松前町議会 令和6年第2回定例会 2024年6月18日
松前町後期総合計画もあと3年地域を支える漁業振興について、新町長の考えは!
- 聞いた人
- 三浦昭雄 議員
- 答えた人
- 町長 若佐智弘
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 3番 三浦昭雄
おはようございますのタイミング、ちょっとずらしちゃったんで、挨拶抜きで。3番の三浦でございます。若佐新町長就任おめでとうございます。表題は、松前町後期総合計画もあと3年、地域を支える漁業振興についてですが、まずは私が松前町にUターンしてから10年経ちましたが、漁業振興、漁業振興、漁業振興という言葉は飽きるほど聞きましたが、形に見えるほどの成果はなかなか見えてきません。そこで、松前町総合計画基本1に海域の特性に応じたつくり育てる漁業を推進するとありますが、松前町の基幹産業である漁業は、既存の漁業を持続しながらつくり育てる漁業へ変換していく必要があると思われるわけでございます。渡島半島最南端、津軽海峡西口の日本海に面している松前沖は、気象条件などから年間を通して風、波が強く、養殖漁業に適した海面が少なく、漁船漁業を中心とした町であります。また、地球温暖化による気候変動がもたらす海況の変化などにより、種苗をつくって放流しても、秋サケのように日本周辺海域の水温上昇により回帰率が低くなり、戻って来ないという問題もあります。今後考えられる養殖コンブへのヒドロゾアの対策、赤潮によるウニの大量死など、海の変化への対応には限界があると考えられます。このようなことから、漁業を抜本的に見直す時期が来ていると思われます。漁業従事者の減少に対応するスマート水産業、またゼロ・カーボン北海道に貢献する二酸化炭素吸収源の藻場保全、造成など、ブルー・カーボンの取り組みを進めて行くためにも、ウニの陸上養殖の実現化が必要であるのではありませんか。また、松前町姉妹都市関係にある伊達市がある福島県では、2年前から岡山理科大学固有技術の好適循環水での養殖ノウハウを指導してもらい、内陸部の場所を問わずできる養殖を目指し、世界初となるベニザケの完全閉鎖循環式養殖を行い、水揚げ後の加工、流通、販売と、企業と連携しながらチャレンジしている例もあります。また、東北三陸地方のリアス式海岸静穏域への海面養殖は、あの東日本大震災の津波による壊滅的な被害を受けました。このような将来起こり得るであろう津波のリスクを考えても、松前町はナマコの種苗放流以外は思い切って陸上養殖に切り替えるべきではないでしょうか。昨日の町長の所信表明にもありましたが、漁業振興では、洋上風力発電実現後の地域振興基金を活用すると言われましたが、早く一歩踏み出さなければ他の町村よりも遅れてしまいますよ、町長の本音をお聞きさせてください。
町の答え 町長 若佐智弘
当町のつくり育てる漁業の生産現状を、先に申し述べさせていただきます。概ね、約1億円前後の生産実績で推移しておりまして、さくら漁協の生産金額全体の約1割となっております。その年の水揚げによっても若干違いますが、大きく内訳を申しますと、大体ウニ移殖管理で3千500万、コンブ養殖も3千500万、そしてホッケ養殖で1千万、ナマコ増殖で約2千万となっております。この中で、ナマコ増殖につきましては、平成26年から開始を致しまして、現状初年度の生産額5万9千円というところから、実験から始まったものでございますが、これが今の中では1千900万以上、2千万近くのものになってるということで、やはり着実に伸びて来てるのは確かでございます。こういったものに対する取り組み等は当然していかなければなりませんし、また継続もしていかなければならないという考えではおります。そしてご指摘のとおり、静穏海域が少ない我が町にとりまして、やはり漁港などの静穏域を利用するということも、一つの方法として様々漁家経営の安定化に向けて、つくり育てる漁業を推進していかなければならないと認識しております。ブルー・カーボンの推進のためにも、ウニの陸上養殖の実現化も必要かなとは思っております。こういった中で、先ほど来お話ありましたとおり、様々なところでベニザケ、そしてまたその他にもヒラメ、クエ、エビ類等もやってるところはたくさんございます。当然こういったものに対する取り組み意欲のある漁業者等が、やはり出て来た場合には、私どもも積極的にそういうものを、先ほどお話ありました洋上風力による地域振興基金等を活用しながら取り組んでいかなければならないと考えておりますが、やはり陸上養殖施設につきましては、飼育管理などの効率はいいのですが、反面やはり施設整備、そしてまた水温、水質の管理、ランニングコストなど経費も大きいことから、松前さくら漁業協同組合ともよく協議しながら、慎重に判断していかなければならないものと思っております。ただ、それぞれやってる地域にこちらの方から出向いて、その現状、苦労してる点等のそういう研修をすることは、これはもう必要なことだと思っておりますし、そういう点も含めてさくら漁協の方とも重々協議を重ねてまいりたいというふうに考えておるところでございます。
議員の質問 3番 三浦昭雄
さくら組合とも十分協議を重ねてってことなんですけども、町長も知ってのとおり、松前町は原口から白神まで14ある港がありますよね。松前本町は地方港湾と、江良が第3種漁港と。あとは一般的に言う漁港だね、ありますけど、これを漁船を集約して、港を使って養殖っていうのは、港自体のスペースが狭いために、去年、一昨年ありましたけど、札前の漁港でホッケの養殖をしましたけど、酸欠おこしちゃって駄目になった例もあります。そして、松前町の漁港っていうのは、皆さんご存じのとおり、必ず漁港の入口には川があります、ってことは真水が常に流れて入るっていうことなんですよ。この狭いスペースの中で、漁港の中で養殖をやっていっても、私は不可能だと思います。その辺は組合さんと話をして、今更沖に消波ブロックを入れて、堤防入れて、静穏域をつくってってことになれば、国のこれ事業になっちゃいます。そしたらまた10年も10何年もかかります。そんなことをやっているよりも、今国とすれば水産庁が陸上養殖に方向性を切ってきてるんですけど、だから早いうちにこの政府の資金も使いながら先行して行かないと、また松前町は後手で、今完全に後手です、他から見たら。他の町村は立派にサーモンも育ってるし、その他アワビも育ってるところもあるし、いろいろありますけど、松前町はじゃあ何があるんですか、これ、知ってのとおり。コンブ養殖は辞めた人もおります、採算とれない。じゃあ、何があるのかって。深場から浅いところに入れるウニってのは深浅移殖っていって、移殖なんですよ、養殖でないんですよ、これは。だからその辺を、若佐町長も組合さんともよく話して、松前町の漁業っていうのは基幹産業の一つなんですけど、もうちょっと気合いを入れてやってもらわないと。ちょっと変な話ですけど、ヤリイカが今年大漁だったもんだから、いやー、無理してそこまでやらなくてもっていう人達がいっぱいいると思います。我々の時代だけクリアすればいいだろうと、若い人にっていう考えの人はね、なかなか少ないと思います。これは、そういう方向性に持って行くのは、町長、若佐さん、あなたの考えでないですか、これは。将来少子高齢化もあるし、どんどんどんどん人口は減っていくし。だから、もし漁業関係で若い人をこういう養殖に注ぎ込んで使えないんであれば地域協力隊も一つの方法だし、いろいろ考えることがあるんでないかなあ、もうちょっと。その辺をもうちょっと本音でお話ください。
町の答え 町長 若佐智弘
常に本音で話してるつもりではおるんですけれども、確かに今三浦議員おっしゃったように、将来の若い漁業者、これが新規就業するとか、そういう夢を持てるような事業が、今何よりも必要だというふうに考えております。そして、やはりこういう新しい事業を始める場合に一番大事なのは、それに関係する人々の熱意、やる気、やはりこういうところが大事だと思います。ですから、おっしゃったとおり、私も若い頃、地元の漁師の人達に船を江良の方に持ってて、この港の中で全部蓄養したらどうだって言ったら、二度と水産課に帰ってくるなとまで、まだ船がたくさんあった頃ですので、そういうことも言われました。そして、よくお話するのが、海産干場が使われてない部分結構あります。これはもう港の船の着くすぐそばにもあります。そういったところ逆に、水の循環が、海水の循環がゆるくないんであれば、汲み上げるのが大変なんであれば、逆にそうとこを掘ったらいいんじゃないか、掘ることによって入って来る水はあるだろう。そしてまた、風力発電とかそういうものを使って循環させる電気はあるだろうということも考えたりはしております。けど、やはりこの辺のところは、やはり何よりもそういういろんな考え方をこちらの方でお示しするのはできますが、しっかりと松前さくら漁業協同組合理事者の皆さんと、総代の皆さんと漁業者皆さんとお話しながら、それをやっていく方向性、道筋をつくっていかなければならないと。それをすることによって安定した収入、そして若い人が心配せずに、本当に今年はとれるだろうか、来年はどうだろうかというような心配をせずに、安定した漁家経営ができるような、そういうものを一緒に構築してまいりたいというふうに考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。
議員の質問 3番 三浦昭雄
本音であれば、本当に助かりますけど、一つだけ。陸上養殖が今一番ネックになってるのが、陸上養殖してるとこに聞きましたところ電気料金だそうです。電気料金は、松前町は幸い今この洋上風力発電が上手く先行して決まっていけば、一番ネックになってる電気の問題が一番解決される。そういう面で今がチャンスかなと思っていますので、どうぞその辺も組合さんと協議して、町長の考えで、一つよろしくお願い致します。
町の答え 町長 若佐智弘
文字通り、RE100まつまえ構想の、それは一つの手法になると思います。洋上風力の電気自体がどのように使われるかは、ちょっと私もまだはっきりとここで申し上げることもできませんし。ただ、今つくろうとしている地域電力会社、こういうものを当然少しでも安価なものということでやっておりますので、自前の風力発電、そして太陽光発電等ができあがった時には、そういう安価な電気というものは利活用できるものと考えておりますんで、そういうものを活用した中でブルー・カーボン、こういうものを目指しながら、取り組みはきちんとしていかなければならないと思っておりますし、そこにそれぞれの立場での意見、考え方、これを集約して、一つの方向性を見極めてまいりたいというふうには考えております。
議員の質問 3番 三浦昭雄
どうもありがとうございました。