前町議会 令和4年第3回定例会 2022年9月5日 議事録 PDF(15ページ) 間違いを知らせる

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