森町議会 令和5年第2回 6月会議 2023年6月6日
森町の教育と歴史・文化について
- 聞いた人
- 斉藤優香 議員
- 答えた人
- 教育長 毛利繁和
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 7番 斉藤優香
通告に従いまして、質問させていただきます。森町の教育と歴史・文化について。人口減少が著しい森町において、人口が増えていく可能性として教育は大変重要であると考えます。教育行政執行方針の中でも、まちづくりと人づくりは表裏一体です。そして、様々な分野において前例にとらわれない柔軟な発想と行動が必要となっているとあります。具体的にどのようなことができるのかを検討しているのでしょうか。町ならではの特色を生かしたほかにないような魅力的な教育の可能性、全国から森の教育を受けてみたいと思えるような取組など、教育がまちづくりにつながるような施策の考えはあるのかお伺いします。また、森町の歴史、文化はもっと積極的に保存、活用すべきと考えます。保管場所の確保と保全、公開、継承、教育など、町の取組方についてどのように考えているのか教育長の所見をお伺いします。
町の答え 教育長 毛利繁和
お答えいたします。教育行政執行方針では、全国的な人口減少と少子高齢化の進行の中、今後のよりよい社会の実現のために生産活動や働き方、まちづくりなど様々な分野において前例にとらわれない柔軟な発想と行動が必要となっていることを述べています。教育は、こうした発想と行動を下支えする役割と考えております。教育は、そもそも人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われるものです。言い換えるなら個人の成長と社会のつくり手の育成を目的としております。ここでいう社会は、地域社会から国際社会まで幅広いものを指しており、議員のご質問で触れていただいたとおり、まちづくりと人づくりは表裏一体と同様の意味合いとなります。具体的にどのようなことができるのかということについてですが、今申し上げたとおり教育は幅広く、いろいろな考えや行動について成長、成熟を図る役割であることから、むしろ具体を生み出す機能と考えております。具体につながる一つの例として、最近社会教育振興中期計画を策定いたしました。これから5年間の計画です。策定に当たって社会教育委員ほかの皆様にご参加いただき、複数回の討論をし、また皆様で確認していただくという作業を行いました。このように対話を通して学ぶ、活動を通して学ぶというのが教育の姿であり、柔軟な発想と行動を育てるこれからの姿だと考えております。教育委員会としましては、通常の職務の遂行を通してこのような対話や活動がいろいろな場で展開されるよう啓発と環境整備に努めたいと考えております。この答弁の機会も一つの啓発の場となり、ご質問いただいたことに感謝申し上げます。特色を生かした魅力的な教育というご質問ですが、現在行っていることとして史跡鷲ノ木遺跡を活用したものがあります。議員御存じのとおり、史跡鷲ノ木遺跡は整備中ということからいつでも見学できるという公開の段階には至っておりませんが、限定的に見学会という形で史跡の価値や魅力の発信を行っております。ほかに町内小中学校への文化財の出前授業や、遺跡発掘調査事務所や遺跡現地での説明は随時対応しております。また、視野を広げたとき、人口減少、少子化に対応したこれからの教育機関の在り方について関係者と検討を重ねながら特色ある森の教育の姿を見つけ、実現してまいりたいと思います。引き続き皆様からのご意見を頂戴しながら取り組んでまいります。森町の歴史、文化の積極的な保存、活用についてですが、文化財講座ではその内容や価値、町との関わりなど、個人やグループでの活動や創作活動に利用しやすいように開催しているところです。その一方で、保存、保管するためにはスペースが必要ですが、町で管理する施設には限りがあります。現在のスペースを有効活用し、分かりやすい展示を心がけながら、現在検討中の複合施設も含めた中で総合的に検討していかなければならないと考えております。以上です。
議員の再質問 7番 斉藤優香
再質問させていただきます。今教育長からもお話がありました。今年の3月に教育大綱が町長から出されました。その教育大綱は、今までと違い基本方針のみで、計画や主要施策も対象期間もないものでした。であるならば、このたび作成されました第4次森町社会教育振興中期計画の中で具体的に令和5年度から令和9年度の心豊かなまちづくりのための教育について書かれていると思いましたが、残念ながら第3次の計画とほぼ同じ内容でした。もっと残念なのは、資料編にあります現状と課題も、もちろん推進事項及び重点実践内容もほぼ同じでした。単年度推進計画の中で取り組んでいくのでしょうが、新たな問題に対する教育委員会の考え方は特にないという考えなのでしょうか。それと、先ほど会議もというお話がありましたが、コロナ禍とはいえ、5人くらいの各部会も3月に1度開催されただけではないでしょうか。本当に教育のこと、文化のこと、歴史のこと真剣に考えておられるのでしょうか。現状と課題が同じで施策も同じでは、この先5年間もこの町は変わらないということなのでしょうか。先ほども言いましたが、いかに森町のよさ、歴史、文化を教育に取り込んでいくか、町内外の人に知ってもらい、愛されるかがこの町の未来の鍵を握っていると思います。教育長の所見を改めてお伺いします。また、その中で初めて町史や郷土資料を有効活用できる人材の発掘と育成とありました。議会ではこれまで町史編さんの必要性について政策提言もしてまいりました。具体的な内容はあるのでしょうか、再度教育長の所見をお伺いします。
町の答え 教育長 毛利繁和
お答えいたします。まず、教育大綱の件でお話がありましたが、教育大綱は町長が示すものとして、それを受け止めて進めなければならないというふうに私たち教育委員会は考えております。教育大綱に触れてあるように、非常に未来志向の教育大綱と私も受け取っておりますし、今回様々な施策の中ではそういう意向を受けて進んでいかなければならないと考えております。一つの例として社会教育振興中期計画のお話を示しました。今ここにあるのがそうですけれども、これについては教育委員会が町民の意見を最重視するという視点から、実は諮問という形を取っております。教育委員会の作成ではなくて諮問という形を取っております。斉藤議員がおっしゃった3月以降というのは全体会のことであって、その間部会というものを開いております。ですから、全体で集まったのは最初と最後という形になりますけれども、その間にも部会の中では意見交換をしているというふうに認識しております。最後それを答申という形で教育委員会は受け取って、この策定に至っております。その中にもしそういう未来志向のことが少ないと、前と同様であるということであれば、これからこういう諮問をする際にも、ぜひとも森町のもっと未来志向で内容を精査してほしいということを私たちも説明し切れなかったというか、伝え切れなかったというふうに考えておりますので、今後各活動はこれからベースを決めて進むところですので、そういう中にそういう未来志向の話も含んで進めていければいいなと思います。さらに、そういう中でこれは期間限定ですと、それから教育大綱は期間に限定がありませんということでありますが、これは町長の意向を踏まえましてあえて期間を決めずに、だからといって10年、20年ということではなくて、教育施策が目まぐるしく変わってきております。教育課題も激しい変化を見せておりますので、必要なときに改めて町長のほうから書いたものを出しますということで、そのように捉えて進んでおりますので、出しっ放しということにはならないと私も考えております。それから、町史、郷土資料のことですが、多分社会教育振興中期計画の16ページに当たるところに書いてあることかと思います。ここで課題解決に向けての推進事項、重点実践内容ということで、推進事項としては今後町史や郷土資料を有効活用できる人材の発掘と育成ということで推進していかなければならないと思いますが、これはまだこういう部会等においても具体的に誰がどのように行うのかという段階には至っておりません。以上です。
議員の再々質問 7番 斉藤優香
再々質問させていただきます。教育大綱に今回は記載されませんでしたが、前回までは教育大綱には町民憲章、私が思う教育の長期展望とは町民憲章の中に込められていて、実現するために森町教育目標があると考えています。それがまちづくりと人づくりの表裏一体につながると思いますが、教育長はどのようにお考えでしょうか。この町は、この先もどんどん人口が減少していくのでしょうか。年間の出生数はもう50人を切っています。学校教育も、ほかと同じ学校運営ではもはやここで受ける教育の魅力がない。森町の特性を生かした、教育長のおっしゃる前例にとらわれない柔軟な発想と行動というならば、海の学校、山の学校というような自然から学びを取り入れて将来の担い手になるような、夢のあるような教育も必要ではないかと思います。インクルーシブ教育、山村留学、ギフテッド児の対応、不登校児の対応など、誰一人取り残さない教育について森町独自の教育を検討してはいかがでしょうか。また、先ほどの社会教育振興中期計画では成人教育の中で公民館、図書館などの社会教育施設の整備とありますが、などの中には歴史、郷土資料館、遺跡資料館、美術館などの計画は、単独に立てることは無理でも複合化の中に組み込む考えはおありでしょうか。それに伴って保存するべきもの、それに向けての取組などをお考えでしょうか。繰り返しになりますが、世界遺産登録を目指しているのならば発掘事務所内の展示ではなく、遺跡保存とは別に町としての教育の側面から展示方針を決めるべきであると思いますが、教育長の所見をお伺いします。
町の答え 教育長 毛利繁和
本日の最初の質問に基づくところを答えていきたいと思います。町民憲章の件が出ました。これは行政のみならず、町民一人一人の目指す姿というふうに考えておりますので、これはいまだ失われているものではもちろんございません。2つ目に、人口減少していくのかという問いについては、私はお答えすることはできません。ただ、議員ご心配なのは人口減少していく中でもそういう特色のある教育を生み出すことができないのかというような意味合いと捉えますと、私も全く同感でございます。人口減少の波というのは私には予想はつきませんけれども、明言はもちろんできませんけれども、そういう中でどういう特色のある教育にしていくのかということで、今日最初にお答えしたように、単に史跡鷲ノ木遺跡の学習ばかりではなくて、教育機関そのものも新しい形というものを見つけていかなければならないというのはもちろん頭の中にありますけれども、今すぐ具体的に申し述べる段階にはありません。それから、複合施設のことが出ていましたけれども、これは私の一存というよりは今日ずっと話題になっている町民のワークショップ型ということでいろんな意見を集約していく中で、もちろん文化財等の保存の在り方、展示の在り方、皆さんから様々にご意見頂戴する中で、いい見せ方をするというのでしょうか、魅力ある見せ方をするというのでしょうか、ぜひともそういう姿になればうれしいと私も思っております。以上です。