みんなの議会

八雲町議会 令和7年第4回定例会 2025年12月12日

水産業の未来を築くための取り組みについて

聞いた人
関口正博 議員
答えた人
町長 萬谷俊美、水産課長 吉田一久

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 10番 関口正博

議長、関口。

議員の質問 10番 関口正博

ちょうど眠たくなってくる時間だと思いますけれども、頑張ってやりますので、どうぞよろしくお願いいたします。それでは、質問に入らせていただきます。水産業の未来を築くための取り組みについて。八雲町の水産業は、ホタテ養殖事業を中心に、四季を通じて多様な種類の漁業が営まれ、当町における重要な基幹産業として地域経済を支える基盤となってまいりました。また、サーモン養殖事業については、持続可能な水産業の構築に向け、積極的な取り組みを続けているところであります。しかし、漁業を取り巻く環境は、海洋環境の変化、漁獲量の減少、担い手不足、コスト増など多くの課題を抱え、年々その厳しさは増していくものであり、水産業の未来を築くための取り組みは、漁業者・自治体が一体となって知恵を絞り行動していくことが重要と考え、次の2点について質問いたします。1.落部地域において、コンブ養殖事業の取り組みが一部の漁業者によって進められています。天然コンブの漁獲量は全道各地で大幅に減少しており、あらゆる地域でコンブ養殖の取り組みが進められているが、八雲町においてもコンブ養殖事業について、これまで以上に積極的に推進していくことが必要ではないでしょうか。2.八雲町の鮭の歴史は、明治時代より鮭のふ化事業が行われて以来 130 年にわたり受け継がれ、守り育てられてきた大切な水産資源でありますが、近年は不漁が続き、これからも減少傾向にあります。当町における鮭の歴史を将来に繋ぐため、漁獲を自主規制するなどの取り組みを漁業者との協議を通じ検討できないでしょうか。以上、2点について質問をさせていただきます。よろしくお願いいたします。

町の答え 町長 萬谷俊美

議長、町長。

町の答え 町長 萬谷俊美

関口議員の1点目の質問にお答えいたします。日本の伝統的な食文化に欠かせない貴重な食材であるコンブは、北海道が国内生産のおよそ9割を占めており、道内各地で特徴のある多様なコンブが生産されておりますが、全道のコンブ生産量は、平成元年の3万3千トンをピークに減少傾向にあり、令和5年の夏から秋にかけての記録的な海水温の上昇等により、令和6年の道内のコンブ生産量は統計開始以来はじめて1万トンを下回る大幅な減産となっており、当町においても同様に、平成 20 年の 93 トンから令和6年には9トンにまで生産量は大きく減少しているところであります。このような状況の中、落部漁協では、漁船漁業者を中心にコンブ養殖試験が令和6年から行われており、事業化に向けた課題等を整理解決するため、来年度はコンブ養殖の試験施設を新たに漁協が整備し、試験内容を充実させるとともに、種苗糸の生産確保や乾燥出荷施設整備など生産体制の構築に向けた検討を行う計画であると聞いております。天然コンブ資源の減少からコンブの需要は今後益々高まることが予想される中で、町といたしましては、浅海漁業の新しい振興策としてコンブ養殖に期待をするとともに、落部漁協とも十分に協議しながら普及拡大に向けて必要な支援を検討してまいりたいと考えております。次に2点目の質問にお答えいたします。議員ご指摘のとおり、八雲町におけるサケの増殖事業の歴史は古く、天然産卵の保護をはじめとし、その後、明治中期には人工採卵によるふ化事業が実施されるようになり、現在は渡島管内さけます増殖事業協会がその事業を担っております。サケは重要な水産資源であるとともに、食文化や自然をかたどる魚として大切に守り育てられてきましたが、近年は海水温の上昇による海洋環境の変化により、サケの漁獲量は大きく減少しており、増殖事業に必要な親魚の確保もままならない状況にあります。このような状況を踏まえ、自主的にサケの漁獲を規制する取組を検討してはどうかとの提案でありますが、既に当管内では、漁業者が自主的に定置網の操業期間を短縮するなど、河川に遡上する親魚の確保を優先する取組が進められているところであります。漁業調整に関する事項に関しましては、取組の効果など専門的、学術的な面から根拠を示す必要があり、北海道の秋サケ資源対策検討会議の提言を踏まえて、漁業者や民間増殖団体などが自主的に対応されることが現実的であると考えておりますので、ご理解いただきますようお願いいたします。

議員の質問 10番 関口正博

議長、関口。

議員の質問 10番 関口正博

ありがとうございます。八雲町の漁業というものは、過去、今でもそうなんですけれども、春はホタテ、そして夏は昆布、秋はサケ、冬はすけそう。そのほかにも、さまざまな刺し網漁業というものが行われておりまして、本当に豊富な天然資源のもとで、重要な基幹産業として、それを築き上げてきたという歴史がございます。ところが今申し上げた魚種の中でも、ホタテ以外というものは、ほぼ大幅に漁獲を減らしているという現状があります。ホタテ養殖事業がなんとかその中心を保ってくれているという部分においては、今はまだまだ漁業基幹産業としての漁業というものは、強さを持っているわけではございますけれども、この昨今の海洋環境の変化というのは、陸奥湾の例をとって分かるとおり、この先どうなっていくのか。これは、漁業者をはじめ、関係者の皆様方も含めて、非常に不安に思っているところであろうと思うんですよね。今まだこういう段階、もう遅きに付しているのかもしれないけれども、今しっかり対策を打ってなんとかなるのであれば、町としてもしっかりと支援をしていく体制というものを築く必要があるんじゃないかという思いのもとに、昆布と鮭のことの質問を提案させていただくことにいたしました。その一方で、漁業者ともいろいろ話をすることがあって、若い漁業者なんですけれども、その方は息子さんもおられる。まだちっちゃいんですけどもね。将来、この子らが漁業をやるって言ったときに獲らせる魚は何もない。そういう不安というものをやっぱり持っているわけですよね。例えば、熊石。過去には、いろんな魚が獲れた豊かな海であったと思います。今は、全然前浜で獲れる魚とかがなくなってしまってね。漁業者もどんどん減ってしまった。こういう状況というものが、もしかしたら将来八雲でも起こるかもしれない。だからこそ、今からでもしっかりとした対策をしていかなければならないのであろうと。これは、身をもって、八雲町の人間として知っていていかなければならないことであろうという思いで、ちょっと質問させていただきます。よろしくお願いいたします。町長がおっしゃったように、この昆布の生産量。日本全国の生産量の9割が、北海道産ということになります。じゃあ、その9割のうちどれだけが養殖かといったら、約 40%。これが養殖によって得られている昆布の量でございます。この道南地域というものは、昆布の生産地であるわけでございますけれども、その真昆布の生産のほぼ 95%、これが養殖となっております。全道で 40%の養殖。道南真昆布の約95%が養殖。残りは天然ものということになるんですが、これは日高昆布で、釧路地域の長昆布、羅臼の羅臼昆布で上に行って、利尻昆布、有名なところはそうですよね。そちらのほうは、ほぼ天然資源ということになるんですが、こちらもやっぱり海水温の上昇によって大きく生産量を減らしていく。さらには、後継者不足というものも相まって、将来の昆布の天然資源というのは、大きく減らしていくんだろうという予測が立てられております。現に、日高昆布というものは、天然物の枯渇というものに非常に危機感を持って、今当てられている。それは裏を返せば、養殖事業が水産業、この養殖業にとって非常に持続可能なものであろうと。全国のシェアの9割を占めて、これから先、天然資源というものはどんどんなくなっていく中で、八雲町がこの昆布養殖に踏み込んでいく価値というものが僕はあるのではないのかな。その取っかかりを落部地域の一部なんですけれども、漁業者が取り組んでいこうとしているというところなんですよね。ぜひ先ほど町長も、ちょっと設問のあれが違うかもしれませんけれども、官民連携による新たな事業創出ということばをおっしゃっておられましたけれども、僕はこの漁業においても、落部の昆布の養殖事業になんとか手を貸してくれということではなくて、僕が申し上げたいのは、八雲町の事業として、しっかりと水産業の将来の柱として成り立つような取り組みというものを僕はお願いしたいんですよ。落部の海面というのは、非常に狭いんですよ。大体、落部の海面は8キロ程度といわれております。八雲漁協管轄の海面というのは、30 数キロあるんですよね。大体同じ漁家が八雲・落部にあって、昆布養殖を始めたい、やりたいにしてもなかなか場所の確保というのが難しくなってきてるんですよ。なかなか生産量を増やそうにも、増やすこともできなかったりっていう、そういう思いもあるもんですから、ぜひ僕はこの新漁業法においては、海面利用の民間事業者の使用というものが認められているということもありますので、僕はぜひ漁業者の理解が得られれば、そこをできるわけですよね。それで、落部漁協・八雲漁協の両漁協を両漁協の許可を得て、町で借り入れできる漁場というところを持って、僕は壮大な無謀な、もしかしたらお願いなのかもしれないけれども、そのくらいの思いを持ってこの昆布養殖事業に当たっても、大きな価値があるんじゃないかと思うんですよね。ちょっと雲をつかむような話かもしれません。これまでの話を聞いて、町長、どう思われるんでしょうかね。

町の答え 町長 萬谷俊美

議長、町長。

町の答え 町長 萬谷俊美

関口議員のコンブ養殖に対する思い、落部の浜の漁業者を思う気持ちが大変よく伝わってきているご質問だというふうに思います。壮大な海面を町が両漁協の許可を得て、借りるというようなかたちなのかどうかは海面漁業調整規則という規則がありますので、そちらに照らし合わせて検討しなければならないというふうには思いますけれども、確かに海水温が今後高くなるであろうという地球温暖化の中では、昆布も道南で獲れることが難しくなっていくのかなという気もします。しかしながら、何も取り組みをしないで、今後の海洋気象の変化を見守るだけではやっぱりいけないと思いますので、いずれにしても町が関与して、昆布養殖を今後どうしていくかという部分に関しては、両漁協の意見、それから専門機関のそういった研究機関の意見も聞きながら、町として何ができるのかという部分を研究して、今後の町としての水産振興の考え方を整理していかなければならないのかなというふうに思います。サケの資源が減少しているということも、また同じようなあの海水温が絡んでいることかなというふうには思いますけれども、稚魚が放流された後、北のほうのロシアのほうに行って、4年間向こうで餌をとって帰ってくるという魚でございますので、なかなかそこの原因というのは、研究機関であっても、なかなか一長一短に原因究明ができるものではないのかなというふうに思います。資源量から行くと、本当に最盛期の八雲のサケの漁獲量から見ると、もう 1/10 くらいに減っているというふうに思いますので、古い歴史のある鼻曲がりのサケをどう八雲のブランドとして残していくかということも、ある意味、大切な町としての役割もありますので、同様に関係機関と協議しながら、どういう方策が資源確保の方法としていいのか検討してまいりたいと思いますので、ご理解をいただければというふうに思います。

議員の質問 10番 関口正博

議長、関口。

議員の質問 10番 関口正博

ありがとうございます。先ほどから質問の中で、町長は公約でこう言ってたよね、みたいな質問が多いもんだから、僕はあまりその公約のとこには触れたくなかったんだけど、水産業振興の中には、コンブ養殖事業というものも町長は入れられておりました。きっと漁業者のお話を聞きながら、(聞き取り不能)というものを公約の中に載せてきたんだろうなというふうに思っております。これまで、水産課の方々も一生懸命漁業者等と話をしながら、どうしても決定というものは漁業者に委ねられてきたところというのがやはり強いですよね。これは致し方ないことなんだろうと思います。僕はこれからは、もうそういう時代ではなくて、やっぱり積極的に行政がそのようなものを提案していく。それで、八雲・落部両漁協のこれからの関わり方というものを考えたときには、しっかりと協力していろんなことを行っていくという考え方というのは、絶対的に必要でその中心には、しっかり行政が立つという事業の進め方というものが僕は適切じゃないのかな、というふうに思っているんですよね。これは、どんなものでもそうですけれども、携わる方々がどんどん減っていきますし、高年齢化していきますので、そういう中に行政の考え方というものをしっかり活きながら、八雲町でこういうことをやりたいから国でお金出してくださいよ、これまでの本当にボトムダウンということではなくて、萬谷町長がおっしゃるようなボトムアップで、自治体からそれをお願い申し上げる。そのために我々は行動を起こすんだということをしっかりと行っていくということが、これからの自治体に僕は求められることであろうというふうに思うんですよね。そういうことからすれば、昆布養殖事業というものは、僕はしっかりと行っていく意義があるのではないかなというふうには思ってるんです。ただ、当然養殖事業というものには、さまざまな障害があることも間違いないですし、環境に左右されるからこそ、さまざまなリスクというものがあるんですよね。その中で、とりわけ、この昆布養殖にとってネックとなる部分というのは、先ほど黒島議員の質問のやり取りの中でもあったかと思いますけれども、種苗ですよね。種苗取るには、どうしても天然昆布から取らなければいけません。天然昆布の種苗を取るためには、雑階層の駆除とかも行って、天然の昆布というものを一度取り上げて、培養しながら胞子を育てていくような作業なんですよね。母となる昆布そのものがもうなくなってきているということも、これは大きな課題としてあるんです。今、現状、落部の漁業者は、南茅部から母藻をいただいて、種付けして、ロープで吊るして養殖しているという状況らしいんですけれども、僕はここでね、以前、熊石地域で行っていた細め昆布。これも実験的なブルーカーボンの取り組みの中で行われたものだと理解しています。その細め昆布がなかなかうまくいかなくて、落部漁協のほうから真昆布の胞子をいただいて、熊石の水産試験研究所でそういう取り組みをしたかと思うんですけど、その時の様子というものをもし課長、僕もちょっとうろ覚えなもんですから、もし何かその時の状況というものを説明していただければなと思うんですけど、どうでしょう。

町の答え 水産課長 吉田一久

議長、水産課長。

町の答え 水産課長 吉田一久

関口議員おっしゃいますとおり、熊石のほうでの昆布種苗の養殖試験というようなかたちの中で、これは主たる目的はブルーカーボンの推進ということで、今の北大との研究施設のほうで、昆布種苗子を生産する試験。それでできたこの昆布種苗子を使って、地元の漁業者の協力のもとに、昆布の養殖をして、その昆布を育てることによって、海中に含まれます二酸化炭素の吸収及びその昆布については、ウニの中間育成に使う餌にそういった使用をするということで進めてきたものでございます。おっしゃいますとおり、令和4年までの細め昆布、こちらのほうを熊石の前浜から母藻を確保しまして、それをもとに種苗子の生産をしてきたところでございますが、令和5年度以降、海水温の上昇等もありまして、良質な細め昆布の母窓が手に入らないというようなことから、令和5年度以降は、真昆布のほうをこちら噴火湾のほうから入手しまして、それをもとに種苗糸の生産をしてございます。その結果なんですが、一応施設が昆布の種苗糸を作るような専門の施設ではございませんので、種苗糸自体のメートル数というのは、全体で 700 メートルぐらいの種苗糸の生産になってございます。ただ、三角形の糸巻きの部分に巻くものですから、そこになる部分。要は全体の 1/3 程度は使えないということで、実際には残りのおよそ 440~450 メーターぐらいが昆布の種苗子ということで生産されてございます。そのうちの半分が実際には、熊石の養殖昆布の種苗糸として利用されているものと、もう1つその残りの半分は、落部の養殖試験等にも活用されているような状況でございます。以上です。

議員の質問 10番 関口正博

議長、関口。

議員の質問 10番 関口正博

この大変な種苗糸生産というものに、しっかりと熊石の試験研究所ということが関わってこれまでも来てるんですよね。そういう実績というものも、これからしっかり活かされる可能性もある。熊石は、どうしてもなかなか多くの人員をつぎ込むことはできない。本来であれば、熊石の前浜においてだって、こういう事業ができるかもしれないけれども。サーモン同様、昆布の種苗糸っていうのも、これから先非常に大事なものになっていく可能性がありますので、そのような経験があるのであれば、なおさらその熊石の水産試験研究所で種苗糸を作る。そして、それを噴火湾側の施設で昆布として育てていく、そのような取り組みというものが可能になってくるのかなというふうにと僕は勝手にそのようなことを描いてしまうんですよ。本当に地域一体となって、八雲町一体となって、水産業を守るための取り組みとしては非常にいいのであるのかな、というふうに思いますし、種苗ということを申し上げれば、東大の教授というものが一生懸命研究を進めていらっしゃる。その中で、海洋深層水。先ほど、殺菌海水ですかね。それにつけておいて、ふ化を促すみたいなかたちになるかと思うんですが、それで海洋深層水が非常に有効なものであるのではないかということも言われているところであるので、その辺の研究が進んだときには、さらに熊石の海洋深層水というのも生かされる可能性というのも出てくるんですよ。掘り下げていけば、八雲町にはいろんな財産があって、そういうものをちゃんと一つ一つ生かしていけば、また1つ大きな八雲町の魅力となって、さらに産業となって返ってくる可能性があるということであろうと思いますので、ぜひ昆布養殖事業は落部地域では進んでいらっしゃる部分もあります。当然もし漁業者の要望を聞きながら、適切な何か支援ができるのであれば、それはもちろんそうですし、他の地域の漁業者もこれに興味を持っている方というのは絶対にいらっしゃると思いますので、両漁協できちんとお話を聞いていただきながら、どのような支援ができるか。だとしたら、八雲町としては、こういうことできるんだよと。受けるばかりではなくて、こちら側からも求めていくようなそんな体制を取って、僕は昆布養殖事業というのは、将来の漁業の産業の柱になりうるものではないのかなというふうに、僕は思っていますので、どうかそのへんを町長の行動によって、なんとか実現していただきたいなと思いますけれども、改めてこの昆布養殖事業をどうでしょうかね。やっていただけませんか。

町の答え 町長 萬谷俊美

議長、町長。

町の答え 町長 萬谷俊美

関口議員の昆布に対する思いというか将来の期待ということで、私に再度覚悟を聞いておりますけれども、私も本当に第一次産業の水産業は、八雲にとって大切だという意識は一緒でございます。選挙で浜を回って、漁業者の意見も漁協の意見も聞いてまいりました。そういうところで、公約の中に昆布という言葉が入っているのは、その意味で入れさせていただいたのは確かでございます。そういった意味で、昆布の養殖事業をなんとか両漁協と漁業者と、漁業者がまずきちんとその意識を持ってもらうということも非常に大事だというふうに思っていますので、漁業者の教育もひっくるめて、漁協と連携して話し合いを続けて、その取り組みに対してできるものは、町として支援をしていくということでおりますので、そこはしっかりやってまいりたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。

議員の質問 10番 関口正博

議長、関口。

議員の質問 10番 関口正博

ありがとうございます。僕もしっかりと漁業者のお話を聞きながら進めていければいいなというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。そしたら、サケのほうに移らせていただきます。町長のお答えの中で、八雲の漁協の取り組みとして、例えば、禁漁区間を設けたりしたりして対策を取っているんだよ、ということを申されておりました。今、八雲町漁協といいますか、行っている取り組みは、この資料であろうかなと思いますけれども、これは令和6年の資料ではあるんですが、要は、定置の網が入っているわけですけれども、9月1日から3日までの休漁ですね。この部分がそのようなものになるのかなというふうに思うんですが、あとは、八雲は 12(聞き取り不能)定置網に入れれることになっているんですが、その網の数を6(聞き取り不能)に減らしているということもお伺いしております。その結果がどのような状況になっているのか、これは、いつから行われてどうかというのは、これは令和6年の会議資料ではあるんですけれども、それを行ったことによって、どのくらいの効果があったのかというものの検証資料等がもしあったら教えていただきたいんですけど、課長、どうですか。

町の答え 水産課長 吉田一久

議長、水産課長。

町の答え 水産課長 吉田一久

ただいまの、要は定置網漁業の操業期間の短縮ですとか、これは遡上する親魚の確保を目的に道管内それぞれの漁協のほうで、定置網の操業期間の短縮を一律的にやっているというような状況でございます。この取り組みのあり方につきましては、増殖事業を担っております、サケマス増殖事業協会さん、それと、定置網協会、また、関連する漁協さんがそれぞれ話し合いのもと、こういった自主的に取り組みされているという状況でございます。実際のところ、その取り組みの結果が親魚の確保にどの程度影響したかっていうのは、詳しい分析の結果は私どものほうにはございませんし、そのへんの話も詳しく数値的に表されたものは聞いたことはないんですが、河川に遡上する親業を先取りするのではなくて、ある程度河川で採卵するために必要な親魚の確保。増協のほうでは、年間の捕獲目標計画を定めていますので、それを達成させるために増協と定置網、漁協それぞれが連携して、そういった自主的な取り組みを進めているというような状況でございます。すいません。詳しい数字は、こちらのほうにも示されておりませんし、多分増協のほうでも、その辺の検証結果というのはないと思います。ただ、河川の状況、遡上の状況、近隣での漁獲の状況等を見ながら、そのへんは関係する機関で話し合いのもと進められていると、そのように聞いてございますので、よろしくお願いいたします。

議員の質問 10番 関口正博

議長、関口。

議員の質問 10番 関口正博

まさにこれが、出てこないんですよ、その資料が。こういう規制をしなさいよという資料は、いくらでも出てくるんですよ。ですが、こういう規制を行ったけれども、こういう結果が得られましたというデータというのが何一つ出てこないんですよ。これが俺、水産業界のすごく悪いところだろうなというふうに思ってるんで、すべてがそうなんですよ。原因の特定までは、なんとかたどり着く。じゃあ、漁業者に対して、どういう規制をするかというところまでしっかりとした意見の通りができていないというんですかね。海外の水産先進国においては、当然水産量の調整という部分では、ずいぶん前から行われてタッグの部分ですけれどもね。漁獲調査を行う場合には、しっかりとした漁業補償を行う国策としてそのようなことが行われている部分があるんで、ただ、日本では、そういう制度というものがありませんから、魚を獲るなということは言えないんですよ。僕はこの質問の中で魚を獲るなと言っちゃってるんですけど、言う以上は、しっかりとした、それがどのような効果があって、どうかというものを調べなきゃいけない。そういう体制が全然北海道漁業では、僕は構築されていないんだろう。それぞれの研究は進んでますよ。だから、いろんな資料が出てきました。このサケがなぜこれだけ少なくなってしまったか。もちろん、海洋状況の変化というものが一番大きいんですけれども、ただ、ふ化事業というものを中心に行われてきた北海道のサケの事業にとって、もしかしたら、人口ふ化で海に出ていったサケというものは、遺伝子的にどうしても弱くなってしまってきている。もうこれは、歴史的に先ほど申し上げたとおり、120 年や 30 年という歴史があります。だからこそ、また、今注目されているのが野生の魚ということになるんですよ。これは自然魚ですよね。人口ふ化ではない、自然魚。自然に川に登っていって産卵して、ふ化して、ベーリング海のほうまで行ってもまた戻ってきて。先ほど、9月の頭で休漁期間を申し上げて設定しておりましたけれども、こういう自然魚というのは、どうしても回帰する時期というのは遅くなるというデータもあるんです。ですから、9月1日から3日までの給料というものが、まるっきり無駄になっている可能性がある。もっともっと突き詰めて考えるのであれば、例えば 11 月、寒くなってから休漁をするであるだとかということが、もっと対策としてできるんじゃないかということも考えられるわけですよね。僕は素人ですけれども、二晩三晩ちょっと調べただけでそのようなことなのかなというふうに思っちゃうくらいにやっている対策というものが一辺倒過ぎて、どうなんだろうなって。それで、もちろんさまざまな研究が続いておりますし、データを見ればすごく楽しい、面白いんですよね。サケの一生というものはですね。面白いんだけど、12 月9日の北海道新聞ですか、記事に出ておりました。秋田県の漁獲量自体が、先ほどの昆布以上の落ち込みですよ。全盛期の 1/10 です。ほぼほぼ漁獲量というものがもう少なくなってしまった。その中で、いろいろな原因というものが考えられているんだけれども、人工ふ化によって、どうしても体の遺伝子的に多少弱くなったサケというものは、どうしても上の海のほうで、ベーリング海のほうで、ほかの魚に餌を食い負けしてしまうっていうんですね。なんかおもしろいですよね。でも、自然な魚というのは、なかなか多様性があって強いもんだから、よその海に行っても餌を負けないで食べる。だからこそ大型化していく。僕は鼻曲がりサケ。先ほど町長も言ってましたけれども、あのワイルドな鼻曲がりサケなんていうのは、人口ふ化のものじゃなくて、これは自然な魚のことを言うんじゃないのかなというふうに僕は今でも思ってるんですけれども、そのような自然な魚を戻すための取り組みというものも、必要になってくるのであろうと。一つ一つのことというのは、まだ確信めいたものではない。だとすれば、一つ一つ原因を潰していくしかない。それで、最大の効果というものは、やっぱり獲らないという選択しかないと思うんです。僕はただ、それは、漁業者に(聞き取り不能)魚を獲って生活している方にとっては、生活に関わる問題ですからなかなか強いことは言えないんですけれども、これも落部のことになるんですが、どうしてもそのサケの漁が不振ということで、落部のサケ振興会が昨年解散したんですよね。それで、今年は網が入ってないんですよ。振興会の網が。これも確信めいたものではないです。だから、というわけではないですけれども、落部川に登る川の数が多くなったんじゃないかという、そういうお話もあるんです。やっぱり興味を持って見に行く方がいるらしくてね。これはまさしく自然漁ということになるんでしょうけれども、もったいないから。こういうことをちゃんと調べれば、これは遊楽部川は人工ふ化で、全国的には有名な川ですけれども、落部川のような河川で、もし網を入れないことによって、河川への遡上数が増えるということであるならば、まして、それが野生魚、自然魚ということであるならば、これはそのような取り組みということを全国に伝えることができるチャンスではないのかなと、僕はそのように考えたんですね。獲らずという選択というものは、非常に難しいものがあるんだろうと思います。しかし、現実に落部では今獲ってないですから、網を入れてないですから、さまざまな調査を入れて調べてみるということは、これからの八雲のサケの漁獲量に関わる部分として、将来に漁業をつなげる意味としても、非常に有効なものではないのかなというふうに思うんですが、町長どうでしょう。

町の答え 町長 萬谷俊美

議長、町長。

町の答え 町長 萬谷俊美

落部川のサケの資源のお話でございますけれども、網をかけずに遡上させて、稚魚、採卵の自然の産卵を増やすという取り組みということでございますけれども、私も専門的な知識はないのであれですけれども、自然界で自然ふ化した魚のほうがふ化放流で人工的にふ化する稚魚よりも、やはり自然でふ化されたほうが絶対病気にも強いし、体力もあるし、負けないで生きていこうとする力はあるというふうに、私も思います。人間も同じように、ひょろひょろ育てられるよりも、ほっぽり出されてワイワイ遊びながら育った子供のほうが強いというふうに思いますので、サケの世界もそのようなものかなというふうに思います。それで、データ的に今年網を入れなかったということで、4年後に落部に帰ってくるサケが増えるのかどうかという部分が4年後だというふうに思いますので、そういったやっぱり時間をかけて検証しなければ、なかなかデータというのは得られないのかなというふうに思っています。そういった取り組みに対して、町が本来であれば、多分関口議員は網を入れないということで、漁業者所得が減るわけだから、そこを町が支援する形ができれば、もっと自然産卵を増やして資源が増えるということで、取り組みを支援することがベストだろうというふうに思うかもしれませんけど、現時点でその方策が本当に正しいかどうかというのは、やっぱり検証できない以上、それを先行して町が漁業保証するような形でするかどうかというのは、非常に悩ましいところなので、その辺は関係機関と研究しながらいかなければならない取り組みなのかなというふうに思います。

議員の質問 10番 関口正博

議長、関口。

議員の質問 10番 関口正博

僕はひょろひょろ育ったもんでね、こういう強いサケに憧れるんですけれども、町長が申し上げたとおり、漁業補償という問題は日本には根付いてないですから、自治体が先行して、そのようなことを行うということは、なかなか当然難しいのは十分承知しております。そんな中で、水産庁が昨年の予算の内訳というものを出してるんですけれども、その中で、水産資源調査評価推進事業という項目でございまして、これは全国で 51 億 8,300 万円の予算がついているんですよね。この中で、今組合も間接補助というよりは、直接補助というものが多くなっているということをお伺いしておりますので、行政が協力すれば、もしかしたらこのような予算というものが取れる可能性があるのではないのかな。僕も国とのお金のやり取りという中身は分からないものですから、素人考えて申し上げますことを申し訳なく思いますけれども、例えば、事業の内容でデータの収集、および資源調査。それと、海洋海峡要因の把握。これは、サケ等も含まれるんですよ。それで、資源評価の精度向上、理解促進とこのような項目があって、中身は詳細に分かれているんだけど、この項目に乗っかればメニューとして申請できるのではないのかな。資源調査を積極的に行いますよ。そのために、漁師は魚を獲りませんよ。これってなかなかできることではないですから。たまたま落部では、そういう状況になっていますけれども。もしね、このようなことを組合のほうに相談しながら、国からそのように適切なお金をいただいて、さらには調査もできるというかたちが取れれば、これは将来の八雲町にとって非常に有効なものではないのかな。そのほかにも、当然サケ・マス関連の水産庁の予算というものもついておりますので、どうしても直接補助という部分では、漁協に任せているということについては、なかなか行政側でそこまで踏み込んだことを言えるのかどうかというのは、僕は分からないんですけれども、ぜひそのようなものがもし乗るのであれば、水産館の仕事を増やすことになりますけれども、ぜひ漁協の皆様方とお話ししていただいて、このようなメニュー使いますけれども、あと3年くらい魚を獲るのはやめませんかって言えるんですよね。先ほど、町長も申し上げたとおり、今年網を入れなかったことによって4年後これだけの魚が帰ってきたよ。その前に、河川遡上数というものを計測すれば、ある程度は予測も立てられる。自然産卵というものは、人工ふ化に比べればずいぶんと数は少なくなってしまうんですが、それでも獲ってしまうよりは、生かしてふ化させて戻ってくる数のほうが当然多いです。これからのサケの状況を考えたときに獲らない判断をしているところがせっかくあるんだから、そのようなことも検討してみる余地はあるのかな。別に僕は町がお金出してくれということではないです。そのようなものを工夫しながら、そのようなことができるんじゃないかなということをみんなで考えていただきたいんですよ。これも漁協に任せっきりじゃなくて、本当に官民一体となった取り組みということで進めていただきたいと思います。過去をさかのぼれば、人口ふ化の歴史というものも尾張徳川家が絡んでいるということも資料を見りゃ出てきます。さらには、その前というものもあるんですよね。アイヌの皆様というのは、サケを非常に神の魚としてあらがってきた。それは、時期になったら必ず遡上してきて、食料として保存も効きますし、余すところなく、それを食料としていただいた。でも、獲り過ぎたら次の年は数が少なくなっちゃった。そんなようなことも経験しているもんだから、ちゃんと漁獲調整というものをアイヌの皆様も行っていたようなんですよ。どんな時代でも、獲り過ぎればいなくなってしまうと。だから、しっかりとした漁獲調整というものはしなきゃならないんだよというのは、この八雲においてもずっと行われてきていることだと思いますので、今まさにそのようなことをサケにおいても行わなければいけない、取り尽くすんでなくて、将来のために資源を残すための取り組みというものをぜひ両組合とお話ししていただきたいな。せっかく1つの漁協が網に入ってないという状況になっていますので。でも、そのためにはただでなかなかそういうことを行うというわけには当然いかないでしょうから、適切なメニューが載るのであれば、そのような調査をぜひ行っていただきたいと思うんですけど、改めて町長最後に、今の水産庁の云々かんぬんも含めて、最後答弁いただければと思いますけど、どうでしょうか。

町の答え 町長 萬谷俊美

議長、町長。

町の答え 町長 萬谷俊美

今のサケの取り組みに対する、町が水産庁の補助金等を活用して取り組む考えはないかというお話だというふうに思いますけれども、補助制度をちょっと私、まだ研究しておりませんので、そちらのほうを担当のほうに調べさせまして、本当にサケの自然産卵を促すための取り組みとして、その制度を活用できるのかどうか、その中に、そういった補償も含めてできる制度になっているのか、その取り組みが今でもいいのか、どんな団体がやると補助対象になるか、補助率の問題もありますけれども、そういった対象になるのであれば、積極的に取り組むことを漁協と話し合いしてやることには、やぶさかでないというふうに思いますので、少し時間をください。そして、担当のほうでその辺の補助制度を他にもあるのかどうかもひっくるめて調べさせていただければなというふうに思います。よろしくお願いします。

議員の質問 10番 関口正博

議長、関口。

議員の質問 10番 関口正博

ありがとうございました。終わります。

出典:八雲町議会 令和7年第4回定例会 2025年12月12日 議事録 PDF(29ページ) 間違いを知らせる