みんなの議会

七飯町議会 令和7年第1回定例会 2025年3月3日

地震などの災害による上下水道対策について

聞いた人
平松俊一 議員
答えた人
上下水道課長 池田晃、情報防災課長 庭田昌輝、町長 杉原太

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 10番 平松俊一

それでは2問目に移ります。地震などの災害による上下水道対策についての質問であります。最近、公共施設の老朽化による事故や損害が報道されておりますが、これらのことに関する町の計画に関して伺います。- 32 -ライフラインの損傷は、即、住民生活に支障を来すことは明白であります。特に、上下水道のトラブルは、ほとんどの場合、地中にあるため、損傷状況の確認や復旧工事規模が把握しづらく、復旧に時間を要することが多いと思われます。現在、町では、上水道本管の耐震化を進めておりますが、完了までにはまだ相当な時間と費用を要する状態であるとともに、大沼特環下水道の見直しを進めることも同時進行していきます。ライフラインの更新は、国内的にも重要事項との認識が高まっている中、すぐにでもでき得ることを検討する必要があると思います。1年前の定例会でも質問いたしましたが、各避難所に井戸を設置し、井戸水を冷暖房に使用しながら断水対策とすること等を含めた以下のことについてお尋ねいたします。5点あります。1点目、現在、上水道本管の耐震化が完了した延長は全体の2割程度でありますが、完了するまでの間の損傷対策、地震に遭って折れたというときの対策について伺います。2点目、全国各地での過去の大きな災害発生時でも、井戸の使用が可能なところが多かったということ。これは前にも聞きましたが、この点についての質問。3点目は、地下水を利用した冷暖房装置は、ランニングコストが安い、その上にエネルギー消費も少ない、公共施設への利用促進について。4点目、防災対策工事として、各避難所に井戸を設置することについて。最後5点目は、町内の公共下水道は全て、結果的には函館市にある函館湾流域下水処理センターへ流入しておりますが、この施設が地震や津波被害を受けた場合、水は流せなくなるのではないかと思うのですが、当町はどのような対策を取ることになっているのかについてお尋ねいたします。以上です。

町の答え 上下水道課長 池田晃(上下水道課長は2025年3月まで)

それでは、地震などの災害による上下水道対策の1点目、5点目について上下水道課より答弁いたします。御質問にあります損傷の把握についてですが、町民の皆様や道路利用者などからの通報のほか、上下水道課では、主要な水道施設について水道施設中央監視装置による24時間365日遠隔監視を実施してございます。漏水等が発生した場合には、守衛室並びに上下水道課職員が当番制で携帯しております登録携帯電話への通知がなされ、損傷箇所等の把握や必要に応じて現場対応をすることとなってございます。また、毎年、漏水調査委託業務で損傷箇所の把握にも努めてございます。これらを踏まえ、上水道本管の損傷を把握した場合には、待機している七飯観光事業協同組合に登録している組合員が損傷した上水道本管の修繕を必要に応じて実施してまいります。5点目について答弁いたします。まず、七飯町公共下水道の汚水を処理しています函館湾浄化センター等については、北海道の施設であることより、北海道が施設修復等を行う一方、御質問にございます町の対応についてですが、当センター等の被災により汚水処理ができない場合には、下水道管渠内に汚水が滞留することが想定され、それに伴い、汚水が溢れ出ることが想定されます。これに対し、七飯町下水道事業業務継続計画(地震対策水害版)の管路及び処理場・コンプ場における対策方針の汚水溢水箇所の想定と対策としまして、被害が想定される場合には、優先して近傍の河川、水路管理者、水利権者と災害時緊急放流の協議・調整を図ることとされてございます。また、溢水箇所の対策としましては、水量が少なく管内貯留ができる箇所では、バキューム車などによる吸引対応や水中ポンプにより下流マンホールへの送水の実施を行います。水量の多い箇所は、管内貯留ができない箇所につきましては、マンホール周辺に土のうを用いた仮設水路設置等により、下流マンホールへの誘導や近傍水路等への町独放流の措置、併せて周辺住民への下水道利用自粛依頼等を総合的に実施することとなってございます。私からは、以上でございます。

町の答え 情報防災課長 庭田昌輝(情報防災課長は2025年3月まで)

私からは、2点目から4点目に関してお答えします。まず、災害時に井戸の使用が可能であった件に関してですが、東日本大震災においては81.6%、能登半島地震後においても67.9%の井戸が従来どおり使用できたとの調査結果が出ていることは、当課でも把握しております。続きまして、公共施設での地下水冷房の利用につきましては、一昨年12月及び昨年3月の定例会でも一般質問をいただいて以降、エネルギー効率やコスト面、維持管理の面などを総合的に考慮して検討していたところです。地下水冷房のシステムは、確かに環境負荷の低減や省エネルギーが期待される点もございますが、その導入に当たっては、地下水の水質や水量の確保、施設の整備や維持管理費用など多くの課題が伴います。また、地下水を利用するには、地元の水源に影響を与えないよう十分な調査と対策が必要となり、そのための予算や実施に関する時間的な制約もあることから、現時点では積極的に導入を検討する段階には至っていない状況です。今後、技術面や予算面での状況の変化や新たな提案があれば再度検討する可能性はありますが、現時点では、ほかの冷房方式や省エネルギー対策を優先して進めているところですので、御理解を願いたいと思います。4点目の各指定避難所に井戸を設置する件につきましても、確かに自給自足の水源として有効な面はありますが、先ほど申し上げましたような課題に加えて、避難所の設置場所や規模、地域の水資源の状況によっても、その適用可能性に差異が出ることが考えられます。そのため、現時点では積極的に検討する予定はなく、既存のインフラの活用を優先的に検討しております。ただし、今後の災害時の水の確保については重要な課題であると認識しており、地域の実情に応じた対応策を引き続き模索していきたいと考えておりますので、御理解願います。以上です。

議員の再質問 10番 平松俊一

それでは、1問目と5問目について、先に再質問させていただきます。流域下水に流し込めない状況になっているときには、まず管路に溜めておく。置けなくなったら、ポンプアップになるかと思うのですが、河川に放流するという御説明。それから、これはどういうふうに考えたらいいのでしょうね。さらに下流の管に流すという御答弁が今ありましたけれども、そもそも、下流に流したら流域のセンターに行くのではないですか。だから、それは駄目だと思いますよね。流すとすれば、河川に流す。だから、河川に流せるところは流すでしょうけれども、町なかとかというところで、えらい遠くなるといったときにどうするかなということをお聞きしたいのですけれども、それはどうですか。

町の答え 上下水道課長 池田晃(上下水道課長は2025年3月まで)

1点目の管内貯留とポンプアップの併用と、併せてマンホールを使って下流へ送水する場合についての御質問かと思います。下流マンホールに流す場合というのは、現時点で想定の話になってしまいますが、下流のマンホールの中に貯留できる場合があることを確認した上で実施することになるかと思います。ただし、先ほどおっしゃられたとおり、上流というか、該当する場所だけが壊れているかと言われたときには、下水道の全域について当然調査等を実施しなければならないと。ただし、やはり生活上、上水道・下水道を使う場合には、汚水が流れ出てしまうので、今できる対応としましては、下流域のほうに対流できる場合にはそういったマンホールを使って流すと。その前段では、水利権者だとかと調整の上、近傍の河川だとかに応急的に汚水を簡易処理して流すというような形を取らざるを得ないのではないかなというふうには想定しておりますが、現段階では、想定される規模ですとか詳細のところはまだ詰めておりませんので、取りあえず、今の七飯町の下水道のバックアップの体制としては、御説明した内容で対応させていただきたいと考えてございます。- 34 -以上でございます。

議員の再質問 10番 平松俊一

皆さん御存じだと思うのですけれども、ある県で、物すごい陥没が起きて、それでトラックが落ちて、そのドライバーの方はまだ救助できていないという状況で、これから何か月もかけてバイパスを造って、あれを直すということをやるのですが、結局、県民ほとんどに、なるべく水を流さないでくれという案内をしたわけですよね。だから、流れてくるものを、どうしなければいけないかということは、そんな簡単な話ではないでしょうけれども、少なくとも七飯町くらいであれば、どこかの河川につなぐということが可能性としてはあると思うのですけれども、それは何か、例えば災害対策だとかということで計画にきちんともってある話なのですか。そこの確認だけをお願いします。

町の答え 上下水道課長 池田晃(上下水道課長は2025年3月まで)

可能性のお話になってしまうということだと思うのですけれども、下水道の事業の業務継続計画、BCPと呼ばれるものを、全国的に設定しなさいという形で、七飯町でも定めさせていただいております。この業務継続計画に基づいて、先ほど言った溢水対策ですとか簡易放流だとかというような手順を定めまして、災害時ですとかで下流域に流せない場合の対応をさせていただきたいと考えてございます。以上でございます。

議員の再質問 10番 平松俊一

これは、私が一般質問を出した後に、あの事故が起きたものですから、想定していなかったことだと思ったら、意外とあるなということで質問しました。了解しました。それでは、2点目から4点目までの、しつこいような質問で恐縮なのですが、井戸を造ったらどうだという話なのですね。それで、課長の答弁は、地元の水源はいろいろ制約もあり、水質もありということで、すぐ使うことが難しいのではないかというような趣旨の御答弁だと思います。それで、私は今回、これを少し力を入れて調べたのですが、七飯町で水道と名のつくものが最初に始まったのは昭和31年で、大沼地区で簡易水道が認可になって始まったのですね。それと一番最後、昭和54年、46年前の話ですけれども、七飯町としての上水道給水開始と、歴史のほうを見たら出ていました。46年前から今の水道の状況になったのですね。多少変わりはいっぱいあるでしょうけれども。お聞きしたいのは、この水道ができる前はどうだったのかという話ですよ。多分、沢水を使っている家と、それから平地のところでは井戸を使っていたと思うのです。あちこちで自噴もしていますし、ちょっと掘れば水が湧くというふうに地元のお年寄りは言っていました。今は、ほとんど井戸もなくなってしまったのでしょうけれども。結局、私は、災害時に井戸があったほうがいいでしょうという話を去年2回質問して、また3回目になるのですが、そんなに大きなお金かかる話はないと思うのですよね。井戸を一本掘って、それをどう生かすかという話で、冷暖房にも使えませんかということで、やるのだったら一緒に考えてやると一挙両得というか、昔から「備えあれば憂いなし」という話があります。例えば堤防を造り直すだとか、河川改修を大きくやり直すだとかという話ではないですよ。避難施設をできれば、まず1か所くらいどこかに造ってみて、どんなあんばいかを見て、様子見ることぐらいやってみたらどうかなというのがあったので、今回質問しているのですけれども、それについてはいかがでしょうか。

町の答え 情報防災課長 庭田昌輝(情報防災課長は2025年3月まで)

それでは、再答弁させていただきます。昨年、一昨年より、議員より一般質問をいただいて以降、町としても井戸の可能性について検討をしておりました。令和5年11月頃より業者とも相談しておりまして、まず、今おっしゃられたように、町の施設どこか1か所に無償でテストとして設置してもらい、その効果等を検証しようとしていたのですけれども、業者のほうで無償での設置がちょっと難- 35 -しいということで、その話がなくなりました。また、この業者との相談以外にも、既に体育館のほうに、地下水ではないのですけれども、簡易水道を利用した冷房を導入した実際の状況もうちで確認しており、その事例では、全額交付金を充当できたということですが、1か所で約1億円かかったと。簡易水道のエアコンに1億円かかったという情報もございました。このように、地下水を利用するというアイデアなのですけれども、議員のおっしゃるとおり、省エネですとか環境負荷の低減、災害時における自給自足の水源の確保という面では、非常に魅力的と私どもも考えているのですけれども、イニシャルコストと井戸そのものにかかる維持管理の費用、そして使用頻度や費用対効果が、それに見合うのかといった観点から検討していった結果、現時点では、災害対策の担当部署としては、積極的に導入を検討する段階にはまだ至っていない状況ですので、御理解を願いたいと思います。以上です。

議員の再質問 10番 平松俊一

水道本管が破断した場合の想定の質問なのですね。水が出なくなった場合にどうするかといったら、今の町の防災計画では、ローリーで水を配るということになっていますよね。水道本管というの は 、 大 体 1 メ ー タ ー か ら そ れ 以 下 、 2 メ ーター、3メーター下に入っているのですよ。これが実際に折れるということになったら、よほど老朽化して吹き出すという話は別として、地震の被害で折れたということになったら、はっきり言って、水を汲んだ車が走れないのではないですか。水道管だけ折れて、上の道路は普通に走れる。電柱も家も何も崩れていなくて、走れるかといったら、そうではないと思いますよ。それで、自分たちが住んでいる近所の、避難所に指定されているところに井戸があれば、車で行けなくても、バケツか何かでくんでくるということはできるので、いいのではないですかと。それと、1億円かかるという話は、どこの例なのですかね。普通に10メートルくらいの井戸を掘ったら、20万円とか30万円とか、そんな単位でできるわけですよ。その後の冷暖房の話はちょっと別として、井戸を掘っておいて、何の不思議もないと思いますし、昔は大概の家は、井戸もしくは沢水を使っていたわけですから、そこに井戸を掘ったから、周りに物すごい影響が出るというのは、それはちょっと詭弁かなという気もするので。町長どうですか。試しに一本くらい造ってみたら、今、課長が答えたような形ではなくて、これで十分ではないかなという話にいくような気がするのですけれども、いかがですか。

町の答え 町長 杉原太

今の質問ですけれども、先にお話しされました昭和54年に七飯町の上水道がというお話もありましたが、私もずっと七飯に住んでいますから、それ以前は確かに、私の祖父母の家、七飯は農家主体でしたから、大体農家には井戸があって、手こぎポンプみたいなので水を出して使っているというような状態だったと思います。また、今のようにベッドタウン化してきて七飯町のほうに住宅が張り付いててきたというようなことと、それから衛生上ですよね。飲料水というようなことで、やはり安全な水を供給するという意味で上水道というものが普及してきて、飲み水、生活用水につきましても水道水を使っているというようなことで、やはり安全衛生上の管理も重要だと思いますし、万が一の災害時の避難所なども、こちらのほうでタンク車、あるいはタンクに詰めた上水道の水を直接持って行くことで、それを飲み水にしても、それからお風呂だとか茶碗を洗ったりというような生活用水として使うことも、安全に使えるものだと考えております。井戸水の話になりますと、確かに井戸水は、上水道の管が途中で断水して使えない場合に、そこに井戸水があれば、井戸水は確かに活用できると思いますけれども、飲むにしてはきちっとした水質を確認した上でないと飲み水には利用できないということと、あるいはお風呂だとか茶碗を洗うだとかというものには対応できるのかもしれませんけれども、井戸を掘る自体は億とかかかるわけではなくて、100万円、200万円だとは思い- 36 -ますけれども、議員が質問していらっしゃる、井戸水を使った冷房システムだとかという部分になりますと、仕組みは、その地域ごとに水質の条件もありますし、水量を含めて冷房システムに使うという部分での機器の設置とかを含めると、利用の用途・目的含めて、今現在、七飯町で考えている公共施設の部分では、井戸を使うような設備としては考えていないということでございますので、御理解いただきたいと思います。以上でございます。

議員の再質問 10番 平松俊一

やりたくないという返事ばかりしか出てこないのですけれども、普通に考えて、昔は井戸で間に合っていたが、50年くらいたって、上水道と比べれば、それは井戸の水質だ何だという話は出るでしょうけれども、それで365日生活するわけではないわけですから、私が想定してお聞きしているのは、地震などで本管が折れてしまって、給水車も通れないような状況になったときに、避難所に井戸があれば、みんな安心ではないですかという想定の話をしているわけですからね。ちょっと答弁が食い違っているような気がするのですけれどもね。まず、分かりました。2問目は、これで終わります。

出典:七飯町議会 令和7年第1回定例会 2025年3月3日 議事録 PDF(31ページ) 間違いを知らせる