みんなの議会

森町議会 平成23年第2回 12月会議 2011年12月13日

伝統が息づく郷土芸能の保存について

聞いた人
山田誠 議員
答えた人
教育長 磯辺吉隆、町長 佐藤克男

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 2番 山田誠

それでは、通告に基づきまして質問をいたしたいと思います。1点させていただきます。伝統が息づく郷土芸能の保存についてということで、教育長並びに町長にお伺いをしたいと思います。近年人口の減尐、尐子高齢化等の影響により各地域、地区に存在し、永年継承されてきた郷土芸能文化が存亡の危機に立たされております。中には、数百年も継承されているものもございます。これらは、祭りを通して魚産の宝庫として繁栄し、また遠く本州各地より農業開拓者として活躍した往時の人々の生活がしのばれてございます。この郷土芸能を森町の無形財産として、町の誇りとして私たちは由緒あるこのふるさとの郷土芸能をこれからも末永く後世に森町の宝として継承していかなければならないし、継承しなければならない義務があると思います。それぞれの保存会も運営を維持するために、各種行事等にご披露するため諸経費もかかり、費用の捻出にもいろいろ苦労もあり、自賄いも大変な状況になっておるようでございます。町といたしましても森町の宝であります郷土芸能を継承保存のため応分の助成、支援を行うべきと考えます。幾つかの郷土芸能は、1度中断消滅し、再度再現を見ているところもございます。私は、これらの郷土芸能を町の正式な郷土芸能に指定し、公式行事等々に公開し、育成強化を図り、伝統ある郷土芸能を地域全体と一体となって継承に努め、森町の活性化の一助となることを望むものでございます。なお、現在の主なる郷土芸能なるものは次の8団体等がございます。1つは濁川の越中神楽、2つ目は森登城奴、3つ目は尾白内道中奴、4つ目は正調噴火湾沖揚げ音頭、5つ目はもりまち太鼓、6つ目は沼尻駒踊り、7つ目は砂原権現太鼓、8つ目が掛澗道中奴等々がございます。以下、次の点について今後取り組む考えがおありになるか所信を伺います。1つ目は、これら8団体の郷土芸能を森町の指定郷土芸能として継承保存していく考えがおありになるかどうか。2つ目は、これらの8団体に保存すべく助成支援をしていく考えがおありになるかどうかお伺いいたします。教育長のほうからお願いします。

町の答え 教育長 磯辺吉隆(教育長は2012年9月まで)

山田議員のご質問にお答え申し上げます。まず、1点目の8団体の郷土芸能を森町の指定郷土芸能として継承保存していく考えがあるかどうかについてでございますけれども、現在文化芸術芸能活動につきましては各種クラブ、サークルなどさまざまな活動が行われております。地域に伝えられる郷土芸能を継承していくことは、困難さを伴うものと認識はしております。貴重な郷土芸能を次の世代に残すということは大変重要であり、地域に誇りと愛着をもたらすなど、まちづくりに果たす役割は大きいものと考えております。先ほど山田議員がおっしゃいましたとおり、濁川越中神楽、森登城奴、尾白内道中奴、正調噴火湾沖揚げ音頭、もりまち太鼓、沼尻駒踊り、砂原権現太鼓、掛澗道中奴などがありますが、これらは森町文化財保護条例第2条の定義では民族文化財と位置づけられます。森町指定文化財の指定する条件としましては、それぞれの民族芸能が受け継がれた歴史、由来、開拓発展など地域的特色を勘案し、さらに指定を受けるため文化財調査委員の意見を聞きながら判断していくことになります。また、継承保存については運営が難しくなっている団体もあるものと推察はしております。これら郷土芸能については、地域やふるさとづくりの面からも必要なものと考えております。そのため、郷土芸能の火を絶やさないためにそれぞれの団体の实態を調査し、継承保存について前向きに検討、取り組んでまいりたいと考えております。2点目の8団体に保存すべく助成支援する考えがあるかどうかについてでございますけれども、歴史文化や伝統芸能の保存継承には地域での理解と協力を高める活動が重要であり、このため地域に開かれた活動を支援し、発表の場や鑑賞の機会を設けるなどを引き続き行い、後継者の育成や指導者の確保に努めることが重要であると考えます。各団体におかれましても自助努力に努められ、会員のきずなをより一層深めてもらいたいともまた一方思っております。今後森町文化財保護条例を執行するに当たり、まずそれぞれの団体の实態を調査し、一定の手続を経て、結果必要と判断されるものであれば、保存継承のための必要な支援も考えていきたいと考えております。以上でございます。

議員の質問 2番 山田誠

今教育長よりご答弁がございましたけれども、要するに第2条の文化財指定等々または文化財調査委員の意見を聞かなければだめですよというようなことですが、前向きに検討していきたいという1問目の答えでございますけれども、私は郷土芸能の指定がないということについては、先ほど言いましたように消滅する可能性が高いというようなふうに受けとめてございます。郷土芸能の指定がないということになりますと、例えば各種の公式行事等がありましたときにその都度依頼要請しているようになっているわけです、現实問題として。そういうことになると大変町も緩くないし、担当課も大変だと、そういうふうに受けとめております。了解を受けたものを指定ということになりますれば、年間行事というのは大体町で行う、または公的な行事というのは緊急性のものを除きましてほぼ確定しているわけでございます。そういうふうになりますと、例えばAならAの行事があるという場合に、これは全部の保存団体参加してくださいと、またはBの行事をやる場合はこの団体とこの団体、またはCの行事がある場合はこの団体、この団体というふうな、あとはローテーション的に行うということも考えられるわけでございます。そうしますと、非常に保護団体も町もやりやすいというふうに私は思うわけで、逆に指定団体は自分たちの練習の成果を大勢の観実の前で発表できるという期待とやりがいがあると、出てくるというふうなことになると思うのです。そして、今問題になっております後継者の不足の解消にもつながるのではないかと、そういうふうに思っております。教育長の考え方はわからないわけでないですが、もう尐しその辺と、それから助成支援の部分につきましても自助努力ということでなくて、ほかの団体等々にもスポーツの関係でも援助しているわけなので、文化のほうにももう尐し力を入れてやっていただきたいと。实態を把握するということでございますけれども、裏を返せば今まで实態を把握していないのかということになるので、その辺はきちんと精査した上で対応していきたいということでございます。前向きでなくて、ぜひ指定に向けた気構えを持った答弁をお願いいたします。

町の答え 教育長 磯辺吉隆(教育長は2012年9月まで)

お答えいたします。まずは、今まで余り詳しく实態調査をしてこなかったというのは事实でございます。ただいまのご質問にありましたとおり、まずは实態調査をして、その結果がどうなるかということのまず第一歩がまず大事だろうと思っております。管内的に見ましてもこの指定というふうなところには、まだほかの町村はないというふうな实情でございます。理由はちょっと、詳細はちょっとわかりませんが、そういうふうなことでございます。そして、まず一番大事なのは自分方がまずは指定に向けて前段の部分は委員会としても取り組んでいきたいとは思っておりますが、中には休止状態というふうなところも今現在8つの中にはあるというふうなことで聞いております。まずはその实態がどうなのか、どういういきさつ、現状なのかというふうなことをまず实態をつぶさに検証することが大事だろうと思っております。ちょっと離れますが、实は今回の東日本大震災の関係で、ちょっと離れて申しわけないのですが、私のすごく興味を引いた記事がございました。それは、うちのほうでも例えば砂原地区であれば岩手県から旧砂原地区に移住してきて、そこで伝統芸能を旧砂原地区にも根づかせたというふうなところもあります。その方が出身地の岩手県の普代村という人口が3,000人おりますが、この普代村の奇跡というふうなことが今回言われております。今たしか普代村の奇跡というふうなことは、人口がわずか3,000人でございますけれども、この防潮堤は高さが15.5メートルあり、全長が130メートルの防潮堤が村人の命を救ったというふうなことでございます。水門も同じでございます。こちらも川を勢いよく上がってきた津波をほぼはね返し、小学校を守ったというふうなことでございます。この村は子供たちに聞きますと、普代村の宝は何ですかというふうなことで聞いたそうです。そうしたら、多くの子供たちが神楽だというふうに答えたそうでございます。私は、これを聞きましていろんな意味で感動、感激をしたところでございます。村に自分の愛するものがあれば、そのためにその関係者は力を尽くせるというふうなことだと私は思っております。私は、これは地域づくり、まちづくりの基本だなと、ある面ではそういうふうなことで思っております。そして、田舎の子供方は都会の子供方から比べれば、私の間違った感じかもしれませんが、どちらかといえばちょっとはにかみ屋なのかなと。ですけれども、誇りと自信は控え目でも素直な心でたくましく成長してもらいたいと。ふるさとの伝統を受け継ぐというふうなことからすれば、これは小さいときからそういうふうなことになじんでもらいたいという、一方そういう考え方もあります。今山田議員のご質問にもありましたとおり、管内ではまだその指定というふうなことはございませんけれども、やはり实際にその運営が厳しいというふうなことも聞いております。ただ、これは实態を調査しなければ何が問題なのか、お金の問題なのか、後継者の問題なのか、指導者の問題なのか、その辺を検証しながら必要であれば指定というふうなことに向けて努力はしていかなければならないというふうなことで思っております。まず、その前段の検証をきちっとすべきというふうなところからまず入っていくべきかなというふうなことで思っております。今までちょっと検証ができなくて大変ご迷惑をかけたところはありますけれども、積極的にその辺は取り組んでいきたいというふうなことで思っている次第でございます。以上でございます。

議員の再質問 2番 山田誠

教育長のほうは、实態をよく調査して、それから対応を考えていきたいと。それから、管内での指定がないということでありますけれども、管内でないなら森が先にやればいいのでないかなというふうに思っております。その後、町長のほうにお伺いしたいと思います。今年の夏のまつりinもり、この状況を町長は何台、高いところで拝見していたと思いますけれども、年々山車が尐なくなってきているし、それから沿道のギャラリーも相当数尐なくなってきている。二、三年前は肩がぶつかるぐらいが今度まばらになってきたということは实際の目で見ていると思いますけれども、町長これはやはり山車の出ない、要するに郷土芸能でないというのが影響しているのではないかなと私は思っております。先般、先ほどちょっと教育長も触れていましたけれども、東北地方を襲った3.11の大震災の後にそのお祭りを行うかどうか最初は戸惑いもあって、休止するということもあったけれども、最終的にはやろうという町も大分増えてきておったようであります。そして、やはり祭りにより今まで培ってきた郷土芸能を披露して、みんなで元気を出そうと、または頑張ろうという勇気づけのことをもとにして町を練り歩いたというのがたまたまテレビでも拝見したし、すごく感動した経緯がございます。町長はやっぱりあれのもと、要するに郷土芸能が大事なのです。それで、森町を元気にする、活気ある町にするというのは、この郷土芸能の力も相当数大きいなというふうに思ってございますので、实態調査がどういうふうになるか、こういうふうになるかは別にしましてもぜひ管内でも指定をして育成、育てていきたい、いっていただきたいなと、そういうふうに思っています。芸能保存団体の方々もいろんな場所で町民に、そして来町者に披露して見ていただくことを誇りに思っているわけで、郷土愛がはぐくむわけでございます。例えば町長、町長が实行委員長を行っている食KING市の楽市楽座ありますよね。あれの目的もわかりますけれども、これそんな毎月とは言いませんけれども、隔月にこれらの郷土芸能を1つ2つ披露した場合に、その効果というものは相当大きな波及効果があるのではないかなと私は個人的に思っています。ただ物を売ればいい、PRすればいいということでなくて、その町の郷土芸能なるものを一つでも二つでも来町するお実さんに見せるというのも一つの手ではないかなと、私はそう思っているわけなので、町長にお聞きしたいのは森町の郷土芸能の指定、それから継承、そして保存、そして助成支援を避けては通れないのではないかとも私は思っておりますので、この郷土芸能の指定等々について、町長は総合調査権がありますので、どうぞこの辺について前向きでなくて、もう前進的な構想的でも結構ですので、答弁を願いたいと、そういうふうに思います。

町の答え 町長 佐藤克男(町長は2012年9月まで)

山田議員から非常に熱意のこもった郷土芸能についての指定、そういうものをどうだというようなお話がありました。私もこんなに森町に郷土芸能があるのかということで、これは私は誇りに思っていいのではないかなというふうに思っております。もし指定にするのでも厳しい査定ではなくて緩い査定のもとにこういうものを指定して、そしてやっていくということが大切なことだと。文化財とかそういうものはかなり厳しい査定がありますけれども、このような郷土芸能というのは余り厳しくなく、そしてこれは全部歴史がありますから、ですから私はそういうようなことでやって、また食KING市でこういうものをやっていただいたらどうかということについても非常に僕はいいアイデアだなということで思いましたので、ぜひ次年度からはこういうことも考えていかなければいけないだろうということで、非常にこのたびの山田議員の伝統が息づく郷土芸能ということについて私は賛成をしたいなと思っております。以上でございます。

議員の再質問 2番 山田誠

終わります。

出典:森町議会 平成23年第2回 12月会議 2011年12月13日 議事録 PDF(26ページ) 間違いを知らせる