みんなの議会

森町議会 平成30年第1回 12月会議 2018年12月4日

地域公共交通整備計画について

聞いた人
檀上美緒子 議員
答えた人
町長 梶谷惠造

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 6番 檀上美緒子

それでは、地域公共交通整備計画についてご質問いたします。3年に1度の開催であるまちづくり講演会で、今年は10月に「地域のおでかけ手段を地域で守り、おでかけ手段があることが地域を守る」と題した名古屋大学大学院教授の加藤博和氏の講演が行われました。もっと多くの皆さんに聞いてもらえればと思いながらも、納得と感銘を受けるお話で、とても実践的、実証的な内容でしたし、企画振興課の企画内容に敬服いたしました。地域公共交通整備については、森町議会でも再三数名の議員から提起されてきている課題でありますが、具体的な取り組みや動きが皆目見えない状況下で、このたびの講演内容でしたから、いよいよ森町としても動き出すことになったかと大変期待しているところです。2015年の12月会議と2016年3月会議では、日常生活の交通手段や買い物弱者対策としてコミュニティバスの購入について、2017年3月には交通網整備のために地域公共交通会議の設置の必要性を、9月にはデマンドバスの導入を障がい者、高齢者等の足確保としてというように、それぞれの観点から4人の同僚議員が地域公共交通整備の必要性を提起しています。しかし、町長からの答弁は、地理的に経路が多岐にわたることや費用対効果を考えると、現存の路線バスを必要に応じて見直すこと、情報収集や近隣との話し合い、事務方で勉強して、数年後に実現したいというものでした。今回の加藤氏の講演では、函館市の陣川町内会の函館バスとの連携による取り組みが紹介されていました。他の自治体の例でもそうですが、資材を保有し、ノウハウも熟知しているバス会社との提携と住民による乗車促進活動が鍵と言えます。その中心となるのが地方公共団体、つまり森町なのです。高齢化や過疎化がひたひたと迫っている状況で、数年先ではなく今からまちづくりの観点からも、もちろん住民の日常生活の交通手段の確保のために本格的に地域公共交通整備のための組織を発足させる必要があると思います。しかも、加藤氏というとても頼もしい助っ人がいる今こそ始動しなければ、数年先の実現化さえ危ぶまれます。地域公共交通整備計画づくり推進のための実行組織を早急に立ち上げる考えはありませんか。また、この間の情報収集や近隣市町との話し合い、事務方の勉強の現在の到達点をお伺いいたします。

町の答え 町長 梶谷惠造(町長は2020年9月まで)

お答えします。高齢化社会などを迎えている現状において、町民の移動交通手段として生活路線バスが安価にて利用されており、安心して日常生活を送れるよう町も支援をして路線の維持に努めているところです。先般開催しました地域公共交通をテーマとしたまちづくり講演会では、全国のさまざまな事例などを参考に、地域公共交通のあり方に関する町民意識の醸成を目的として行っております。その中で、地域の移動手段を守るためには利用する町民の力が重要との講演をいただきました。さて、地域公共交通整備に関しましては、たびたび質問をいただいておりますが、今後も情報収集を行い、各事業者、関係機関などを初め町内の現状調査にも取り組みながら、総合的に十分検討し、進めてまいりたいと考えております。以上です。

議員の再質問 6番 檀上美緒子

答弁の仕方が非常に前の議員の方の答弁も含めてなのですけれども、質問に対してきちんと回答していただきたいなというふうに思います。まず、1点目なのですけれども、私として一番聞きたいのは、講演会自身の目的がわかりました。私の印象受けたのと違ったのだなというのはわかったのですけれども、私自身の質問の1点目は、公共交通整備するために、それこそ以前の議員さんの質問に対してもそうなのですけれども、数年先を待ってくださいみたいな言い方をされているのですけれども、具体的にそれでは数年先っていつなのだというのもお聞きしたいところなのですけれども、そのために、数年先に実行できるためには、今からその準備をしていない限りは数年先もないわけです。ですから、今の時点でそういう公共交通整備するための検討を進めていく実行組織というか、それを立ち上げるつもりがないのかどうかということをまず1点目、はっきりそれについて答えていただきたいというふうに思っています。というのは、先ほどの質問の最初でも言いましたように加藤先生は、町民の意識醸成というような目的でやったということなのですけれども、加藤先生のお話は本当にそれこそ実践的で、やろうと思ったらやれるのだと。その中核になるのは、住民の意識、利用を高めるということももちろん大事なのだけれども、その中核になるのは地方自治体なのだということなのです。そして、交通政策基本法の中でもそうですけれども、やっぱりその基本になるのは、地方自治体がその中核になるべきだというようなことも言っているわけで、住民と、そしてそれを担っている現実に森町でいえば函バスになるかと思いますけれども、そういう関係団体なり集めた中で、具体的にどうやったら地域の足を公共交通網を整備するためにやれるのだと具体的な案を検討していくという組織が必要だと思うのです。そして、加藤先生は、そういう動きがあれば幾らでも助言しますよと、応援しますよとまで講演の中でも言ってくださっているわけです。そして、現にこの近くであれば函館の陣川ではそれの実践化がもうされている。しかも、そこの部分にかかわっては3年ほどの実証実験が行われた中で、現実的に函バスの連携で路線化がされるというような状況なのです。ですから、数年先を見込むのであれば、今からそれを具体的に取り組むための組織づくりというのを早急に手がけない限りは、数年先、数年先と言っていつまでたっても現実的な動きは実現しないのではないかと思います。ですから、数年先を見越していて構わないとは思うのですけれども、そのために今該当する函バスなり、そして住民の声、とりわけ私は今の森町の状況からいけば、陣川の例もそうなのですけれども、非常に不便を感じている住民たちの声を取り入れていくということで陣川で実証実験されたと思うのですけれども、駒ケ岳、赤井川地域というのは函館に向かう路線以外あそこの下のほうに入っていくバス路線というのはないわけです。そういうようなことも含めて、回数は少ないにして濁川や砂原のほうは何便か走っていますからあれなのですけれども、そういうようなところ、全線を全て一遍にやれるわけではないので、まずは実証的な部分を取り上げるということも含めて、とにかく具体的に一歩を踏み出すそのための検討を始めると。そして、先ほど言ったように加藤先生が幾らでも助言しますよ、応援しますよと言ってくださっている状況があるのですから、ぜひとも早急に取り組むべきだと思うのですけれども、そこについてまずはっきりとしたお答えが欲しいと思います。それと、2点目については、具体的に情報収集したり、勉強したり、話し合っているという中身が知りたいのです。例えばここの隣であれば七飯です。鹿部です。そういうところと具体的にどういう話になっているのか。そのあたりや、そして実際に担当課で勉強しているときにはこういう問題があるから、これを解決しないと交通網を整備するためにはだめなのだとかという課題が整理されたとかという、そういう到達点、そしてこれからさらにそれを改善するためにはこういう手だてをするとかというようなことを具体的な回答が欲しいのであって、非常に抽象的で、結果的には何もやらないと言っているのと同じなのです、回答が。それでは納得できないので、2点、もう一度きちんとした内容を持った答弁をお願いしたいと思います。

町の答え 町長 梶谷惠造(町長は2020年9月まで)

再質問にお答えします。また、いろいろと捉え方と違い、考え方の違い等はあるのは私存じ上げますが、それによって要求されている答え、それから私どもが話せる部分、多少違いがあるというのを理解していただきたいと思います。まず、具体的なお話ということですけれども、実行組織そのものは過去にたくさんの議員の方々からもお話しされましたけれども、今現在私どもで立ち上げるという考えはございません。なぜならば、生活路線に密接に関係のあるそういうバス路線、それから公共交通ですからJRも含めてこれは考えていかなければならないことなので、これは非常に複雑です。そして、考えを進めるに当たっては、その組織そのものも大変な深いそういう認識を持たれた方、それから自治体をまたいだ、以前他の同僚議員の答弁にも答えましたけれども、例えば鹿部町と森町の間には路線がございません。しかし、中にはこの間を行きたいと思っている方がおります。そういったことを具体的には函バスさんとお話ししていかなければならない。それと、駒ケ岳の旧道沿いやほかの路線を考えますと、当然JR、もう既に駅が廃止になりました。そういったことで例えば使われない路線を走りなさいということにもならないし、そういうたくさんの事柄をまず調査研究していかなければならない。そうしている間に駅がなくなったり、バスがなくなったりということも心配事の一つなのですけれども、私ども決して前に進んでいないということではなく、過去をさかのぼりましても当然濁川地域も町のほうと函バスさんと、それから地域のいろんな話し合いで路線が延長されました。それから、つい最近であればみどりケ丘団地の先のほう、そちらのほうについても地域がきちんとしたそこまでバス路線が欲しいと、そういう要望をきちっと取り組んだ結果延伸されました。こういうことで具体的な成果は、組織をつくらずとも少しずつ一歩ずつ前に進んでいるわけです。そういうことから、ただ大がかりに組織をつくって、ただ会議を開くだけがそれが大事ではなく、本当に必要なところにバスを走らせてあげる、もしくは行きたいところにバス停を移動させてあげる、こういうことが大事なのかなと、そのように思います。先般の講演をいただきました加藤先生、いろんなところで講演をしております。私たちも二、三年前から先生の話は十分存じ上げておりますし、どこにでも行きますよというふうにして言ってくださるのですが、具体的な地元の話になりますと、路線が便利になると私どもには逆にタクシー会社の事業所もございます。それから、福祉運送事業所もあります。そういった民間企業を圧迫するということも一方では考えなければならない。こういうトータル的なものを今うちの事務方の中でいろいろともみながら、それから他の地域、他の自治体の情報収集しながら進んでおると、そういうことでございます。ただ、残念ながら具体的に議員の皆さん方にお示しする段階ではない。その点はご理解をいただきたいなと思います。ただ、話せるとき、それからある程度内容が固まってまいりましたとき、もしくは予算を必要とするとき、そういったときにはぜひご提案させていただきたいと思いますので、また数年先という言葉遣いになりますけれども、お時間をいただければなと、そのように思っております。以上です。

議員の再質問 6番 檀上美緒子

今町長がお話しされたようにかなり路線の部分にかかわっては、函バスのほうの営業努力というか、していただいていると思います。それについては、加藤先生も褒めていらっしゃいました。私も改めて時刻表をもらいに行って、ちょっと調べてみたのですけれども、函館の病院に行くに当たっての乗りかえだとか、連携だとかというものまで時刻表の中にきちんとしているということで、すごく函バスのほうでも乗車しやすいようにというか、乗客のためのでき得る範囲での努力をされているなというのはすごく感じたのです。だからこそまた陣川の例も先ほども言いましたけれども、陣川でもやっぱりそういうようなことで函バスとの連携という中で実現化させてきているわけで、ですからそういう函バスの姿勢があるからこそ私はもっと詰めた形で函バスとの連携という形で、先ほど言った本当に生活路線というか、さっき言った駒ケ岳や赤井川方面の人たちの部分の足確保ということをまず実証実験的に取り組んでみるみたいなことで具体的に一歩を進めていかない限り、数年先という、情報云々ということで、結局何もやらないのと同じではないですかと言いたくなるのです。そこなのです。だから、大々的にやるのはすごく大変なのですけれども、まずとにかく身近なところの駒ケ岳なら駒ケ岳、赤井川方面の足をどうやったら実現できるだろうかというところから取っかかりとしてやってみようとか、そしてさらにそれを地域の連携みたいな、隣町との連絡も含めて考えていくとかというのはあってもいいかと思うのですけれども、すぐに全てをやれということではなくて、とにかく数年先にある程度の計画を実践させるためには、今から一歩でも実現化させていかなければだめだろうと思うのです。課題、課題と言って、課題だけが出てきていて、ではその課題を解決して、具体的に今は結局何もやらない、数年先を見てください。数年先になったら、結局何もやっていないというのと同じではないですかというふうに思うのです。数年先というのは、町長は去年町長選ありましたから、ご自身の残り期間で何とかこの交通整備ができるようなビジョンを持っていらっしゃるのかなと思うのですけれども、そのためにも来年、再来年というふうな形でやらないと、4年目のあれにもならないだろうというふうに思うのですけれども、もう少し具体的な展望というのをはっきりさせていただきたいなと思うのです。今のお話を聞くと、そういうのではなくて、あくまでも函バスの路線バスの中で多少の路線というか、停留所の変更だとか新設だとかという形でやるという程度のことにしか町としては、デマンドバスなり、コミュニティバスなりというようなことも含めた議員さんからの提言があったのですけれども、そういうものではなくて、あくまでも函バスの路線バス上の若干の手直し程度しか考えていないということなのでしょうか。それであれば、私は住民の足確保には全くもって不十分さがあるというふうに思うのですが、最後再々質問でお願いいたします。

町の答え 町長 梶谷惠造(町長は2020年9月まで)

大変長い再々質問ですけれども、お答えいたします。まず、交通弱者たくさんおりますけれども、町ではこういう路線バス以外にも福祉タクシーやいろんなそういう福祉政策の中で地元のタクシー会社などを利用させていただいている、そういう経緯もございます。例えばバスを走らせるということは、ある程度大量に人を輸送できる手だてですから、それが必要かどうかということもまず検討しなければ、お話ししなければならない、そこがございます。そしてまた、小規模の車を走らせるということになりましたならば、町内には先ほど申し上げましたタクシー会社もございます。福祉有償運送企業もございます。そういった企業がそれを運営するかどうかということも考えなければなりません。そうなったときに逆に函バスさん、余り個人名を出すのもどうかと思うのですが、函バスさんに今まで補助として出している金額を減額しなければならないということも考えなければなりません。そういった部分でいろんなそういう政策的な、それがロスなく足の確保ということにつながってくるのかなと、そういうふうに思います。今までも函バスさんの路線の維持のためには町でもいろいろと協力して、その維持をしていただいておりますが、細かな部分を町で補完するということになると、先ほど言ったようなことにもなるのです。そこを今受けている方々が理解するかどうかというのも検討しなければいけませんし、いろんな深いところで検討が必要なのです。簡単に答えはこれは出ないと私は考えてございますので、今の与えられた任期の中で解決するとかそういうことではなく、町全体の将来の足の確保についてを基準に置きながら、今後とも調査研究に邁進していきたいと、そのように思います。以上です。

出典:森町議会 平成30年第1回 12月会議 2018年12月4日 議事録 PDF(30ページ) 間違いを知らせる