みんなの議会

森町議会 平成28年第1回 6月会議 2016年6月7日

さまざまな産業の担い手対策について

聞いた人
河野文彦 議員
答えた人
町長 梶谷惠造

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 7番 河野文彦

通告に従いまして、質問させていただきます。さまざまな産業の担い手対策についてでございます。経済、社会構造の変化は全国で起きておりますが、特に地方では人口減少、高齢化が顕著となり、早急な対策が必要であることは明らかであります。この問題を克服するために、さまざまな取り組みが行われており、国は希望を生み出す強い経済の実現が重要な柱と掲げていますが、森町においても経済基盤を維持するために労働人口の確保、そして今日まで地域を支えてきたさまざまな産業を維持することが必要であると考えております。梶谷町長の町政執行方針にありますとおり、森町には恵まれた自然環境と豊かな産業があり、農林水産業を基盤としてさまざまな産業が地域経済を支え、これだけ裾野の広い経済構造を持った地域はほかにはないと誇りにすら感じておりますが、多く耳にするのは担い手不足という声であり、早急に解決しなければならない課題であります。また、事業者から聞かれる声として、将来の先行き不安から事業継承を行わず、自分の代で廃業を考えているという方もおられるのが現実であり、このままでは産業としての発展はおろか、維持すらままならない状態であるのも現実であります。森町の将来を引き継ぐ世代に希望を持っていただくことで先行き不安を払拭し、さまざまな産業の担い手として地域で誇りを持って活躍する人材を掘り起こすためにも、少子高齢化という実態を鑑みても担い手対策は限られた時間との戦いでありますので、よりきめ細やかな施策が早急に必要であると考えますので、質問いたします。まず、担い手対策について現状をどのように認識しているか、また実態調査を行っているか。そして、今後どのような施策を持って取り組んでいくかを質問させていただきます。よろしくお願いします。

町の答え 町長 梶谷惠造(町長は2020年9月まで)

河野議員の質問にお答えします。議員からは、さまざまな産業の担い手対策ということで、2点の質問をいただきましたが、範囲が広いため当町の基盤産業である農業、漁業、商工業の産業別に分けて答弁させていただきますことと少し長くなりますことをご了承願いたいと思います。まず、農業につきましては、年一、二件の離農があることから、離農する農家の田畑などを新規就農者が引き継ぐことで農業生産額の確保に努めていきたいと考えております。実態調査は、全農業者に対して今後の経営面積や後継者の要否などについてのアンケートを本年2月に行いましたが、回収率が低かったことから先月にも同じアンケートを配布し、現在回収しているところであります。5月末時点の回収率が今現在のところ約44%しかまだ戻ってきておりませんので、町としてはこれについて後々集計していきたいと、そのように思ってございます。具体的には、新規就農者候補生を平成30年度から受け入れていくために、候補生の募集選定に向けての準備作業と指導農業士を中心とする受け入れ態勢の整備を進めてまいります。また、担い手対策の根幹であります農業所得の向上に向けて、共選施設や熱交換機の整備を初め、ビニールハウス増棟などのハード事業をこの間進めてきております。ソフト事業におきましては、体験を通じて農業にじかに触れる機会をつくることで学生や生徒に魅力を伝え、森町の農業が就労の場の一つとなり得るよう取り組んでまいりたいと考えております。漁業につきましては、養殖ホタテ耳つり用稚貝のへい死やスケトウダラの不漁など非常に厳しい状況にあり、水産加工会社も加工原料不足に悩んでいると連絡を受けております。このような状況下で漁業所得が安定せず、将来を危惧する漁業者は少なくありません。また、森、砂原両漁協ともに組合員の約3割には漁業を継ぐ男子がいない現状です。そのため町では、両漁協や関係機関と連携を図りながら、小学生を対象にした魚食文化の普及、継承のための出前講座などに取り組んでおります。担い手対策は、ご指摘のように速効性も望まれますけれども、子供のころから親しみや興味を持つことが将来の仕事として強く印象づくことなどから、次世代を担う子供たちが漁業という職業に興味と意欲を持てるように今後も継続してまいりたいと考えております。さらに、安定した資源確保を目指し、蝟集効果を図る魚礁の設置やつくり育てる漁業としてクロゾイやマツカワガレイの放流など、施設整備や資源確保のための事業を継続的に実施することが長期的展望から担い手確保対策として欠かせない取り組みであろうと痛感しております。このほかにも町では、新規漁業就業支援として各種資格取得費用に対する補助なども用意しております。今後につきましても森、砂原両漁協と連携を図りながら、ソフト、ハード事業の相乗効果による時代に即した担い手確保対策を講じてまいりたいと考えております。商工業につきましては、若年者に対する職業理解の促進、また企業に対しては雇用拡大や職場環境の改善に向けた支援が重要であると認識しております。このため町では、国の緊急雇用創出推進事業を活用して仕事をしながら現場を学べる社内研修による人材の育成や確保に努め、若年者の就業を支援してきたところです。また、商工会議所や商工会と連携を図りながら、中小企業の生産性向上や販路開拓の促進など、収益力向上のための支援にも取り組んでまいりました。詳細な調査については行っておりませんが、特に空き店舗の増加が深刻となっている小売業につきましては、後継者不足などにより円滑な事業の継承が進まず、商店街の機能の維持が危惧されていると認識をしております。今後町としましては、経済団体と連携して中小企業の収益力向上に向けたさまざまな相談にきめ細かく対応を行っていくとともに、事業者に対し北海道就業サポートセンターや北海道若年者就労支援センターが実施するアドバイザー派遣事業など、中小企業の人材確保に向けた支援事業の活用を促すほか、小売業の担い手不足解消のために空き店舗を有効活用した新規創業者の育成などを図ってまいりたいと考えております。以上です。

議員の質問 7番 河野文彦

ありがとうございます。漁業、農業、商工業とさまざまな施策を行っていただいているところではありますが、やはり1次産業といいますか、農業、漁業に対しては物すごく一般町民からも見えるような形で施策は行われているというふうに私も思います。しかし、産業でいいますと2次産業、3次産業に対しての担い手の対策といいますか、商売やっている方が実際に身近に感じていただける担い手対策というものがもう少しあってもいいのかなというふうに思っているところです。実際2次産業、3次産業の方で自分の世代でやめるですとか、借金返したらやめるですとか、自分の苦労は自分の子供たちにさせたくないということで事業の廃業を考えているという方たくさんいます。私もそういう話よく聞きます。やはりそれは自分のこの町での商売というものに対しての不安といいますか、町全体に停滞感というのですか、そういうところがあるのも一つの原因なのかなと、そういう感じていただくところをもっと気持ちを上げていただくように、さまざまな施策をより進めていっていただきたいなというふうに思います。そして、ちょっとこれ別な話なのですけれども、親の世代が自分の子供に将来つかせたい職業というアンケートを見たところ、ナンバーワンがやっぱり公務員です。親として自分の子供には安定した収入を得てほしいという思いとみずから行ってきた事業に対しての先行き不安というものがそういうアンケート結果になってしまうのかなというふうに思っています。しかし、やはり森町というのは安定した1次産業ありますし、支えるほかの産業のほかにも本当にさまざまな広い産業があると思います。一つの例としてお話ししたいのですけれども、森町で炭の生産量は北海道で一番というふうに伺っています。豊富な森林資源と代々受け継がれてきた技術、伝統というものがあってのことだと思っておりますが、生産者の話を聞きますと販売ルートはまだまだあると。しかし、これ以上の増産は不可能であり、今の原料の確保の件でいくと減産しなければならないというのはもう将来的に目に見えてきているという話を聞きました。また、漁業者に関しても町外から担い手として募集して技術を習得してもらって、いざ事業を継承なるかというときには、あくまでも他人ですから、自分の財産を譲るかとか、相続していくかとか、そういうところが大きなネックになっていくという話も聞きました。こういった課題に行政としてできることがあるのであれば、もっと前向きに押し出して、そういうインターンの受け入れですとか、そういうところを促進するような施策というのも大事なのかなというふうに思っております。直接話しすることによって、先ほど回収率は低いながらもアンケートは行っているというお話ありましたけれども、やはりもう一度事業者の方と向き合って、寄り添ってお話を聞いて、施策を進めていくというお考えがあるかというところを再質問させていただきたいと思います。よろしくお願いします。

町の答え 町長 梶谷惠造(町長は2020年9月まで)

再質問にお答えいたします。非常に幅広く、河野議員再質問の内容で、2次、3次産業に対するもう少しいろいろな手厚いと申しますか、即効性のある取り組みをということでいただいたと思います。恐らくだんだん2次、3次産業に対しては、大手チェーン関係ですとか、そういう建設、住宅産業におきましても本当に大手の企業がどんどん、どんどん地方のほうにまで入り込んで、やっぱり経営の見通しを考えたときに最終的にそのような判断をされるのかなと、そのように私も心配をしている一人です。ただ、今後そういった中では、人口問題にも関係はしてくるのですけれども、やはり新幹線の開業によっていろんな町に対する道外、町外からの人の流れが今年あたり見ても少し出てきていると。そういったものをなるべく取り入れていきながら、労働力の強化ですとか、それから正直森町に来て飲食店の増強ですとか、まだまだ来た方々の町に対する希望に対して応えられないような状況が今あると思いますので、今までどおりのままでは恐らく難しいのかもしれません。ですから、ここで少し視点を変えて自分のビジネスをもっと増強する、それから方向性を少しニーズに合わせるといった、そういうことが必要かなと、そのように思っています。そういう点では、今後2次、3次産業のアンケート、今商店街についてはとっておりませんけれども、その点に対してちょっとアンケートどのような内容がいいのかも検討しながら、少し取り組んでいきたいなと、そのように思っております。でも、結構スタンプ関係ですとか、商店街の方々が今取り組まれている、今後もう少し伸ばしていこうとしている部分について、行政としても行政ポイントとして今年度取り組んで応援をしておりますし、他地域にも広めていくような、つなげるようなことはしておりますので、そういったことがどんどん重なって最終的に後継者の確保、それから後継者がいてもちゃんとここで生活できるというビジネスにつながっていっていただきたいなと、そのように思っておるところです。水産関係についてもう一点申し上げますと、今年度水産課では水産加工業における担い手対策の一環といたしまして、森高と協議をして、高校生を対象にした1週間程度のインターンシップ制度を年に数回実施する予定でおります。この制度によって体験した高校生などが水産加工業の作業と、それから経営面に触れることで、就職先としてまた選んでいただける、それから漁業を選択していただけるとか、そういうことにつながっていただければいいなと、そのように思っております。これからもいろんな各担当課相談いただけたときにきめ細かく対応できる体制にはなっておりますので、ぜひご相談いただけるように心から願いまして、答弁とさせていただきたいと思います。以上でございます。

議員の質問 7番 河野文彦

終わります。

出典:森町議会 平成28年第1回 6月会議 2016年6月7日 議事録 PDF(23ページ) 間違いを知らせる

さまざまな産業の担い手対策について 森町議会 2016年6月7日|みんなの議会