厚沢部町議会 平成29年第3回定例会 2017年9月4日
野生鳥獣被害対策について
- 聞いた人
- 山崎孝 議員
- 答えた人
- 町長、農林商工課主幹、農林商工課長
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 山崎
時間もいろいろありますので、2番目に入っていきたいというふうに思います。2番目の質問としましては、野生鳥獣被害対策についてであります。本町は年々、熊、エゾシカ等による農作物への鳥獣被害が拡大をしています。道はエゾシカ等による被害、生息頭数ともに、2011年度がピークであり、道全体では被害額、エゾシカ生息頭数は減少しているという、そういう見解でありました。しかし、本道南部地区での、特に渡島、檜山、後志でありますが、この区域での生息頭数、被害額は増大傾向であるとしております。ビート、豆、麦、馬鈴薯、野菜等、多岐において被害が発生し、食害による農家の人方が大変困っている状態でもあります。鳥獣被害のため山間部での耕作を断念しているという、そういう農業者もいることも聞かされております。鳥獣被害対策はそのおくれによって、エゾシカ、熊の生息頭数の増加していることが起因しているというふうに考えております。鳥獣被害対策について、町長の所見を伺います。
町の答え 町長
野生鳥獣被害対策についての質問であります。全道におけるエゾシカの生息頭数は減少傾向にある、こういう状況にあるようであります。後志、渡島、檜山の南部地域では、平成24年度から27年度までの4年間で約2,000頭、そのうち、雌は1,000頭を捕獲しているのにもかかわらず、ライトセンサスの調査の結果からすると、増加傾向にあります。町内の捕獲頭数は平成24年度は2頭だけでしたけれども、26年度以降、3年間で79頭を捕獲しておりまして、好適なこの環境であるというふうな影響なのかどうかわかりませんけれども、目撃情報などからすると、増加の一途をたどっていると、こういう状況にあるようです。また、ヒグマの生息頭数につきましては、渡島半島地域での狩猟者へのアンケート調査結果によりますと、これも増加しているとの回答が多く、被害額は緩やかながら減少傾向にあるものの、町内における捕獲頭数は、ここ3年間は年間10頭を超えておりまして、28年度では、過去最高の20頭に達しております。このため、町としまして、厚沢部町鳥獣被害対策実施隊を中心とする有害鳥獣の効果的な駆除や被害防止対策を引き続き実施していくとともに、エゾシカによる被害防止対策としましては、くくりわなでの捕獲を中心に実施し、ヒグマについては、昨年度に引き続き、新たに5台の箱わなを購入するなどの対策を講じているところでございます。さらに、農業者みずからによる農産物の被害防止に向けて、自衛策として取り組むこともこれは必要であると、このように考えており、その1例としましては、町内全域で実施しております多面的機能支払交付事業を活用した防護柵等の設置や電気牧柵の導入などがございますので、本制度の積極的な有効活用も考えているところでございます。町内での有害野生鳥獣による算出被害額は、行政報告にも記載しておりますけれども、28年度は約5万円となっておりますが、昨年度からは一般町民の方へも被害報告の情報提供を求めており、さらに野生鳥獣による農林業への被害が極めて甚大な被害額が拡大するのであれば、侵入防止柵の設置などもこれから検討してまいらなければならないと、このようにも考えております。
議員の質問 山崎
実際に、今、町長も答弁の中にありましたように、有害野生鳥獣被害の算出額というのは、行政報告にありますように、熊であれば57件の4万6,000円、それから、エゾシカで5件で3万円、本当に5万円足らずなんですよね。だけれども、実際にこれが本当に被害額かということは、私は大変疑問に思っております。もっともっと、それは金額換算できないような被害というのは、このために受けていると私は思っているんです。年々ものすごい数でエゾシカは生息頭数を伸ばしておりますし、また、だんだん、慣れてきたせいなのか、また、熊も賢くなったせいなのか、人が行ってもあまり驚かなくて、人がかけた、例えば、わなでも何でも、なかなかそこには入ってくれないような状態だということも聞いております。私のところも、実際的には、ビートをつくりましたら、一番先に熊が来ました。そして、役場の農林商工課の人にお世話になりながら、電気牧柵をかけたら、そこからピタッと来なくなったんですよ。そして、箱わなをかけたら、その前まで来るけれども、そこから後戻りして違うほうに向かっていくとかという、ものすごく賢くなったみたいなんです。そして、ある人につい最近会ってお話を聞きました。昼間中ですよ、そのビート畑に行って、熊が出ているものだから様子を見に行ったら、昼間中、堂々と熊がビートの中を歩いている。そういう現状です。ですから、今、行政報告にありますように、被害額が5万円足らずというのはどういうような根拠で算出されたんですか。実際的にこの鳥獣被害というのは、いろいろな懇談会でもいろいろな形で発言されていますよ。実際に現場に出向いたことはありますか、係の方々。そういうふうにちょっと、どういうふうに、答弁願いたいと。
町の答え 農林商工課主幹
まず、被害額の算定基準なんですけれども、一応、これは道のほうから示された、この作物類は面積掛ける単価、それぞれの基準がありまして、それで出している内容でなっています。当町で報告を受けた昨年の内容の場所の面積の換算ですので、今、議員さんおっしゃたように、全部、100%の面積の報告のない部分もありますので、被害額の低い部分はいたし方ない部分であります。それと、現場に行っているかという部分、今、係のほうが行っているのかという部分がありますけれども、担当、私も含めて、被害報告があった場合は、できる限り現地を見た上で箱わなの設置、例えば、鹿であれば、くくりわなの設置が必要と判断した場合には、それぞれ自治体を通して確認させてもらっています。ただ、先ほども言いましたけれども、被害報告が若干、私たちのほうが把握し切れていないのが正直言った現状なんで、この部分で、先ほど言った被害額も低いと思われる部分もあるかというふうに思っております。
議員の質問 山崎
実は今日、新聞に熊情報というのが出ているんですよね。すごいなと思うんだけれども、熊が、例えば今日だったかな、新聞に、森のほうに1頭出ました。七飯のほうに出ました。熊情報が新聞に出る時代になってきているんですよね。確かに、厚沢部町はまだ人的な被害はないですけれども、もうかなりの部分でそういう、先ほど言いましたように、そういう食害によって、金額的には大して大きくないです。道東とか道北、ああいう大きなところよりもないんですけれども、もう山間部ではほとんどのところがそういう被害が出ているということを、まず認識してほしいなというふうに思っています。北海道でも、実際的には、先ほども言いましたように、2016年度の渡島、檜山、後志のこの南部地域というのは、エゾシカの推定の生息数を公表したわけでありますが、その当時は2万から8万というようなことでありました。しかし、最近、それが2万頭くらい多い2万から10万頭、そういう確実に道南地域が生息頭数が増加しているという、そういう実は道のほうの見方もあります。生息頭数は減少してはいなくて、逆に増加傾向であるという、そういう見方なのであります。また、つい最近の新聞でありますけれども、農水省も鳥獣被害対策を強化するために、新しい課まで設けたという、そういう新聞もありました。だから当町にしては、このエゾシカ、熊の被害がどんどん拡大をしているというのは、よく猟友会の人方、ハンターの人方に聞きますと、やはり絶対数がふえているんだということなんですよ。そして、言うのは、このままの状態で推移をしていくと、もう大変なことになりますよ。そういう、実は指導があるわけであります。ですから、ぜひ、1つは、そういう現場で働いている人方がどういう苦しみ、どういう悩みを持っているのかということに十二分に接して、情報交換をしてほしいなというふうに思っています。そして、やっぱり私はこの駆除の仕方としまして、やはり生息頭数は減らすということだろうと思うんですよ。最終的には電牧でも、いろいろなそういう報告もあります。だけれども、それをやろうとなればどのくらいの膨大な費用を要するか、そして、それがなかなか即効果が出ないということなんです。ですから、やはり、猟友会の人方に御苦労を願っていますけれども、もっともっと絶対量を減らしていくという、そういう考え方が、私はこの対策がベストだと思っていますけれども、その辺のところのお考えはどうですか、違いますか。
町の答え 農林商工課主幹
頭数の削減については、絶対的に必要だというふうに判断しているところであります。特に、エゾシカの頭数の増は、捕獲も、先ほどの答弁書にもありましたとおり、ここ何年かふえているところであります。3年間では79でありまして、その中でも4割程度が雌を捕獲できていますので、エゾシカについては、ある程度の、ある程度しか言えないかもしれませんけれども、削減になってきているんじゃないかというふうに思いますが、やっぱりそれには追いついていないのが現状です。ちなみに、ヒグマにつきましては、昨年、過去最高頭数でしたが、雄がほぼ、8割から9割の捕獲、3年間見てもその程度ですので、捕獲内容も比較的高齢という部分が、昨年は特に、100キロ以上に関して、大きなものについては、もう7歳とか8歳、もっとすごいのは11歳とか14歳とかいう、若干高齢の部分も多かった部分がありますので、まだ完全に減少には、減少になっているかと言われれば、それも疑問は残るかもしれませんけれども、状況的には熊の、今年に関しても既にもう11頭、12頭だな、熊のほうは捕獲できていますので、鹿についてはまだ頭数が少ないんですけれども、基本的に、今、この大体9月から12月の時期が一番とれる時期でもありますし、可猟といって、ハンターが直接、有害鳥獣でなくても、10月1日以降は、一応、この地区は猟としてとれる時期でもありますので、その間を、ちょっと先ほどおっしゃったように、ハンターさんなり猟友会の方が大変だと思うんですけれども、こちらも連携を密にしながら、今後もやっていければというふうに判断しております。
議員の質問 山崎
厚沢部町は森林に囲まれた町であるわけでありますから、こういうエゾシカとか熊とかというのは、自分の生活圏が大きくあるわけですよね。町長には前々から何回か笑い話に言いましたけれども、その森林には国有林もあるし町有林もありますと。その中で元気をつけて出てくるわけですから、いろいろあると。それで、町長にぜひお願いしたいのは、道に対してもやっぱり働きかけをして、やっぱり、ぜひこの駆除対策を進めてほしいと思いますし、また、それと同時に、近隣町村との共同というか、統一行動をとってほしいように、ぜひそういう話をしてほしいなというふうに思っているんですよ。厚沢部町だけやっても、やっぱり、江差町なり、上ノ国町なり、乙部町なり、八雲町なり、そういうところがそういう対策に出ないとまたふえてくるわけですから、やはり、道南区域全員がどことしても、エゾシカなりが生息数が増加しているという、こういう認識しているわけですから、そのためにもやっぱり道の働きかけ、それから、近隣町村もやっぱり一緒になってこの対策をとっていただくよう、ぜひ働きかけをお願いしたいなと思いますが、町長の見解はいかがでしょうか。
町の答え 町長
このヒグマ、あるいは、エゾシカの実態というのは、今、山崎議員が言われるように、檜山管内、特に厚沢部町の増加被害というものは、大変重大な問題になってきたというふうに思っております。実は、ヒグマにつきましても、昨年は1年間で20頭のヒグマを捕獲しました。今年は今、8月末現在で11頭、これは今、ヒグマにつきましては、去年のちょうど同時期8月末で11頭、全く去年と同じペースで、今、ヒグマの捕獲がなされております。ヒグマは今、これから秋、冬に向けて冬眠するまでの間が繁殖期であります。そういう中で、これから熊は里にどんどん出てくる時期になる。そういうところで捕獲体制をきちっとしなければ、来年に影響すると、こういうことになろうかと思います。今年の秋、要するに、これから9月、10月、11月というのが熊の穴に入る前の里おりというのが非常に多くなるわけでありますから、そういうものの時期を見ながら、そして、エゾシカの昨年29頭が同じ時期でありますけれども、去年は8頭、今年は6頭ですから、2頭ばかり少ないんですけれども。これらにつきましては、近隣町とどう連携するかと。正直言いますと、近隣町が、我々の近隣町、乙部町、江差町、上ノ国町というこの両サイドは、大変ハンターが少ない。これが共同でやりましょうといったって、本当に何人いるかという、そういう町ですから、一番の熊の厚沢部町の被害というのが、八雲町からのツネゴエというやつ、これが一番多いわけで、ですから、近隣といえども、この八雲町との連携というのが、実は大事だろうなと、こう思います。八雲町そのものは、八雲町のほうが頻繁にガンガンやるようになりますと、みんな峠を越え、ツネを越えて厚沢部町に来てしまうと。厚沢部町がどんどんやると八雲町に行ってしまうと、こういうふうな状況があるわけであります。その辺、どういうふうな駆除をして、頭数を減らすのに八雲町と厚沢部町がどういう方法があるのか。いろいろとその辺も鹿、熊合わせて、対策をする必要があるだろうというふうに考えております。機会を見つけて、ぜひ、八雲町の町長ともこの件については協議してみたいと、こういうふうに思います。
議員の質問 山崎
行政にお願いということも一つだと思いますが、自衛策としましては、やはり、町長の答弁にもありましたように、自衛策として、みずからが電気牧柵を張りめぐらすとか、いろんなやり方もあろうかと思います。私も、町のほうに保有している電気の施設をお借りしまして、実際に畑の周りと張りめぐらしたら、ものすごい効果であります。そういうことで、もっともっと本格的にやろうと思ったら、足りないと思います。その中で、町長の答弁にもありましたように、どうですか、多面的機能支払交付金が大変厚くいただいていますので、そういうものも利用をさせていただきながら、体制をつくり上げるということを考えたらどうかなと、そういう指導をできれば願いたいなと思って今いるんですが、課長、どうですかね、その考え方というのは。
町の答え 農林商工課長
町長の答弁にもありましたとおり、多面的機能支払交付金事業を活用すべく、23の交付金の支出団体に対して、今後、指導してまいりたいというふうに、指導、助言などを行ってまいりたいというふうに考えております。
議員の質問 山崎
先ほども言いました、今、メモが出てきました。今日の函館新聞ですが、熊出没情報とこんなでっかく新聞に出るんですよね。やっぱりそれは、上ノ国町で1頭目撃とか、七飯、北斗市の向かいのというような市道に出てきたとかと、いろいろなこういう情報がこう。熊も偉くなったもんだなと思うんです。そういうことで、ぜひ、厚沢部町はやっぱりこれが、熊、鹿対策をきちっとしないと死活問題になりまして、もう冬でも出たらもう手をつけられなくなりますので、今、いろんなハンターの方々、それから、猟友会の方々が毎日みたいに見回りに来ていただいて、大変、おかげさまで助かって、助けてもらっています。そういうような形、これから進めながら、やっぱりみずからも自衛しながら、そういう対策を練って、やっぱり、被害のないようにひとつ取り組んでいきたいなと、そんなことでありますので、よろしく御指導のほうもお願いをしたいと思いますし、また、町長には近隣町村、それから道のほうにも働きかけをしてもらって、ぜひこういう難問題があるということも、知事のほうにも認識してもらって、お力を、できれば指導をお願いしたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。