森町議会 令和5年森町議会3月会議 2023年3月6日
森港の機能強化について
- 聞いた人
- 河野文彦 議員
- 答えた人
- 町長 岡嶋康輔
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 9番 河野文彦
通告に従いまして、質問させていただきます。森港の機能強化についてです。森町には、内浦湾で唯一となる地方港湾、森港が設置されております。海上輸送や海上交通の拠点としてだけではなく、観光利用であったり、暴風雨の際に船舶が避難するため停泊することを目的とした避難港であったりと地方港湾が設置される意義は多岐にわたり、海岸を接する森町にとって欠かすことはできません。何より森町の基幹産業の一つである漁業活動のために必要不可欠な施設であり、地域経済と日本の食を支えていると言っても過言ではありません。昭和23年に港則法による港湾指定を受けてから、度重なる改修や拡張工事を行いながら現在の港湾施設となっておりますが、初期に整備された外郭施設などについては老朽化が激しく、波の高い日には港内に係留しているにもかかわらず船舶へ損傷が起きてしまうなど、港湾施設としての機能が低下してしまっていると言わざるを得ない状況であります。モーダルシフトが叫ばれる中、環境負荷の少ない船舶による海上輸送は見直されており、森蘭航路の復活や前浜の食を味わってもらうなど、地域経済にとっての森港の重要性は日を追うごとに増しています。何より港湾を利用している方々の安心、安全を考えると早急に対策が必要でありますので、町長の所見を伺います。
町の答え 町長 岡嶋康輔
お答えします。森港の整備に関しましては、平成10年に完成した森港長期構想に基づき、北海道開発局による国の直轄事業として順次整備が進められておりますが、東日本大震災以降、国の予算措置は選択と集中という流れとなり、地方港湾に対する予算規模が震災以前に比べて8割程度縮小されております。このため、森港の整備につきましては遅々として計画が進んでいない状況を踏まえまして、関係者と協議の上、対象施設を絞り込みながら優先順位づけを行い、現在は尾白内浜通りの舗装工事と本港入り口防波堤の老朽化対策を2本柱として要望しているところであります。ご指摘のとおり、森港の本港や西港は特に古い施設でありますので、防波堤自体も低い場所があり、一部では破損している部分もあるなど越波による漁船等への被害も承知しており、利用者の方々にはご不便をおかけしております。とはいえ、町単費で防波堤のかさ上げなどを行うにはあまりにも高額であり、やはり国の支援なしでは困難でありますので、森町としては震災以前並みの3億6,000万円の事業費に伴う地元の負担1億2,000万円分は常に心構えができているということをいろいろな場面を通じて開発局へ伝えております。今後も積極的に陳情や要請活動等に参加しながら、場合によっては森漁港協同組合組合長などのお力をお借りして森港整備計画の早期実現に向けて努めてまいります。以上です。
議員の再質問 9番 河野文彦
今町長からの答弁にありましたように、現実問題、町単費ではできる規模でないというのは、もちろん私たちも港を利用している方々も十分に承知していると思います。そして、東日本大震災以降、この国土の整備といいますか、復興のほうに大分予算が割かれて各地方のプロパーの事業に関しては激減しているというのも、これも皆さんご承知のことかと思います。ただ、そういう苦しい財政状態の中であっても、これは私ちょっと仕事柄、全国各地の港湾を見ることがあるのですけれども、厳しい予算の中でもこれほどひどい地方港湾はないのではないかと思うくらい正直言ってひどいです、森港の現在の状態。町長も十分現状は認識されていると思うのですけれども、特に森港は北寄りの風、北西の風が吹いたときには特に港内にうねりがそのまま入ってくるような状態でして、漁協前から西港までの間の一般的に商用岸壁と言われている部分にとてもではないけれども、船舶をつけておける状態ではない。ましては泊地、船が暴風雨の際に停泊、安全のために停泊しているための泊地、港の中の部分なのですけれども、そちらにもとても船がいれる状態ではないと。こんな港は、正直言ってないです。ただ、先ほどおっしゃったように、町としては地元負担金の部分はしっかり確保して国のほうに要望は出しているというのも重々分かっています。森町だけで簡単に行くことではないというのは本当に分かっている中ででも、やはりこの状態というのは早急に何か解決しなければならないのかと思うので、今回ちょっとこういうテーマにさせていただきました。本当に森港にいると、漁港はそのメインの泊地、メインの岸壁の奥のほうの船だまりといいますか、そちらの奥のほうに避難すると、それほどうねりは大きくない部分もあるのですけれども、何せメインの岸壁とメインの泊地がとても危険な状態と。しけの日になると本当にいれなくて、森港にいる船がしけの際にはよそに避難しなければならないと。とてもこれでは避難港と言えないだろうというような状態であるというのは、改めて感じてもらいたいなと思います。そして、ただ避難する際に入ってしまっても危ないのですけれども、港湾の間口が灯台に向かっていく防波堤が特にかさも足りないし、もろに波が越波してくるという状態で入港するのも難しいのです、森の港というのは。ですから、ちょっと風模様が悪くなると、出ることも入ることもできなくなってしまうような港なのです。その辺も踏まえて、やはり大きな改修、機能強化が必要なのではないかというふうに私もふだんちょっと感じているものですから。それで、先ほど国のほうに厳しい予算の中でも対象を絞りながら要望しているというような部分で、町で考える優先度というものはあるのでしょうけれども、果たしてこの森港を今後要望していく中で現在の外郭施設、東防波堤、西防波堤の補修だけではなく、そうなるとかさ上げという部分になってくると思うのですけれども、それだけでも正直言って遠浅になってくると波が立ちますので、それだけでも正直言って波を防ぐことはできなくなってくるのです、本当に何十メートルもかさ上げすれば別ですけれども。そうなると、新たな外郭を建設していく。今の先ほど最初に言いましたけれども、北も駄目、北壁も駄目、東壁も駄目というようなところを防ぐには、もう外郭でいろんな方向に対応していくしかないのです。1度港湾施設を建設して、実際に破損状況だとかを見て新たに改修していくときには新たな外郭を造る。砂原がいい例ですよね。もともとの港湾をさらに囲むように防波堤を建設していくというような取組、これは数年の要望だとか、ここ何年かで着工してほしいとか、そういうレベルではないと思うのですけれども、ぜひ町としてこの対象を絞っての要望というところも十分分かるのですけれども、ぜひ新たな外郭を建設していただけないかというような要望も必要なのかなと。本当に長いスパンで声を国のほうに届けるのが必要ですので、そういう取組を本当に今からでも始めてほしいなというふうに思うのですけれども、町長はどんなふうにお考えか、お願いします。
町の答え 町長 岡嶋康輔
お答えいたします。河野議員おっしゃるとおり、私も町長になりましてから様々な関係機関にお話、要望活動等へ行った際に、先ほども答弁させていただきましたとおり東日本大震災を契機として、選択と集中というところで予算配分がなされている状況でございます。はっきり申し上げまして、更新を単純に要望している、そういう状況ですと、本当にもう何十年かかるか分からないというか、できた頃にはもう一個古くなっているとか、そういうペースでしかもう進まないのが目に見えています。昨今、カーボンニュートラル関係で重要港湾の再整備の予算がかなりついています。それに含めて海業というところで地方港湾に関しましても様々な整備メニュー、整備施策等が国のほうからも示されておりまして、その中で町長としてこの森港をどのように早急に整備を進めなければならないかというところを考えますと、やはり港湾ですから、しかしながら漁港として使われている。そういったバランスは考えなければならない中でも、港湾としての機能を強化しつつ、新たな港湾機能をしっかりと将来のビジョンに掲げ、しっかりと漁業関係者にもご理解をいただいて産業全体で、農業、林業、漁業、産業全体でその港湾を新たな港湾の利活用ができる、そういったものとしてビジョンを掲げていく。そういった絵を描けなければ、国のほうでも予算を採択しづらい、そういう状況にあると私は考えています。長年にわたり修繕計画に関しましては、先ほどもお話しさせていただきましたとおり腹づもりのある中、しっかりと計画を立ててやっているところでございます。しかし、現実問題、越波のお話ですとか、もう本当に森港としての機能が果たせていない、そういった現状は本当にこのまま放置しておけないと私も考えています。本当に1年、2年でできる話ではないですが、抜本的にそういった町として森の港湾をどのように生かしていくのか、そういったところをしっかりとビジョンづくりして予算の措置に関する要望を併せて行っていくと。そういった方向性にチェンジしていかなければならないと捉えています。現在の長期構想では、先ほどからお話があるかさ上げの計画には触れていないのが現状です。そういう点からでも手をつけるのであれば、計画変更から始めなければならないと、そういう状況でございます。そして、ほかの施設もまだまだ未整備なものが多いため、どのものを優先的にという選択にもしていかなければならない、そういう状況もございますが、まずは将来的に全森町の産業としてその港湾がどのような可能性を秘めているのか、そういったビジョンも現在の長期構想の改定も含めて、ここは議論をスタートしなければならないのかなと考えております。担当課とは、常にこの予算措置に関しましては情報共有もしておりまして、町長としての意図も伝えておる状況でございます。しっかりと進めて予算獲得に向けて少しでも現状の漁業としての皆さんの課題に解決できるよう努めていきたいと思っております。以上です。
議員の再質問 9番 河野文彦
この地方港湾というのは、もちろん皆さん御存じだと思うのですけれども、単純には漁業者の方の使用だけではなくて、本当に町長おっしゃったように港湾としての様々な目的というものがあると思うのです。その産業全体で活用するようなビジョンが重要であるというのは、もう全くそのとおりだなと。単純に船を運航している方が満足できればいいというものではなくて、やはりこの森町と内浦湾で唯一、この選ばれた地域ですよね、港湾。全てのまちに漁港はありますけれども、この地方港湾というものは森町だけですので、この選ばれた地域としてもこの港湾をいかに生かして産業を盛り立てていくかというビジョンが本当に重要だなというふうに思って聞いていました。様々な産業という部分で、私もちょっと私の体験談からご紹介したいのですけれども、結構漁業者の方が利用しているのは皆さんご承知だと思うのですけれども、貨物船の運航の問合せなんかで、例えばこの森町で使う資材を森港に陸揚げするとか、森の地域で生産した資材、資機材を森港から船積みするとかというだけではなくて、例えば八雲地区で使用するものを陸揚げするために森港の状況はどうなっているのでしょうとか、遠くは八雲、僕の経験上だと今金方面まで、結構太平洋側を北上してきて、例えば今金方面に物資を船揚げして運ぶとなると、森港がすごく地域的にちょうどいいのです。回航距離も短くて済みますし、そういった部分でも森港に着目している方というのは結構おられるのです。そういう船で物を運んで、それを届けるという業種自体が少ないので、あまり目にはつかないのかもしれないのですけれども、そういった方々からも結構森港は注目されている港だというところをちょっと改めて紹介しておきたいなと思ったものですから。それで、カーボンニュートラルのメニューという部分にも触れておりましたけれども、そういう海運の部分というのがやはりCO2削減という部分では大変改めて着目されている輸送分野でもありますので、その辺は森港にはこういう施設があって、近隣の町村にそういう物資運搬にぜひ活用できる港ですと胸を張って言えるような港を造っていくのが必要でないのかなというふうに思いました。それで、ちょっと再々質問として、産業全体で活用できるビジョンというところで、近年森港を森蘭航路でやっぱり地方港湾、港湾施設ということで観光船ですね。実質観光船だと思います。定期航路というよりは観光目的がメインだと思うのですけれども、こういう観光船の着く施設も現在は仮設のはしけを用意してというふうになっていて、それも漁組さんの前にどんと夏の間置いて、大変漁組さんにも迷惑をかけているのではないかなというふうには思うのですけれども、そういった部分も含めて森港の新たなスタイル、形といいますか、未来の形というものもこれから要望の中に加えていって、今先ほどの質問の中では対象を絞りながら要望しているというところだったのですけれども、今後単純に今まで例えば漁業関係ですとか、私たちみたいな一般的な船舶を運用している者だけではなくて、今後はそういう観光分野という部分にも力を入れていくというビジョンを立ち上げながら要望していくのも大事なのかなというふうに思います。それで、この辺の港を見ますと函館港は従来からヨットハーバーですとか、そういうプレジャーボートの係留施設というのがありますけれども、例えば八雲港にも一部あるのですよね、漁港でも。でも、森港にはないと。結構森の方でプレジャーボートを持っていて江差につないで、週末は江差まで船を乗りに行って楽しんでいるという方もいるぐらいなのです。そういう施設も森港にあれば大変いいのかなというふうに思うのです。ちょっとまた以前の貨物船の話に戻ってしまうのですけれども、貨物船が入港してきた際に、これから帰ろうか、森港で1泊していこうかというようなタイミングだったのですけれども、森港に一晩停泊して朝出港すればいいでしょうと。森で晩飯でも食っていけばいいでしょうというお話をしてもやっぱり森港は危ないからいたくないと言うのです。それで、室蘭なり函館に……
議員の再質問 9番 河野文彦
すみません。それで、新たなビジョンというところで、そういった観光目的であったり、そういうプレジャーボート施設であったりと、そういう部分も加えていくことも必要かなと思うのですけれども、町長はどういうふうにお考えか、お願いします。
町の答え 町長 岡嶋康輔
お答えいたします。産業全体というところに当然河野議員おっしゃるとおり観光分野での利活用、これは森蘭航路というもので昔から利用させていただいているところでございます。昨年、室蘭の青山市長と懇談させていただいたときに、やはり先達の先輩の皆様が古くは本当に大昔から歴史と文化あるこの森蘭航路を観光資源として活用する。そのためには、やはり港湾同士のつながりというものもしっかりと確固たるものにしていかなければならないというところで意見は一致しているところでございます。コロナ禍というところもありまして、なかなか観光のそういった勢いのあるもの、施策というものはできなかったのですが、今後しっかりと森蘭航路、今年の4月、桜まつりには室蘭の市民の方をご招待する、そういった事業も計画しておりますし、当然今議員おっしゃった森蘭航路以外のそういったプレジャーボート等々も泊められるような、そういった施設は整備をするという段階になれば当然検討していかなければならないと思います。何分莫大な予算がかかる話ではございますので、一概に、当然河野議員も私もいろんな希望といいますか、こうあればいいよねという話はあるのですけれども、まずはやはり観光については今お話しさせていただきましたとおり森蘭航路の利活用というものをまず軸として進めさせていただく。そして、産業全体で利活用できる、そういったビジョンというものをまずは検討して森港湾の修繕計画に少しでもスピードアップになる、そういったものにつなげていきたいと。まずは、そのように考えているところでございます。当然モーダルシフトというお話もいただいております。2024年問題という話もございまして、カーボンニュートラル、いろんな社会変動、社会変革がこれからも予想されます。その中で当然全てにおいていろいろな計画を見直していく、新たなビジョンを立ち上げていく、そういう能動的な行政の活動というものはまちづくりに必須になると思います。これも先ほど来お話しさせていただいておりますとおり、いろいろな行政間での競争になると私は考えております。その中でも限られた港湾を持っているこの森町の強み、そういったものをしっかりとビジョンに盛り込んで進めていきたいと考えておりますので、ご理解ください。以上です。