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森町議会 令和5年第2回 6月会議 2023年6月6日

函館本線廃止問題への対応方針について

聞いた人
野口周治 議員
答えた人
町長 岡嶋康輔

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 6番 野口周治

よろしくお願いします。質問事項です。函館本線、旅客部門です、廃止問題への対応方針について。JR北海道は、新幹線の札幌延伸を機に、函館本線、函館長万部間の旅客部門を廃止するという意向です。去年町の意見交換会で沿線自治体の対策会議の検討を受けて、3つの代替案と収支試算が示されました。資料では、国や道の役割には触れられずに地元を代替案の選択という判断に誘導することになると感じました。しかし、この問題は医療、通勤、通学など住民の生きる権利、それと貨物輸送部門を含めて産業など地域の基盤に関わるものです。地球温暖化の対策としても鉄道の位置づけは重要です。この問題は、幹線道路や新幹線と同じように社会基盤の問題ですから、国こそが責任を持って当たるべきものではないでしょうか。周辺自治体と力を合わせて国に働きかけていくべき課題だと考えます。いかがでしょうか。

町の答え 町長 岡嶋康輔

お答えします。北海道新幹線札幌延伸に伴いJR北海道から経営分離される函館長万部線については、北海道新幹線並行在来線対策協議会渡島ブロック会議にて議論を進めているところであり、昨年12月に開催した町民意見交換会においてブロック会議で示された現状をご説明し、ご意見等を伺ったところであります。議員のご質問にもあります貨物輸送部門については意見交換会の中でも数名の方からご意見をいただいており、新聞報道にもございますように、現在国、北海道、JR北海道、JR貨物の4者による実務者レベルで必要な条件や課題などの論点整理が進められているところであり、当町としても動向を注視し、情報の収集を進めてまいります。今後も新たな情報を捉え、町民の皆様にご説明する機会を設け、ご意見をいただきながら町の方向性を見いだしてまいります。そして、渡島ブロック会議の中で伺った町民のご意見を基調とし、森町としての考えを申し述べ、それぞれ状況が異なる沿線自治体や北海道と議論を重ね、必要とされた課題など協議会として国等への要望を検討してまいります。以上です。

議員の質問 6番 野口周治

今世界では鉄道を生かす方向で物が考えられています。そういう中で、特に旅客部門、乗車率だとか維持運営のコストを踏まえると、結果としての赤字は確かにあると思うのです。片方で、非常に重要な社会インフラということで世界では上下分離、インフラの部分は全体、国が面倒を見ますと、運営はその会社にやってもらいますと、こういう選択肢もあるはずなのです。今日ここで国のやるべき政策の是非を問う気はもちろんありませんから、前提として聞いていただきたいのですけれども。そういう上に立って経営分離、つまり廃線していこうと、嫌ならこの3つからどれがいいですかという立てつけの議論にいくのではなくて、そもそも廃線したい、切り離したいというのは私企業の判断だという立てつけなのですが、これ自体がずれているのではないかと私は考えていて、それはJRを分離したのが1987年、今から三十何年か前です。このことについて国会予算委員会で、今から6年ぐらい前だったのですけれども、どう考えるのだという質問がありました。それに対して当時の麻生副総理、財務大臣だったかな、が答弁をされたのだけれども、そのときのメモを探してきたのですが、2017年2月でした。国鉄を7分割して黒字になるのは3つで、3つというのはお分かりですよね。ほかのところはならないということを当時からみんな言っていましたと、こういう答弁をされたのです。こういうことが分からないのは学校秀才だとまでこのときの答弁でおっしゃっていまして、すごいなと思ったのですけれども、そもそも会社が赤字だから仕方ないと言う前に、赤字になるようにやってきて、だから赤字になったものをほかの利益で補填するよという立てつけまで分離するときにつくった。形はそうなったのですけれども、実際に赤字になってきたら企業問題だから廃線やむを得ないよねと国がリードするようなことになっている。もちろん国の立場も、あるいは個別の会社の立場も話としては理解できますけれども、では住民の立場で考えたときに、ああ、そうですかだろうかというと、私は違うところに立って、そもそもスタートのところから分かっていたものをやっぱりこうなりましたと押しつけられても困ると思います。例えば、貨物に関連してしまいますけれども、2024年問題、貨物輸送が非常に困難になると言われています。それから、燃料費もどんどん上がってきて、こんなことが続けられるのかという問題もあります。そういう中で、インフラをきちんと残しておかないと後々困る。特に北海道のように大消費地から遠いところは、大量輸送の手段をきちんと確保してつなぐようにしておかないと大変困ることになってしまう。そのときに困っても遅いと私は思うのです。そういう立場で、国が何とかすべきだという立場をきちんと踏まえて、それを考えてほしいという要望をすべきではないかと思います。国にお金がないわけではありません。例えば北海道新幹線って1兆5,000億、いろんな数字ありますけれども、そういうお金を使う。それから、リニア中央なんてその何倍ものお金を使う。そのようなことにはお金を使えるし、それから維持という意味では高速道路とか幹線道路の維持にもお金は使います。同じように鉄道も位置づけてきちんとキープしていくという発想が必要ではないかと思うのですけれども、いかがでしょうか。もし通告からずれているということでしたら特にこだわらなくていいです。全体理解という答弁で結構です。

町の答え 町長 岡嶋康輔

お答えいたします。私が町長に就任してからブロック会議はもう既にたしか6回、7回は終了していて、8回目から町長に就任して参加させていただいたと思います。今まで行われてきたブロック会議、その前段様々首長集まる会議の中で話題として出ていたのは、前提として北海道における鉄道網、人流、物流を含めたインフラというものを自治体だけで維持するというその方向性、そもそもどうなのだという話は確かに出ております。当然今議員おっしゃるとおり過去の関係閣僚の発言等にもありますとおり、赤字は誰もが分かっていたような流れの中で今これからどうするのかという判断をしなければならないときに、当然首長としては自治体の負担なく、町民の負担なく、国が方向性を示してあらゆるリーダーとして、北海道も含めてですけれども、この道筋を開いていっていただくのが一番なのかなという中でも、やはり同時にそう訴えるのであれば、ではそのインフラを活用した地域の産業から生まれる価値をどのように道外、道内も含め、そして海外も含め発信して産業振興を図っていくのか、そういうことも首長のビジョンとして持つのが非常に大事だと私は思っています。今回並行在来線のお話で質問いただいたのですけれども、この考え方としては、森町は噴火湾でも唯一地方港湾を持っている町でございまして、この港湾をどうするのかということ、老朽化が激しくて補修を国のほうに予算要望する際に、同じ観点から様々なことを話しされます。直してくれ、整備を進めたい、予算つけてくれ。要望するのはいいのだけれども、では森町さんとして国の持っているそういった施設、資産を使ってどのような産業振興ビジョンを持っているのですか、まちづくりはどのように進めていくのですか、そういったものをしっかりお示しできなければ、これは一方通行の議論として成立しないのかなと思っております。話は戻りまして並行在来線の話、上下分離、そしてこれからまたブロック会議は数回繰り返していくのですけれども、現状では一番何を課題として持っているか。まだどういったものになるのかというものを具体的に沿線自治体の町民の皆様にお示しできる段階ではないのかもしれないのですけれども、2024年、2030年、様々なタイムリミットがあります。その中で議論が進まず停滞して、いよいよ決断して事業を進めなければならないというときに、それを担っていただく事業者さんが果たしてそれを受けれるだけの体力を持ち合わせているかどうかというのが非常に心配事ではあります。それは並行在来線を維持する、バス転換、様々なオペレーション含めてその問題というのは本当にあると思います。現状コロナ禍において、とあるバス事業者様におかれましても非常にお客様が減ったり、運転手さんの確保に苦慮していたり、本当に事業を縮小させなければならないという状況が、今5類指定に変わりまして観光もいろいろ戻ってきていますけれども、このコロナの何年間で本当にそういう厳しい状況が続いております。並行在来線を2030年までにどうするか、それを2025年までに方向性を示して事業を進める、方向性を明らかにするということでありますけれども、実際5年前の開催、事業実施というのは非常にタイトであるなと印象も持っています。そんな中でまず取り組まなければならないのは、沿線首長、自治体、ブロック会議のみならず、ブロック会議外でも情報共有、そして懇談の場を含めて国、北海道とどういう関係性でいるのか、どういったものをどういう負担でやっていくのか、その辺をしっかりと煮詰めながらブロック会議に挑まなければならないなというふうに思っております。今後もブロック会議等々進めながら、進展がございましたら、答弁にもさせていただきましたけれども、町民の皆様はじめ議会の皆様も同じくしっかりと情報共有させていただきながら、フィードバックしたご意見はしっかりとブロック会議、北海道、国に伝えていきたいと考えておりますので、その点はご理解いただければなと思います。重ねてなのですけれども、要求だけするのではなくて、町としてまちづくりをどう考えているのかというのが非常に大事になると思いますので、その辺は私どもだけではなく議会の皆様、そして町民の皆様のご意見をしっかりといただきながらつくり上げて、それと併せてインフラ整備、公共施設、港湾、JRいろいろ含めて国、北海道に投げかけ、そして要求をしていきたいと思っているところでございます。以上です。

議員の質問 6番 野口周治

今おっしゃったこと、こういう話が出るなということは大変よく理解はできます。私は何でもかんでも言えばいいということ、そういう立場では決してありません。ただ、そもそもは何なのということをきちんと踏まえた議論をしないと今現在どうしようもないでしょうという議論に巻き込まれてしまう。そこに立った瞬間に、私はこれは大きな交渉事だと思っています。相手の土俵に乗った瞬間に交渉事の構造が決まるものだと思う。私はビジネスをやってきた人間ですから、その交渉からの類推で大変申し訳ないのですけれども、どういう土俵をつくるかだと思っています。例えば今インフラだけ造ってもどうにもならなくて、それを使ってどうするのですかという話が出るのですと。そこだと思うのです。例はちょっと違いますけれども、コロナのさなかに芸能関係の人、演芸関係の人たちに国がどういうことを言ったか。新しい価値を生み出すようなことをするのだったらお金をつけますと言って、今やっている活動を維持するためのお金を出そうとはしなかったのです。このことを今たくさん話す場ではありませんけれども、そうではない。今ある必要なものをきちんと維持するためのお金を出してくださいという話なのに、ではそれを使って何をするのですかという議論になった瞬間に話が変わってきていると私は思うのです。だから、これはインフラだという認識でお話をしているのです。そこのずれがあると、最初から相手の土俵に乗ってしまう。もちろん金を持っているのは国だ、官僚機構を含めて調査、例えば今回の資料だって町独自であんな資料が作れると私も思いません。それは無理です。でも、どうやってそういう人たちに思いを届けるのかということは本当に必要だと思う、そういう立場で申し上げています。それで、今あっていることをもう一つ別の見方から、私のこうではないかと思っていることを申し上げます。例えば貨物と旅客を分離して問題をシンプルにするというふうにも見えますけれども、旅客部門が済んだらあとは貨物問題だけとして話をすればいいのかなと。その前には稼働率の低い駅を間引くということをやりました。これは別に使っている人少ないのだから仕方ないではないかというふうに見えますけれども、少しずつ離れていくのです、関係者が。最後に残るのは本丸だけ。気づいたときには一緒になって物を言いたい人がみんないない状態になってしまう。だから、私は全体問題としてこれ全体をどうするのですかと。国が最終的に転換、3つの案の中のどれに転換するかの話になったとしても、国や道でどこまで面倒見るのですかと。それなしに負担だけ約束してしまうと、後からこの負担を町がどこまでできますかという話に、あなたたちの問題となってしまうではないですか。それは困ると思っているから言っているのです。交渉事だと申し上げたのは、そういう大きな枠の中で国が責任持ってくださいという立てつけにどこまで持っていけるか、どこまで話ができるかで後々の町の負担、町民の負担が変わると思うから申し上げています。例えば先ほどお話をした駅を剥ぎ取る話ですけれども、駅が近くにあったのがなくなったから、病院に行くのにとても大変なのだという女性の方と立ち話をしたことがあります。たまたま会った人なのですけれども。何しているのですかと聞いたら、これからバス停まで歩くのだけれどもという話です。大変なのだと。確かに大変だと思います。足が曲がっていて、歩きも大変です。冬も病院に行くのですと、でもバス停まで行かなければならないのです。駅のほうがまだ近かったという話なのですけれども。その方は、これまでは地域ぐるみで某政党を支持してきたけれども、もう絶対しないという言い方までされています。怒りってそういうことだよなと私は思ったのですが、そういうものの積み重ねとして今がある。問題の中にはそういうことがたくさんあるということだと思います。もちろん弱者に、弱者にと、そういうことだけ言おうということではない。でも、そこを大事にしなかったら地方の自治体の仕事、住民を守る、住民の生活を守る、産業を興していくという仕事につながらないと思うから言っているのです。ぜひそこに踏ん張って、新幹線工事が遅れていくのなら、その時間を有効に使って今のうちに何かできることはないか、話せることはないかとやっていただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。

町の答え 町長 岡嶋康輔

お答えいたします。基本的に人口減少と少子高齢化が進む社会の流れの中で、立場の弱い方、弱者という表現の中で社会的に高齢者も含めてそういった方々への福祉という視点からインフラを考えるという観点も非常に大事だと思います。しかしながら、もうここはある程度の、言葉を借りてお話しさせていただければ選択と集中、そういったものは判断していかなければならない、そういった状況にもあると思います。その中で首長として大事なのは、そういった選択と集中の中で地域、地域外でもいいのですけれども、批判を恐れずこういう考え、なぜこういう考えに至ったかというのをしっかりと自分の言葉で説明できる、そういうスタンスをちゃんと持っておくことが非常に大事だなと思っています。先般町内での公共施設の、公共施設といいますか、統廃合に関する意見を聞く場で出席させていただきまして、本当に様々なご意見をいただきました。町民の方々、その施設を利用する方からしてみると、なくすなんて、では私たちどうすればいいのだという話に直結すると思います。しかしながら、その課題を解決して次に進まなければ新たな投資もできない、そういったこともたくさんございます。統廃合をなくすという説明をする際には必ずしっかりとこの町について希望を見いだしてもらえるような、そういったお話もセットにして説明する必要があると私は考えておりますので、町内の様々な選択と集中の際にはそういったものもしっかりと踏まえて説明はさせていただきたいと考えております。行政という立場では北海道もそれは多分一緒だと思います。当然人口減少は北海道という単位でも進んでおりますし、中央に対する予算要求、そして予算の配分等の仕組みの中では私たち自治体と一緒の仕組みで動いております。特に北海道に関しましては、JRの沿線の経費に関してはちょっと違いますけれども、北海道開発予算という大きな特殊な予算の構造の中で様々な予算要望を北海道を通じて行っております。繰り返しの答弁にはなりますけれども、このインフラを使ってどのようにまちづくり、そして産業振興をやろうと思っているのか、それは必ずセットにして、かつインフラというものは地域にとって無条件で必要なものであるということもしっかりと併せて伝えながら、何とか今後のみんなにとっていい展望を切り開いていけるように首長として努めていきたいと考えております。新幹線の延伸がスケジュール的にどうなるかというのはまだなかなかはっきりしたことは申し上げられないのですけれども、時間的に余剰が生まれるのであれば、それは今ご指摘いただいたとおり沿線首長としっかりとタッグを組んで、情報共有しながら国、北海道に別路線で働きかけていくのも大事なことだなと認識しておりますので、その点ご理解いただければと思います。以上です。

出典:森町議会 令和5年第2回 6月会議 2023年6月6日 議事録 PDF(42ページ) 間違いを知らせる