厚沢部町議会 令和8年第1回定例会 2026年3月3日
熊の緊急銃猟について
- 聞いた人
- 浜塚久好 議員
- 答えた人
- 町長、農林課長
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 浜塚
熊の緊急銃猟についての質問でございます。令和7年度の熊による被害は、主に北海道や東北地方で多く発生しております。その被害の規模は令和6年、前年と比べると比較できないほど深刻、被害が非常に大きかったというようなことです。非常に大きな危機感を抱かざるを得ません。今後、町ではどのような対策を検討しているのか、町長の見解を伺います。1点目です。鳥獣保護管理法には緊急銃猟について、どのように規定されていますか。2点目です。令和7年第3回定例会において、佐々木副議長の一般質問での回答では、緊急銃猟のマニュアルは未策定とのことでしたが、その後の進捗状況はいかがでしょうか。3点目です。緊急銃猟が実施された場合の懸念について、心配されることについて、警察や猟友会とは、町は同じ認識を共有していますか。4点目です。その懸念事項に対して、町としてどのような対応を考えておりますか。5点目です。役場職員によるガバメントハンターの育成についてはどのように考えていますか。また、現在はどのような状況になっておりますか。以上について町長の所見を伺います。
町の答え 町長
熊の緊急銃猟についての御質問であります。御質問の1点目、鳥獣保護管理法での緊急銃猟についての規定につきましては、昨年9月1日より施行された改正鳥獣保護管理法におきまして、地域住民の安全確保のための措置を十分に講じた上で、人の日常生活圏における緊急銃猟を市町村長の判断で捕獲者に委託し実施することが可能となりました。ただし、この緊急銃猟を行うためには4つの条件全てを満たす必要があり、その条件といたしましては、1つ目として、熊等が住居や広場、乗り物等の人の日常生活圏に侵入または侵入するおそれが大きいこと、2つ目として、人の生命・身体への危害を防止するための措置を緊急に講ずる必要があるとき、3つ目として、銃猟以外の方法で的確にかつ迅速に捕獲等をすることが困難なこと、4つ目として、銃猟によって人に弾丸の到達するおそれ、その他の人の生命または身体に危害を及ぼすおそれがないことの4つの条件がそろった上で緊急銃猟が行えると定められております。次に、御質問の2点目、緊急銃猟のマニュアル作成につきましては、令和7年第3回定例会においても御質問いただいており、ハンターの皆さんの声を聞きつつ、関係機関の協力を得て作成に取り組むとお答えしておりました。現在、マニュアル作成に向けて必要な情報の収集を行い、ハンターの皆さんや関係機関との意見交換を行えるよう進めている最中であり、また、緊急銃猟に必要な備品確保のための予算を新年度において計上させていただいているところであります。御質問の3点目、緊急銃猟実施における懸念事項の認識共有につきましては、ハンターの皆さんや関係機関との意見交換の場を設ける予定であり、安全の確保を最優先とし、懸念事項について認識の共有化に努めてまいります。御質問の4点目、懸念事項に対する町の対応についてですが、まず、緊急銃猟の円滑な実施におきましては、捕獲従事者の方々が不安なく対応できることが最も重要でありますので、こうした観点から課題を幅広に洗い出し、関係者の意見を伺った上で、安全かつ迅速に対応できる環境づくりに取り組んでいきます。御質問5点目、役場職員によるガバメントハンターの育成につきましては、役場職員として法的責任を負いながら発砲を行うことは大きなプレッシャーを伴うと考えられ、また、銃器の取扱いだけでなく、ヒグマの生態把握や現場での瞬時の判断に長年の経験、暗黙知が必要であり、短期間では適した人材の確保や育成は難しいものと考えております。なお、地域おこし協力隊制度を活用し、狩猟や有害駆除対策に取り組む協力隊員を確保するための予算を新年度予算において提案させていただいているところであり、外部人材の確保にも努めてまいります。いずれにいたしましても、ヒグマ対策につきましては、町民の安全を第一に考えるとともに、緊急銃猟に当たるハンターをはじめとする従事者全員の安全が確保される体制整備を図るとともに、平常時における有害鳥獣捕獲の取組を含めまして、総合的に取り組んでまいりたいと考えております。以上であります。
議員の再質問 浜塚
それでは、1点目に対する再質問でございます。緊急銃猟は昨年、9月1日に改正されました。4つの条件全てを満たす必要があるとのことですが、以前の銃猟と比べて、地域住民の安全確保のための措置を十分に講じた上で、人の日常生活圏における緊急銃猟を市町村長の判断で捕獲者、ハンターに委託し実施することが可能になりました。この規定は、市町村長にとって非常に大きな責任、負担になるのではないかと思います。どうしてこのように変わったのか、御説明願います。
町の答え 農林課長
この改正緊急銃猟の制度創設に当たっては、鳥獣保護管理法の改正ということで、この緊急銃猟が盛り込まれました。この緊急銃猟を盛り込むに当たっては、国のほうでこういった熊の出没状況、また、人身への被害が拡大しているという状況を鑑みて、法改正が行われたというふうに認識しております。以上です。
議員の再質問 浜塚
とにかく、銃猟の判断が市町村長の責任の下で行われるというふうに変わったということは、大変市町村にとっては大きな負担ということになると思って、私、それで質問させていただきました。次に、2点目でございます。緊急銃猟のマニュアル作成についての質問は、佐々木副議長が1年前に質問をしております。しかし、いまだマニュアルができていないことについての理由についてお願いします。
町の答え 農林課長
このマニュアルの作成に関わりましては、9月の定例会で佐々木議員よりも御指摘いただいたところであります。それから半年ほど経過しておりますが、まだマニュアルの完成には至っておりません。その理由としましては、やはり町だけではこのマニュアル、なかなか作成もままならないというところであります。最初に町長からも答弁がありましたように、関係機関からの意見を幅広に聞く必要があるのかなと考えております。といいますのも、またこの緊急銃猟に当たる者は、それなりの役割分担に応じた人員の確保、また関係機関における警察、または役場の職員、または猟友会さん方の協力、こういったものを総動員した中で緊急銃猟に当たっていくということであります。その中で、いろんな総合的にどのような課題があるか、1つ1つ洗い出していく必要があるのかなと思って、今作業を進めているところではあります。いずれにいたしましても、今後関係機関、警察、猟友会の方々も参加した上で、意見交換の場を開催したいと思っております。その中で、いろんな課題の洗い出し、また課題の解消に当たっての体制整備、こういったものを検討した上で、マニュアルの作成を早期に進めてまいりたいと考えております。以上です。
議員の再質問 浜塚
今の答弁、現在、マニュアルの作成に向けて必要な情報の収集を行い、ハンターの皆さんや関係機関と意見交換を行うよう進めている最中であるいう答弁でありました。ということで、前回の質問から1年を迎えようとしているのに、1年前の回答と変わっていないような感じも私は受けます。それで、この1年間、ハンター及び関係機関との協議を進めるというようなことがあったと思うんですが、会議は何回くらい開いて、そして話の中身、内容はどのような内容だったかをお願いしたいと思います。
町の答え 農林課長
このマニュアル、先ほどから1年前と言いますが、この制度、9月1日施行されまして、そのときに佐々木議員からも御指摘いただいたということでございます。これまでどのような会議を開催してきたかということでございますが、これまで2回ほど、振興局から緊急銃猟の制度説明会、また研修会、そして実地での訓練、こういったものを振興局さんの開催ではありますが、参加した上でいろいろ勉強を重ねてきているところであります。町としましては、これからマニュアル作成に当たっては、今までの道の研修会ですとか説明会を基に、町としてはこれから開催して意見を聞いた上で策定というふうに考えております。以上です。
議員の再質問 浜塚
次の再質問したいと思います。捕獲従事者、ハンターの方々が不安なく対応できることが最も重要であるという答弁を伺っております。新聞によりますと、緊急銃猟の改正のですね、改正法は緊急銃猟で人や建物が傷ついた場合、市町村が補償すると定めた。ハンターの発砲が法律に基づく業務委託であっても、個人の活動を取る可能性は残るという記事があります。この点については、どうお考えでしょうか。
町の答え 農林課長
万が一事故があった場合等の責任の所在でございますが、まずこの緊急銃猟に当たっては、民事上の責任としましては物損事故、こういったものがあろうかと思います。それに対しましては、市町村長が補償するということになっております。また、人身事故、これにつきましても、市町村が賠償するということでありまして、これについては国家賠償法に基づいた賠償を行うというふうに定められているところであります。ただ、この上では、緊急銃猟を適切に実施した上でというただし書もついていたかと思います。ですので、緊急銃猟を適切に実施した場合は、ハンターさんへの責任ですとか、そういったものはないということではありますが、緊急銃猟実施に当たって安全確保が不十分であったといった場合には、また話が違ってくる場合もあるかと想定しております。ですので、緊急銃猟の実施に当たっての体制整備、これについては慎重、綿密に検討してまいりたいと考えております。以上です。
議員の再質問 浜塚
それでは次に、質問5点目でございます。ガバメントハンターでございます。役場職員として法的責任を負いながら発砲を行うことは大きなプレッシャーを伴うと考えられる。また、銃器の取扱いだけでなくヒグマの生態把握や現場での瞬時の判断には長年の経験、暗黙知が必要であり、短期間では適した人材の確保や育成は難しいものと考えておりますという答弁でございます。とするならば、まず第1点、ガバメントハンターの質問でございましたけれども、役場職員として法的責任を負いながら発砲を行うことは大きなプレッシャーを伴うと考えられるとの答弁でありました。諸般の事情からガバメントハンターの駆除が困難であれば、当然、地区のハンターが対応すると考えます。そのハンターにも、ガバメントハンターと同様の心遣いの言葉がなかったのは、非常に残念に思っております。これについてどう思いますか。
町の答え 農林課長
5点目の御質問はガバメントハンターに対する御質問であったかと思います。ですので、町職員がガバメントハンターとして従事する場合のことについて御答弁させていただきました。ですので、ここでは、もちろん猟友会の皆さんのハンターさんが従事されるときも、十分こういった御苦労、心的プレッシャーかかるかと思いますが、5点目の御質問はガバメントハンターに関することでございましたので、触れておりません。以上です。
議員の再質問 浜塚
最後になりますけれども、銃猟駆除の現場対応を担う猟友会会員の高齢化が深刻です。危険を伴う任務に対する支援や担い手確保も大変重要であり、緊急銃猟はあくまでも最後の手段というふうに思います。熊を寄せつけない予防策にもっと力を入れるべきとも考えます。町民の安全安心を守るために、迅速かつ安全な対応、体制の構築を求めて、一般質問を終わりたいと思います。答弁お願いします。
町の答え 農林課長
議員御指摘のとおりハンターさんの高齢化ですとか、また、担い手の確保についても課題があるのかなというふうには十分認識しているところであります。その上で、熊を寄せつけない方法に対しても、支援というか取組をという御質問かと思います。これにつきましては、今年度から町内の熊の出没が多かったというところが今年度でありますので、町内回覧などを利用して、危険周知を複数回実施してまいりました。また、まちづくり座談会の中では、もっと早く情報が欲しいという御指摘もありましたので、その点では、町の公式LINE、こういったものを活用して出没の情報も発出に努めてきているところであります。また、熊を寄せつけないという部分では、これまでどおり、引き続き実施しております熊の電牧の補助事業、またはハンターさんに対する免許の更新費用ですとか、そういったものも継続して実施してまいるつもりでありますし、必要に応じて充実に努めてまいりたいと考えているところであります。以上であります。
議員の再質問 浜塚
以上で質問を終わらせていただきます。