みんなの議会

厚沢部町議会 令和6年第4回定例会 2024年12月10日

元気の出る農業・農村確立に向けて

聞いた人
佐々木宏 議員
答えた人
町長、農林課長、副町長

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 佐々木

それでは、令和6年度第4回定例会、一般質問をさせていただきます。国では、農業を産業として企業的、強い経営体育成を目指し政策展開を進めてきたところです。その結果、厚沢部町においても9桁農業、1億円の経営体が10桁近くとなっております。一方で、集落においては、担い手を含め65歳以下の農業者が片手を切る二極化が顕著に表れております。そこで、質問事項でございます。元気の出る農業・農村確立に向けてと題しまして質問いたします。第102代内閣総理大臣に就任した石破首相は、全ての人に安心と安全、地方こそ成長の主役を掲げ、農業・農村の所得増大を目指すとしています。本町においては、人口減少と高齢化が進む中で、集落においては担い手確保が見通せない状況下にあり、農林業を主体として発展してきた厚沢部町において今までどおりの農村生産を維持していくことができるのか、非常に危機感を抱くものです。従来どおりの施策の延長線上では、この危機を打開するのは難しいと考えるものです。農家所得の確保、人口流出の歯止めに向け、積極果敢な施策の取組が必要と考え、8点について町長に伺うものです。1点目であります。本町の水田将来像の明確化についてです。2つ目に、目標地図の進捗状況はどうなっておりますか。3点目、スマート農業等機械導入支援事業の継続と支援拡大の考えはないのかどうか。4点目、農地整備事業で大区画化における条件整備のための支援の考えはあるかどうか。5点目に、本町主体の基盤整備事業実施の考えについてであります。6点目、集落の集団化の推進についてです。7点に、町職員の集落担当制の取組についてであります。8点目、これにつきましては、若干通告と中身が変わっております。8点目につきましては、地域の担い手、農地等の集積を図る上で町独自の支援制度の創設についてであります。以上の取組によりまして農業者、集落の所得向上が確保され、雇用の場づくりが進められて人口流出に歯止めがかかる手だてとなるものと私は信じて、町長からの御答弁をお願いするものです。

町の答え 町長

佐々木議員の元気が出る農業・農村確立に向けての御質問であります。御質問の1点目、本町の水田将来像の明確化についてですが、水田活用の直接支払交付金制度の厳格化により、令和8年度までに一度も水張りを行わない農地を交付金対象水田としないことが示されております。本町の水田農業は、国の方針の下、転作制度に即して米の生産調整に取り組んできており、その結果として転作率は7割を超え、小麦や豆類などの畑作物を中心とした作付が行われております。今回の厳格化方針により、本町の水田農業は大きな転換点を迎えると考えており、水田農業の将来像については、国の動向を注視しつつ、町だけではなく農業者や農業関係機関が一丸となって成長への道筋を示せるよう取り組んでまいります。2点目の目標地図の進捗状況につきましては、現況の農地利用を整理の上、目標地図の素案づくりを進めており、令和7年3月の策定に向け進めております。3点目のスマート農業等機械導入支援事業の継続と支援拡大の考えにつきましては、町の新規事業として今年度取り組んでおりますが、非常に多くの農業者の方が申請をされており当初予算を上回っている状況にあり、この後審議になりますが、追加の補正予算を計上したところで、事業の継続につきましては、本年度の実績を踏まえつつ検討してまいります。4点目の農地整備事業で大区画化における条件整備のための支援と5点目の本町主体の基盤整備事業実施の考えにつきましては、関連がありますので併せてお答えさせていただきます。本町におきましては、これまで国営農地造成事業や道営土地改良事業等により総合的な基盤整備に取り組んでおり、現在も道営滝野地区農地整備事業として用水路の整備や農地の区画拡大を行っているところです。基盤整備事業には多額の事業費が必要となり、町単独での実施は考えておりません。農地の大区画化につきましては、農業者の費用負担によらず基盤整備が可能な農地中間管理機構関連農地整備事業の実施要望が複数の集落から寄せられております。地元との協議には既に着手しており、今後地元や北海道との協議を重ねることにより事業導入の課題を精査し、事業採択に向け所要の対策を講じてまいります。6点目の集落の集団化の推進につきましては、農業に関係して言いますと、集落内の農家が協力して農業生産を行う集落営農や、農地や機械等の所有と利用を分離し農業経営を行う集落法人などのパターンがあるかと思います。また、こうした農業生産活動と併せて、地域資源の活用や買物などの生活支援等の幅広い分野を農家と非農家が一体となって取り組む農村RMOという仕組みもあります。集落の集団化には、地域ごとに抱える課題も異なることから地域住民による十分な話合いが不可欠と考えており、町としましては、農業分野に限らず広範囲な分野について横展開を図るため、情報提供に努めてまいります。なお、集落機能の下支えの支援としまして、農業分野におきまして中山間地域等直接支払交付金や多面的機能支払交付金の事業があり、継続して取り組んでいるところであります。7点目の町職員の地域担当制の導入についての御質問でありますが、地域担当制度は住民との対話、交流を通じ地域の課題を解決する制度であります。担当する職員が行政と地域とのパイプ役として住民の意見を受け入れる窓口となり、課題を町政に反映させる制度ですが、本町では既に各地区に出向くまちづくり座談会や地域から取りまとめる町政要望等で地域の方々の意見を聞く機会を年に数回設けております。また、本町には地区駐在員制度があり、地区駐在員の皆様には町内会とともに町と地域のパイプ役として活動をいただいております。小規模な自治体だからこそ、行政と地域住民の距離が近いという利点もありますので、これからも常に職員がアンテナを張って住民の声を酌み取り、地域の課題解決に向けて取り組んでまいります。8点目の地域の担い手に農地等の集積を図る上で町独自の支援制度の創設につきましては、農業者の減少や高齢化が進んでいる現状であり、地域の担い手の育成、確保は喫緊の課題と考えております。新規就農者、農業後継者やUターン就農者に対する当町独自の支援としましては、厚沢部町農業担い手育成条例に基づく奨励金等の交付を行っております。地域の農地等を担い手に集積する上での支援制度の創設につきましては、限れた財源の中で町独自の支援制度の創設は考えておりませんけれども、地域の課題や要望を把握した上で国の支援策等の活用を優先して検討していきたいと考えております。以上であります。

議員の質問 佐々木

水田の将来像についてであります。この部分については前の議会でも質問しているところですけれども、政権が代わったというようなことを含めて、また質問しているところでございます。交付金が6億円に及ぶ金額がなくなる、一切対策しなかった場合ですけれども、ということになると農家所得が減る、そしてまた町税収にも結びついてくるという問題、そういう大きな課題があるところです。御答弁で成長へ具体的な取組を進めるという答弁ありましたけれども、どのような取組を考えておられるのか、もうちょっと詳しく御答弁お願いいたします。

町の答え 農林課長

将来の水田農業を目指す上で、町がどのように考えているかということでございますが、令和9年度以降、転作の厳格化ということでありまして、交付金の減少というのが見込まれているところであります。そうした状況の中でどのようにしていくかと言いますと、今現在取組が少しずつ始まっておりますが、WCS用の稲の作付、これによる交付金を得ていくと。また、国の麦、大豆の戦略作物、これについても独自に国の助成があります。畑作物については国の助成もありますので、一定程度の国の交付金は受けられるのなと思っております。ただ、いわゆる転作制度における転作田の減少、水張りがされない転作田については、令和9年度以降交付がされないということでございます。この部分をどのようにしていくかというのは、現在ちょっとまだ見通してはいない状況ではあります。繰り返しになりますが、WCS用の稲の作付が今年度より始まったところであります。これを拡大していく上で農業者さんの取組を後押しする、これについては、町、農協とか関係機関が集まって支援をしていける方策を考えていきたいなと思っております。少しずつできることを探しながら、農家さんの取組を後押しできるような、そういうような体制を整えつつ、将来の水田農業の構築に向けて取り組んでまいりたいと思っているところであります。以上です。

議員の質問 佐々木

大きい部分は、水張りしなかった場合にはゼロになりますよということです。それで、防衛策として町単独の水張りできるような支援をするという、そういう考えは持ち合わせておりませんでしょうか。その辺について伺います。

町の答え 農林課長

町単独の水張りを可能にするような支援ということであります。用水のちょっとゆがまったところですとか、通水をしやすくするということだと思います。これについては、用排水路の補修につきましては、今現在多面的機能支払交付金の中でも取組が可能でありますし、また、中山間直接支払交付金、こちらのほうでも土地改良区を経由して用水路の整備が可能となっております。こういったものを、中山間直接支払交付金につきましては8割の交付金を充てるということで、水利組合の負担は2割というふうな低減を図って取り進めているところであります。12月の上旬、先週、中山間の代表者の方に集まっていただきまして、第6期対策に向けての説明会を開催したところであります。その中で、来年度以降、用水路の整備、こういったものが必要なものは、土地改良区を経由して中山間の集落代表者会議に上げてくださいという御説明もさせていただきました。ですので、こういったものを活用しながら、通水に支障がないように取り組んでいただければと思っているところであります。以上です。

議員の質問 佐々木

そういうふうな部分で周知していると。あとは農業者の取組に期待するという部分でも理解、理解というか余り理解もしないですけれども、そういうふうに判断いたしました。次、2点目です、目標地図の部分です。これは、従前から集落の農業を誰にどのように任せるんだというようなことで取り組むという部分なんですけれども、本町はもう既に農地の集積率が8割以上いっているというようなことで、農家段階では個々の農地台帳がもう既に配付されているというふうなことですけれども、厚沢部町としては個々の生産者の集積があるから、判断を基本に目標地図はつくるんだと、そういう考えなんでしょうか。

町の答え 農林課長

地域計画の作成につきましては、今議員おっしゃったとおり、厚沢部町の農地8割を超えております。令和5年度末で88.5パーセントという集積率となっております。ですので、集積が図られていないものは11.5パーセントですか、この程度しか残っていないという状況であります。地域計画の作成に当たりましては、88パーセント以上の集積がされているということでありますので、まず、これをベースに目標地図の素案づくりを進めさせていただいているところであります。冬の間に今年の転作の受付、また、その後も何集落かに入らせていただきました。その中で目標地図作成に向けて、ちょっといろんなお話をさせていただいた地域もございます。今農業委員会、また町としましては、この88.5パーセントの集積を基にした目標地図素案を作成した上で、またこの冬に集落に入っていきたいと思っております。先ほどのちょっと答弁等も繰り返すんですけれども、先週ありました中山間の代表者会議、中山間直接支払交付金もこの地域計画にひもづく事業となっております。ですので、ぜひ集落の中で中山間の代表者の方も地域に呼んでくださいというお願いをさせていただいたところであります。ですので、これから1月にかけて、もう一度今の目標地図の素案を地域の方に見ていただく場を設けて、それで問題がなければ、3月末の完成を目指していきたいということであります。さらに、1回つくって終わりということではございません。この後、5年、10年、1回つくってもつのかということではありませんので、毎年磨き上げをかけていけるような、そういう仕組みを構築していきたいと考えています。以上です。

議員の質問 佐々木

集積率が88.5パーセントというようなことで、それをベースにして進むということで理解はしましたけれども、本来の地域における、私はあくまでも集落単位ということで話を進めるわけですけれども、本当に本気になって将来誰に渡すんだという腰を据えた話合いの開催がないというようなことで、大変不満を持っております。それは後ほど、また関連する部分でお聞きするわけですけれども。3点目のスマート農業支援であります。これについては、今月12月上旬、国からも令和6年度補正絡みで担い手確保経営強化支援事業というようなことで、トラクター、田植え機等々の導入調査が来たところであります。従前より、大変採択のハードルが高いというようなことで、本町が佐藤町長の英断で実施した事業、今までにない、今まで対象とならなかった農家も対象になるというようなことで、大変カンフル剤的効果のある施策であるというようなことで、ぜひとも継続に値するものだと私は評価しております。そういった中で、近隣町では、我が町は50万円ですけれども、その3倍以上の支援をしているという町村もございます。そういった中で増額し継続するというような考えはないのかどうか、この点について伺います。

町の答え 農林課長

スマート農業等の農業機械導入事業についてでございます。これについては、継続を前提として今検討させていただいているところであります。ですので、今年の今実績が取りまとまりつつございます。こういったものも踏まえまして、来年度の事業の内容等について検討を重ねて、継続に向けて取り組んでまいりたいと思っております。以上です。

議員の質問 佐々木

大変しつこいようですけれども、継続に値するんであるというようなことなので、ぜひとも継続に向けて事業を計画していただきたいという部分を申し添えて、次に進みます。4点、5点目の農地大区画化等支援という部分ですけれども、令和5年3月に新はこだて農協が農業振興計画策定に向けて組合員の意向調査を行っております。第7次農業振興計画、町の農林課のほうも情報的な部分では共有されているんではないかなというふうに思うところですけれども、この中で厚沢部支店は厚沢部支店ですから江差、上ノ国も入るんですけれども、1つには65歳以上の農家の就農者が66パーセント、7割に達しているという状況であります。そしてまた一方、担い手という後継者の現状はどうなっていますかというと、6割の方がいないと。そして、いない中で、そしたらあなた、いつまで頑張るのと、営農何年頑張るのというようなことでいきますと、7割以上の方がもう10年未満で頑張ってもうやめるんだというような御回答があります。それで、私どもの地域におかれましては、全道に先駆けて既に厚沢部町の力も借りて、今回の機構の事業を活用して事業がもう今年度で完了するところです。その整備の結果としては、大変条件不利地、湿地のぬかるみの田んぼでも、大区画によることによってそれが改善されたという部分があります。そういうような部分も含めて、本当にいい事業だなというふうに評価するものであります。話飛びましたけれども、前の65歳以上が7割、後継者がいない6割、もう10年間頑張ればやめるよということをアンケートを受けて想定されるというようなことは、農家戸数が大幅に少なくなるなという部分と、今までの厚沢部町の農産販売高がぐっと戸数減ることによって落ちるんでないかという部分があります。そしてまた、そういう条件の悪い土地については、放棄地に完全に移送されるわけであります。そういうような中で、戸数が減った中でも農産販売高を落とさず維持できるというには、やっぱりこういった事業が必要だろういうふうに思うところであります。それと併せて、このたびの土地改良法改正によって、2025年度から農家負担なしでも町村が5ヘクタール以上の実施主体としてできるというような方向性も見えてきております。そういった中で実施できるという段になった段階で、町長どうなんですか、これも答弁ではやる考えはないという答弁されているんですけれども、その辺についてはいかがでしょうか。

町の答え 農林課長

5ヘクタール以上で町が負担をして地元負担を求めず基盤整備を実施するという事業について新聞報道等でも報道されておりました。この部分については、承知をしているところであります。ただ、実施の在り方でありますが、道営事業または団体営事業等のスタイルはあるかと思います。ただ、どのような事業を選択していくかというのは、やっぱり地元の意向を踏まえた上で事業を選んでいく必要があるかなというふうに思います。先般、先ほどありました農地中間管理機構関連農地整備事業、これについては町が負担で地元の負担は求めないという事業で、議員御出身の稲見地区で全道に先駆けて取り組んだところであります。この事業につきましては、今2地区のほうから実施の要望がございます。事業を実施する上でいろいろな課題、前提条件を整える上で今地元と協議をしているところであります。事業が整いましたら、事業化に向けて道と協議を深めていくということでございます。先ほど、65歳以上が7割、後継者がいない方が6割ほどいるということでございます。ということは、農地も余ってくるということでございますので、そういった農地をどのように集約、集積していくかというのは、こういった機構関連事業、こういうものを活用した上で地元のニーズを踏まえて取り組んでまいりたいと思っております。

議員の質問 佐々木

厚沢部町、前に10ヘクタール以上の道営事業、機構の事業という、それに乗せてやると、より一層町の負担が少なくなってくるのかなとは思うところですけれども、農地バンク、機構に引き渡すまでの土地問題解決という部分が必要になってくるところです。私ども稲見地区も相続していない土地がありまして、反対意見だったんですけれども、相当の金額がかかったというような部分がございます。これから実施される地区においては、相当そういった国有未開発地を含めて相当件数があるんではないかという部分が問題になってくるかと思います。そういった部分をやはり町が肩代わりするという考えも大事ではないかなというふうに思うところです。農地は個人財産だから、そういった費用は自ら解決するのが道理でないかというのはもっともですけれども、厚沢部町の100年将来を考えたときに、農地は言い換えれば厚沢部町の財産ですよ。そういった部分を含めて大きな考えの下に、財政の負担なしでそういった部分を解決するというようなことを進めるという点についてのお考えはどうでしょうか。

町の答え 農林課長

機構関連事業をする前の前提条件ということであります。農林課としましても、前提として国有地が介在するですとか、また未相続の農地が地区内にあるといった部分が課題かなと思っております。未相続の部分については、やっぱり相続をしていただくということが必要でありますが、国有地、無地番地ですね、こういったものの処理については、今現在どのような処理が可能か検討しているところであります。そのほかに測量だとかの実費が伴うもの、こういった部分もあろうかと思います。こういったものも町で全て対応可能かどうかというのは、これからの検討になるかなと思っているところであります。ですので、できる限り地元とお話をさせていただきながら、よりよい方向でやる方策を見つけていきたいと考えております。

議員の質問 佐々木

スムーズにいくような部分で、相当町も御支援の考えを、重ねてお願い申し上げるものです。6点目の集落団地化推進というようなことで、地域農業の底上げという部分には、御答弁にございますように十分な話合いが不可欠だということですけれども、具体的に今後どういった取組をされるのかという部分について御答弁をお願いいたします。

町の答え 農林課長

集落の集団化の推進につきましてであります。私ども農林課としましては、例えば農業生産の場面であれば、集落営農ですとか、また集落の法人化、こういったものがあるかと思います。また、さらに広範囲に集落の機能を維持するということでは、農村RMOの取組ということもあろうかと思います。私どももどのような方策というよりは、これまず地域が例えば農業生産に向けて集団化したいですとか、そうでなくて農村機能をも含めた中でいろんなことをやっていきたいという、いろいろ集落によってニーズは異なるかと思っております。ですので、そういうニーズがあれば、ぜひ役場に言ってくださいということは、地域計画の中でもお伝えしているところであります。ですので、私どもとしましては、こういう御相談があれば積極的に情報提供には努めてまいりますし、その中から地域に合ったものを選んでいただいた上で役場のほうに御相談いただければ、もっと少し前に進められるような話になろうかと思っているところであります。

議員の質問 佐々木

前段にも申し上げたように、集落によってはそういう考え、出てきませんよね。高齢化だ、あと10年でやめるという考えでは、農業者の自発的な発想を役場に持ってきてくれという受け身の考えであれば、やはり衰退の一途が見えてくるなというふうに判断したところであります。ここ10年が勝負なんですよ。この10年で手だてをするかしないかで、厚沢部町集落22ありますけれども、今既に限界集落がもう半分ぐらいになっている、それが消滅集落に行くという分岐点になっております。また、そのことによって厚沢部町もより一層衰退していくということが目に見えております。地域において十分な話合いが不可欠という御答弁ですけれども、打開に向けては2つの機会があるんじゃないかなというふうに思うんですよ。受け身でなくして町が主体的になって、JAも農協懇談会ありますけれども、ここで意向調査の中身は報告しますけれども、そしたら減少する部分についてどうのこうのといった具体的な何も対策というのは持っていません。町も持っていない、農協も持っていない、そしたら全く目に見えて減少、歯止めはかからないということになります。そういったことで、1つには、今現在は強い経営体というようなことで国の政策にのっとって支援しておりますけれども、そうでない、佐藤町長が国の対象にならなくても支援していくよという部分で動いています。併せて、関係する農協、町を含め関係機関で、こうしていこうというようなプロジェクトを立ち上げた中で協議するというような考えはないんですか。

町の答え 町長

集落をどうして維持していくかというような御質問だというふうに思います。どう考えても、この先農家も減少していくでしょうし、集落が維持できなくなる可能性もやっぱりあるかなというふうに思っています。ただ、集落がどうしていきたいんだというのは、町がこうしなさい、ああしなさいということではないというように思っています。これからいろんなところで、今農林課のほうでも地域に入っていろいろ御相談するということですので、地域をどうするんだということは、町からも情報提供しながら地域の皆さんの意見を聞いて、その方向性というものを見つけていければなというように思います。今ここで特効薬があるということでは全くなくて、いろんな制度もありますし、そういうものを活用しながら進めていきたいなというように思っています。先ほど来、農地の話もあって、中間管理機構の農地バンク、今来年度、まだあれですけれども、来年度の通常国会に土地改良法を改正して、先ほど佐々木議員が言ったように、町が事業主体で5ヘクタール以上9ヘクタールまでの間ですか、そういうこともできるということですので、いろんな事業、国あるいは道の施策の情報を素早くキャッチして、それを我が町にどうやって生かしていけるかということも一生懸命取り組んでいきたいなというように思います。

議員の質問 佐々木

ぜひともそういうふうな部分で取り組んでいただきたいということで、しつこいようですけれどもお願いするものです。それと、集落というのは、従来から農業経営を完結する一つの単位であったというようなことで、機械化農業以前はゆいこというような作業形態で集落にまとまりがあったところですけれども、機械化によって今現在は自己完結型農業というようなことで、その完結できない農家は必然的にやめざるを得ないというようなことで少なくなってきているという状況下にもあります。今ここに来て、大規模経営体も人手不足というのがもう本当に顕著に表れております。やはり大きい農家だけ所得確保するという手だてにも、ある程度限界があると思います。やっぱり大小の経営体があることによって農業分野の人手不足、そういった部分も幾分かは解消に結びつく手だてになるんでないかなというふうに思うのであります。そういうような部分を含めて、どうなんですか。やっぱり今現在法人化というのは、家族経営体を中心とした厚沢部町も法人会あるんですけれども、まだ集落で集団営農を含め、全然方向性が見えていませんよね。やっぱり話合いというのが大事なんだということで、打開には2つの機会があると私は判断しているんです。1つには、今回の目標地図作成というようなことで集落に乗り込んでどうするんだというような部分と、もう一つは23ある環境保全会、こういった中で共同作業云々等含めて、人手不足も含めたそういった農業体系のカバーできる体制がつくれないかというような話合いもできると思うんですけれども、それには集落では考えの持っている方は、法人化してもうける農業に取り組んでおります。そうでない、そうでないという言い方はちょっと語弊ですけれども、そういった農家も底上げするといった意味で、やはり関係機関がプロジェクトで、この集落はこういった農業、振興計画もあるんですけれども、そういったような本気で取り組む姿勢というのも情報提供した中で進めるというのが大事でないかと思うんですけれども、その辺の取組はどうですか。

町の答え 農林課長

まず、小規模な農業者さんであっても持続可能な、その一つの方向に集落での法人化等があるのではないかという御質問かと思います。これにつきましては、議員からも申し上げていましたが地域計画、この中でどういう意向がありますかというのはお聞きすることは可能かなと思っております。何を目指していくか、集落の中でも個々の考え方は様々だろうと思います。そこをやっぱり集落としてまとまってやっていくんだという、やはり集落の意思は必要かと考えております。あとは、環境保全会を活用した中での共同化ということでございますが、実は来年、環境保全会23地区ありますが、1地区来年からやめるというようなお話も聞いております。高齢化、人が足りないというところで取組をやめられるということでもあります。そういった部分を広域化できないかというお話もさせていただいたんですが、広域化してもやっぱり自分らはできないというようなお話もございました。やはりそういう部分では、やっぱり集落でいろいろな事情があるのかなというふうにも推察されますので、そういったものを聞かせていただく場面として、やはり地域計画が一番有効な場かなと思っております。ですので、地域にまた行くような形で考えておりますし、また、回覧等でまたぜひ呼んでくださいというものも今後配付しようと思っておりますので、その中で地域に入っていろんな声を聞かせていただきながら方策を探っていきたいなと思っております。

議員の質問 佐々木

大変難しい課題ですけれども、やっぱり果敢に取り組んでいかなければならないということを再認識していただきたいと思います。それで、7点目の町職員の地区担当制であります。これについては、地域の課題解決は答弁のとおりだというふうに思います。そのとおりなんですけれども、町民から、役場も農協も職員の顔と名前が分からないという声が集まるたびに聞こえてきます。また、このたびの町政まちづくり座談会等で、そういった地区からの声が出たところであります。そういった部分で、問題解決云々とそういう大きいくくりでなくして、厚沢部町役場職員ですよというような顔が分かるようなふだんの交流が必要でないかというふうに考えております。そういった中で、働き方改革、時間外労働制限という問題もあるんですけれども、葬儀の手伝いで一部的に張りつけるとか、または当番制で地区に出向くとか、そういった体制は組めないものでしょうか。

町の答え 副町長

地域担当制度の導入についてということの御質問であります。その質問受けまして、管内の各町の状況も若干調べました。大体半分ぐらいのまちで、地区担当制を導入しているまちがあります。ただ、そのまちにつきましても、あるまちでは移動町長室というのをやっていたんだけれども、それを廃止して地区担当制度にしたということでありました。なかなかまちづくり座談会のほうでも分からない職員が多いですとか、そういうことを非常に聞いたところではありますが、なかなかこちらといたしましも地域地域に関係ある部署であれば、非常にその地域で、例えば農業であれば、いろいろな地域にある機会もあるのかなと思いますが、中にはやっぱり外勤が余りない部署もあるということもあります。なので、なるべくはそういった職員に対しても、地域で何か活動できるところがあれば、それはそれでいいんでしょうけれども、こういったただ地区担当というところで収めてしまいますと、その地域だけにしか行かないとか、その地域のみの活動になってしまうという難しさもあって、なかなか地区担当の導入というところまでは今のところ考えておりません。

議員の質問 佐々木

偏るというような御答弁ですけれども、まだそこまでは全然いってないというようなことなので、ぜひともやっぱり町民と顔見知りといいますか、人と人の交流でやっぱり町もいい方向に向かう点もあるんじゃないかなというふうに思いますので、今後の課題として何らかの方法を考えていただきたいということをお願いするものです。最後の部分になりますけれども、町独自の支援制度という部分であります。これにつきましては、やっぱり今現在、厚沢部町の取組という部分では、農業後継者の育成といった部分については最大の欠点になるのかどうか分かりませんけれども、私は欠点として捉えているんですけれども、後継者育成は成り行きに任せていたという部分が、やはり考えなければならない部分でないかなというふうに思います。それで、町長は国の支援策を活用するよという部分で、ごもっともです。そして、また、国の支援制度といった部分では、就農資金から始まって経営体育成強化資金、そしてまた農業改良資金、農業経営基盤強化資金と多種多様にわたってそういった支援策があります。その中で、1つにはやっぱり据え置き期間という部分があります。その部分の対策。そしてまた、つなぎ資金的支援といった部分を厚沢部町の担い手育成条例の要綱に加えた中で、より一層支援していくという考えについてはいかがなものでしょうか。

町の答え 農林課長

新規就農者を確保する上でつなぎ資金ですとか、経営が安定するまでの支援策ということかと思います。これにつきましては、これまで新規就農者を受け入れてまいりましたけれども、新規就農後5年間は国の支援等を受けて年間150万円の交付を受けられた事業もありました。今は3年に縮小されておりますが、まだその事業はございます。そのほかにも、新規就農の就農時においては、中山間地域等直接支払交付金の中では300万円までを上限に集落での就農を前提に支援を行っているものもございます。このほかに町の新規就農奨励金、これについては100万円を交付しているところです。また、就農後の5年間については、農地の貸借りの一部補助、また、固定資産税相当額の補助というものもございます。さらに安定した経営を目指すためのつなぎ資金の導入ということは、なかなか難しいのかなというふうな今私の感想であります。その前提としましては、政策金融公庫の中では、新規就農者向けの資金というものもございます。こういったものの活用が可能かどうかというのは、町の中で協議会を設けまして検討されるものだと思いますので、新規就農者がそういう政策資金を借りたいという場合は、協議会を立ち上げまして取り組んでまいりたいなというふうに思っております。以上です。

議員の質問 佐々木

この10年が勝負だというようなことで、町長のカンフル剤的支援がある。そしてまた、問題はやっぱり話合いですよ、話合いでおらが村の農業をどうするんだという、そういう真剣な話合い、そしてまた関係する役場、農協含めた関係機関は、こういったビジョンを示しながら、きちっと方向性を定めて臨んでいくということで進んでいくのが大事だというふうに思います。まとめになりますけれども、理想を持たない農村は衰退するしかないです。そしてまた、具体的手法を持たない農村も同様であるというようなことを農学者が言っておられます。今必要な手だては、理想を高く掲げ、それを具体化する実践的取組が必要です。それによって集落所得の向上、所得が向上すれば担い手確保に結びつく、そしてまた人口流出の歯止めができるというようなことで、町独自の支援策、そして国の支援策を活用した中で一環となった取組を切望いたしまして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。

議員の質問 佐々木

若干答弁あったらお願いします、町長。

町の答え 町長

佐々木議員から厚沢部町の将来の農業ということだというふうに思います。厚沢部町、御存じのとおり農業を基幹産業としてまちづくりが進んできたということであります。今この国会、また次の国会でも石破総理のほうでも、農業のこれからということで大きな転換点だということで、農業政策の見直しということも掲げられております。厚沢部町としても、国のそういう政策を注視しながら、今できるものは応援していきたいなというふうに思っています。ただ、限られた予算でありますから、予算がつかなくてもできるものがあるかなというように思いますけれども、厚沢部町農業を守っていくために全力で頑張っていきたいというように思います。

出典:厚沢部町議会 令和6年第4回定例会 2024年12月10日 議事録 PDF(41ページ) 間違いを知らせる