みんなの議会

八雲町議会 令和6年第2回定例会 2024年6月5日

ハンターの負担増の軽減と人材育成について

聞いた人
倉地清子 議員
答えた人
町長 岩村克詔、農林課長 石坂浩太郎

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 7番 倉地清子

議長、倉地。

議員の質問 7番 倉地清子

それではよろしくお願いいたします。ハンターの負担増の軽減と人材育成について。近年、クマが市街地に現れ、畑を荒らすといった被害が頻繫にあり、また、人が襲われ、更に捜索に入った人までも襲われる事件が発生しています。最近も別海町での大きな被害があったばかりです。八雲町でもこのようなことが起こらないとは限りません。環境省は鳥獣保護管理法を改正し、条件を一部緩和する方針です。市街地への熊類の出没が増加する中、環境省では市街地での猟銃使用を一定条件下で緩和する運用が必要と判断されています。このように緩和がされていけば、捕獲頭数が増えていくことによる、ハンターの負担増が考えられます。現在、八雲町では町の手厚い補助があり、ハンターの確保は充分と聞いておりますが、今後のハンターの負担、人数確保や個体解体処理を行う技術継承など、人材育成をどのように考えているかを伺います。

町の答え 町長 岩村克詔(町長は2025年9月まで)

議長、町長。

町の答え 町長 岩村克詔(町長は2025年9月まで)

それでは倉地議員の1つ目のご質問にお答えいたします。環境省の発表によると、令和5年度のクマによる人身被害は、全国で 219 人にのぼり、統計のある平成 18 年度以降で過去最多となっております。当町においては、令和5年度には213 件のヒグマの目撃情報が寄せられ、人身被害や家畜被害は無かったものの、デントコーン等の食害や熊石地域の農業施設が荒らされるなどの被害が発生している状況で、人身被害や農業被害等の発生が懸念される場合には、ハンターによる巡回を実施し、銃器や箱ワナによる捕獲を行っております。有害鳥獣の捕獲を担うハンターに対する支援策については、人材確保の観点から、狩猟免許等取得費補助として、狩猟免許の取得経費や銃器の購入経費などに対する助成を行っております。また、令和元年度には、ハンターの解体処理に関する負担を軽減するため、大型獣解体処理施設を設置するともに、令和4年度には、有害鳥獣駆除の要請により出動及び捕獲した場合の報償費についての見直しを行い、増額改定をしたところであります。人材育成に関しては、春季管理捕獲として、経験の浅いハンターがベテランハンターとともに捕獲活動に従事し、技術向上を図る取り組みを実施するとともに、猟友会八雲支部では、新人狩猟者講習会やエゾシカ等の一斉駆除、射撃大会を開催し、知識や射撃技術の向上を図っております。また、ヒグマを捕獲した際に経験の浅いハンターに声掛けをし、大型獣解体処理施設でベテランハンターから衛生的な解体方法を学ぶ機会を設けるなどして解体処理技術の伝承に取り組んでおります。ハンターの果たす役割は、クマ類の鳥獣保護管理法に基づく指定管理鳥獣への指定や、市街地などで猟銃の特例的な使用が検討されている状況からも、ますます重要になると考えており、今後も猟友会八雲支部など関係団体の意見も伺いながら、負担軽減や人材育成につながる施策を行ってまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

議員の質問 7番 倉地清子

議長、倉地。

議員の質問 7番 倉地清子

では新人教育も決行されているってことを伺いました。では今現在のハンターの人数と熊や鹿などを解体処理して、ごみ処理まで完全に行えるハンターの人数を教えてください。

町の答え 農林課長 石坂浩太郎(農林課長は2025年9月まで)

議長、農林課長。

町の答え 農林課長 石坂浩太郎(農林課長は2025年9月まで)

ハンターの人数については、本年4月1日で 58 名というふうになってございます。また、捕獲から解体処理までできるハンターについては、ヒグマについては捕獲経験者が今のところ 29 名となっていますので、29 名の方は解体処理までできると考えています。またシカについてはハンター全員が捕獲と解体処理ができるものというふうに考えてございます。

議員の質問 7番 倉地清子

議長、倉地。

議員の質問 7番 倉地清子

この捕獲と解体処理ができる方は 29 名、これには新人教育を受けた方も入っていますか。

町の答え 農林課長 石坂浩太郎(農林課長は2025年9月まで)

議長、農林課長。

町の答え 農林課長 石坂浩太郎(農林課長は2025年9月まで)

29 名の方については、ヒグマの捕獲の経験者ということで、ベテランハンターから、その解体の処理を学んだあと、捕獲して自分が解体した方も含まれている状況です。

議員の質問 7番 倉地清子

議長、倉地。

議員の質問 7番 倉地清子

ではハンターが捕獲をしまして、それから最後までの処理というのは、どのような流れで行われているのか教えていただけますか。

町の答え 農林課長 石坂浩太郎(農林課長は2025年9月まで)

議長、農林課長。

町の答え 農林課長 石坂浩太郎(農林課長は2025年9月まで)

まず捕獲から解体までの流れということでございますが、まずは有害鳥獣の捕獲の指示を町から発令しまして、そのあと捕獲となりましたらクマについては町に報告をしていただいております。その後、大型獣解体処理施設へ運搬をしまして、そこで洗浄や体長等の計測や写真撮影をして解体を行います。その後、肉については自家処理している方もいらっしゃいますが、自家処理しない方の肉や内臓、骨については、残滓ということで、こちらについては鉛川にありますバイオマス利活用施設のほうに搬入をしてございます。その利活用施設に搬入した際の計量伝票をハンターの方から町のほうに提出していただきまして、適正に処理されたというのを確認したうえで報償費を支払っている状況でございます。

議員の質問 7番 倉地清子

議長、倉地。

議員の質問 7番 倉地清子

捕獲から最後までの流れ、町の提出まで一連の流れがはっきりわかったので良かったですが、この一連の流れは大体一人で行うんですか。

町の答え 農林課長 石坂浩太郎(農林課長は2025年9月まで)

議長、農林課長。

町の答え 農林課長 石坂浩太郎(農林課長は2025年9月まで)

解体については手伝いをいただいて解体している場合もございます。また残滓の運搬についても、朝ですね、捕獲して、仕事がある方もいらっしゃると思いますが、その際は家族だとかに残滓の搬入を頼んでいるハンターの方もいるという状況でございます。

議員の質問 7番 倉地清子

議長、倉地。

議員の質問 7番 倉地清子

それでは連携して、皆さんでコミュニケーション取りながらやっているということでよろしいですね、わかりました。八雲町では、その先ほど言われた大型解体処理施設が建設されたということで、有害大型獣解体施設が整備されたということで、この施設が利用できるようになってからは、負担が大きく軽減されて、楽になって助かったという声をハンターから聞いています。しかし近年では、他町などで処理について新たな動きが見られ始めているということをお話させていただきたいんですが、福島町の例としては、以前は捕獲個体を 20 ㎏ごとにごみ袋に入れて町内のごみ処理施設へ搬入していたそうです。エゾシカなどは年々増加状況にあり、その対応に苦慮していたそうで、ごみ袋に入るまでは解体作業が必要となるため、ハンターの作業負担は大きかったそうです。効率的な有害駆除及び体処理作業の労力軽減及びハンター不足対策に効果的な手段と判断、今年4月から有害鳥獣減容化処理施設を整備、運用を開始しています。この施設は駆除したクマやシカの死骸を微生物などを使って分解し、北海道初となる処理施設で、最終的に水と炭酸ガスにしてしまうものです。ここでは自家消費の場合はハンターさんが各自で解体後の残りを施設へ搬入、ジビエに関しては食肉加工が難しく減容化処理へ決めたそうです。この施設は捕獲個体を解体せずに処理機へ投入できるために、施設内に解体を行う場所はないとお聞きしました。また森町の例ですが、森町の取り組みではないですが、ハンターが捕獲したエゾシカなどを解体処理し、ハンバーグやソーセージ、カレーなど製品加工し、函館の料理店で使用したり販売もしています。愛媛県輝北町の例を言います。ここは駆除した有害鳥獣を活用しようと、イノシシやシカを解体加工し、ペットフードを作る施設を町が公費を負担して建設しています。愛媛県は 22 年度の野生鳥獣による県内の農作物被害額は約3億6千万円、イノシシの被害が多く、果樹や稲、麦の食害が目立つそうで、山奥などで駆除した鳥獣はその場に埋めて処理するのが原則、高齢化が進む捕獲者の負担になり、意欲の低下に繋がっていたそうです。そこで鬼北町は公費3億 8,500 万円をかけてジビエ・ペットフード加工処理施設を建設しました。この施設は 2023 年 10 月から稼働し、25 年には鬼北町近隣、3市町からも受入れて製品はペレット、ジャーキー、ミンチの三種類を販売予定で、インターネット販売し、ふるさと納税の返礼品にも活用する方針だそうです。このように、最近では駆除頭数が増え、ハンターの高齢化、ハンター不足、また資源の有効活用を考えた施設建設が増えてきています。駆除だけが目的で解体することは負担だという方など、これからの新たな担い手となる、ハンターの人材には多様な考え方が出てくる時代と思います。新たな担い手に対する間口が広がる考え方として、八雲町の今後の見据えた考え方があれば伺います。

町の答え 農林課長 石坂浩太郎(農林課長は2025年9月まで)

議長、農林課長。

町の答え 農林課長 石坂浩太郎(農林課長は2025年9月まで)

まず、その他の市町村の取り組みの状況の提供があったところですが、福島町の施設については情報収集をしていたところでございます。そのまま丸ごと装置に入れると微生物の力を利用して水と二酸化炭素に分解する施設と聞いています。事業費が1億程度ということですが、1日に 120 ㎏程度の処理能力ということで聞いてございます。八雲町の場合でいきますと、おそらく処理能力としては、まだ、もしその丸ごと導入するとなると大きな規模の施設が必要となると考えているところでございます。また、ジビエの利用の話もありましたが、この大型解体処理施設をつくるときもジビエの利用について検討したところですが、たとえば食用として利用できる個体が年間 300 頭以上必要だとか、あと捕獲してからの時間的な制約があったりして、今のところはジビエ利用はしていない状況です。現在の大型処理施設については令和2年2月から稼働してございまして、ハンターさんの声も聴きながら少しずつ改良をしてきているところでございます。今後ですね、猟友会八雲支部やハンターさんの意見も伺いながら、より効率的な解体処理については継続して検討していきたいと考えています。

議員の質問 7番 倉地清子

議長、倉地。

議員の質問 7番 倉地清子

全くそのとおりで福島町は 120 ㎏が限度で、さらにジビエに関しても年間 300 頭以上じゃないとペイできないということはわかっていて、時間的制約もあるということと、あと八雲町には現在、解体処理施設とゴミを出す場所もちゃんと確保されていて、どこの地域も意外とないところが多いんだということがわかっていますが、今後、今、ハンターさんも満足というか、令和2年からなので、助かっているって話は聞いていますから、この先新たな視点というか、そういうハンターが現れることが多くなってくると思うので、先を見据えたことということで話をさせていただきました。ハンターさんから特別要望がない中ですので、今後、多様性を持ったハンターに対して、視野を広げて対応していかなければならない時代に来ているということで、このお話を一旦終わらせていただきます。今度は昨日の新聞の記事なんですが、道はヒグマの捕獲目標を全道で年間メス 500 頭に設定する方針としました。個体数抑制へ向けた第一歩としては良いのかもしれませんが、ハンターの声で、大きくなったヒグマではない限り、目の前の熊がオスかメスかわからないとあります。また道猟友会寿都支部島牧分会のハンターは今でも見つけたクマの7~8割は駆除しきれず逃してしまっている。目標達成へ向けて頑張るなら、より命の危険にさらされると言っておられました。これは新聞の記事から抜粋しました。八雲町のベテランハンターから直接お話をいただく機会をいただきまして、一発で仕留めることが大事だけれども、仕留められないときもあって、倒れて死んだふりをするクマもいるそうで、見極めが重要、クマは逆襲の準備をしているので撃って倒れたからといって、すぐに近寄るのは危険だと聞きました。また心臓に確かに命中したとしても死ぬまでの時間がかかるときもあり、当たっているのに 100mくらい走れるクマもいて、そのままこちらへ向かって来るから、撃ったら2発目の銃填をするのが基本だとも教えてくれました。さらに2~3m、勢いよく横跳びしたり、木の上から飛び降りてくるので、ハンターは下を覗くようなことをしてはいけない、とにかく命懸けだと教えてくれました。新聞の記事で根室のことですが、根室管内標津町のヒグマハンターについての記事、6月3日に掲載されていました。自身の猟生活を描いたクマ撃ちを出版され 10 万部が売れたそうですが、この中にクマがクマらしくなくなっている、簡単に人前へ姿を見せて、死んだエゾシカやふ化場に集まるサケを漁る様子に、まるで野良犬と違和感を訴えていたという記事です。このようにベテランハンターでも命がけであるということ、クマの野生の尊厳を失う異変を感じるハンターの訴えがあるように、昔はそんな被害を気にせず行けていた山菜取りですが、とにかく安全な方法を知ってもらいたいと思います。市街地にも出てきてしまうヒグマも増えているということで、多くの人が危険な目に遭ってしまう可能性が高まってきている今、町民にも知ってもらい、気を付けなけなければならない時代です。自分は大丈夫という考えはとても危険ですので、町民の意識を変えていくことも考えていきたいところです。命がけでヒグマ駆除にあたるハンターに迷惑をかけないためにも、町民への勉強の場という考えはございますか。

町の答え 農林課長 石坂浩太郎(農林課長は2025年9月まで)

議長、農林課長。

町の答え 農林課長 石坂浩太郎(農林課長は2025年9月まで)

ヒグマの出没があった際に、情報提供の部分でいうと、ヒグマップという出没の情報を載せる、道で運営しているシステムがあるんですが、そちらのほうでホームページで周知したり、あと可能であれば周辺にヒグマ出没の看板を設置したりということで注意喚起を図っているところでございます。そういったハンターの活動の町民へ知らせる場といたしましては、今年度は熊石地域ではハンター×ハンター展ということで、各種資料の展示やハンターさんと来場者との質疑応答を行ったということがございます。また八雲地域では、毎年、八雲町地域協力活性化推進協議会が主催している木育事業のイベントの中で猟友会が狩猟に関する展示を行ったり、射撃の体験を行ったりなどして、ハンターさんと交流しているところでございます。こういった取り組みを継続して行っていきながら、ハンターさんの活動状況も町民の方々にしていただければと考えています。

議員の質問 7番 倉地清子

議長、倉地。

議員の質問 7番 倉地清子

ひぐまっぷ、ホームページ、あとハンターの活動のことについて、熊石のこともお伺いしています。木育も参加させていただいておりますが、たとえばその熊石でハンターの方が直接お話される機会があったと思いますが、そのようなことを八雲地区でもやってもらえたらいいなと、ハンターの現状を紹介することを直接聞かせてもらえる機会を設けることはできないかなと思いますが、どうでしょうか。

町の答え 農林課長 石坂浩太郎(農林課長は2025年9月まで)

議長、農林課長。

町の答え 農林課長 石坂浩太郎(農林課長は2025年9月まで)

例年、木育事業の中ではハンターさんと触れ合う場を設けている状況ですが、新たに猟友会八雲支部とも相談しながら、新たな取り組みが可能かどうかということを確認したいと思います。

議員の質問 7番 倉地清子

議長、倉地。

議員の質問 7番 倉地清子

そうですね、熊石のときはデントコーンとかの畑の被害の状況の図だったり写真があったり、会場の中央に箱罠を設置して閉まらないようにした状態で中に入る体験とかもされていましたので、是非そういう、肌で感じる体験があるとハンターと身近に感じていいのかなと思っています。また、いろんなところでシカの皮とか利用して製品を作っている方がちらほら増えていますが、シカの皮を使った鞄や小物などを見て触る体験もあると思いますし、また森町のマノワラボで加工された鹿肉ソーセージを食べてみる体験とか、このような体験から学べることが多くあると思いますが、八雲町には農畜産物の加工体験、手作り加工食品の研究・開発を行うことを目的として建てられた八雲町活性化施設ファームメイド遊楽部館、ここでは会議を行われる場所もあって、ソーセージや燻製作りができる設備がありますよね。ここを捕獲したシカ肉などを再利用する場として活用することはできますか。

町の答え 農林課長 石坂浩太郎(農林課長は2025年9月まで)

議長、農林課長。

町の答え 農林課長 石坂浩太郎(農林課長は2025年9月まで)

立岩にあります農業活性化施設の中にソーセージや燻製ができる調理室がございます。そこでそういった実演、実習は可能な状態ですが、大型解体処理施設については、食品衛生法上の食肉処理施設というふうになってございませんので、そこで解体処理した肉を一般の方に提供することは難しい状況なのかなというふうに考えております。

議員の質問 7番 倉地清子

議長、倉地。

議員の質問 7番 倉地清子

衛生面からいって提供はできないと思いますが、このようにソーセージを作るとか、そういうことはできますか。

町の答え 農林課長 石坂浩太郎(農林課長は2025年9月まで)

議長、農林課長。

町の答え 農林課長 石坂浩太郎(農林課長は2025年9月まで)

法的な問題点というか、そこは八雲保健所にも確認してみたいと思います。

議員の質問 7番 倉地清子

議長、倉地。

議員の質問 7番 倉地清子

せっかくある施設だから新たに作ってくださいということではないので、できれば身近に感じてもらえるような取り組みができたらいいなと思います。町民にとってシカの肉や皮、クマの肉を直接見ることってそんなにないと思っていますので、ここはハンターの力を借りて、ある施設を利用して、ハンターの仕事理解に繋がるよう活用していけたらなと私は思っています。またこれから、多様性のあるハンターを見据えて熟練ハンターとの調和を図って、変わりゆく解体処理、再利用について知識を深めていくことに期待して終わりたいと思います。

出典:八雲町議会 令和6年第2回定例会 2024年6月5日 議事録 PDF(36ページ) 間違いを知らせる