みんなの議会

長万部町議会 平成29年第1回定例会 2017年3月14日

認知症サポーターの育成を

聞いた人
柏倉恵里子 議員
答えた人
町長 木幡正志

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 9番 柏倉恵里子

私は1点質問いたします。認知症サポーターの育成を。長万部町で、一人暮らしの元気な方が認知症になった場合、今の使える全てのサービスを使っても、お一人の方を守れない状況がうまれております。例えば、認知症と診断されるまでの期間、認知症と判断され介護認定がおりるまでの期間、介護認定がおりてからサービスが開始され、施設入所までの期間、おおよそ1年かかります。この間、実に様々な事が起きておりまして、大事に至っていないので良かったのですが、身内がそばにいないので、身内のようによりそう方の存在が必要です。私の経験からすると一人の方に三人のサポーターが必要です。しかもできるだけ近くに住んでいることが望ましい。認知症サポーターキャラバンのホームページでは、平成28年12月31日現在で長万部町には180人のサポーターがいることになっています。活動状況が見えませんし、紹介されたこともありません。組織として立ち上がってなければ早急に立ち上げを。また、活動出来るサポーターが必要です。毎年、育成者を増やせるような取り組みが必要と思います。これが出来れば地域包括ケアシステムへの移行もスムーズにできると思います。町長の所信を伺います。〔議員(9番 柏倉恵里子)自席へ〕

町の答え 町長 木幡正志

認知症サポーターの育成を、お答えをいたします。少子高齢化が進み、本町においても独居高齢者や認知症高齢者が増加傾向にあります。住民参加による地域づくりを通じ、地域住民の社会的孤立を防ぎ、認知症になっても可能な限り住み慣れた地域で暮らし続けられるよう、高齢者の生活全般を支える仕組みづくりが必要であると考えております。その基礎づくりとして、認知症について正しい知識と理解を持ち、地域で認知症の人やその家族に対して温かい目で見守る、さらには近隣の認知症の人や家族に対して、自分なりにできる簡単なことから実践していただけるような認知症サポーターを多く育成するため、サポーター養成講座などの取り組みに力を注いでまいりたいと考えております。また、その中から地域を担う組織作りやボランティア活動が進んで行くことをご期待したいなと思っております。以上です。〔町長(木幡正志)自席へ〕

議員の質問 9番 柏倉恵里子

大変前向きなご答弁をいただきました。ありがとうございます。現在、長万部町で施設入所ではなく在宅で認知症との診断をされてる方というのは何名くらいいらっしゃるようですか。

町の答え 町長 木幡正志

2月現在で調べさせていただきましたけども、65歳以上介護認定者が497名。うち認知症の症状のある方は234名。以上です。

議員の質問 9番 柏倉恵里子

私もたまたまなんですけども、身内が遠くにいらっしゃって、独居の方を次々とお世話をすることになりました。特にやっぱり理解得られないのが、お身内の方なんですよね。いくら医師から、もう一人暮らしは無理ですよ、って言われていることを身内の方に伝えたとしても、身内の方というのは本当にすぐ動いてくれなくて。最初、やはり遠くにいるものですからお電話をかけるんですよね。そうすると、親というのは子供からの電話には心配をかけまいとして「いやいや全然心配ないよ。元気でいるんだよ。」って、「あなたたちこそ気をつけなさい。」とか言って。そうすると電話を受けた側は、全然いつもと同じじゃないか、これなら心配ないっていうことで、まだまだ一人でそこで暮らせるという判断をしてしまうんですね。たまに駆けつけてくれたとしても、ほんとに1時間か2時間滞在して一緒にいたんでは、全く普段と同じ状況しかわからないんです。だから1泊2泊一緒に過ごしていただかないと、いつもと違う、これは大変だっていうことにならない状況なんですね。この期間がとてつもなく長くかかる。サービスが始まって、全部のサービスを使う。例えば月水金の配食サービス、そして空いてる日にち、配食が来ない日にヘルパーさんを使う。週に1回。そして他の空いてる日にデイサービスを使う。食事の部分は何とかこれでカバーできるとしても、投薬の部分が非常に困難です。ということは、お薬カレンダーがもう今日が何月何日かもわからないので、何曜日か朝か昼か夜かの判断も出来ない状況になるものですから。お薬が、飲まなきゃないという自分の判断ができないんですね。やはり命に関わることですから、薬の飲み間違えは。なので、私は朝も晩もその方のお家に1回ずつお届けに行くようなことをしていました。でもそれは地域包括は知ってても、例えばその近くにサポーターがいますよ、サポーターの力借りませんかという、そんなお誘いは一言もありませんでした。それで認知症の、180人の数を見て私はびっくりしました。どこにこんなに、いつの間にという感じなんですけど。確かに、厚生労働省のホームページ見たんですけど、認知症サポーターに期待されることの1番2番は、多分この180人の方は心得ていることなんだと思います。3番目に挙げられているのが、自分が出来ることを簡単なことから取り組む、みたいなことは書いてあるんですけど。そこの、実際に取り組むところが実は出来ていない状況だし、そのサポーターの人を束ねる機関が何もないっていうことが、やっぱり町にとって残念なとこなんですよね。そこがやはり急務だと思いますし。町長のおっしゃるように、私も、民間の方が「私がやります」と言ってくださるのが1番いいと思うんです。そこにやる気のある人が集まってくるような形を取れるなら、それが最高だと思います。例えばサポーターを要請したら来てくれても、その人にお金を払うっていうようなことには、私はならないと思うんです。ということは、そうなるとまた利用者さんはお金を払わなきゃならない。負担が生じてしまうので、あくまでもボランティアでこの役目を担ってくれる方というのが、私はこの町に必要だと思います。特にお一人暮らしの方は。私がたまたま携わった方は元気なものですから、ほんとにどこにでも歩いて行ってしまわれる方なんですね。その方々をやはり地域の方は、この人認知症だということを実は知らなきゃいけないと思うんです。隠しておくというよりも知っていただいて、その人がどこか歩いていたら「どこ行くの」って声をかけてもらうとか、そういこともほんとに必要だなって思うんです。今までほんとに大事に至ってないんですけど、私がたまたま2人立て続けにそうなったから思うのかもしれないんですけど、なんかあってからでは遅いなというふうに思うんです。やっぱりこの組織を立ち上げるにしても、たくさんの方に養成講座を受けていただかないと。私はいいです、知識を得ただけでいいです、という人もたくさんいると思いますし、知識を得たいという人ももちろんいると思うんですけども。とにかくたくさんたくさん講座を開いていただいて、たくさんの認知症を理解する人がいて、その中から「いいよ」と、もう一段進んで「私も協力するよ」っていう人が現れてくるまでちょっと時間かかると思うんですけど。それを強力にバックアップするような形を取っていただければと思うんですけど。やっていただけるようですけども、どのような形で開催を考えていますか。

町の答え 町長 木幡正志

今のお話はそのとおりだと思っております。長万部のサポーター180名、その内容見たら5回の養成講座を出て180人なんですよね。だから決していないわけではないんだけども。ただ、一番難しいのは認知症の当事者、家族がSOSを出さないということなんです。今おっしゃったとおりなんです。SOSを出してくれることによって、サポーターも地域の人方も行動が開始出来る。プライバシーを守りたい、自分のプライドを守りたい、これではサポーターが入り込めないんですよ。それともう一つは、サポーターがサポートするためには、大事なのは家族がそれをきちんと認知をする。そうしないと認知症の方々、失礼だけども、間違って誤解から一つの大きな事に発展していく。そしたらサポートだってやりきれないんです。そうではなくて、そういうことが起きても、家族としてちゃんとサポーターの意思を守ってあげる。こういう形にならないと、どうしても、180人の人方が登録してても、決して活動の方向には繋がっていかない。だから基本的には、認知症の人が助けてくださいって、家族が「家のじいちゃんがばあちゃんが道路歩いてたら声をかけてください。実は認知なんです。」っていうことを自らが表現してSOSを出してもらうことが最初の第一歩。そう思って捉えてるんだけども。サポーターにならないということじゃなくて、その人方については、言ったとおり、有償で1時間800円で面倒見ますよとか、そういう話じゃないんですよね。だから家事の合間、仕事の合間で頼まれたらお手伝いするよと。一番大事なのは、散歩に連れて行ってくださいということなんです。要するに、外に出してだめよって話じゃなくて、外へ出して散歩してあげる、これが基本なんです。だからそこをどうやって家族も理解をして、そしてサポーターさんにお願いをするか。最初のSOSが一番大事だということは我々も、これから行政としてそういったマニュアルを出しながら、ぜひとも先ほど言ったとおり、230名を超える人方がいらっしゃるということを現実に我々が捉えて、そして、その人方にもそういったSOSの出し方、そしてプライドじゃなくて現実を見極めて、やっぱり相談してもらうということが第一なので。そこから、サポーターの組織を立ち上げる前に、ワンステップはそこからだなと思って考えてるんで。まずこの数字、今報告したとおり、じっくり捉えて、そうした問題を考えていかなきゃいけないなと考えておりますので、そうしたことを理解をしていただけるかと思ってます。

議員の質問 9番 柏倉恵里子

大変重い答弁だなと思っております。講座はやっていただけるということですし。ただひとつ、認知症の発見される、この人ちょっといつもと違う、変だなということを見極めれるのが、結構、金融機関とかコンビニとかのお支払い。これが今まで出来てたことが出来なくなるというのがコンビニとかで結構、あと金融機関で振り込みが出来ない、お金をおろせない、そういうことで助けをいただいて、多分、地域包括にも何名かは、郵便局で困ってますとか銀行で困ってますという連絡はいただいてるはずなんです。だけどもコンビニとかでは、例えば「この人何回も同じもの払ったのに払いに来るね」とか、あるいはとにかく小銭を出したがらないんだそうです。紙幣で払っておつりをもらう。間違いたくないから。だけど何十何円まで払っていた人がそういう行動に出ると、ちょっと変だなっていうところを感じれるのがそういう機関なんですよね。その時に「あれもしかして」っていうことでちょっと一報を入れていただく。この人ちょっと気をつけた方がいいんじゃないかしら、っていう一報を入れていただいて、地域包括が尋ねてみるとか、そんな形の連携というのは取れてますでしょうか。

町の答え 町長 木幡正志

色んな関係機関にもお話をさせていただいてるようなんで、それらの連携については、地域包括の方にもお話があろうかと思っております。ただ非常に難しいところは、例えばコンビニ行って事件を起こすわけでもなし、支払いの計算を間違うくらいのことであれば、たいがい長生きされてくるとそういった症状も出てくるだろうなと。認知症の烙印っていうのは、お医者さんの判定でなければ、我々が「あなた認知症よ」ってことは押せないですよね。そこがやっぱり扱い方の微妙なところで。やっぱり物を扱うんでなくて人の心を扱うってことなんですよ。人の心を。この心の温かさがなければ面倒みてやれないですよ。そういうことも含めて。今おっしゃったとおり、認知症の方々が発生するとすれば、例えばコンビニ、銀行、郵便局、こうした所にお願いをし、発見して、間違いないな、この人がこういうことが起きたんですよってことがあれば、これからの連携のなかでお願いしていかざるをえないな、そんな感じもしております。

議員の質問 9番 柏倉恵里子

全くそのとおりだと思います。まず認知症の診断をいただくと、必ず投薬が始まるんですよね。その認知症の診断に至るまでが、おかしいなと思いながら何回も何回もそのおかしいことが積み重ならないと「あっ」というふうにはならないですよね。たった一度だけではならないので。でもお店屋さんの方でも「この人」って思って、また同じ件で来たなってことは当然わかってても、そのまま「今回は何も支払いないよ」って帰してあげてるそうなんです。だけども発見が早いことで、認知症の症状を遅らせる薬というのが出るんですよ、認知症の診断に行くと。それを早く飲み始めることも大切なことですし。また、その薬が少しずつ量が増えていくものなので、きちんと飲ませなきゃいけないっていうものもあって。それはやっぱり今まで全然薬を飲んでなかった元気な人でも、認知症って診断されたら投薬が始まるっていうこともあるので。やはり投薬に関しては、今まで長万部町のサポートだけではちょっとまかないきれないところで。新しく、今まで携わってない人が「認知症サポーターです」って言って、例えば入っていって、その人が受け入れるかという問題もある。本当に微妙なところで、非常に難しい人の心です、本当に。だけどサポーター側も、やっぱり心を尽くさなきゃないですし、そういう難しい面はありますけど、とにかくこれだけの認知症さんが今いらっしゃるということはわかりましたので、なるべくたくさん養成講座を開いていただいて、正しく理解していただいて、優しい心を持って接していただけるような、そういうことを多くの人が学ぶことが大事だと思いますので、ぜひしっかり開催していただきたいと思いますけども。要望で終わるわけにいきませんので、もう一度決意お願いします。

町の答え 町長 木幡正志

この議論を通じて、大変な問題、それから大きな過渡期にある心と心の問題、それから認知症という認定の仕方の問題、それからやっぱり家族がプライドを外してSOSを出す、出せる勇気を持つということも大事だし、今いる180名のサポーターの人方をどう表面に出て活動、活躍をしてもらうかっていうのは、受け手の側の理解なんで、サポーター講座を開催して、サポーターを増やしていくということについては、これは将来的にもやぶさかでない。高齢者社会を迎えた我々の町の大きなひとつの事業、大きな形になるんだろうなと思うんだけども。サポーターが活躍出来るシステムの開発っていうか、そういうものをやっぱり、それらをきちんと筋立ててやっていきながら、そして完成型にもっていって、これでサポーターの人方が十分に活動できるように、そこまで安心させるような形をとっていかないと、サポーターさんの活動、活躍というのは大変なことだなと思って認識しておりますので、そうしたことも含めて、検討課題にさせていただきたいと思います。

出典:長万部町議会 平成29年第1回定例会 2017年3月14日 議事録 PDF(5ページ) 間違いを知らせる