厚沢部町議会 令和7年第3回定例会 2025年9月9日
緊急銃猟の体制確立は
- 聞いた人
- 佐々木宏 議員
- 答えた人
- 町長、農林課長
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 佐々木
それでは、令和7年第3回定例会、一般質問をさせていただきます。緊急銃猟の体制確立はということで、町長にお願いいたします。9月7日、地方の成長と農業農村の所得増大を目指すとしていた石破首相が退陣表明されました。この先、地方と農村はどうなるのかと不安が胸をよぎるものです。今年の天候については、7月より暑い日が続き、稲の収穫作業が始まっております。一方で、熊情報が多数寄せられております。そしてまた、生活圏への出没に対応した9月1日より市街地に侵入したヒグマを市町村の判断で猟銃駆除できる緊急銃猟が可能となりました。厚沢部町においては、有害捕獲者等を担うハンターは高齢者が過半を占めております。ハンター人員も減少傾向にあります。こうした現況で市街地出没熊対応をどう進める考えなのか、町長の所見を伺うものです。①過去の市街地出没熊の実態はどうなっていますか。②厚沢部町の今回の緊急銃猟対応マニュアル策定は完了されておりますか。③猟銃、熊の生態について専門知識を持つ職員の育成が大切と考えますが。④関係する機関の連携強化、これは大変大切と思います。⑤市街地に熊の侵入を防ぐ対策というようなことで、1つには、町民に向けた情報発信のあり方、そして2つには、電気柵等の導入や草刈りの実施が必要ではないかと思うところです。⑥緊急銃猟実施に際して、委託できるハンターの条件はどうなっていますか。⑦有害捕獲を担う若手狩猟者の確保の手だてについてです。以上、よろしく御答弁をお願いいたします。
町の答え 町長
佐々木議員から緊急銃猟の体制確保についての御質問でございます。渡島半島南部では、今年ヒグマの市街地出没が多発しており、福島町では7月ヒグマに襲われ男性が死亡するという悲惨な事故も発生しております。上ノ国町と江差町においては、現在もヒグマ注意報が発令されております。厚沢部町内でも農作物の収穫時期を迎え出没の増加が懸念されているところです。こうした熊と人の軋轢が一層高まっている状況の中、周囲の安全性の確保などの一定の条件を満たせば市町村長の判断で市街地での緊急銃猟を可能とする改正鳥獣保護管理法が9月1日より施行されました。御質問の1点目、過去のヒグマの市街地出没の実態についてですが、本年6月9日に本町神社付近において1件の目撃情報があり、警察やハンターの協力の下、注意喚起や現地確認を行いました。それ以前の5年間程度では、市街地での目撃情報や出没は確認されておりません。2点目の対応マニュアルの作成につきましては、環境省の緊急銃猟ガイドラインでは、円滑かつ的確に緊急銃猟を実施するために、対応マニュアルの作成や人員の確保、研修の実施など平時からの準備が推奨されております。本町におきましては、現時点で対応マニュアルは未作成でありますが、今後ハンターの皆さんの声を聞きつつ、猟友会や警察、北海道などの協力を得て作成に取り組んでまいります。3点目の猟銃や熊の生態について専門知識を持つ職員の育成についてですが、人材の育成には時間がかかり、また限られた職員を専門人材として育成することは難しい状況にあります。このため、専門的な対応の必要が高い事案に対応する場合は、専門家を現地に派遣し、専門的見地からアドバイス等を行うヒグマ専門人材バンクの活用や地元猟友会の協力を得ながら対応してまいります。4点目の緊急銃猟を行う上での関係機関の連携強化につきましては、ハンターの負担を軽減する上でも関係機関が緊密に連携することが重要です。このため、定期的な連携会議の開催や、警察や猟友会等の協力を得ながら訓練を定期的に実施したいと考えております。5点目の町民に向けた情報発信のあり方と電気柵等の導入や草刈りの実施についてであります。町民への情報発信につきましては、これまでは町内回覧や公式LINEを活用しての注意喚起に加え、今後は現在導入を進めております防災情報配信システムを活用した迅速な情報発信に努めます。電気柵等の導入におきましては、山が市街地まで迫っているような地形では電気柵だけでは防ぐことが難しいと思われます。ごみの出し方や農作物の残渣処理などにより熊を引き寄せない対応についても改めて周知していきたいと考えております。また、町管理の敷地におきましては、草刈りを適切に実施しており、継続して行ってまいります。6点目の委託できるハンターの条件ですが、銃猟免許の所持の確認や過去1年以内に2回以上の射撃経験、過去3年以内に緊急銃猟で使用しようとする銃器と同種の銃器により熊等の捕獲をした経験が条件となっております。7点目の若手狩猟者確保の手だてにつきましては、ハンターの高齢化は全国的な問題となっており、当町におきましても同様の状況にあります。新規ハンターの確保に当たっては、狩猟免許の取得費用の2分の1補助や、狩猟免許の更新、銃器所持更新費用への支援も継続して実施、加えて狩猟への理解や関心を高めることも重要であると認識しております。より多くの町民の方に鳥獣被害の状況や対策に関する関心を深めていただき、狩猟免許の取得増加につながるよう、情報発信も行ってまいります。いずれにいたしましても、緊急銃猟やヒグマ対策に総合的に取り組んでいくためには、猟友会をはじめとするハンターの皆さんと町や警察が緊密に連携することが最も重要であります。連携会議や意見交換会を開催し、できる限りの対策に努めてまいります。
議員の質問 佐々木
4点目まで総括して、市街地の猟銃発砲というようなことなので、何と言ってもこれは安全確保が大事だというようなことです。私も7月下旬に檜山支庁の講習会といいますか、そういった対応の会議に出席して実際感じたところですけれども、市街地に出没する熊というのは完全に問題のある熊なんですよ。駆除対処を迅速に進めないと、早い段階で対応しないと取り逃がすというのも失礼なんですけれども、逃げられてしまうというようなことを感じました。そういったような部分でいろんな安全対策に万全を期すというような段取りで大丈夫ですよと、狩猟者に腕章を渡してどうぞ発砲してくださいという段取りまでですね、町長が判断下すんですけれども、実質稼働するといいますか、誰が中心となって進める考えなのかまだマニュアル作成なってませんけれども、現在町長はどういった考えをお持ちなんでしょうか。
町の答え 農林課長
市街地での熊の出没において、誰が発砲の命令を行うかということでありますが、基本的には鳥獣法の中では市町村長が発砲の命令を出すということでありますが、それを現場を指揮する職員に委任することができるというふうにも規定されております。まだ本町においては対応マニュアル未作成でありますが、その現場を指揮する者等が誰が適切かをそういうマニュアルの作成の中で定めた上で、発砲について許可するというか命令するというか、そういったものを行っていく必要があるかなと思っております。いずれにしましても、委任するもの、また発砲の4条件を全て満たすための体制整備、こういったものをしっかりマニュアル化した上で、緊急銃猟の取組を進めてまいりたいと思っております。以上です。
議員の質問 佐々木
1つには職員が代わってやるということなんですけれども、3点目の部分で専門的な部分ではヒグマ専門人材バンクを活用しますよということで、何日も長期間にわたる部分についてはそういった対応も可能かと思うんですけれども、その前に熊も学習します。そういったことで早期迅速な捕獲というようなことを考えるとやっぱり職員もきちっとそういった専門知識を持った育成が大事でないかというようなことを強く感じておるところであります。その辺、ひとつ工夫した中で、今後取り進めていただければというふうに思います。それで、次に5点目に入ります。5点目に情報発信のあり方というようなことで今回の新しい情報発信システムを利用しますよというような御答弁でしたけれども、今後秋の山菜のきのこといった時期にも入ります。関連ございますので、当町がひぐまっぷということで公開しております。例年になく出没状況、足跡とかそういうようなところが分かるところですけれども、そういった公開されている中での町民等からの反応といったようなことはどういったものがございますでしょうか。
町の答え 農林課長
まず、職員の能力の向上ということでありますが、これにつきましては、やっぱり町長の答弁にもありましたように、なかなか専門職員を町で置くということは難しいかなと思っております。ただ、現場対応力の強化というものがこの緊急銃猟には求められているのかなというところでもありまして、檜山振興局の中では専門職員を置く動きもあるようであります。こうした振興局と連携した中で、町としましては現場対応力を強化してまいりたいと思っております。次に、ひぐまっぷ、これの町民からの反響というんでしょうか、お問合せの状況でありますが、今年度そのひぐまっぷを見て問合せがあったということは、現時点でございません。ひぐまっぷについては出没したものを入力してホームページで公表しておりますが、これを見て何か町のほうに熊の対応について問合せというものは現時点でいただいておりません。以上です。
議員の質問 佐々木
次に、6点目の委託できるハンターというようなことで、それぞれ御回答いただいたところですけれども、当然町内市街地のみならず、農地といったような部分の出没食害とそういった通報対応では当然町のほうも啓発含めパトロール、警察等、そしてハンター部門では鳥獣捕獲実施隊員が伴って状況を判断しているところです。しかし、今回の緊急銃猟に関しては、待遇改善が必要ではないかと私は思っているところです。6点目の回答に該当するハンター、町内3名ほどしかいません。ということになると、その3名についてはエキスパートの腕利きのハンターであります。緊急銃猟従事に際しましては鳥獣実施隊員とは違う適切な待遇の判断が必要でないかというふうに考えるんですが、町長いかがでしょうか。
町の答え 農林課長
まさに、緊急銃猟を行っていただくハンターの皆さん、これはかなり限られるのかなというふうに認識しております。また、これまでの駆除とは違って夜間の発砲も可能というようなことになっております。ですので、やはり熟練された腕を持たれたハンターさん、捕獲者が必要かなと思っております。そういった意味でも、熟練された技術を持たれているという方が緊急銃猟に当たっていくということを前提としましたら、一定の実施隊員とは違う支援というものも必要かなと思っております。緊急銃猟につきましては、よく言われますのは市街地での発砲ということで、ハンターにとってかなりのプレッシャーになるということも報道されているところであります。こういったハンターのプレッシャーを軽減しつつ、また社会的な役割としてやっていただく部分もありますので、こういった部分についてはマニュアル作成の過程の中で報酬等の検討もしていきたいと考えております。以上です。
議員の質問 佐々木
今年度福島町で9月以前だったんですけれども、駆除しました。ちょうど厚沢部町で道の研修会ございました。約2メーターの距離で駆除したということを聞いて、ベテラン、エキスパートのハンターでも私だったら撃たねえと、万が一ちょうど急所に当たってごろんといったからいいけれども、ハンヤになったらですね、反撃受けて逆に人間がやられると可能性が高いです。そういった命がけの従事ということになりますので、ぜひともその辺は今後の考えた中で拡充していただきたいというふうに思うところであります。7点目の若手の確保ですけれども、これにつきましては、回答では高齢というような部分、全道的に少なくなっているよということなんですけれども、北海道においては6年度500名の新たなハンターが増えているということで、やはり狩猟民族でありますので、本能的に鹿とか熊が多いとうようなことで駆除したいという野望といいますか、そういった心持ちはあるところと思います。それで、今年度の狩猟免許試験の予備講習等々を牛山管内の状況を聞きますと、南部はそうでもないんですけれども、北部に関しては大変に受講者が多いというようなことをお聞きしております。そういったことを考えると浜塚議員も12月定例会で免許取得支援助成の拡充というようなことを質問してございますけれども、今回の回答につきましては、浜塚議員の回答と同じく前進した回答ではないというふうに私判断したところであります。それで、ぜひとも管内の指導者確保に向けた支援の実情を調査していただきたい。そして、狩猟に向けて銃購入所持そこまでですね、支援拡大といった部分の考えについてはいかがでしょうか。
町の答え 農林課長
担い手の確保に向けた調査の実施ということでありますが、これにつきましては、なかなか新規の方、厚沢部町ではなかなか増えていないという状況もございます。これにつきましては、有害駆除されるハンターさんの社会的役割、こういったものをやはり皆さんによく知っていただいた上で、私もハンターになろうかとか、またそういう活動に取り組んでみたいという方も出てくるやもしれませんので、まずそのハンターさんの社会的な役割を周知しつつ、その中で、担い手としてハンターになりたいという方がどの程度いらっしゃるか、調査をしてまいりたいと思っております。あとは銃の所持ですか購入に対する支援ということもありましたが、これにつきましては、他町の状況も踏まえながら、北部で免許の取得者が今年多かったという御発言でありましたので、北部の状況も確認しながら本町においてどのような支援が可能か検討してまいりたいと思います。以上です。
議員の質問 佐々木
農業後継者と同じでハンターについてもですね、ベテランハンターは70歳を超えています。あと5年、10年頑張れるかという、そういう状況下にあります。厚沢部町では、かつてスイートコーンが100ヘクタール、そういった販売額も1億5,000万円あったんですよ。ところが、全道に先駆けたスイートコーンの産地だったんですけれども、熊の出没というようなことで面積が作付少なくなって、今ではもうスイートコーン作付ゼロです。そういったようなことを考えますと、鉄砲所持してもすぐに一人前のハンターというようなことにはなりません。やっぱり少なくとも3年、5年、そういった実績を積んだなかでないと有害捕獲隊員にもなかなか実績が上がっていかないという状況下にあります。ぜひともそういったようなことで、答弁にもありましたが社会的役割、そこまで行く前段のやっぱり捕獲に関してのハンターとしての自信をつけたなかで、社会的役割を担ってもらうというような手立ても必要でございますので、銃の購入助成拡大といった部分もぜひとも考えていただきたいという、町長その辺よろしくお願いします。
町の答え 町長
ヒグマの被害に対応するためのハンターの育成等ということでございます。今厚沢部町のハンターさんの平均年齢が57.53歳ということで、全道とだいたい近い数字かなというように思っています。最近22歳の若い人がまだ猟友会のほうに入って檻等の資格を取っているということであります。なかなかこのハンターさん、一般の方が考えるにハンターさんは仕事だと思われている方が結構住民の方、国民の方もおられるのかなと思いますけれども、基本的にはハンターさんは趣味の世界で銃を持っているということであります。しかし、今日本の中でヒグマ等有害鳥獣を駆除できるというのは猟銃を持っているハンターさんしかできないということ、檻とかの資格を持っている人しかできないということであります。そういう中で、厚沢部町のハンターの皆さんにはいろんな面で御協力をいただいているということでありますので、これからは先ほど課長のほうから答弁もありましたけれども、どんな支援がもっと手厚い支援ができるのか、それからエキスパートの人たちはこれからマニュアルの中で、支援策というか応援できることを検討していきたいと思っております。いずれにしても町民の命と財産を守るために、このハンターの皆さんに本当にお手伝いをいただいているということであります。佐々木議員も猟友会の会長ということでございますので、これからも御尽力いただきますよう、こちらもお願い申し上げて答弁とさせていただきます。
議員の質問 佐々木
わずか10数年前まで北海道で先駆けたスイートコーンの産地が駄目になったと。そして今市街地、厚沢部町は今年度1件というようなことですけれども、私が鉄砲を所持したときは、1年に2頭か3頭獲れればすごい熊の当たり年だなと言われたんですけれども、今ではすぐ農産物、美和のスイカからスイートコーン、米までも食害しているということで、熊も奥山よりもこの辺にいればいくらでも食べる物があるというような学習されております。そのようなことで、たまたま今年1件ですけれども、市街地出没1件ですけれども、そういった事態が学習能力高まって出没多くなるというのは完全に予想されるところであります。ぜひともハンター育成に結びつけ、手だてをしていただきたいということを申し上げて、私の質問を終わります。ありがとうございました。