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森町議会 平成25年第1回 9月会議 2013年9月2日

1次産業の活性化について

聞いた人
前本幸政 議員
答えた人
町長 梶谷惠造

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 5番 前本幸政

おはようございます。通告に従いまして、一般質問をいたします。1次産業の活性化について。森町の1次産業は、温暖な気候風土や恵まれた内浦湾の漁場によって多くの農水産物の生産がされております。近年、大変評価されてきています北海道産米や施設野菜のトマト、山麓からはカボチャ、馬鈴薯、メロンなどJA新はこだて森支店の取り扱いだけでも年間20億円に近い売り上げをされており、水産物につきましてはスケソウダラを初めカレイ、エビ、タコ、イカ、ナマコなど多くの水産物が漁獲されております。森、砂原漁協によりますと年間約58億円の売り上げがされているようであります。中でも養殖ホタテは38億円の水揚げがあり、総売り上げの65%を占めている基幹産業でもあります。このように多くの自給率を上げてきた裏には、先人の並々ならぬ努力やそれを代々受け継いでこられた農業、漁業者の努力とも言えることでしょう。ところが、近年農業、漁業ともに共通した問題が浮上してきていると私は感じております。それは、後継者不足はもちろん大きな問題の一つでありますが、やむなく組合を脱退される方が増えてきていることであります。その原因の一つには、高齢化の問題もあることでしょう。JA新はこだて森支店の組合員数の推移を見ますと、現在174名の組合員数ですが、10年前に比べて50名の組合員が減っております。これは、毎年平均5名の組合員が減っていることと同じことです。また、森、砂原漁協の組合員数の推移では、現在565名の組合員ですが、4年前と比べて60名も減少しており、実に年間平均15名の組合員が減っているわけであります。これは、両組合にとって組合員減少には歯どめがかからないのが現状であり、さらに新規就労者育成にも問題や課題も多く、大変頭を抱えているところであります。農業分野での心配は、廃業することによって耕作放棄地が増え、地域の過疎化につながるのではないかと危惧するところです。これは、今後地域や農協、漁協ともに大きな課題であり、それぞれの立場で考えていかなければならないことでありますが、町としても何かできないのか考えていかなければならないと私は強く感じております。そこで、町長に今後の1次産業に対する考え方をお聞きいたします。町長選挙公約の一つに「地場資源を活用した活力あるまちづくり」と題して有望な栽培漁業に力を注ぐ、またクリーンな農畜産技術の普及を目指す、さらに町長就任の挨拶の中では1次産業の商品化事業の振興を図ると言われております。森町の1次産業の衰退は決してあってはならないし、組合員数の減少も少しでも抑えていきたいと私は強く感じております。町長、今後の1次産業の活性化に寄せる思いや考え方をお聞かせいただきたいと思います。

町の答え 町長 梶谷惠造(町長は2020年9月まで)

前本議員のご質問にお答えします。森町は農業、漁業の1次産業を主体に発展してきた町であり、将来の森町を創造するときにも1次産業を抜きに考えることは不可能と思っております。しかしながら、その1次産業を取り巻く環境は担い手不足や高齢化により厳しさを増している状況にあり、農業、漁業の根幹を揺るがす問題であると私自身も認識をしてございます。農業については、地域が抱える人と農地の問題を解消するために未来の設計図となる人・農地プランを町内を3地区に分け、農家の皆さんとの話し合いにより作成しているところでございます。この人・農地プランにおきましても耕作放棄地や担い手の問題の解消を目指してはおりますが、地域農業にとって特に深刻化している後継者不足の対策につきましては人・農地プランと並行して北海道農業担い手センターや各関係機関、団体等と連携をとりながら町の支援体制も含め検討しているところでございます。また、環境との調和に配慮した安全、安心で高品質な農作物の生産提供を目的としておりますクリーン農業につきましては、認定制度の普及に努めてまいります。さらには、農産物の商品化による6次産業化を推進し、地域の特色を生かした魅力と活力のある農業、農村づくりを図ってまいりたいと考えております。次に、漁業についてですが、後継者問題につきましては新規漁業就労者育成に取り組むため、先般8月20日に町、漁協、道の関係機関が連携し、森町漁業就業者対策協議会を設立し、組合員の増加を図り、高齢化による組合員の減少を補う計画でおります。また、ホタテ養殖業は栽培漁業の優等生と言われており、森町における経済効果は高く、漁業収入のみならず、養殖漁家、水産加工場など大きな雇用の場ともなっており、森町には不可欠な産業として定着しております。そのため、町では付着物等の漁業系廃棄物処理を積極的に処理するとともに、港湾、漁港の整備、産卵礁の設置、魚礁の設置など水産振興に向けた対策を積極的に継続実施してまいります。さらに、1次産業の商品化事業につきましては、漁業者みずから地場資源を活用した商品開発から販売までを行う6次産業化を目指し、漁協と連携を図り、各種補助金を活用し、システムを構築したいと考えておるところでございます。一方、水産加工業につきましても低次加工から高次加工への転換を促進すべく、町では設備投資にかかわる国、道の補助制度及び公的融資制度など関連情報を可能な限り提供してまいりたいと考えております。1次産業の諸問題は関連性が極めて高く、既存の仕組みを改善し、農業、水産振興を積極的に進め、包括的な考えのもと1次産業の活性化を図る所存でございます。以上でございます。

議員の再質問 5番 前本幸政

ただいまの答弁で、行政としてはやっていかなければならない、これは今のお話は最もそのとおりだと思っております。ただ、私の今の質問の中の意味というのは、確かにそういう器をつくってもなかなか難しい、だからどうしたらいいだろうかというような話で持ってきてはいるわけでありまして、6次産業だとかいろんな部分で補助、今新しい発想を持っていかなかったら、これは大変なのかなと思っております。再質問をさせていただくわけでありますけれども、今農林水産省の全国の調査によりますと、2011年の新規就農者は5万8,000人です。このうち、親を継ぐいわゆる後継者、自営農業就業者は4万7,100人、そして農業以外からの新規参入者は2,100人、農業法人などで働く雇用就業者が8,920人、これは5年前に比べて37%増えております。法人数の数でございますけれども、法人数は2,770件、10年前に比べて約900件増加しています。39歳以下の若者の割合を見ますと、自営農業就業者で16%、新規参入者で38%と大変低いのに対しまして雇用就業者、先ほど増えておりますと言った雇用就業者では実に66%と大変高い成果でありました。これらのデータを見ますと、農業法人に就職をして農業というのでなくて農というものを仕事にしたいという若者が大変増えていると。近年、若者が農業に対してすごく興味を持っているというのが明らかにされているわけであります。私は、このような若者が増えていることに大変希望を持っている一人であります。現在厚沢部町では、町が100%出資し、町の魅力をPRするユニークな会社、素敵な過疎づくり株式会社というものを設立いたしました。これは、中京圏を中心とした若い世代の交流事業を実施し、婚活ツアーや大学生の短期受け入れなどを行い、町のよさを実感していただきまして移住者の増加を図っているようであります。先般、新聞にも報道されました。8月23日から5日間、この日程で愛知県から5名の女子大生が魅力発掘女子隊という名前で厚沢部町へ来町いたしまして、いろんなよさを引き出し、そしてフェイスブックなどでPRなどをしているようであります。また、都市部の人材を町の活性化のために招く地域おこし協力隊を設立をいたしまして、6人を採用しております。この地域おこし協力隊は総務省の事業で国の助成を受けることができまして、約3年間嘱託職員として雇用ができ、農業振興と高齢者対策に力を入れているようであります。また、我が森町の濁川地域では地熱発電や温泉、施設野菜など当地区の魅力を掘り出し、掘り起こし、アピールすることが将来の観光や農業につながらないかといろいろ模索をしております。これは、森商工会議所と地元の有志のメンバーが中心となって、まずは子供たちの農業体験学習を2度ほど実施をしたところであります。これらは結果云々よりも、まずはやれることからやろうという考えから始まっていると思っております。そこで、町長にお聞きいたします。厚沢部町の例を出させていただきましたけれども、この町の町長の若い人に対する考え方、また思いであります。この6名の若者は、農業の担い手や高齢者のための福祉関係の職場を目指し、厚沢部町を元気にするために頑張りたいと張り切っています。このうち2名の若者が農家として自立を目指しているようであります。我が森町でも梶谷惠造のカラーで若者が興味を持つような魅力ある担い手や育成確保などの施策を考えていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。また、現在青年部活動支援事業補助金として森漁協青年部のほうへ年間30万円補助をしています。これは、私は大変結構なことだと思っております。今後農業も漁業もともに若い方々の活力に対し、補助金についてもどのような考え方があるか、この辺もお聞きしたいと思います。

町の答え 町長 梶谷惠造(町長は2020年9月まで)

再質問にお答えいたします。いろいろな農業関係、漁業関係に対する各地でたくさんの取り組みがなされて、それがいろいろとニュース、メディア等に取り上げられて非常に私としてもうらやましい、そういった気持ちもございます。ただ、一方で今現在森町にいる農業者、漁業者の後継者に対してもやはりこれをきちんとしていかなければならない。その点では、前本議員が心配されるように同じ気持ちでございます。できましたならば、これは経済効果も含めてのそういった町のPR効果を考えた取り組みではないかなと、そのように思うところでございますし、我が町といたしましては一応お名前をおかしして銀座でちょっと夜、居酒屋に対していろいろとPRさせてございますが、そこにつきましても今後人材を育成していただけるべく、森高校に対する就活要望も来てございました。先般、そちらの会長さんが来て森高校で一応講演もしております。そういった中で、将来森町でそういった飲食関係に携わりたい方々が都内で経験を積み、そして戻ってくる、Uターンの子供たちをつくるためにはそれも活用していきたいなと、そのように思っておりますし、何かそのようないい機会があれば、いろいろツイッターですとかSNSも多様に利用しながらPRと地域の若い方々の仕事づくりと、仕事につながるように頑張っていきたいなと、そのように思います。さらにまた、補助金についてでございますけれども、森漁協につきましても補助金を出しております。これは、洋上クルージングですとか、いろいろな青年部の取り組みもございます。そういった形で、農業者の青年部につきましても何か有益なものがあれば、いろいろな形で前向きに取り組んでいきたいなと、そのように思っております。以上です。

議員の再々質問 5番 前本幸政

ただいまの答弁で、同じ気持ちである部分がありましたので、大変心強く思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。それでは、再々質問をさせていただきます。今森町の印象を尋ねた場合、多くの方々は良いイメージを持っていません。断言できると思います。これは、余りにも職員による不祥事が続くからであって、大変残念なことだと思っております。ここで町長、名誉挽回をしていただきたいと思います。先日、宮城県気仙沼市へ行政視察へ行ってきました。その中で、防災の取り組み状況の中で災害情報把握伝達システムというものが整備されました。これまで以上に情報の一元化により、より多くの情報を多方面に伝達する画期的なシステムが開発をされたわけであります。これを開発したのは市の職員だそうです。現在その職員は、消防庁のほうから依頼がございまして防災アドバイザーとしても活躍をされていると聞いております。また、北海道の上川郡の人口7,900人しかおられない東川町が先般民放のテレビ報道がございました。国道がない、鉄道がない、上下水道がないと。3つの道がないということから始まった番組でございましたけれども、実に毎年年々人口が増え続けているそうであります。これは、自然豊かな地形はもちろんでございますけれども、写真甲子園で有名なところもあります。また、株主制度による多くの特典、またユニークな行政内容などで1度住んでみたい魅力たっぷりな町のようであります。これらの発想も町の職員も一役買っているようであります。町長、我が森町の職員の中にも将来の森町の構想など夢を抱いている方も多くいると私は思っております。恐らくここにおられる課長の皆さんもそういうふうに思っていると思います。それを引き出すのも町長の仕事だと思っております。町長就任からこの秋より2年目に入るわけであります。今以上に職員とのコミュニケーションを図り、プロジェクトチームなどをつくるなどして大胆な発想、そして町のイメージアップを考え、1次産業の活性化に取り組んでいただきたい。大変これは時間はかかると思います。今から対策を講じ、農業者、漁業者が一人でも増えるような、そんな施策を考えていただきたいと強く思うわけでありますけれども、最後答弁をお願いします。

町の答え 町長 梶谷惠造(町長は2020年9月まで)

再々質問をいただきました。非常に冒頭はショックのある森町のイメージでございましたけれども、確かにそうなのかもしれません。しかし、私就任させていただきながら、その時々で少し、もうちょっと足を伸ばしたりということで岩手、東北方面もそうですし、関西方面、九州方面も足を伸ばしたときに、やはりイメージとしてはいかめしの町ですよねと、はっきりとその地域の方々から名前が出ます。それだけ森町は有名だということもまず考えなければいけません。そして、やはり前本議員の今までのご質問にもありましたように森町のイメージアップをさせるため、それから農業者がちゃんとここに定着していくためには、まず仕事がなければならないと。その仕事づくりのためのイメージアップと申しますか、いろいろと一貫した、そういった方針で進めていかなければならないなと、そのように思っております。そういった点につきましては、私になってから非常に風通しのいい職員間の意見交換がなされておりますので、そういった中から不祥事が出てきたものだと、そのようにも断言できると思います。もうほとんどないと思いますので、出尽くしましたので、これからはよくなる一方だと思いますので、ぜひともご期待をしていただければなと、そのように思います。これからいろんな有名な先ほどお話にも出ました東川町やほかの町に負けないように、若者の仕事づくりとイメージアップに取り組んでいきたいと思います。どうぞご期待をお願い申し上げまして、答弁とさせていただきます。

出典:森町議会 平成25年第1回 9月会議 2013年9月2日 議事録 PDF(12ページ) 間違いを知らせる